上 下
20 / 32

19 奈落

しおりを挟む
「やれやれ、地獄だねえ」
 バニーでマッドな魔導研究者、ナスターシャは新宿に降り立った。
 時は大ダンジョン時代。
 一年前、宗谷そうやダンジョンの進入を制限し、探索者を選抜していた頃とは何もかもが変わっていた。


「ダンジョンに入り口ないの?」
「西口の方で穴あけてるみたい。君、魔力量いくら? 俺と一儲けしない?」
「誰か、俺たちと即席パーティ組みませんか? ヒーラー募集中でーす」


 有象無象の探索者達が、ダンジョンの富を求めて新宿に群がっていた。
「ったく、命が惜しくないのか……ただのバカなのか。やっぱダンジョン探索の自由化は早かったんじゃないか? 総理にも魔力量1500はないと死ぬって伝えたんだけどなあ」

 ダンジョンの難易度や規模は、ダンジョン周辺から計測される魔力量で推測できる。
 ナスターシャの分析では、この新宿ダンジョンの難易度Sランク。世界でもトップ10に入る規模のダンジョンだ。
 政府にもこのことは伝えており、注意喚起がなされている。
 が、この騒ぎようを見る限りでは効果は薄そうだ。

「まあ……金に目が眩んだ探索者に魔物を狩らせた方が、ダンジョン攻略も捗るだろうからねえ。自己責任だから探索者は救助しなくてもいいし」

 ナスターシャは新宿の西口方面に向かった。
 新宿ダンジョンは岩山に覆われているため、外側から穴を空けなければ中に入ることができない。
 そのため政府は、ダンジョンに閉じ込められた人々を救助するために、岩山を掘削する工事業者を投入している。

 西口では、ちょうどダンジョンの入口が開通していた。
 自衛隊や消防が先行してダンジョンに入り、その後、一般の探索者が次々と中に入っていく。

 多くの若者が、ダンジョンに向かっていた。
 中にはダンジョン攻略の配信をやろうとしている者もいる。

「学生起業団体『ダンジョン&リサーチ』です。
 私は代表の井桐いきりです。今日はインスパとムーチューブで同時配信しながら魔物を倒していきたいと思います! ダンジョンで、稼ぐぞー!」
「「「稼ぐぞー!」」」
 井桐いきりに続いて数名の女子大生が声を揃える。
 ずいぶんと慣れた様子だった。

 ダンジョン内で電子機器を使おうとする者は、あまりいない。なぜならダンジョンに入ってしばらくすると、カメラや携帯は故障してしまうのだ。
 一説にはダンジョンの高密度な魔力が、電子機器に干渉すると言われている。

(最新機種を使い捨てて配信するつもりか。この学生達はかなり羽振りが良いみたいだね。まったく、ダンジョンバブルだねえ)
 ナスターシャはハイエンドなスマホで配信をする井桐いきり達を見て、そんなことを思った。

「そこにいるのはもしかして、ダンジョン研究の第一人者、ナスターシャ教授ではありませんか?」

 と、ライブ配信中の井桐いきりが急にナスターシャに話しかけてきた。
「私のことを知っているのか?」
「知っているも何も、昨年、ダンジョン探索をご一緒した者ですよ。帝都大学四年、井桐充いきりみつるです」
 ナスターシャは井桐いきりを見て、宗谷そうやダンジョンで選抜した学生だったことを思い出す。
「……ああ、あの時の君か」
 とは言ったが、ナスターシャはあまり覚えていない。
 魔力量が少し多い程度の人間など、掃いて捨てる程いる。

 宗谷そうやダンジョンと言えば、もっと気になることがある。
 ダンジョンは、――〝魔王〟に蹂躙された。
 あれから一年が過ぎたが、未だにその存在の足取りは掴めていない。
 あるいは〝魔王〟は――この新宿ダンジョンに出現するのではないか?
 ナスターシャは、そんな淡い期待を抱いていた。

