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断罪の足音① 改
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トリステン家の庭に威勢の良い声が響いた。
イリアとカインが模擬試合を行っている声だ。
「はぁ!!」
「ふ、甘いぜ!」
「まだまだ、そこよ!」
カインが剣を繰り出し、それをイリアは間一髪で避けた。
すぐさま大地に手をつき、魔法を展開して地面を砂に変える。
「お前の技は見切ったぜ!」
だがカインはイリアが砂にした場所を軽く跳ねて避けながらイリアに一撃を食らわせようと剣を頭上から振り下ろした。
それを真向に受ける形でイリアはカインの方向に手を向け、空気中の水分を瞬時に凍らせて盾を作った。
「くっ……」
だが氷の盾は脆く、そのままパリンとはじけた。
なんとかその隙をついて反動を使って後ろに飛びのき、すぐさま風を纏った。
真空状態にしてカインに叩きつける。
「サプレア!(空撃)」
イリアの言葉と共に風が刃となってカインに向かって行った。
いわゆるかまいたちだ。
さすがのカインもこれを避けられなかったが接触面を最小限に抑えたため、受けたダメージは少ない。
そのままカインは一回転して弾みをつけ、縮地のような俊足でイリアへと迫る。イリアは反応しきれず、気づけばカインに剣を突きつけられていた。
「そこまで!」
ライラの声が響き、双方が殺気を解いた。
ほうとイリアは息をつく。
「やっぱりまだカインには及ばないわ……」
「はは。お前にはもう負けられねーからな!」
「くうううう……」
勝ち誇るカインを恨めしい目で見てしまう。
そんなイリアの頭をポンと撫で、カインは白い歯を見せにっこりと笑った。
「お前のことは守ってやるよ!」
「でも……自分の身は自分で守れるようにならなくちゃ……」
いつまでもカインにおんぶに抱っこと言うわけにはいかない。
なんせ自分は断罪されるのだ。
死罪の場合には衛兵をぶっ飛ばして逃げなければならないし、国外追放になれば野盗と戦わなくてはならない。
いずれにせよ物理的に強くなる必要があった。
「ほら、少し休もうぜ!」
カインに促されて、イリアは外に用意された椅子に座る。白いパラソルの影が日差しを遮り、少し涼しさを感じた。
イリアは疲労からくるため息をもう一つついて目を閉じた。
何故イリアがトリステン家にいるかというと、要するにお払い箱にされたのだ。
実はエリオットが謎の奇病にかかる前、イリアは何度かエリオットに触しようと試みたが、執務に追われているという理由で面会は叶わなかった。
たまに王宮で見かけても、いつもアリシアを伴っており、微笑み合って仲睦まじい様子が見て取れた。
恋人たちの逢瀬を邪魔するほどイリアも野暮ではないので、そういう時には仕方ないと諦めてイリアはエリオット達から離れるしかなかった。
(アリシアは可愛いからなぁ……さすがヒロインだし、惚れるなって方が無理かもしれないけど……)
それにしてもつい最近まで過度なスキンシップをしてきていたエリオットのあまりの手のひらの返しように、イリアは怒るとか悲しむよりも唖然とするしかなかった。
そうこうしている間に王宮ではアリシアとエリオットの仲は知られるようになり、イリアは逆に二人を邪魔する存在と見做されるようになっていた。
断罪の足音が聞こえ始めた瞬間だった。
そして先も触れたがエリオットが奇病に倒れたのだ。
すぐにアリシアが聖水を作りエリオットを癒し、献身的に看病したことによりエリオットは回復し、そして二人の仲が公然となった。
そこからは早かった。
「王太子妃教育の必要がないので王宮にいる必要がない」という理由により、イリアは王宮から追い出されるようにトリステン家に帰されたのだ。
ということでイリアは現在トリステン家にいる。
(もう断罪は確定よね……なら生き残るためにできることはしなくちゃ)
イリアは既にどこに国外追放されようとも生きていけるように大方の国の語学は身につけている。
アイ・アンド・ティー商会で得た資金もあるので、お金も用意できている。
あとは身を守る術を身につければ向かうところ敵なしだろう。
そのためにライラとカインの力を借りて、現在武道を身につけるべく奮闘中なのである。
(ここまで来たら断罪なんてどんとこいよ! ……断罪が怖くて人生生きていけるかぁ!! 断罪なんて返り討ちにしてやるんだから!!)
イリアはそう決意した。
そう、返り討ちにしてやるのだ!
