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結婚までの道のり
ちょっと疑ってしまいました(1)
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「ふあぁ…」
ニーナは道のど真ん中でつい欠伸をしてしまい、慌てて口を覆った。彼女は今日は仕事が休み、恋人であるフェリクスも休みなので、昨夜は非常に濃厚で満ち足りた夜を過ごしていた。おかげで、寝不足だが。
二人は休日が合えば、共に出かけたり家でゆっくりと過ごしたりするが、今日はニーナの隣にフェリクスはいない。彼は今日、兄の一人と会う予定があった。ニーナは夕食は一緒にと約束しているが、それまで今日は一人きりだ。
フェリクスはポードの貴族、ルーシ伯爵の六男のため、兄が五人もいた。長男は次期伯爵、次男は聖職者、三男は王太子付きの近衛騎士、四男は芸術家、五男は美術商、多種多様の彼の兄らは全員、彼女に会いたいと言っている。
(フェリクスのお兄さんかあ…会ってみたいような…会いたくないような…)
弟が見るも無残な酷い目にあい、それを救ってくれた女性に結婚しようとしていると聞けば、会いたくなる気持ちはわかる。ニーナも兄らと会ってみたいという気持ちはあるが、五人もいれば、一人くらい反対する人がいてもおかしくないし、彼らに何を言われるかわからなくて、怖くて会いたくなかった。
(伯爵家だもんなぁ…私、貴族の血なんか一切ないし…)
なにせ、相手は伯爵家の血が流れているが、ニーナには貴族の血一滴たりとも流れていない上に、ポード王国の市民権は得ているものの、見た目からして明らかに異国出身の人間だ。
(両親に会うってだけでも、怖いのに…)
彼の両親に会うのも怖くて緊張するのに、更に兄たちまでと考えると、ニーナは気が重くて仕方がなかった。
(…いつかは会うことになるんだろうけどさ…、あんまり考えないようにしよう)
ニーナはふっと息を吐いて、手に持った荷物を抱え直した。彼女は少し遠出して諸々必要な日用品を買いにきていた。
(買い出しも終わったし、ごはん食べたらあとは家でごろごろして本でも読もっと)
ニーナは結婚すればフェリクスと一緒に住むことになるのだから、師匠に借りているあの家も、そう遠くないうちに出ていくことになる。ならば今のうちに、今の家を堪能しておくべきだと彼女は考えていた。
ニーナはフェリクスと住む家について、どの辺りに住むのか、どのくらいの広さにするか、二人で色々と話し合って決めている。だいたいの目処がたって、ニーナがスノーにその話をすると、大切にされているねえと感心された。この国では結婚は、大抵、余程女性側の家柄の方が良いでもない限り、男性側が全て決めてしまうものだ。ニーナも彼に大切にされている自覚はあった。
(フェリクスとひとつ屋根の下で、一緒に…ふふふ…)
毎日一緒に朝を迎えることができると思うと、ニーナはにやけてしまう。とはいえ、新生活は楽しみだが、五年住み慣れた家を出ていくことは寂しくもある。
(住み始めの頃は、師匠が様子を見に来てくれていたなあ)
外に出ることを嫌がるスノーが態々様子を見に来ていたこと思い出すと、ニーナは涙が出そうになった。
(…本当、師匠にはお世話になった…)
ニーナは結婚の報告をした際に、祝福の加護を加えたアメジストの原石を貰い、初めて抱きしめられ、幸せになりなよと言って送り出してくれた師匠のことを想う。彼に恩返しするためにも、幸せになると彼女は意気込んだ。
ニーナは少ししんみりしたが、夕食の後は時間が許す限りフェリクスにべたべたしようと、にやけてしまいそうになるのを必死に堪えながら大通りに出た。
「あ」
そこで、ニーナはフェリクスの姿を遠目に見つけて、思わず声が出てしまった。まさかこんな所で会うとはと驚きつつ、ニーナは近寄って声をかけようとしたが、フェリクスが兄とあう予定があったことを思い出し、思いとどまる。
距離があったため、フェリクスは彼女に気づいていない。ニーナは滅多にこの辺りに来ることがなかったため、彼もここで彼女と鉢合わせになるとは思っていないはずだ。
(邪魔しちゃうとこだった、危ない危ない)
ニーナは邪魔になることも気がかりであったが、何より彼の兄との対面はまだ心の準備ができていないため、避けたかった。
(…けど、気になるなあ。ちら見くらいしちゃおうかな)
