67 / 75
番外編
ルシアン視点:ダンテ・クレルモン
しおりを挟む
夜会の翌日。
ルシアンはギルシース王国王子ナルサス・ギルシースの対応に頭を悩ませていた。
あの後、ダートと数名の部下が黒髪に金の瞳の男を探したのだが、見つけられなかったのだ。
このままナルサスを見つけられず、何らかの事件に巻き込まれでもしたらヴァンドールとギルシースの間で国際問題になりかねない。
一刻も早く見つけ出す必要がある。
「ルシアン様、ご指示いただいたリストになります」
「ありがとう」
「ですが、ナルサス殿下の名前はありませんでした」
ルシアンはダートから資料を受け取って中身を確認した。
この資料はここ2週間以内にギルシースから入国した人間のリストになる。
当たり前ではあるが、貴族だけではなく商人や旅の一座、あるいは旅行客など、多くの人間の入国があり、リストの資料は20枚はくだらない枚数になっている。
(やはり数が多いな)
この中でどう絞り込むか。
まず、リディの証言からもナルサスは昨日の夜会に参加していたことは確実だ。
それに夜会に参加できるということは主催者のロッテンハイム侯爵に招待されているということで、貴族に限定されるだろう。
そう考えてルシアンはざっと資料を流し読みしてみた。
その時、資料の中に見知った名前があって目を留めた。
(ダンテ・クレルモン?…あのダンテか?)
昨日出会ったリディの幼馴染だという男だ。
まさかダンテがギルシースからやって来たとは思わなかった。
(クレルモンと言えば、確か伯爵家だったな)
ふと、先ほどの可能性が頭を過ぎった。
ギルシースから2週間以内に入国した、貴族の人間。
もしかしてナルサスが従者としてダンテと入国していて、さらに夜会に招かれているとしたら。
そうすれば入国者リストに名前が載ることはない。
そして何らかの手引きをしてナルサスを夜会へと潜入させたとしたら…。
(まぁ、そんな偶然あるわけはないか)
だが、もしダンテではなくても、その方法で夜会へと参加したという可能性は捨てきれない。
「この中で貴族だけをピックアップしてくれ。そして、ロッテンハイム侯爵に依頼して、昨日の夜会の招待客のリストを入手して欲しい」
「承知しました」
そうダートに指示をすると、彼は一礼して執務室を出て行った。
それを見送ったルシアンはもう一度資料へ目を移して、ダンテの名前を見るとため息をついた。
仕事中だというのに、どうしてもリディの事を考えてしまう。
もし彼であれば契約に縛られて告白できないルシアンとは違い、堂々とリディに求婚できるのだろうか?
(いや、今の婚約者は俺だ。リディを渡すことは絶対にしない)
可能であればダンテとはもう二度と関わりたくないし、リディにも近づいて欲しくはない。
勝手な独占欲であることは百も承知ではあるが、それが本音だ。
ルシアンは手にしていた資料を投げ捨てるように机に置いた。
無性にリディの顔が見たくなった。
ルシアンは最後の仕事を片付けると、早々に帰ることにした。
※
だが屋敷に帰り、そのドアを開けるとエントランスにいたのはエリスだった。
何やら手紙を読んでいるようで、ルシアンがエントランスへと入ると手紙から視線を移してルシアンを迎えた。
「お兄様、お帰りなさいませ」
「あぁ。ただいま。手紙か?」
「ええ。今日はお夕食はご友人とお食べになるのですって」
「友人?」
「たぶんそうだと思いますわ。今日、昔のご友人とお茶に誘われたと言って慌てて出ていかれたから」
普通ならば気にならない「昔の友人」という言葉が、妙に引っ掛かった。
当たり前だがリディにもルシアンが知らない友人など沢山いるのだ。
それに友人と会うのに、いちいちルシアンが干渉することもできない。
だが、エリスは少しだけ戸惑った表情を浮かべていることに気づき、ルシアンは尋ねた。
「どうかしたのか?」
「えっ?いえ…お姉さまがお出かけになるときお手紙を貰って、ものすごく急いだ様子で出ていかれたのよ。よっぽど会いたいご友人だと思っていたのですけど、相手が男性の方だったからちょっと意外で」
エリスの言葉に、ルシアンの脳裏に一人の男の顔が浮かんだ。
(もしかして、ダンテか?)