腹を括ればもうなんということはない。
イリアはぐっと拳を握り、それを突き上げた。
「負けないんだから!!」
立ち上がってそう高らかに言ったイリアに、カインはびくっと驚き、それを見上げた。
「さあさあ、カイン。もう一勝負よ!」
「そんなに俺に負けたのが悔しいのか……?」
「そう言うことにしておくわ」
「まぁいいけど……イリアはどこに向かおうとしてるんだ……分からん」
イリアの事情を知らないカインとしては首を傾げるしかなかった。
※ ※ ※
そして、あっという間に時が流れ、本日イリアはエリオットの誕生パーティーに呼ばれ王宮に足を踏み入れている。
エリオットとまとも会うのはたぶんあの温室で別れたのが最後だろう。
その後は夜会などがあってもイリアは招かれることはなかった。
風の噂では同伴者としてアリシアが同伴していたという。
「イリア、緊張してるのか?」
「え……あぁ、うん。そうね、少し」
今日、同伴者となったカインに腕を差し出されたイリアは、そっと手を添えた。
本来、婚約者なら夜会のドレスを贈るのが常識だが、エリオットからは当日になってもドレスは贈られなかった。
エリオットとイリアの状況を知っていたレオナードとライラは、いたく憤慨していた。
何度か夜会への出席を止めてはどうかとも言われたが、王太子からの招待でかつ、現時点で婚約者という立場上、欠席するわけにはいかなかった。
断罪されることを覚悟で出席するしかなかった。
「イリア、ドレス似合ってるぜ」
「ありがとう。カインのセンスがいいから。既製品のドレスだけど、とりあえず形にはなって良かったわ」
トリステン家の威信をかけて、ピカピカに磨き上げられ、化粧を施され、髪をセットアップにしたイリアは、鏡の前で自分でも噴き出してしまうほどに化けていた。
普段は女子力皆無のイリアだが、こうやって見るといっぱしの貴族令嬢に見える。
トリステン家メイド集団の実力を垣間見た瞬間であった。
「はは、意趣返しにこれでもつけてみるか?」
そう言ってカインはクロムダイオプサイトのネックレスをつけてくれる。
深緑のそれはカインの瞳と同じ色だ。
ネックレスをつけてくれる時、カインの指が耳朶に触るので思わずイリアは身じろいでしまう。
その手は少し熱かった。
「ん……。まぁ似合うんじゃねーの?」
「ふふふ……。色々とありがとう。本当はランディック国に出発する予定だったのに……」
「別に気にすんな。急いで行く必要もないし、お前が心配だったし」
「カインがいてくれて、心強いわ」
そう言いながらアラベスク模様の入った大理石の廊下を進んだ。
会場に入ればシャンデリアの光が、白い壁をオレンジに染め、レリーフに施された金を輝かせている。
会場の一角に並べられた銀食器はキラキラと光を反射し、会場の煌びやかさを際立たせている。
中ではすでに多くの出席者が歓談していた。
イリアが入ると貴族の何人かがその存在に気づき、意味ありげな視線を投げかけてきた。
だがアリシアのことを知っているため、好奇の目で見ているものの、誰一人として声を掛けてくる人間はいなかった。
「とりあえず何か飲むか?」
「そうね。素面ではやってられないし」
「じゃあ、軽めのアルコールでも貰ってくる」
「ありがとう」
カインと別れたイリアは壁際に進んだ。
息を殺して壁の花に徹しようとしているが、視線は否応なく刺さってくる。
「見てみて……あれよ、イリア様」
「あぁ……悪役令嬢ね」
「聖女アリシア様とエリオット王子の仲を裂こうとしたんでしょ?」
「なんでもアリシア様をいびっていたらしいわ」
「私が聞いた話ではアリシア様を階段から突き落としたらしいわよ」
「ドレスもめちゃめちゃにしたって……アリシア様が泣いているところを目撃した人がいるって聞いた」
「……悪役令嬢よね」
「本当。意地の悪そうな顔。悪役令嬢って言葉がぴったりよ」
「トリステン家の人間って言っているけど、本当かどうか怪しいわよね。長らく行方不明だったのでしょ?」
「らしいわね、同じ出自の分からない女ならば、聖女のほうがまだいいわよね」
「本当、清楚で綺麗な方ですし。さすが聖女様よね。纏うオーラが美しいもの」
「本当よね」
ひそひそひそひそ
声を潜めているつもりのようだが、イリアの耳には聞こえてくる。
(聞こえてるっつーの!! というかアリシアと接触したのだって二度か三度くらいよ!)
ほとんど魔道具研究に勤しみ、研究室に籠りっきりだったのだ。
他に顔を合わせることがあってもエリオットが傍にいた。
どうやったら虐めることができるのか、誰か説明してほしい。
(しかも恋人の仲を裂く悪役令嬢って呼ばれているみたいだし……これが……ゲームの強制力ってもの?)