フェリクスの兄は、どんな人だろうか。直接会うのは怖かったが、少し見るくらいならと、ニーナは彼の周りに目を向ける。
彼女はフェリクスが柔らかい笑みを向けている相手を見つけた。後ろ姿しか見ることができなかったが、馬車に乗り込もうとして立ち止まり、動いた拍子にその顔が見える。
「…えっ、女の人?!」
その人物は、腰にまで届く程長い緩く波打つプラチナブロンド、優しげなエメラルドグリーンの目と薔薇色の頬、ふっくらした桃色の唇に添えられたほくろがとても色っぽい、目の冷めるような美人だ。
「えっ…え?なんで?どうして?え?」
二人のとても親しげな様子に、ニーナの頭の上に疑問符がいくつも浮かぶ。だが、二人は彼女に気づかないまま、高級そうな馬車に乗り込んでしまった。彼女がその馬車の姿が無くなるまで呆然と突っ立っていると、人にぶつかられて手にしていた荷物を落としてしまう。
「おい、気をつけろ!」
(なによ…今、私、動いてないじゃない…)
ニーナは罵声をかけられ、内心で文句を言えるくらいには、まだ大丈夫のようだ。彼女は震える手で散乱した荷物を拾い上げながら、先程の光景を思い出す。
(楽しそうだった…)
フェリクスのあの笑顔は、本当に楽しんでいるものだった。ニーナは彼のことならなんでもわかるとまではいかないものの、あれが愛想笑いではないことくらいはわかる。
(今日はお兄さんと会う用事…のはずよね…)
ニーナはフェリクスから、兄と朝から会って昼食を一緒にすると聞いていた。ならば、彼はこの時間は兄と一緒のはずだ。
(今一緒にいたって、女の人よね。お兄さんと会っていってたの、嘘なの?私に嘘をついて、あの女の人と会っていたの?)
ニーナの心に、黒い感情が生まれる。彼女はそれを必死にかき消そうと、首を横に振った。
「…いや、いや…まだ、そうとは…限らないよね…」
兄と会う予定がキャンセルになり、例えば、女性の友人と昼食を一緒にすることになった、とも考えられる。少し苦しい理由だが、考えられなくもない。なんにせよ、フェリクスに確認しなければならない。
(もし、嘘をついて、女の人と会っていたとしたら…どうしよう)
フェリクスに限ってそんなことはないと、ニーナはすぐさま否定する。荷物を抱えて家に直帰すると、彼女何も食べないままベッドに飛び込んだ。
ニーナは昨夜、口に出せないようなあんなことからこんなこと、そんなことまで、散々このベッドの上で二人で楽しんだことを思い出す。思い出してにやけて、ちょっとむらむらしてしまった。
(…そうよ、私たちの仲はとても良好なんだから。相性は最高だし、なんの問題もないはずだもの。…今のところは…)
夕食の時にちゃんと聞いてようと、ニーナは思い直す。今日は誰と会っていたのか、聞けばフェリクスは本当のことを返してくれるはずだ。それを聞けたら、彼女も安心できるだろう。
ニーナはその時、そう思っていた。
「今日は四番目の兄と会っていました」
「…そっか」
安心できると思っていたが、返ってきた答えにニーナはがっかりした。もやもやむらむらした時間を何とかやり過ごして漸くフェリクスとの時間を迎え、今から楽しく夕食を一緒にとろうと歩いていたが、かなりの気分は沈んでいく。
(あの人をお兄さんっていうのは、苦しくない?)
ニーナは記憶の中の、目の覚めるような美人を思い出して苦い思いが広がっていく。どうして本当のことを言ってくれないのかともやもやしてしまい、彼女はフェリクスの話に適当な相槌を打つだけになってしまった。
「ニーナ?」
フェリクスは突然口数少なくなってしまった彼女の様子を不思議に思ったのだろう、心配そうに顔を覗き込む。
「何かありました?」
「ううん…」
ニーナは否定したが、明らかに何かあった様子だ。こんな態度ではいけないなとわかっているても、彼女は上手く振る舞えずに俯いてしまう。
(あの女の人…フェリクスの、何なの…?)
聞いてみればいいと思いながらも、それに望まぬ答えが返ってきてしまったらと二の足を踏んでしまう。
「…ごめんなさい、ちょっと、食欲が無くて…」
「大丈夫ですか?…今日は帰りましょうか」
気遣うようにそう提案されて、ニーナは頷いた。彼女は黙り込んだまま歩き、フェリクスはそんな彼女を心配している。
(…このままじゃ、だめ)
このまま一人で悩んで辛くなることも、そのせいで嫌な態度をとって彼を困らせることも、何一ついいことはない。
(女は度胸よ!)