幼馴染であるダンテであれば「昔からの友人」の括りにはいるだろう。
慌ててエリスの持っていた手紙をひったくるように奪い、中身を確認した。
『リディをディナーに招待させていただきました。
帰りは責任をもって送るのでご安心ください。 ダンテ・クレルモン』
その手紙を読んだルシアンは思わず手紙を握りつぶしていた。
リディはダンテのことは異性として見ていないと言っていたが、ダンテはそう思っていないはずだ。ルシアンに噛みついてきた様子からも分かる。
リディがダンテの元にいると想像するだけでルシアンの心中は穏やかではなかった。
もし、ダンテがリディに告白したら。
勢い余って抱きしめたら。キスをしていたら。
(…そうなったら殺す。俺に権利がないとか言ってられない。リディは俺の婚約者だぞ)
好きな女に手を出されて我慢できるわけがない。
それにリディは対面的にはルシアンの婚約者なのだ。
リディに指一本でも触れたら、切り殺すことも厭わないし、その権利はある。
静かに怒りの空気を醸し出した兄に驚きながらエリスは宥めようとした。
「その…きっと久しぶりに会うから昔話に花が咲いてしまったのよ。リディお姉様に限って変な事にはならないはずですわ」
「…当たり前だ」
ルシアンはリディを信じている。
あの律義な性格のリディが、ルシアンという婚約者がいるのに浮気をするような人間ではないことは百も承知だ。
だが、頭では分かっていても、気持ちは別である。
とはいうものの、妹の前で取り乱すこともできず、ルシアンは冷静を装った。
その後ルシアンは、余計な雑念を振り切るようにディナーかきこむように食べたので、それを見たレイモンもカテリーヌは驚きつつも呆れ顔だった。
「ルシアン、いくらリディさんがいないくて不機嫌な気持ちは分かるけどそんな鬼の形相でディナーは食べる物じゃないわよ」
「何をそんなに落ち着かないんだい?リディさんが夜に外出してしまっているのは心配かもしれないけど、友人と食事をしているだけなんだ。心配することもないだろう。それに束縛する男は嫌われるよ?」
レイモンの最後の言葉が心に突き刺さりつつも、やはり焦燥感は消えず、ルシアンは席を立つと自室に戻ることにした。
「無作法で申し訳ありません。仕事があるので自室に戻ります」
そう言って、ルシアンは自室に戻ったものの、そわそわと落ち着かず、気づけば部屋の中をうろうろと歩いていた。
時計を見れば時間は8時になろうと言う所だった。
ディナーならばもうとうに終わってもいい時間だ。
(なんで帰ってこないんだ?)
まさかダンテに押し倒されているなんてことはないだろうか?
告白して両想いになった…なんてことはないだろうか?
悶々とその姿を想像してしまう。
(もう駄目だ!我慢できない!迎えに行こう!)
ルシアンは耐えかねてダンテの滞在しているクレルモン邸へと向かうことにした。
ルシアンはギルシース王国王子ナルサス・ギルシースの対応に頭を悩ませていた。
あの後、ダートと数名の部下が黒髪に金の瞳の男を探したのだが、見つけられなかったのだ。
このままナルサスを見つけられず、何らかの事件に巻き込まれでもしたらヴァンドールとギルシースの間で国際問題になりかねない。
一刻も早く見つけ出す必要がある。
「ルシアン様、ご指示いただいたリストになります」
「ありがとう」
「ですが、ナルサス殿下の名前はありませんでした」
ルシアンはダートから資料を受け取って中身を確認した。
この資料はここ2週間以内にギルシースから入国した人間のリストになる。
当たり前ではあるが、貴族だけではなく商人や旅の一座、あるいは旅行客など、多くの人間の入国があり、リストの資料は20枚はくだらない枚数になっている。
(やはり数が多いな)
この中でどう絞り込むか。
まず、リディの証言からもナルサスは昨日の夜会に参加していたことは確実だ。
それに夜会に参加できるということは主催者のロッテンハイム侯爵に招待されているということで、貴族に限定されるだろう。
そう考えてルシアンはざっと資料を流し読みしてみた。
その時、資料の中に見知った名前があって目を留めた。
(ダンテ・クレルモン?…あのダンテか?)
昨日出会ったリディの幼馴染だという男だ。
まさかダンテがギルシースからやって来たとは思わなかった。
(クレルモンと言えば、確か伯爵家だったな)
ふと、先ほどの可能性が頭を過ぎった。
ギルシースから2週間以内に入国した、貴族の人間。
もしかしてナルサスが従者としてダンテと入国していて、さらに夜会に招かれているとしたら。
そうすれば入国者リストに名前が載ることはない。
そして何らかの手引きをしてナルサスを夜会へと潜入させたとしたら…。
(まぁ、そんな偶然あるわけはないか)
だが、もしダンテではなくても、その方法で夜会へと参加したという可能性は捨てきれない。
「この中で貴族だけをピックアップしてくれ。そして、ロッテンハイム侯爵に依頼して、昨日の夜会の招待客のリストを入手して欲しい」
「承知しました」
そうダートに指示をすると、彼は一礼して執務室を出て行った。
それを見送ったルシアンはもう一度資料へ目を移して、ダンテの名前を見るとため息をついた。
仕事中だというのに、どうしてもリディの事を考えてしまう。
もし彼であれば契約に縛られて告白できないルシアンとは違い、堂々とリディに求婚できるのだろうか?
