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本編
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エスタは塔の近くで暇を持て余していた。王の用はすぐに終わると思っていたが、一向に二人が出てくる様子はない。
「はあ、やってらんねえ……」
仕方なく教わった淑女らしい立ち居振る舞いを復習していたが、レアケが見ていなければ身が入らず、飽きたエスタは草の上に寝そべった。
「まだかな……ふぁ……」
あまりにも暇すぎたエスタはうとうとし始め、目を閉じているうちに夢の中へと入っていった。
辺り一面が暗闇の中で、エスタは立ち尽くしていた。自分の姿すらわからない暗闇であったが、不思議と恐怖はなかった。
『エス…………さ……』
エスタは名を呼ばれた気がして辺りを見回す。さきほどまでなにもなかった場所に光が差しているのを見つけ、誘われるかのように光の中へと足を踏み入れた。
『エス……に……さ……』
まぶしいほどの光に包まれ、エスタは目を閉じる。しばらくして瞼の裏に届く光が弱まったのを感じ、エスタはゆっくりと目を開いた。目に映ったのは隙間が多くあるおんぼろな天井と、幼い少女の顔。
(……どうしたんだ? アニカ)
エスタは少女の名を呼び、手を伸ばす。小さな手が伸び、少女がその手をさらに小さな両手でつかんだ。
『エスガお兄さま、あそびましょうよ』
(……そうだな、あそぼうか)
これはもう遠い過去になってしまった日々。エスタが、エスガであることを偽らない日々の夢だ。
エスガはある侯爵家の嫡男として生まれ、育てられた。彼が物心つく前に国を憂いた侯爵が王に忠言し、いわれのない疑いをかけられて処され、侯爵家は没落した。
母はすべての財産を取り上げられて子と共に放り出された。王を恐れた母の生家は手を差し伸べることはなく、エスガは物心つくころには侯爵家のすべてを失っていた。
少女、一つ歳下の妹のアニカは無垢な笑みを浮かべ、エスガと同じ色の目で兄をじっと見つめている。エスガと同じ金色の髪は兄と同じように薄汚れ、着ている服は穴があいてぼろぼろだ。エスガが着ている服も立派な侍女の服ではなく、ぼろぼろに擦り切れてみすぼらしい。
『エスガ、アニカをお願いね』
エスガが振り返ると、母が同じ色の目でやさしげに二人を見つめ、ほほ笑んでいた。子どもらと同じ金色の髪は白髪が混じり、頬はこけてやせ細り、指は擦り切れて荒れている。
(うん、母さん。アニカは、アニカだけは、俺が守るから)
エスガが答えると、母は目を細めて弱々しく笑う。エスガが手を伸ばして触れると、母は砂のように崩れて消えてしまった。
エスガは母が亡くなってから、妹を守るために手を汚した。魔法の才があったエスガはそれが魔法と知らぬままに魔法を用いて人をだました。
使ったのはたいした魔法ではない。あるものをないように見せるだけの魔法だ。顔は整い、女の子のように見えるエスガはそれを利用し、エスタと名乗って男をだました。エスタを狙って近づいてきた男が油断したところで、物や金を奪って逃げるのが常套手段だった。
『エスガお兄さま、お母さまはどこにいったの?』
(アニカ……母さんは、もう、どこにもいないんだよ)
泣きそうに顔を歪めるアニカをエスガは抱きしめた。離れないようにしっかりと抱きしめていたが、やがてまわりが暗闇に溶け、エスガの腕の中にいたはずのアニカも姿を消す。エスガ自身もゆっくりと暗闇に溶けていき、エスタが目を開くと赤く染まり始めている空が見えた。
「やっべ、寝てた……」
エスタは口元を手の甲で拭い、慌てて上体を起こした。塔へと目を向けると、ちょうど塔から出てくるレイフと騎士の姿が映る。
(あいつら……!)
エスタは急いで立ち上がると、さっと木の陰に隠れて二人の様子を窺った。
(……なんだ?)
騎士の表情は暗いが、対してレイフはとても上機嫌に見えた。きっちりとまとめていた髪が少し乱れており、首元まで留めていたボタンは胸元まで外れ、服には皺が寄っている。
(あいつ、なにしていたんだ? こんな時間まで……)
エスタはが考え込んでいるうちに、二人が塔から離れる。塔に戻ろうとエスタが一歩足を踏み出しそうとしたところで、二人は光に包まれて姿を消した。
「えっ、消えた!?」
エスタは驚いて木の陰から飛び出す。さきほどまであったはずの二人の姿は、その痕跡すらなかった。
(魔法? ……まあ、いいや。あんなヤツ、どうでもいいし。そんなことより、魔女さまに文句を言ってやる!)
