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反撃の時 改
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イリアたちが押し込められた部屋は、屋敷の割にはかなり手狭な部屋であった。
ただ家具は上質なものだし、燭台や壁に掛けられた装飾品や暖炉の飾りにも金があしらわれ、光り輝いている。
まさに軟禁部屋と言えるだろう。
「風魔法を無効化する施錠をするから、いつもの魔法を使って逃げようとしても無駄だからな」
そう言い捨てて、ドニエ男爵はドアの向こうに消えた。
バタンと音を立ててドアが閉じられる。
「まずはブランシェを寝かせましょう。ミレーヌ、手伝ってくれる?」
「もちろんっす!」
投げ捨てられるように床に置かれたブランシェを、二人でベッドに横たえる。
呼吸は相変わらず浅く、顔色も悪い。
何の毒なのかさっぱり分からない。ただ時間がないことだけは分かった。
「ドアは……開かないわね」
「窓も無理っす。鉄格子が嵌められてますし……ビクともしませんね」
「試しにやってみようかしら……はぁ!」
イリアは手を突き出して意識を集中する。
そしていつものように風魔法を繰り出し、ドアを粉砕しようと試みた。
だが、男爵の言う通り風魔法を無効化する魔道具が仕掛けられているようで、ドアに風が当たる前に魔法が弾けて消えてしまった。
ミレーヌも持っている剣でドアを切りつけるが案の定ビクともしなかった。
イリアはしばし考えた。
窓を見ればいつの間にか夕暮れも過ぎ、低い位置に月も見えている。
ここは二階で上から見下ろせば幸いにも満月で庭がくっきりと見える。
お世辞にも整備されているとは言えない庭は死角になる場所も多そうだ。
屋敷内の使用人がどれほどいるのか想定できないが、屋敷の規模から三十人程度だろう。
悪どいことをしているため、一般的な使用人を雇えないことや剣術の手練れを集めているようなので数はだいぶ少ない。
女だと舐められているせいもあってか、幸いにしてミレーヌは剣を取られていない。
少なくともブランシェの館まで辿りつければ、リオとカインがいる。彼らがいればドニエ男爵にも対抗できるはずだ。
(この時間まで私達が帰っていないことを考えると、リオ達が探している可能性もあるわよね。上手く合流できればいいんだけど……でも、まずはやれるだけやってみようかしら)
ただ救出を待つような性格でもないし、だいたい自分は守られるようなお姫様ではない。
自力でやれることはやる。
ドニエ男爵は自分の魔力を狙っているのだから、最悪はブランシェとミレーヌが逃げられればいい。
もちろん自己犠牲などをする気はさらさらない。ここにいる全員を魔法で叩きのめしてでも逃げ切ってやる。
(よし、この案で行ってみようかしら……)
一通り思案したイリアはミレーヌに脱出案を話すことにした。
それを聞いたミレーヌは断固としてその案を認めようとはしなかった。
「でもそれ以上の案はないのよ。それともミレーヌには何か代替案があるかしら?」
「それは……無いっすけど……でもあたしは王太子殿下にイリア様を王都まで無事にお連れするように命じられているっす。イリア様に全てを押し付けて逃げるなんて騎士の名折れっすよ!!」
「ミレーヌの気持ちはよく分かるわ。私もみすみすやられるような作戦を練っているわけでもないし、一応リスクヘッジも考えているから。それに、正直ブランシェを連れて逃げるのは無理なの」
「そうっすけど……」
「市民を守るのも騎士の役目よ。決して逃げるわけでも騎士の名に恥じる行動をしているわけでもないわ。お願いよ」
「……分かりました」
「じゃあ、まずは第一段階よ」
イリアとミレーヌはまずは布を割き、部屋に巡らす。
次にイリアは暖炉にあった石炭に手を翳し、高温乾留装置の原理を思い出して魔術を展開した。
するとあっという間に石炭はガスへと変化して空中に広がった。
「じゃあミレーヌ、ブランシェをお願いね!」
「了解っす!」
「か、片手!?」
予定ではミレーヌがブランシェをおぶって逃げる予定だったのに、ミレーヌは軽々とブランシェを片手で担ぎ上げた。
イリアの身長は平均並みであるが、それよりも頭一つ分小さく、小柄な印象であったミレーヌの行動にイリアは驚きの声を上げて、慌てて口をつぐんだ。