ニーナがぐっと両手を握りしめてフェリクスを見つめると、彼は不思議そうに首を傾げた。
ニーナは道のど真ん中でつい欠伸をしてしまい、慌てて口を覆った。彼女は今日は仕事が休み、恋人であるフェリクスも休みなので、昨夜は非常に濃厚で満ち足りた夜を過ごしていた。おかげで、寝不足だが。
二人は休日が合えば、共に出かけたり家でゆっくりと過ごしたりするが、今日はニーナの隣にフェリクスはいない。彼は今日、兄の一人と会う予定があった。ニーナは夕食は一緒にと約束しているが、それまで今日は一人きりだ。
フェリクスはポードの貴族、ルーシ伯爵の六男のため、兄が五人もいた。長男は次期伯爵、次男は聖職者、三男は王太子付きの近衛騎士、四男は芸術家、五男は美術商、多種多様の彼の兄らは全員、彼女に会いたいと言っている。
(フェリクスのお兄さんかあ…会ってみたいような…会いたくないような…)
弟が見るも無残な酷い目にあい、それを救ってくれた女性に結婚しようとしていると聞けば、会いたくなる気持ちはわかる。ニーナも兄らと会ってみたいという気持ちはあるが、五人もいれば、一人くらい反対する人がいてもおかしくないし、彼らに何を言われるかわからなくて、怖くて会いたくなかった。
(伯爵家だもんなぁ…私、貴族の血なんか一切ないし…)
なにせ、相手は伯爵家の血が流れているが、ニーナには貴族の血一滴たりとも流れていない上に、ポード王国の市民権は得ているものの、見た目からして明らかに異国出身の人間だ。
(両親に会うってだけでも、怖いのに…)
彼の両親に会うのも怖くて緊張するのに、更に兄たちまでと考えると、ニーナは気が重くて仕方がなかった。
(…いつかは会うことになるんだろうけどさ…、あんまり考えないようにしよう)
ニーナはふっと息を吐いて、手に持った荷物を抱え直した。彼女は少し遠出して諸々必要な日用品を買いにきていた。
(買い出しも終わったし、ごはん食べたらあとは家でごろごろして本でも読もっと)
ニーナは結婚すればフェリクスと一緒に住むことになるのだから、師匠に借りているあの家も、そう遠くないうちに出ていくことになる。ならば今のうちに、今の家を堪能しておくべきだと彼女は考えていた。
ニーナはフェリクスと住む家について、どの辺りに住むのか、どのくらいの広さにするか、二人で色々と話し合って決めている。だいたいの目処がたって、ニーナがスノーにその話をすると、大切にされているねえと感心された。この国では結婚は、大抵、余程女性側の家柄の方が良いでもない限り、男性側が全て決めてしまうものだ。ニーナも彼に大切にされている自覚はあった。
(フェリクスとひとつ屋根の下で、一緒に…ふふふ…)
毎日一緒に朝を迎えることができると思うと、ニーナはにやけてしまう。とはいえ、新生活は楽しみだが、五年住み慣れた家を出ていくことは寂しくもある。
(住み始めの頃は、師匠が様子を見に来てくれていたなあ)
外に出ることを嫌がるスノーが態々様子を見に来ていたこと思い出すと、ニーナは涙が出そうになった。
(…本当、師匠にはお世話になった…)
ニーナは結婚の報告をした際に、祝福の加護を加えたアメジストの原石を貰い、初めて抱きしめられ、幸せになりなよと言って送り出してくれた師匠のことを想う。彼に恩返しするためにも、幸せになると彼女は意気込んだ。
ニーナは少ししんみりしたが、夕食の後は時間が許す限りフェリクスにべたべたしようと、にやけてしまいそうになるのを必死に堪えながら大通りに出た。
「あ」
そこで、ニーナはフェリクスの姿を遠目に見つけて、思わず声が出てしまった。まさかこんな所で会うとはと驚きつつ、ニーナは近寄って声をかけようとしたが、フェリクスが兄とあう予定があったことを思い出し、思いとどまる。
距離があったため、フェリクスは彼女に気づいていない。ニーナは滅多にこの辺りに来ることがなかったため、彼もここで彼女と鉢合わせになるとは思っていないはずだ。
(邪魔しちゃうとこだった、危ない危ない)
ニーナは邪魔になることも気がかりであったが、何より彼の兄との対面はまだ心の準備ができていないため、避けたかった。
(…けど、気になるなあ。ちら見くらいしちゃおうかな)
フェリクスの兄は、どんな人だろうか。直接会うのは怖かったが、少し見るくらいならと、ニーナは彼の周りに目を向ける。