「どうです? ナスターシャ教授。我らと一緒に探索をしませんか? 教授の可愛らしい姿を見たら、視聴者も驚きますよ。それから、ダンジョンの解説もお願いしたいのですが」
 と井桐いきりがナスターシャを強引に誘ってくる。

 女に不自由しない男の、忌々しいまでの自信と余裕が溢れていた。
 しかもナスターシャは、ダンジョン探索のアドバイザーとして、政府や企業から多額の報酬を得ている。
 つまり井桐いきりは二重の意味でナスターシャに厚かましい態度を取っていることになる。

 が、ナスターシャはさらりと井桐いきりをかわす。
 相手にする価値もないな、と判断した。

「あいにく、ダンジョンは一人で探索する主義だからね。それより……君達の魔力量と、レベルは大丈夫なのかい?」
 ナスターシャは適当にあしらうついでに、井桐いきり達に釘を刺した。
 ダンジョンでは、こういうチャラついた奴らから先に死ぬ。

 探索者がいくら死のうが、ナスターシャの感知するところではない。
 が、井桐いきり達はライブ配信をしている。
 ナスターシャが関わった探索者がダンジョンで死んだとなれば、今後の研究活動に差し障る可能性がある。
 ――退屈なリスクは出来る限り排除したい。
 ナスターシャは、そう考えているのだ。

 そして彼女の予想どおり、井桐いきりは微妙な魔力量を申告した。
「私の魔力量は1390です。宗谷ダンジョンに入った時よりも、遙かにレベルアップしています」
「うーん、悪いことは言わない。やめときなよ。このダンジョンの推奨魔力量は1500だ」

 井桐いきりは臆することもなく、話を続けた。

「大丈夫ですよ。問題ありません。俺にはこの魔剣〝雷の十字剣ライトニング・クロス〟があります。魔力量が多少低くとも、問題はありません。
 この武器を使うことで、私の魔力量は2000相当まで底上げされます。魔導具で戦闘力を底上げするのは、ナスターシャ教授もやっていることですよね。そのセクシーなバニー衣装で。ふふっ……」

 井桐いきりは「ドヤッ!」と言うセリフが今にも聞こえそうな顔で言った。
 が、ナスターシャとしてはあまり興味がない。

「へえ……まあそこまで考えているなら止めはしないよ。じゃあ、頑張ってね」
 ナスターシャにとっての一番の問題は、自分の発言が動画で配信されていることだ。
 これくらい注意喚起をしておけば、井桐いきり達が死んだところで専門家としての役目は果たしたことにはなるだろう。

 ――ところが。
 井桐いきりは、立ち去ろうとするナスターシャの腕をぐいっと掴んだ。
 そして強引に話を自分のペースに持って行った。

「と、言う訳で! ナスターシャ教授が一緒にダンジョンを攻略してくれることになりました! 教授、よろしくお願いします!」

 ――井桐いきり君は今日も元気にイキり倒す。
 この後、滅茶苦茶な目に遭うことも知らずに。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 土木業者が開けた穴を通って、ナスターシャ達はダンジョンの中に入った。
 暗く細い通路を抜けて数分ほど歩くと、平らで開けた空間に出た。
「ここは……闘技場アリーナか。罠はなさそうだ。みんな、入っても大丈夫だ」

 ナスターシャもアリーナの中に入り、周囲を見渡した。
 アリーナを見下ろすように、観客席がある。今はがらんとして誰もいない。
 そしてアリーナを中心として、ダンジョンの奥に繋がる通路があった。

「ほう……これは二手に別れて攻略するダンジョンのようだね」
 ナスターシャは初見でダンジョンの正体を見抜いた。
「二手に? 教授、それはどういう意味ですか」
「このアリーナとは別の場所にいる探索者がギミックを操作すると、ここに階層の主エリアボスが召還される。で、アリーナのボスを倒すと次なる階層への道が開かれる……んだけども」