まぁゲームの設定上そうなのだが、本当濡れ衣もいいところだ。
勝手に色々言われていることに腹を立てつつも、イリアは聞くともなしに聞こえてくる噂や中傷の類を素知らぬ顔でスルーした。
イリアとカインが模擬試合を行っている声だ。
「はぁ!!」
「ふ、甘いぜ!」
「まだまだ、そこよ!」
カインが剣を繰り出し、それをイリアは間一髪で避けた。
すぐさま大地に手をつき、魔法を展開して地面を砂に変える。
「お前の技は見切ったぜ!」
だがカインはイリアが砂にした場所を軽く跳ねて避けながらイリアに一撃を食らわせようと剣を頭上から振り下ろした。
それを真向に受ける形でイリアはカインの方向に手を向け、空気中の水分を瞬時に凍らせて盾を作った。
「くっ……」
だが氷の盾は脆く、そのままパリンとはじけた。
なんとかその隙をついて反動を使って後ろに飛びのき、すぐさま風を纏った。
真空状態にしてカインに叩きつける。
「サプレア!(空撃)」
イリアの言葉と共に風が刃となってカインに向かって行った。
いわゆるかまいたちだ。
さすがのカインもこれを避けられなかったが接触面を最小限に抑えたため、受けたダメージは少ない。
そのままカインは一回転して弾みをつけ、縮地のような俊足でイリアへと迫る。イリアは反応しきれず、気づけばカインに剣を突きつけられていた。
「そこまで!」
ライラの声が響き、双方が殺気を解いた。
ほうとイリアは息をつく。
「やっぱりまだカインには及ばないわ……」
「はは。お前にはもう負けられねーからな!」
「くうううう……」
勝ち誇るカインを恨めしい目で見てしまう。
そんなイリアの頭をポンと撫で、カインは白い歯を見せにっこりと笑った。
「お前のことは守ってやるよ!」
「でも……自分の身は自分で守れるようにならなくちゃ……」
いつまでもカインにおんぶに抱っこと言うわけにはいかない。
なんせ自分は断罪されるのだ。
死罪の場合には衛兵をぶっ飛ばして逃げなければならないし、国外追放になれば野盗と戦わなくてはならない。
いずれにせよ物理的に強くなる必要があった。
「ほら、少し休もうぜ!」
カインに促されて、イリアは外に用意された椅子に座る。白いパラソルの影が日差しを遮り、少し涼しさを感じた。
イリアは疲労からくるため息をもう一つついて目を閉じた。
何故イリアがトリステン家にいるかというと、要するにお払い箱にされたのだ。
実はエリオットが謎の奇病にかかる前、イリアは何度かエリオットに触しようと試みたが、執務に追われているという理由で面会は叶わなかった。
たまに王宮で見かけても、いつもアリシアを伴っており、微笑み合って仲睦まじい様子が見て取れた。
恋人たちの逢瀬を邪魔するほどイリアも野暮ではないので、そういう時には仕方ないと諦めてイリアはエリオット達から離れるしかなかった。
(アリシアは可愛いからなぁ……さすがヒロインだし、惚れるなって方が無理かもしれないけど……)
それにしてもつい最近まで過度なスキンシップをしてきていたエリオットのあまりの手のひらの返しように、イリアは怒るとか悲しむよりも唖然とするしかなかった。
そうこうしている間に王宮ではアリシアとエリオットの仲は知られるようになり、イリアは逆に二人を邪魔する存在と見做されるようになっていた。
断罪の足音が聞こえ始めた瞬間だった。
そして先も触れたがエリオットが奇病に倒れたのだ。
すぐにアリシアが聖水を作りエリオットを癒し、献身的に看病したことによりエリオットは回復し、そして二人の仲が公然となった。
そこからは早かった。
「王太子妃教育の必要がないので王宮にいる必要がない」という理由により、イリアは王宮から追い出されるようにトリステン家に帰されたのだ。
ということでイリアは現在トリステン家にいる。
(もう断罪は確定よね……なら生き残るためにできることはしなくちゃ)
イリアは既にどこに国外追放されようとも生きていけるように大方の国の語学は身につけている。
アイ・アンド・ティー商会で得た資金もあるので、お金も用意できている。
あとは身を守る術を身につければ向かうところ敵なしだろう。
そのためにライラとカインの力を借りて、現在武道を身につけるべく奮闘中なのである。
(ここまで来たら断罪なんてどんとこいよ! ……断罪が怖くて人生生きていけるかぁ!! 断罪なんて返り討ちにしてやるんだから!!)
イリアはそう決意した。
そう、返り討ちにしてやるのだ!