「騎士たるもの、鍛えてるっすから! このくらい軽いもんですよ。それにこのほうが右手が空くんで剣が握れますしね」
「そ、そうね……その方がありがたいわ」
「じゃあ行きましょう!」
そして、イリアは張り巡らせていた細い布に小さく火を灯す。
次に窓に嵌っている鉄格子に手を触れ、そのまま魔力を展開させた。
鉄格子は赤黒く変色したと思うと、そのままドロリと溶ける。
それを外しミレーヌを先に行かせた後、それに続いてイリアもバルコニーへと出た。
窓を再び閉め、窓枠を厳重に密閉すると、そっとバルコニーから飛び降りた。
部屋の外に出てしまえば風魔法も使える。
イリアはミレーヌの手を取ると、魔法を展開させた。
ふわりという浮遊感を感じるとともに、地面に空気の層を作り出して着地した。
イリアの赤いスカートが名残惜しそうに空に舞った。
「よし、気づかれていないようだわ。じゃあ、すぐに離れに行きましょう!」
イリアは足音を忍ばせつつ庭を駆け抜けた。
幸いにして荒れ果てた庭がイリアたちの姿を隠してくれる。
イリアは母屋の屋敷から少し離れた塔の近くに身を潜めた。
塔の前には二人ほどの黒服男が扉を守っているようだ。
イリアはそれを見ながら、その時を待った。
(そろそろね……)
息を殺していると、突然の轟音が鳴り響き、後ろを見れば今までイリアが居た部屋が爆風で吹き飛んでいた。
その音を聞いて屋敷の使用人たちはパニックに陥っているようだ。
「何が起きたんだ?」
「分からん。とりあえず屋敷にってみよう」
「そうだな」
見張りをしていた男たちも騒ぎを聞いたようで塔から足早に離れていった。
この爆発はもちろんイリアが仕掛けたものだ。
張り巡らせていた布製の紐につけた火が全て燃え切り、下に溜まっていた石炭ガスに引火し、時差式爆発を引き起こしたのだ。
その騒ぎに乗じて塔の中に入り、先ほど連れて行かれた部屋へと足を進めた。
中には三人ほどのガラの悪い男がいたが、ミレーヌが峰打ちであっという間に煉瓦製の廊下に伏せられてしまった。
室内に入れば、やはり美しい鉱物が陳列されていた。
本当に見事なコレクションだがこれらを失うかと思うと鉱物好きのイリアとしてはとても悔しい。
だが、そうも言っていられない。
「あったわ、これよ」
「なんすかそれ? ピカピカして……金っすか?」
「これは黄鉄鉱よ。よし、これさえあればもう目的は達成したわ。さっさと行きましょう!」
「了解っす!」
「あ。もう一つやることがあったのよ。念のため……」
つかつかと奥の部屋に行けば、先ほどの魔法陣が怪しげな気を放ちながらそこにあった。
イリアはその傍に立ち、大地へ手をつくと一気に魔法を展開させた。
大地が割れ、赤くぼこぼこと音がして熱気が部屋を包んだ。
「溶岩で溶かしてしまえばこの魔法陣はもう使い物にはならないでしょ」
「いやぁ……イリア様。やること派手っすね」
「そうかしら? やるときは徹底してやるのが私の信条なの。さ、今度こそここを出ましょう」
塔から出たイリアは最後の仕上げとばかりに、塔を爆風で吹き飛ばした上に、その瓦礫を全て溶岩に変えた。
鉱物は惜しい気もするが、ドニエ男爵の資金源になりそうな高級な鉱物もかなりあったので全て溶かした。
ハンプティダンプティには再起不能になるほどのダメージを与えなければ気が済まない。
「さぁ、最終段階に行きましょう!」
「うぃっす!」
爆発を起こして吹き飛んだ母屋の部屋からは更に出火しているらしく、消火活動やら何やらでてんやわんやになっていた。
そのうえ離れにある石塔まで吹き飛び轟音が鳴り響いたのだ。
屋敷の中の、使用人たちはパニックに陥っている。
その騒ぎに乗じてイリアは男爵の部屋を目指した。貴族などどこの屋敷も大抵似たような構造だ。
トリステン家で貴族として過ごしていたイリアにとっては男爵の部屋を見つけるなど容易いことだ。
(さて……最後の仕上げと行きましょうか)
イリアは屋敷の最奥にある、ひときわ豪華で、そして下品に飾り立てられたドアに手を翳し、爆風でそれを吹き飛ばした。
ドアは無残に木っ端微塵となり、部屋の中は埃が巻き上がっているため視界が悪い。
その中でゴホゴホと咳き込む男の声がした。
「な……なんだ? どうなっているんだ? 誰か!」
「こんばんは男爵。さぁ、今度こそ交渉しましょう」
