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第一部
治療と称していただきます(6)*
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「私、この先レイモンド以外に好きな人できそうにないし…ね、お願いします!」
「…できなくて、いいですから!…わかりました。でも、先に…」
「やった、ありがとう!」
「えっ…ちょっと…うわ!」
都合のいい部分だけを聞いたエレノーラは、嬉々としてレイモンドに跨り、下着の紐を解いた。彼女の方は何もしなくても、彼の痴態に興奮して既に濡れている。エレノーラは自身の割れ目に彼の陰茎を添えてゆるゆる腰を動かすと、そこは愛液が絡んで淫靡な音がした。彼女がそのまま息を吐いて腰を落としていくと、熱いそ彼の陰茎は、割れ目を裂いて少しずつ中へと押し入ってくる。
「う…っ……あ…っ」
レイモンドが堪らずといったように、気持ちよさそうな声を漏らした。エレノーラは自分の中で、彼のものがびくびくと震えているのを感じる。
(レイモンド、もうちょっと頑張って…!)
彼女は内心で応援しながら、そのままずるずると彼の陰茎を咥えこんでいく。全てを咥えこみ、最奥に彼のものが届くと、彼女はにやけてしまった。
「…っあ…はぁ……全部、はいったぁ…」
エレノーラが自分のためにあるのではと勘違いしそうになるくらい、彼のもの彼女に丁度いい大きさだった。
(私の中に、レイモンドが入っている…!)
好きな人のものだと認識しているからなのか、エレノーラは咥えこんでいるだけで、たまらなく気持ち良くなっていた。彼女はうっとりとしながら、その形を、大きさを、硬さを味わっている。
「そ…っ……う…っ」
一方、レイモンドは全く余裕が無かった。一擦りでもしたら、果ててしまいそうだ。
「…っく、…はじめてが…こんな…」
「えっ…ごめんね、童貞だったの…?」
「ちが…っ………わなくは、ないです、けど!…そうじゃなくて!」
真っ赤になって息を荒くしているレイモンドは、つい数秒前まで童貞だった。エレノーラは自分で筆下ろしになってしまうなんてと少し申し訳なくなったが、同意の上だからいいかと開き直る。
「大丈夫、これ、治療だしね、ほら…えっと…終わったら、ちゃんと記憶消しておくから…」
「…消さなくて、いいです」
エレノーラははじめての相手が自分でも許してくれるのかと、ほっと胸をなでおろした。
「…エレノーラ、勘違いしないでください」
しかし、直ぐに聞こえたレイモンドの言葉にエレノーラは落ち込んだ。
(…うっかり、勘違いするところだったわ)
エレノーラは自分の身を省みる。彼女は国の敵であった享楽の魔女の、彼女自身は望んでいなかったとはいえ、情婦であった。
(私がはじめてだなんて、嫌よね…)
エレノーラは無意識に、少し眉根を寄せてしまっていた。その様子にレイモンドが慌てたように声をあげる。
「ちが…っ、そう、ではなくて…私も、…貴女に、惚れているから、あぁっ」
レイモンドの言葉に思わず胸をときめかせたエレノーラは中を締め付けてしまい、いいところでレイモンドは喘いでしまった。
「…できなくて、いいですから!…わかりました。でも、先に…」
「やった、ありがとう!」
「えっ…ちょっと…うわ!」
都合のいい部分だけを聞いたエレノーラは、嬉々としてレイモンドに跨り、下着の紐を解いた。彼女の方は何もしなくても、彼の痴態に興奮して既に濡れている。エレノーラは自身の割れ目に彼の陰茎を添えてゆるゆる腰を動かすと、そこは愛液が絡んで淫靡な音がした。彼女がそのまま息を吐いて腰を落としていくと、熱いそ彼の陰茎は、割れ目を裂いて少しずつ中へと押し入ってくる。
「う…っ……あ…っ」
レイモンドが堪らずといったように、気持ちよさそうな声を漏らした。エレノーラは自分の中で、彼のものがびくびくと震えているのを感じる。
(レイモンド、もうちょっと頑張って…!)
彼女は内心で応援しながら、そのままずるずると彼の陰茎を咥えこんでいく。全てを咥えこみ、最奥に彼のものが届くと、彼女はにやけてしまった。
「…っあ…はぁ……全部、はいったぁ…」
エレノーラが自分のためにあるのではと勘違いしそうになるくらい、彼のもの彼女に丁度いい大きさだった。
(私の中に、レイモンドが入っている…!)
好きな人のものだと認識しているからなのか、エレノーラは咥えこんでいるだけで、たまらなく気持ち良くなっていた。彼女はうっとりとしながら、その形を、大きさを、硬さを味わっている。
「そ…っ……う…っ」
一方、レイモンドは全く余裕が無かった。一擦りでもしたら、果ててしまいそうだ。
「…っく、…はじめてが…こんな…」
「えっ…ごめんね、童貞だったの…?」
「ちが…っ………わなくは、ないです、けど!…そうじゃなくて!」
真っ赤になって息を荒くしているレイモンドは、つい数秒前まで童貞だった。エレノーラは自分で筆下ろしになってしまうなんてと少し申し訳なくなったが、同意の上だからいいかと開き直る。
「大丈夫、これ、治療だしね、ほら…えっと…終わったら、ちゃんと記憶消しておくから…」
「…消さなくて、いいです」
エレノーラははじめての相手が自分でも許してくれるのかと、ほっと胸をなでおろした。
「…エレノーラ、勘違いしないでください」
しかし、直ぐに聞こえたレイモンドの言葉にエレノーラは落ち込んだ。
(…うっかり、勘違いするところだったわ)
エレノーラは自分の身を省みる。彼女は国の敵であった享楽の魔女の、彼女自身は望んでいなかったとはいえ、情婦であった。
(私がはじめてだなんて、嫌よね…)
エレノーラは無意識に、少し眉根を寄せてしまっていた。その様子にレイモンドが慌てたように声をあげる。
「ちが…っ、そう、ではなくて…私も、…貴女に、惚れているから、あぁっ」
レイモンドの言葉に思わず胸をときめかせたエレノーラは中を締め付けてしまい、いいところでレイモンドは喘いでしまった。
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