彼女はフェリクスが柔らかい笑みを向けている相手を見つけた。後ろ姿しか見ることができなかったが、馬車に乗り込もうとして立ち止まり、動いた拍子にその顔が見える。
「…えっ、女の人?!」
その人物は、腰にまで届く程長い緩く波打つプラチナブロンド、優しげなエメラルドグリーンの目と薔薇色の頬、ふっくらした桃色の唇に添えられたほくろがとても色っぽい、目の冷めるような美人だ。
「えっ…え?なんで?どうして?え?」
二人のとても親しげな様子に、ニーナの頭の上に疑問符がいくつも浮かぶ。だが、二人は彼女に気づかないまま、高級そうな馬車に乗り込んでしまった。彼女がその馬車の姿が無くなるまで呆然と突っ立っていると、人にぶつかられて手にしていた荷物を落としてしまう。
「おい、気をつけろ!」
(なによ…今、私、動いてないじゃない…)
ニーナは罵声をかけられ、内心で文句を言えるくらいには、まだ大丈夫のようだ。彼女は震える手で散乱した荷物を拾い上げながら、先程の光景を思い出す。
(楽しそうだった…)
フェリクスのあの笑顔は、本当に楽しんでいるものだった。ニーナは彼のことならなんでもわかるとまではいかないものの、あれが愛想笑いではないことくらいはわかる。
(今日はお兄さんと会う用事…のはずよね…)
ニーナはフェリクスから、兄と朝から会って昼食を一緒にすると聞いていた。ならば、彼はこの時間は兄と一緒のはずだ。
(今一緒にいたって、女の人よね。お兄さんと会っていってたの、嘘なの?私に嘘をついて、あの女の人と会っていたの?)
ニーナの心に、黒い感情が生まれる。彼女はそれを必死にかき消そうと、首を横に振った。
「…いや、いや…まだ、そうとは…限らないよね…」
兄と会う予定がキャンセルになり、例えば、女性の友人と昼食を一緒にすることになった、とも考えられる。少し苦しい理由だが、考えられなくもない。なんにせよ、フェリクスに確認しなければならない。
(もし、嘘をついて、女の人と会っていたとしたら…どうしよう)
フェリクスに限ってそんなことはないと、ニーナはすぐさま否定する。荷物を抱えて家に直帰すると、彼女何も食べないままベッドに飛び込んだ。
ニーナは昨夜、口に出せないようなあんなことからこんなこと、そんなことまで、散々このベッドの上で二人で楽しんだことを思い出す。思い出してにやけて、ちょっとむらむらしてしまった。
(…そうよ、私たちの仲はとても良好なんだから。相性は最高だし、なんの問題もないはずだもの。…今のところは…)
夕食の時にちゃんと聞いてようと、ニーナは思い直す。今日は誰と会っていたのか、聞けばフェリクスは本当のことを返してくれるはずだ。それを聞けたら、彼女も安心できるだろう。
ニーナはその時、そう思っていた。
「今日は四番目の兄と会っていました」
「…そっか」
安心できると思っていたが、返ってきた答えにニーナはがっかりした。もやもやむらむらした時間を何とかやり過ごして漸くフェリクスとの時間を迎え、今から楽しく夕食を一緒にとろうと歩いていたが、かなりの気分は沈んでいく。
(あの人をお兄さんっていうのは、苦しくない?)
ニーナは記憶の中の、目の覚めるような美人を思い出して苦い思いが広がっていく。どうして本当のことを言ってくれないのかともやもやしてしまい、彼女はフェリクスの話に適当な相槌を打つだけになってしまった。
「ニーナ?」
フェリクスは突然口数少なくなってしまった彼女の様子を不思議に思ったのだろう、心配そうに顔を覗き込む。
「何かありました?」
「ううん…」
ニーナは否定したが、明らかに何かあった様子だ。こんな態度ではいけないなとわかっているても、彼女は上手く振る舞えずに俯いてしまう。
(あの女の人…フェリクスの、何なの…?)
聞いてみればいいと思いながらも、それに望まぬ答えが返ってきてしまったらと二の足を踏んでしまう。
「…ごめんなさい、ちょっと、食欲が無くて…」
「大丈夫ですか?…今日は帰りましょうか」
気遣うようにそう提案されて、ニーナは頷いた。彼女は黙り込んだまま歩き、フェリクスはそんな彼女を心配している。
(…このままじゃ、だめ)
このまま一人で悩んで辛くなることも、そのせいで嫌な態度をとって彼を困らせることも、何一ついいことはない。
(女は度胸よ!)
ニーナがぐっと両手を握りしめてフェリクスを見つめると、彼は不思議そうに首を傾げた。
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