エスタは気を切り替えると、塔の中に入り、階段を最上階まで一気に駆け上がった。レアケの部屋は扉に鍵がかかっておらず、エスタは躊躇なく扉を開いて中へと入る。
「魔女さま!」
エスタが目尻をつり上げながら部屋の中に入ると、レアケは窓際で空を眺めていた。暮れゆく空を眺める横顔がどこか悲しげに見えて、エスタは口をつぐむ。ゆっくりと振り返り、エスタを目に映したレアケはいつもと変わらぬ笑みを浮かべた。
「おお、エスタ。突然のことで、すまなかったのう」
「えっ? あ、いや……」
エスタは文句を言うことを忘れて首を横に振る。笑顔のはずなのに、レアケは笑っていないように見えた。
「そんなに慌てて、どうした?」
「……別に。なんでもない」
少し気まずくなったエスタはごまかすように部屋の中を見回す。ただ無意識の行動だったが、エスタは朝にきっちりと整えたベッドが乱れていることに気づき、首をかしげた。
「あれ。なんか、ベッドが汚いぞ」
「……気にするでない」
「それに、なんかこの部屋……臭くないか?」
「えっ!?」
レアケはぎょっとし、目を丸めて視線をさまよわせた。
「はは……そうかのう? 気のせいではないか?」
レアケは笑ってごまかす。エスタは納得がいかないものの、問い詰めたところでのらりくらりとかわされることがわかっていたため、諦めるしかなかった。
「別にいいけど……てか、二人でなにしてたんだ」
「……私は、なにもしておらぬよ」
エスタはレアケをじっと見つめる。さきほど見たレイフは髪も服も乱れていたが、レアケは髪も服も一切乱れておらず、昼に別れたときからまったく変わっていない。
「王さまが、ベッドで一人で暴れていたのかよ」
エスタのずさんな言葉にレアケは目を丸くし、口を抑えた。うつむき、肩を震わせるレアケが心配になったエスタは一歩彼女に近づき、手を伸ばして声をかける。
「……おい、魔女さま?」
「…………ぐっ、ぶ、あっはは……ひぃ、あははは!」
レアケは失笑し、腹を抱えて大きな声を上げて笑った。エスタは手を引っ込め、驚いた表情でレアケを見つめる。
「エスタ、私を笑い死にさせる気か! ひぃ、……く、ふ……ふふっ」
「えっ、……え?」
「はは、ひぃ…………まあ、そんなところだのう……ふふっ」
「えっ、本当に?」
エスタは冗談のつもりだったが、当たらずと雖も遠からずのようだ。
「はあ、やってらんねえ……」
仕方なく教わった淑女らしい立ち居振る舞いを復習していたが、レアケが見ていなければ身が入らず、飽きたエスタは草の上に寝そべった。
「まだかな……ふぁ……」
あまりにも暇すぎたエスタはうとうとし始め、目を閉じているうちに夢の中へと入っていった。
辺り一面が暗闇の中で、エスタは立ち尽くしていた。自分の姿すらわからない暗闇であったが、不思議と恐怖はなかった。
『エス…………さ……』
エスタは名を呼ばれた気がして辺りを見回す。さきほどまでなにもなかった場所に光が差しているのを見つけ、誘われるかのように光の中へと足を踏み入れた。
『エス……に……さ……』
まぶしいほどの光に包まれ、エスタは目を閉じる。しばらくして瞼の裏に届く光が弱まったのを感じ、エスタはゆっくりと目を開いた。目に映ったのは隙間が多くあるおんぼろな天井と、幼い少女の顔。
(……どうしたんだ? アニカ)
エスタは少女の名を呼び、手を伸ばす。小さな手が伸び、少女がその手をさらに小さな両手でつかんだ。
『エスガお兄さま、あそびましょうよ』
(……そうだな、あそぼうか)
これはもう遠い過去になってしまった日々。エスタが、エスガであることを偽らない日々の夢だ。
エスガはある侯爵家の嫡男として生まれ、育てられた。彼が物心つく前に国を憂いた侯爵が王に忠言し、いわれのない疑いをかけられて処され、侯爵家は没落した。
母はすべての財産を取り上げられて子と共に放り出された。王を恐れた母の生家は手を差し伸べることはなく、エスガは物心つくころには侯爵家のすべてを失っていた。
少女、一つ歳下の妹のアニカは無垢な笑みを浮かべ、エスガと同じ色の目で兄をじっと見つめている。エスガと同じ金色の髪は兄と同じように薄汚れ、着ている服は穴があいてぼろぼろだ。エスガが着ている服も立派な侍女の服ではなく、ぼろぼろに擦り切れてみすぼらしい。
『エスガ、アニカをお願いね』
エスガが振り返ると、母が同じ色の目でやさしげに二人を見つめ、ほほ笑んでいた。子どもらと同じ金色の髪は白髪が混じり、頬はこけてやせ細り、指は擦り切れて荒れている。