腹を括ればもうなんということはない。
イリアはぐっと拳を握り、それを突き上げた。
「負けないんだから!!」
立ち上がってそう高らかに言ったイリアに、カインはびくっと驚き、それを見上げた。
「さあさあ、カイン。もう一勝負よ!」
「そんなに俺に負けたのが悔しいのか……?」
「そう言うことにしておくわ」
「まぁいいけど……イリアはどこに向かおうとしてるんだ……分からん」
イリアの事情を知らないカインとしては首を傾げるしかなかった。
※ ※ ※
そして、あっという間に時が流れ、本日イリアはエリオットの誕生パーティーに呼ばれ王宮に足を踏み入れている。
エリオットとまとも会うのはたぶんあの温室で別れたのが最後だろう。
その後は夜会などがあってもイリアは招かれることはなかった。
風の噂では同伴者としてアリシアが同伴していたという。
「イリア、緊張してるのか?」
「え……あぁ、うん。そうね、少し」
今日、同伴者となったカインに腕を差し出されたイリアは、そっと手を添えた。
本来、婚約者なら夜会のドレスを贈るのが常識だが、エリオットからは当日になってもドレスは贈られなかった。
エリオットとイリアの状況を知っていたレオナードとライラは、いたく憤慨していた。
何度か夜会への出席を止めてはどうかとも言われたが、王太子からの招待でかつ、現時点で婚約者という立場上、欠席するわけにはいかなかった。
断罪されることを覚悟で出席するしかなかった。
「イリア、ドレス似合ってるぜ」
「ありがとう。カインのセンスがいいから。既製品のドレスだけど、とりあえず形にはなって良かったわ」
トリステン家の威信をかけて、ピカピカに磨き上げられ、化粧を施され、髪をセットアップにしたイリアは、鏡の前で自分でも噴き出してしまうほどに化けていた。
普段は女子力皆無のイリアだが、こうやって見るといっぱしの貴族令嬢に見える。
トリステン家メイド集団の実力を垣間見た瞬間であった。
「はは、意趣返しにこれでもつけてみるか?」
そう言ってカインはクロムダイオプサイトのネックレスをつけてくれる。
深緑のそれはカインの瞳と同じ色だ。
ネックレスをつけてくれる時、カインの指が耳朶に触るので思わずイリアは身じろいでしまう。
その手は少し熱かった。
「ん……。まぁ似合うんじゃねーの?」
「ふふふ……。色々とありがとう。本当はランディック国に出発する予定だったのに……」
「別に気にすんな。急いで行く必要もないし、お前が心配だったし」
「カインがいてくれて、心強いわ」
そう言いながらアラベスク模様の入った大理石の廊下を進んだ。
会場に入ればシャンデリアの光が、白い壁をオレンジに染め、レリーフに施された金を輝かせている。
会場の一角に並べられた銀食器はキラキラと光を反射し、会場の煌びやかさを際立たせている。
中ではすでに多くの出席者が歓談していた。
イリアが入ると貴族の何人かがその存在に気づき、意味ありげな視線を投げかけてきた。
だがアリシアのことを知っているため、好奇の目で見ているものの、誰一人として声を掛けてくる人間はいなかった。
「とりあえず何か飲むか?」
「そうね。素面ではやってられないし」
「じゃあ、軽めのアルコールでも貰ってくる」
「ありがとう」
カインと別れたイリアは壁際に進んだ。
息を殺して壁の花に徹しようとしているが、視線は否応なく刺さってくる。
「見てみて……あれよ、イリア様」
「あぁ……悪役令嬢ね」
「聖女アリシア様とエリオット王子の仲を裂こうとしたんでしょ?」
「なんでもアリシア様をいびっていたらしいわ」
「私が聞いた話ではアリシア様を階段から突き落としたらしいわよ」
「ドレスもめちゃめちゃにしたって……アリシア様が泣いているところを目撃した人がいるって聞いた」
「……悪役令嬢よね」
「本当。意地の悪そうな顔。悪役令嬢って言葉がぴったりよ」
「トリステン家の人間って言っているけど、本当かどうか怪しいわよね。長らく行方不明だったのでしょ?」
「らしいわね、同じ出自の分からない女ならば、聖女のほうがまだいいわよね」
「本当、清楚で綺麗な方ですし。さすが聖女様よね。纏うオーラが美しいもの」
「本当よね」
ひそひそひそひそ
声を潜めているつもりのようだが、イリアの耳には聞こえてくる。
(聞こえてるっつーの!! というかアリシアと接触したのだって二度か三度くらいよ!)
ほとんど魔道具研究に勤しみ、研究室に籠りっきりだったのだ。
他に顔を合わせることがあってもエリオットが傍にいた。
どうやったら虐めることができるのか、誰か説明してほしい。
(しかも恋人の仲を裂く悪役令嬢って呼ばれているみたいだし……これが……ゲームの強制力ってもの?)
まぁゲームの設定上そうなのだが、本当濡れ衣もいいところだ。
勝手に色々言われていることに腹を立てつつも、イリアは聞くともなしに聞こえてくる噂や中傷の類を素知らぬ顔でスルーした。
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