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本編
とても楽しみにしていました(10)*
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アデリナは唇が離れて名残惜しさを覚えるが、割れ目から先端が押し入れられて、ついそちらに目がいった。初夜の痛みを思い出して体が少し強ばったが、今までの触れ合いを思い返して、力を抜く。すると、熱い剛直はゆっくりと彼女の中をかき分け、奥へと入っていった。
「あ…」
痛みはなく、そのさまから目が離せずに、最奥まで入り込むのを見届ける。全てが入りきると、ヴァルターが大きく息を吸って、吐いたのが彼女の耳に届いた。
「…こんなに、大きいなんて…」
アデリナは初夜で既に経験していたはずなのに、指とは違う圧迫感にぽつりと呟く。すると、彼女の中に埋められた彼の陰茎がびくりと震えたのを感じた。アデリナが見上げると、堪えるように唇を噛んでいるヴァルターと目が合う。彼女は今までの触れ合いだけでは足りなかったものが満たされている、そんな気持ちを抱いていた。
「アデリナ、大丈夫か」
「はい…」
「…動くぞ」
アデリナが頷くと、ヴァルターは直ぐに抽挿し始める。ゆっくりと、熱くて硬い剛直に中を擦られ、奥をとんと突かれて、彼女は中をきゅっと締め付けた。ヴァルターは深く息を吐きながら、情欲を宿した目で彼女を見下ろす。
(どうして…あぁ…気持ちいい…)
アデリナは初夜の痛みなんて吹き飛ぶくらい、気持ちよくてたまらなかった。もっと、このまま激しくして欲しい、そんな気持ちすらある。
「う、ぁ…っ」
「…っ」
そこにヴァルターの少し惚けたような声が聞こえて、彼女は胸がきゅんとしてしまった。次第に速くなる動きに、快感が強くなっていく。そのまま腰を掴まれ、激しく腰を打ちつけられて、アデリナは感じる強烈な快楽に縋るものを探すように手を伸ばし、ヴァルターの腕を握りしめた。
「ん、旦那様…あぁ…っ」
「アデリナ…っ…」
名前を呼ばれ、アデリナは胸が高鳴る。肌がぶつかる音が響き、二人の吐息と声が混じり合い、それが耳に届いて興奮剤となり、快感が身体を駆け巡った。
「旦那、さま、ぁっ…抱き締めて…くださ…あっ」
ヴァルターは目を見開いて、息を吐いた。彼女の腰を掴んでいた手を離して上体を倒した彼は、彼女の背に腕を差し込んでその体を抱き締める。ヴァルターの鍛え上げられた体がぴったりと寄せられ、アデリナも彼の背に腕を回して強く抱き返した。彼女は最奥を擦り付けられながら、ヴァルターの堪えながらも漏れる声と吐息が間近で聞こえて、もう限界だった。
「もっ、もうだめ…あ、んん、旦那様、…旦那、さ、ま…っ…あぁ…ヴァルタあ…っ」
「…っ」
その時、彼女の奥に精が吐き出された。それすら快感に繋がって、アデリナはそのまま絶頂を迎える。
「う、あぁ…」
同時に聞こえた、快楽に酔ったヴァルターの声に、アデリナは胸が、体の全てが満たされていくような心地がした。彼女はヴァルターに抱きついたまま、恍惚と目を閉じる。
「あ…」
痛みはなく、そのさまから目が離せずに、最奥まで入り込むのを見届ける。全てが入りきると、ヴァルターが大きく息を吸って、吐いたのが彼女の耳に届いた。
「…こんなに、大きいなんて…」
アデリナは初夜で既に経験していたはずなのに、指とは違う圧迫感にぽつりと呟く。すると、彼女の中に埋められた彼の陰茎がびくりと震えたのを感じた。アデリナが見上げると、堪えるように唇を噛んでいるヴァルターと目が合う。彼女は今までの触れ合いだけでは足りなかったものが満たされている、そんな気持ちを抱いていた。
「アデリナ、大丈夫か」
「はい…」
「…動くぞ」
アデリナが頷くと、ヴァルターは直ぐに抽挿し始める。ゆっくりと、熱くて硬い剛直に中を擦られ、奥をとんと突かれて、彼女は中をきゅっと締め付けた。ヴァルターは深く息を吐きながら、情欲を宿した目で彼女を見下ろす。
(どうして…あぁ…気持ちいい…)
アデリナは初夜の痛みなんて吹き飛ぶくらい、気持ちよくてたまらなかった。もっと、このまま激しくして欲しい、そんな気持ちすらある。
「う、ぁ…っ」
「…っ」
そこにヴァルターの少し惚けたような声が聞こえて、彼女は胸がきゅんとしてしまった。次第に速くなる動きに、快感が強くなっていく。そのまま腰を掴まれ、激しく腰を打ちつけられて、アデリナは感じる強烈な快楽に縋るものを探すように手を伸ばし、ヴァルターの腕を握りしめた。
「ん、旦那様…あぁ…っ」
「アデリナ…っ…」
名前を呼ばれ、アデリナは胸が高鳴る。肌がぶつかる音が響き、二人の吐息と声が混じり合い、それが耳に届いて興奮剤となり、快感が身体を駆け巡った。
「旦那、さま、ぁっ…抱き締めて…くださ…あっ」
ヴァルターは目を見開いて、息を吐いた。彼女の腰を掴んでいた手を離して上体を倒した彼は、彼女の背に腕を差し込んでその体を抱き締める。ヴァルターの鍛え上げられた体がぴったりと寄せられ、アデリナも彼の背に腕を回して強く抱き返した。彼女は最奥を擦り付けられながら、ヴァルターの堪えながらも漏れる声と吐息が間近で聞こえて、もう限界だった。
「もっ、もうだめ…あ、んん、旦那様、…旦那、さ、ま…っ…あぁ…ヴァルタあ…っ」
「…っ」
その時、彼女の奥に精が吐き出された。それすら快感に繋がって、アデリナはそのまま絶頂を迎える。
「う、あぁ…」
同時に聞こえた、快楽に酔ったヴァルターの声に、アデリナは胸が、体の全てが満たされていくような心地がした。彼女はヴァルターに抱きついたまま、恍惚と目を閉じる。
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