(うん、母さん。アニカは、アニカだけは、俺が守るから)
エスガが答えると、母は目を細めて弱々しく笑う。エスガが手を伸ばして触れると、母は砂のように崩れて消えてしまった。
エスガは母が亡くなってから、妹を守るために手を汚した。魔法の才があったエスガはそれが魔法と知らぬままに魔法を用いて人をだました。
使ったのはたいした魔法ではない。あるものをないように見せるだけの魔法だ。顔は整い、女の子のように見えるエスガはそれを利用し、エスタと名乗って男をだました。エスタを狙って近づいてきた男が油断したところで、物や金を奪って逃げるのが常套手段だった。
『エスガお兄さま、お母さまはどこにいったの?』
(アニカ……母さんは、もう、どこにもいないんだよ)
泣きそうに顔を歪めるアニカをエスガは抱きしめた。離れないようにしっかりと抱きしめていたが、やがてまわりが暗闇に溶け、エスガの腕の中にいたはずのアニカも姿を消す。エスガ自身もゆっくりと暗闇に溶けていき、エスタが目を開くと赤く染まり始めている空が見えた。
「やっべ、寝てた……」
エスタは口元を手の甲で拭い、慌てて上体を起こした。塔へと目を向けると、ちょうど塔から出てくるレイフと騎士の姿が映る。
(あいつら……!)
エスタは急いで立ち上がると、さっと木の陰に隠れて二人の様子を窺った。
(……なんだ?)
騎士の表情は暗いが、対してレイフはとても上機嫌に見えた。きっちりとまとめていた髪が少し乱れており、首元まで留めていたボタンは胸元まで外れ、服には皺が寄っている。
(あいつ、なにしていたんだ? こんな時間まで……)
エスタはが考え込んでいるうちに、二人が塔から離れる。塔に戻ろうとエスタが一歩足を踏み出しそうとしたところで、二人は光に包まれて姿を消した。
「えっ、消えた!?」
エスタは驚いて木の陰から飛び出す。さきほどまであったはずの二人の姿は、その痕跡すらなかった。
(魔法? ……まあ、いいや。あんなヤツ、どうでもいいし。そんなことより、魔女さまに文句を言ってやる!)
エスタは気を切り替えると、塔の中に入り、階段を最上階まで一気に駆け上がった。レアケの部屋は扉に鍵がかかっておらず、エスタは躊躇なく扉を開いて中へと入る。
「魔女さま!」
エスタが目尻をつり上げながら部屋の中に入ると、レアケは窓際で空を眺めていた。暮れゆく空を眺める横顔がどこか悲しげに見えて、エスタは口をつぐむ。ゆっくりと振り返り、エスタを目に映したレアケはいつもと変わらぬ笑みを浮かべた。
「おお、エスタ。突然のことで、すまなかったのう」
「えっ? あ、いや……」
エスタは文句を言うことを忘れて首を横に振る。笑顔のはずなのに、レアケは笑っていないように見えた。
「そんなに慌てて、どうした?」
「……別に。なんでもない」
少し気まずくなったエスタはごまかすように部屋の中を見回す。ただ無意識の行動だったが、エスタは朝にきっちりと整えたベッドが乱れていることに気づき、首をかしげた。
「あれ。なんか、ベッドが汚いぞ」
「……気にするでない」
「それに、なんかこの部屋……臭くないか?」
「えっ!?」
レアケはぎょっとし、目を丸めて視線をさまよわせた。
「はは……そうかのう? 気のせいではないか?」
レアケは笑ってごまかす。エスタは納得がいかないものの、問い詰めたところでのらりくらりとかわされることがわかっていたため、諦めるしかなかった。
「別にいいけど……てか、二人でなにしてたんだ」
「……私は、なにもしておらぬよ」
エスタはレアケをじっと見つめる。さきほど見たレイフは髪も服も乱れていたが、レアケは髪も服も一切乱れておらず、昼に別れたときからまったく変わっていない。
「王さまが、ベッドで一人で暴れていたのかよ」
エスタのずさんな言葉にレアケは目を丸くし、口を抑えた。うつむき、肩を震わせるレアケが心配になったエスタは一歩彼女に近づき、手を伸ばして声をかける。
「……おい、魔女さま?」
「…………ぐっ、ぶ、あっはは……ひぃ、あははは!」
レアケは失笑し、腹を抱えて大きな声を上げて笑った。エスタは手を引っ込め、驚いた表情でレアケを見つめる。
「エスタ、私を笑い死にさせる気か! ひぃ、……く、ふ……ふふっ」
「えっ、……え?」
「はは、ひぃ…………まあ、そんなところだのう……ふふっ」
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