そう言ってイリアは薄く笑いながら、ガウンを着ておろおろしていた男爵を見据えた。
ただ家具は上質なものだし、燭台や壁に掛けられた装飾品や暖炉の飾りにも金があしらわれ、光り輝いている。
まさに軟禁部屋と言えるだろう。
「風魔法を無効化する施錠をするから、いつもの魔法を使って逃げようとしても無駄だからな」
そう言い捨てて、ドニエ男爵はドアの向こうに消えた。
バタンと音を立ててドアが閉じられる。
「まずはブランシェを寝かせましょう。ミレーヌ、手伝ってくれる?」
「もちろんっす!」
投げ捨てられるように床に置かれたブランシェを、二人でベッドに横たえる。
呼吸は相変わらず浅く、顔色も悪い。
何の毒なのかさっぱり分からない。ただ時間がないことだけは分かった。
「ドアは……開かないわね」
「窓も無理っす。鉄格子が嵌められてますし……ビクともしませんね」
「試しにやってみようかしら……はぁ!」
イリアは手を突き出して意識を集中する。
そしていつものように風魔法を繰り出し、ドアを粉砕しようと試みた。
だが、男爵の言う通り風魔法を無効化する魔道具が仕掛けられているようで、ドアに風が当たる前に魔法が弾けて消えてしまった。
ミレーヌも持っている剣でドアを切りつけるが案の定ビクともしなかった。
イリアはしばし考えた。
窓を見ればいつの間にか夕暮れも過ぎ、低い位置に月も見えている。
ここは二階で上から見下ろせば幸いにも満月で庭がくっきりと見える。
お世辞にも整備されているとは言えない庭は死角になる場所も多そうだ。
屋敷内の使用人がどれほどいるのか想定できないが、屋敷の規模から三十人程度だろう。
悪どいことをしているため、一般的な使用人を雇えないことや剣術の手練れを集めているようなので数はだいぶ少ない。
女だと舐められているせいもあってか、幸いにしてミレーヌは剣を取られていない。
少なくともブランシェの館まで辿りつければ、リオとカインがいる。彼らがいればドニエ男爵にも対抗できるはずだ。
(この時間まで私達が帰っていないことを考えると、リオ達が探している可能性もあるわよね。上手く合流できればいいんだけど……でも、まずはやれるだけやってみようかしら)
ただ救出を待つような性格でもないし、だいたい自分は守られるようなお姫様ではない。
自力でやれることはやる。
ドニエ男爵は自分の魔力を狙っているのだから、最悪はブランシェとミレーヌが逃げられればいい。
もちろん自己犠牲などをする気はさらさらない。ここにいる全員を魔法で叩きのめしてでも逃げ切ってやる。
(よし、この案で行ってみようかしら……)
一通り思案したイリアはミレーヌに脱出案を話すことにした。
それを聞いたミレーヌは断固としてその案を認めようとはしなかった。
「でもそれ以上の案はないのよ。それともミレーヌには何か代替案があるかしら?」
「それは……無いっすけど……でもあたしは王太子殿下にイリア様を王都まで無事にお連れするように命じられているっす。イリア様に全てを押し付けて逃げるなんて騎士の名折れっすよ!!」
「ミレーヌの気持ちはよく分かるわ。私もみすみすやられるような作戦を練っているわけでもないし、一応リスクヘッジも考えているから。それに、正直ブランシェを連れて逃げるのは無理なの」
「そうっすけど……」
「市民を守るのも騎士の役目よ。決して逃げるわけでも騎士の名に恥じる行動をしているわけでもないわ。お願いよ」
「……分かりました」
「じゃあ、まずは第一段階よ」
イリアとミレーヌはまずは布を割き、部屋に巡らす。
次にイリアは暖炉にあった石炭に手を翳し、高温乾留装置の原理を思い出して魔術を展開した。
するとあっという間に石炭はガスへと変化して空中に広がった。
「じゃあミレーヌ、ブランシェをお願いね!」
「了解っす!」
「か、片手!?」
予定ではミレーヌがブランシェをおぶって逃げる予定だったのに、ミレーヌは軽々とブランシェを片手で担ぎ上げた。
イリアの身長は平均並みであるが、それよりも頭一つ分小さく、小柄な印象であったミレーヌの行動にイリアは驚きの声を上げて、慌てて口をつぐんだ。
「騎士たるもの、鍛えてるっすから! このくらい軽いもんですよ。それにこのほうが右手が空くんで剣が握れますしね」
「そ、そうね……その方がありがたいわ」
「じゃあ行きましょう!」