 それ以前の問題が、ダンジョンに発生していた。
 ナスターシャは、その問題の場所につかつかと歩み寄る。

「なっ、何なんだ……これは…………!!!」

 異常事態だった。
 闘技場のど真ん中に、とてつもなく巨大な穴が空いていたのだ。
 穴を囲うように「立ち入り禁止」のコーンが置かれていた。
 先行した自衛隊や消防が設置したのだろう。
 ナスターシャはバリケードを通り抜け、そっと近づいた。

「どう見ても、人為的な穴だ。……有り得ないだろう、こんなこと!」

 ナスターシャ我が目を疑う。
 闘技場に空けられた穴は、ダンジョンの遥か深くまで穿たれていた。

 ――ビョォォォオオオオ…………

 迷宮の奈落から、かび臭い風が吹いてくる。
 ナスターシャは長い銀髪をたなびかせながら、誰に言うでもなく、まくし立てた。

「私も研究者として世界各地のダンジョンを見て来たが、こんなのは初めてだ。まさか、ダンジョンの奥底まで繋がっているのか? これを誰かが魔法でやったのか? 嘘だろ。信じられない。そんな奴がいるとしたら――」

 ナスターシャの脳裏に浮かぶのは、宗谷そうやダンジョンでの光景だった。

「まさか、この新宿ダンジョンにいるのか? 〝魔王〟が……!!!」 

 そこに、ナスターシャを押しのけながら、カメラを構えた井桐いきりが穴に近づいた。

「見てください! 新発見です! ナスターシャ教授ですら分からない、未知の穴がダンジョンに空けられています! ではリクエストにお応えして、この井桐いきりがもう少し、カメラを寄せてみたいと思います」

「お、おい! 危ないぞ!」

「大丈夫ですよ、ダンジョン探索には慣れているので」
「先輩、頑張ってください!」
 女だらけのパーティーメンバーを従えた井桐いきりは気が大きくなっているのか、グイグイと穴に迫る。

 そして、その時だった。

 ダンジョンの穴から、何かが吹き上がってきた。
 魔力、なのだと思う。
 ナスターシャは目視でその魔力にどんな属性が宿っているかを見抜くことができる。
 が、この時だけは――何も分からなかった。
 おぼろげに見えたのは、黒く、妙に嫌らしい気配をまとった〝何か〟だった。

「今のは、何だ……? 黒い……魔力なのか?」
 ナスターシャは初めて見た〝魔力〟らしきものに興味を惹かれる。
 頭の中にある様々な記憶を呼び出し、それが何であるかを分析しようとする。

 が、ナスターシャの思索はブツリと途切れる。
 女の叫び声がアリーナに響いたのだ。

「きゃあああああああ!」

 ナスターシャはふと穴の方を振り返る。
 井桐いきりがダンジョンの奈落に落ちていくのが見えた。

「うわあああああああああああああ――!!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~

つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。 このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。 しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。 地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。 今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。

彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り

あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。 しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。 だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。 その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。 ―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。 いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を 俺に教えてきた。 ―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。 「――――は!?」 俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。 あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。 だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で 有名だった。 恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、 あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。 恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか? 時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。 ―――だが、現実は厳しかった。 幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて 出来ずにいた。 ......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。 ―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。 今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。 ......が、その瞬間、 突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり 引き戻されてしまう。 俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が 立っていた。 その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで こう告げてくる。 ―――ここは天国に近い場所、天界です。 そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。 ―――ようこそ、天界に勇者様。 ...と。 どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る 魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。 んなもん、無理無理と最初は断った。 だが、俺はふと考える。 「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」 そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。 こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。 ―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。 幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に 見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと 帰還するのだった。 ※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう

果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。 名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。 日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。 ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。 この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。 しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて―― しかも、その一部始終は生放送されていて――!? 《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》 《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》 SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!? 暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する! ※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。 ※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...