(いや、今の婚約者は俺だ。リディを渡すことは絶対にしない)
可能であればダンテとはもう二度と関わりたくないし、リディにも近づいて欲しくはない。
勝手な独占欲であることは百も承知ではあるが、それが本音だ。
ルシアンは手にしていた資料を投げ捨てるように机に置いた。
無性にリディの顔が見たくなった。
ルシアンは最後の仕事を片付けると、早々に帰ることにした。
※
だが屋敷に帰り、そのドアを開けるとエントランスにいたのはエリスだった。
何やら手紙を読んでいるようで、ルシアンがエントランスへと入ると手紙から視線を移してルシアンを迎えた。
「お兄様、お帰りなさいませ」
「あぁ。ただいま。手紙か?」
「ええ。今日はお夕食はご友人とお食べになるのですって」
「友人?」
「たぶんそうだと思いますわ。今日、昔のご友人とお茶に誘われたと言って慌てて出ていかれたから」
普通ならば気にならない「昔の友人」という言葉が、妙に引っ掛かった。
当たり前だがリディにもルシアンが知らない友人など沢山いるのだ。
それに友人と会うのに、いちいちルシアンが干渉することもできない。
だが、エリスは少しだけ戸惑った表情を浮かべていることに気づき、ルシアンは尋ねた。
「どうかしたのか?」
「えっ?いえ…お姉さまがお出かけになるときお手紙を貰って、ものすごく急いだ様子で出ていかれたのよ。よっぽど会いたいご友人だと思っていたのですけど、相手が男性の方だったからちょっと意外で」
エリスの言葉に、ルシアンの脳裏に一人の男の顔が浮かんだ。
(もしかして、ダンテか?)
幼馴染であるダンテであれば「昔からの友人」の括りにはいるだろう。
慌ててエリスの持っていた手紙をひったくるように奪い、中身を確認した。
『リディをディナーに招待させていただきました。
帰りは責任をもって送るのでご安心ください。 ダンテ・クレルモン』
その手紙を読んだルシアンは思わず手紙を握りつぶしていた。
リディはダンテのことは異性として見ていないと言っていたが、ダンテはそう思っていないはずだ。ルシアンに噛みついてきた様子からも分かる。
リディがダンテの元にいると想像するだけでルシアンの心中は穏やかではなかった。
もし、ダンテがリディに告白したら。
勢い余って抱きしめたら。キスをしていたら。
(…そうなったら殺す。俺に権利がないとか言ってられない。リディは俺の婚約者だぞ)
好きな女に手を出されて我慢できるわけがない。
それにリディは対面的にはルシアンの婚約者なのだ。
リディに指一本でも触れたら、切り殺すことも厭わないし、その権利はある。
静かに怒りの空気を醸し出した兄に驚きながらエリスは宥めようとした。
「その…きっと久しぶりに会うから昔話に花が咲いてしまったのよ。リディお姉様に限って変な事にはならないはずですわ」
「…当たり前だ」
ルシアンはリディを信じている。
あの律義な性格のリディが、ルシアンという婚約者がいるのに浮気をするような人間ではないことは百も承知だ。
だが、頭では分かっていても、気持ちは別である。
とはいうものの、妹の前で取り乱すこともできず、ルシアンは冷静を装った。
その後ルシアンは、余計な雑念を振り切るようにディナーかきこむように食べたので、それを見たレイモンもカテリーヌは驚きつつも呆れ顔だった。
「ルシアン、いくらリディさんがいないくて不機嫌な気持ちは分かるけどそんな鬼の形相でディナーは食べる物じゃないわよ」
「何をそんなに落ち着かないんだい?リディさんが夜に外出してしまっているのは心配かもしれないけど、友人と食事をしているだけなんだ。心配することもないだろう。それに束縛する男は嫌われるよ?」
レイモンの最後の言葉が心に突き刺さりつつも、やはり焦燥感は消えず、ルシアンは席を立つと自室に戻ることにした。
「無作法で申し訳ありません。仕事があるので自室に戻ります」
そう言って、ルシアンは自室に戻ったものの、そわそわと落ち着かず、気づけば部屋の中をうろうろと歩いていた。
時計を見れば時間は8時になろうと言う所だった。
ディナーならばもうとうに終わってもいい時間だ。
(なんで帰ってこないんだ?)
まさかダンテに押し倒されているなんてことはないだろうか?
告白して両想いになった…なんてことはないだろうか?