そして、イリアは張り巡らせていた細い布に小さく火を灯す。
次に窓に嵌っている鉄格子に手を触れ、そのまま魔力を展開させた。
鉄格子は赤黒く変色したと思うと、そのままドロリと溶ける。
それを外しミレーヌを先に行かせた後、それに続いてイリアもバルコニーへと出た。
窓を再び閉め、窓枠を厳重に密閉すると、そっとバルコニーから飛び降りた。
部屋の外に出てしまえば風魔法も使える。
イリアはミレーヌの手を取ると、魔法を展開させた。
ふわりという浮遊感を感じるとともに、地面に空気の層を作り出して着地した。
イリアの赤いスカートが名残惜しそうに空に舞った。
「よし、気づかれていないようだわ。じゃあ、すぐに離れに行きましょう!」
イリアは足音を忍ばせつつ庭を駆け抜けた。
幸いにして荒れ果てた庭がイリアたちの姿を隠してくれる。
イリアは母屋の屋敷から少し離れた塔の近くに身を潜めた。
塔の前には二人ほどの黒服男が扉を守っているようだ。
イリアはそれを見ながら、その時を待った。
(そろそろね……)
息を殺していると、突然の轟音が鳴り響き、後ろを見れば今までイリアが居た部屋が爆風で吹き飛んでいた。
その音を聞いて屋敷の使用人たちはパニックに陥っているようだ。
「何が起きたんだ?」
「分からん。とりあえず屋敷にってみよう」
「そうだな」
見張りをしていた男たちも騒ぎを聞いたようで塔から足早に離れていった。
この爆発はもちろんイリアが仕掛けたものだ。
張り巡らせていた布製の紐につけた火が全て燃え切り、下に溜まっていた石炭ガスに引火し、時差式爆発を引き起こしたのだ。
その騒ぎに乗じて塔の中に入り、先ほど連れて行かれた部屋へと足を進めた。
中には三人ほどのガラの悪い男がいたが、ミレーヌが峰打ちであっという間に煉瓦製の廊下に伏せられてしまった。
室内に入れば、やはり美しい鉱物が陳列されていた。
本当に見事なコレクションだがこれらを失うかと思うと鉱物好きのイリアとしてはとても悔しい。
だが、そうも言っていられない。
「あったわ、これよ」
「なんすかそれ? ピカピカして……金っすか?」
「これは黄鉄鉱よ。よし、これさえあればもう目的は達成したわ。さっさと行きましょう!」
「了解っす!」
「あ。もう一つやることがあったのよ。念のため……」
つかつかと奥の部屋に行けば、先ほどの魔法陣が怪しげな気を放ちながらそこにあった。
イリアはその傍に立ち、大地へ手をつくと一気に魔法を展開させた。
大地が割れ、赤くぼこぼこと音がして熱気が部屋を包んだ。
「溶岩で溶かしてしまえばこの魔法陣はもう使い物にはならないでしょ」
「いやぁ……イリア様。やること派手っすね」
「そうかしら? やるときは徹底してやるのが私の信条なの。さ、今度こそここを出ましょう」
塔から出たイリアは最後の仕上げとばかりに、塔を爆風で吹き飛ばした上に、その瓦礫を全て溶岩に変えた。
鉱物は惜しい気もするが、ドニエ男爵の資金源になりそうな高級な鉱物もかなりあったので全て溶かした。
ハンプティダンプティには再起不能になるほどのダメージを与えなければ気が済まない。
「さぁ、最終段階に行きましょう!」
「うぃっす!」
爆発を起こして吹き飛んだ母屋の部屋からは更に出火しているらしく、消火活動やら何やらでてんやわんやになっていた。
そのうえ離れにある石塔まで吹き飛び轟音が鳴り響いたのだ。
屋敷の中の、使用人たちはパニックに陥っている。
その騒ぎに乗じてイリアは男爵の部屋を目指した。貴族などどこの屋敷も大抵似たような構造だ。
トリステン家で貴族として過ごしていたイリアにとっては男爵の部屋を見つけるなど容易いことだ。
(さて……最後の仕上げと行きましょうか)
イリアは屋敷の最奥にある、ひときわ豪華で、そして下品に飾り立てられたドアに手を翳し、爆風でそれを吹き飛ばした。
ドアは無残に木っ端微塵となり、部屋の中は埃が巻き上がっているため視界が悪い。
その中でゴホゴホと咳き込む男の声がした。
「な……なんだ? どうなっているんだ? 誰か!」
「こんばんは男爵。さぁ、今度こそ交渉しましょう」
そう言ってイリアは薄く笑いながら、ガウンを着ておろおろしていた男爵を見据えた。
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