悶々とその姿を想像してしまう。
(もう駄目だ!我慢できない!迎えに行こう!)
ルシアンは耐えかねてダンテの滞在しているクレルモン邸へと向かうことにした。
9
お気に入りに追加
2,066
あなたにおすすめの小説
誰がゲームの設定に従うと思いまして?
矢島 汐
恋愛
いい加減に、してほしい。この学園をおかしくするのも、私に偽りの恋心を植え付けるのも。ここは恋愛シミュレーションゲームではありません。私は攻略対象にはなりません。私が本当にお慕いしているのは、間違いなくあの方なのです――
前世どころか今まで世の記憶全てを覚えているご令嬢が、今や学園の嫌われ者となった悪役王子の名誉と秩序ある学園を取り戻すため共に抗うお話。
※悪役王子もの第二弾
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
平凡地味子ですが『魔性の女』と呼ばれています。
ねがえり太郎
恋愛
江島七海はごく平凡な普通のOL。取り立てて目立つ美貌でも無く、さりとて不細工でも無い。仕事もバリバリ出来るという言う訳でも無いがさりとて愚鈍と言う訳でも無い。しかし陰で彼女は『魔性の女』と噂されるようになって―――
生まれてこのかた四半世紀モテた事が無い、男性と付き合ったのも高一の二週間だけ―――という彼女にモテ期が来た、とか来ないとかそんなお話
※2018.1.27~別作として掲載していたこのお話の前日譚『太っちょのポンちゃん』も合わせて収録しました。
※本編は全年齢対象ですが『平凡~』後日談以降はR15指定内容が含まれております。
※なろうにも掲載中ですが、なろう版と少し表現を変更しています(変更のある話は★表示とします)
【完結】年下幼馴染くんを上司撃退の盾にしたら、偽装婚約の罠にハマりました
廻り
恋愛
幼い頃に誘拐されたトラウマがあるリリアナ。
王宮事務官として就職するが、犯人に似ている上司に一目惚れされ、威圧的に独占されてしまう。
恐怖から逃れたいリリアナは、幼馴染を盾にし「恋人がいる」と上司の誘いを断る。
「リリちゃん。俺たち、いつから付き合っていたのかな?」
幼馴染を怒らせてしまったが、上司撃退は成功。
ほっとしたのも束の間、上司から二人の関係を問い詰められた挙句、求婚されてしまう。
幼馴染に相談したところ、彼と偽装婚約することになるが――
影の王宮
朱里 麗華(reika2854)
恋愛
王立学園の卒業式で公爵令嬢のシェリルは、王太子であり婚約者であるギデオンに婚約破棄を言い渡される。
ギデオンには学園で知り合った恋人の男爵令嬢ミーシャがいるのだ。
幼い頃からギデオンを想っていたシェリルだったが、ギデオンの覚悟を知って身を引こうと考える。
両親の愛情を受けられずに育ったギデオンは、人一倍愛情を求めているのだ。
だけどミーシャはシェリルが思っていたような人物ではないようで……。
タグにも入れましたが、主人公カップル(本当に主人公かも怪しい)は元サヤです。
すっごく暗い話になりそうなので、プロローグに救いを入れました。
一章からの話でなぜそうなったのか過程を書いていきます。
メインになるのは親世代かと。
※子どもに関するセンシティブな内容が含まれます。
苦手な方はご自衛ください。
※タイトルが途中で変わる可能性があります<(_ _)>
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
魔力ゼロ令嬢ですが元ライバル魔術師に司書として雇われただけのはずなのに、なぜか溺愛されています。
氷雨そら
恋愛
ある事件を切っ掛けに魔力ゼロになった私は、魔術師になるという夢を失った。さらに婚約破棄され、家を追い出され、失意の私の前に現れたのは王立学園時代のライバルだ。「魔力がないから都合が良い」と彼の魔術書を管理する専属司書に任命されたけれど……。これは、かつてのライバル(周囲はジレジレだったケンカップル)がハッピーエンドを迎えるまでの物語。小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
* 最終話まで予約投稿済です
執事が〇〇だなんて聞いてない!
一花八華
恋愛
テンプレ悪役令嬢であるセリーナは、乙女ゲームの舞台から穏便に退場する為、処女を散らそうと決意する。そのお相手に選んだのは能面執事のクラウスで……
ちょっとお馬鹿なお嬢様が、色気だだ漏れな狼執事や、ヤンデレなお義兄様に迫られあわあわするお話。
※ギャグとシリアスとホラーの混じったラブコメです。寸止め。生殺し。
完結感謝。後日続編投稿予定です。
※ちょっとえっちな表現を含みますので、苦手な方はお気をつけ下さい。
表紙は、綾切なお先生にいただきました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる