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第五話『 解 』 - 03 /05
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「――なぁ、綺刀さ」
「ん? ……あ、さんきゅ」
「ん」
声をかけられ振り返ると、恵夢が水の入ったコップを差し出していた。
綺刀はそれを礼を言って受け取り、うつ伏せに半身を起したまま水を飲んだ。しんと冷えた水が気怠い体に心地よい。
そうして水を飲む綺刀の様子を伺ってから、恵夢はそのままベッドの淵に寄り掛かるように片腕を載せ、床に座り煙草を咥える。
「俺の同期だった浩輔がさ、今、虎城高校の教師やってんだけど、――入れそうだったら、先に学校の方調べてみないか?」
「え、浩輔さん今あそこのセンセーなの」
「うん」
「へぇ~――でも、教師ならまだしも、OBとはいえ俺らが入れるのか?」
「ん~、大丈夫だと思うぜ。逆に考えてみ。――入る人間がOBのみで、更にはその高校の教師が行動を共にする。――な、平気そうだろ」
「あぁ~、まぁ」
「それに、浩輔もその宮下の事が関係してるって言ったら、多分協力してくれるだろうしな」
「そっか」
“浩輔”――というのは烏丸の下の名だ。
烏丸と二人は高校時代からの知り合いであった。
そして、そんな二人の血筋の事を認知している、親しき友でもある。
その為、今回の件についても、いわゆる“怪異”が原因である可能性の事を伝えれば、協力を仰げる可能性が高い。
「じゃあ、浩輔さんが大丈夫そうなら行ってみるか」
「ん」
「あ、でも」
「ん?」
「今日はカンベン……立てねぇ……」
「あぁ……そだな」
水を飲み干した後、そう言ってグラスを持ったまま再び枕に顔を埋めてしまった綺刀に、恵夢は笑い、彼の頭を撫でた。
「――したらとりあえず浩輔に連絡だけしてみるわ。お前は寝てていいぜ。飯作ったら起こしてやるから」
「うん」
恵夢はそのままスマートフォンを手に取り、烏丸に協力を仰ぐ為のメッセージを打ち始めた。
そして、髪を弄ばれるように撫でられる感覚にまどろみながら、綺刀はそのまま眠りに落ちたのだった。
そしてその次の日。
烏丸の協力のもと、二人は無事に虎城高校に立ち入る事ができたのであった。
そんな二人が今回学校内で調べたかったのは、まず――学校内に呪術や怪異発生の引き金となるようなものが存在していたり残ってはいないか、またはそういったものが設置されていないか――という事だ。
そして二つ目は――学校そのものに棲みついている怪異の存在はないか――という事だった。
梓颯の話からしても、妙な現象が起きているのは主に学校でだ。
だからこそ、二人はまずこの学校の中を調べておきたかったのだ。
また、今回においては烏丸が同校の教員である事から、宮下の情報を直接聞く事ができるというのも欠かせない点だった。
結果として、烏丸はその年齢もあってか、幾分か生徒たちとは距離の近い教師だったようで、宮下からもずいぶんと信頼を得ていたらしい。
その事が幸いし、二人は宮下における様々な情報もずいぶんと得る事が出来た。
「――今日は悪かったな。助かった」
「いや、俺も色々と文句は言ったけど、宮下の事はやっぱ心配だから。――もしまた俺に何かできる事があったら言ってくれ。お前らが言うように、本当にお前らの専門分野が原因で宮下が失踪したなら、もしかしたら警察の手にも負えない可能性がある。だから、もしそうだったとしたら、宮下の事、どうか頼む」
「おう。任せときな」
学校の正門を出てからそんなやりとりをしていたが、そこで烏丸は綺麗に頭を下げた。
恵夢はそんな烏丸の肩に手を置き、安心させるように笑みそう言った。
その後、烏丸の背を見送った二人は、今回の事について禰琥壱に意見を求める為、その足で彼の別宅へと向かう事にした。
元々訪問する時間を事前に連絡していた事もあってか、二人が禰琥壱の家に着くと、そこには既に三人分の夕食が用意されているようだった。
二人を出迎えた禰琥壱が玄関ドアを開ければ、食欲をそそる香りが禰琥壱と共に二人を出迎えた。
「先生、バリタチなのにこの嫁力ってほんとすげぇなって思いますわ。同族としても勝てる気がしねぇっす」
テーブルに着くなり、目の前に並べられた品々に感嘆した恵夢がそう言うと、禰琥壱は笑った。
「はは、気に入ってる子の胃袋は掴んでおくといいらしいからねぇ」
すると、綺刀が納得したように言った。
「あ~じゃあ俺めっちゃ掴まれてる。飯美味すぎて腹減るとセンセーの事思い出すもん」
「そう?それは食事で擦り込んだ甲斐があったねぇ」
「お前それ、調教済みじゃん」
「なんだと……」
そんなやりとりの後、手を合わせ一礼し、禰琥壱が用意してくれた食事を頂き始めた二人は、すっかり空になっていた腹を存分に満たした。
その後、ひと段落した頃に食後の酒をやりつつ、二人は本日の事について禰琥壱に報告することにした。
まずは一通り、梓颯からの報告内容と、梓颯、彰悟、宮下の通う虎城高校にも怪異の痕跡や呪術の発動に関わるようなものはなかったという報告した。
すると禰琥壱は少し考えるようにして言った。
「そう。――という事はそのエンマ様がきっかけになってかけられている呪いは、彼らの学校でも、あのサイトでもなく、宮下君が原因という可能性がより高まったわけだね」
「ですね。――それで、そこで教師やってる俺の同級生にも宮下の事を訊いてみたんですけど」
恵夢はそう言って、先ほど烏丸から聞いた宮下の情報を並べてゆく。
先ほどの烏丸の話によれば、最近あった出来事として最も印象に残っているのは、宮下が期末試験前まで両親にネットの利用を制限され、ずいぶんと腹を立てていた事だったという。
生徒と距離の近い烏丸は、宮下ともよく雑談を交わす機会があり、宮下からその件においての愚痴を零される事もあったそうだ。
ネット環境を制限された理由は、学生にはありがちな成績不良。中間試験の成績があまりにも下がってしまった為に、宮下は両親から"期末試験が終わるまではネットの利用に制限する"と告げられた。
そして、ほぼネット依存といって遜色ない状態であった宮下は、それによりずいぶんとストレスを感じているように見えたと烏丸は言っていた。
また、その依存度を表すかのような出来事として、放課後の立ち入りが禁止されているパソコンルームにも無断で立ち入り、宮下が何度か注意を受けていたという事実もあった。
「ネットの制限についても、夜遅くはスマホそのものを取り上げられてたみたいですね。――そんで、ネットの利用を許されてる時間帯でも、友達との連絡以外は出来ないって感じだったらしいです」
「なるほど。じゃあ宮下君は、ほぼ自由にネットを使えない環境にあった、といってもいいような状態だったわけだ」
「ですね。――それと、あれから調べてわかったんですが、あのサイトは多分、あの学校のパソコンで作られたものです。宮下が何度かパソコンルームに忍び込んで注意されていた事からもほぼ確定なんですが、画像の掲載方法として妙な転載方法をとった理由もその状況下での効率を考えてのことだったかと」
「効率?」
「はい。おそらくあの時期にネットを利用する為には学校のパソコン室に忍び込むのが一番手っ取り早かったんでしょうが、忍び込まなければ自由に使えない場所なだけあって、長居は出来ない。――だから宮下は、あのサイトをできるだけ短時間で作成する必要があった。そして更には、できるだけそれに関する痕跡を残さないようにする必要があった――」
「――だから、彼は他のサイトから画像をダウンロードする方法をとらなかったという事だね。そして、サイト上の文章もほとんどが他のサイトからのコピーであったという点も、時間に制限があったから、と」
「恐らく、そうだと思います」
そこまで話し、禰琥壱は再び小さく唸り一つの問いを提示した。
「じゃあ、もしここまでの考察が正しいものだったとして、――なぜ彼はそこまでしてそんなお粗末なサイトを作りたかったんだろうねぇ。スマホだって期末試験が終わればネット環境と共に帰ってくる予定だった。それに、彼という語り部の回りには、急がずともネット上、クラスメイトと多くの聞き手がいた筈だ。だから、そこまでしてエンマ様に執着する必要も、あんな詐欺じみたメッセージまで作る必要もなかったように思えるけれど……」
禰琥壱が言う“詐欺じみたメッセージ”というのは、梓颯やクラスメイトなどに回ってきていた、不幸の手紙と似た、あのメッセージの事だ。
――このアドレスをクリックしてサイトを見た後、5人以上にこのメッセージを回さないとエンマ様の罰が下り、不幸が訪れるだろう。
実のところ三人は、そんな文言が添えられたあのメッセージも、恐らく宮下が作成し発信したものだろうと踏んでいたのだった。
というのも、そのメッセージをよくよく見れば、文章の作りがやや甘いようにも見えたのだ。
三人としては、そのなんとも堅苦しい文章の中に、"回さないと"などという言い回しがある事に違和感があったのだ。
「ん? ……あ、さんきゅ」
「ん」
声をかけられ振り返ると、恵夢が水の入ったコップを差し出していた。
綺刀はそれを礼を言って受け取り、うつ伏せに半身を起したまま水を飲んだ。しんと冷えた水が気怠い体に心地よい。
そうして水を飲む綺刀の様子を伺ってから、恵夢はそのままベッドの淵に寄り掛かるように片腕を載せ、床に座り煙草を咥える。
「俺の同期だった浩輔がさ、今、虎城高校の教師やってんだけど、――入れそうだったら、先に学校の方調べてみないか?」
「え、浩輔さん今あそこのセンセーなの」
「うん」
「へぇ~――でも、教師ならまだしも、OBとはいえ俺らが入れるのか?」
「ん~、大丈夫だと思うぜ。逆に考えてみ。――入る人間がOBのみで、更にはその高校の教師が行動を共にする。――な、平気そうだろ」
「あぁ~、まぁ」
「それに、浩輔もその宮下の事が関係してるって言ったら、多分協力してくれるだろうしな」
「そっか」
“浩輔”――というのは烏丸の下の名だ。
烏丸と二人は高校時代からの知り合いであった。
そして、そんな二人の血筋の事を認知している、親しき友でもある。
その為、今回の件についても、いわゆる“怪異”が原因である可能性の事を伝えれば、協力を仰げる可能性が高い。
「じゃあ、浩輔さんが大丈夫そうなら行ってみるか」
「ん」
「あ、でも」
「ん?」
「今日はカンベン……立てねぇ……」
「あぁ……そだな」
水を飲み干した後、そう言ってグラスを持ったまま再び枕に顔を埋めてしまった綺刀に、恵夢は笑い、彼の頭を撫でた。
「――したらとりあえず浩輔に連絡だけしてみるわ。お前は寝てていいぜ。飯作ったら起こしてやるから」
「うん」
恵夢はそのままスマートフォンを手に取り、烏丸に協力を仰ぐ為のメッセージを打ち始めた。
そして、髪を弄ばれるように撫でられる感覚にまどろみながら、綺刀はそのまま眠りに落ちたのだった。
そしてその次の日。
烏丸の協力のもと、二人は無事に虎城高校に立ち入る事ができたのであった。
そんな二人が今回学校内で調べたかったのは、まず――学校内に呪術や怪異発生の引き金となるようなものが存在していたり残ってはいないか、またはそういったものが設置されていないか――という事だ。
そして二つ目は――学校そのものに棲みついている怪異の存在はないか――という事だった。
梓颯の話からしても、妙な現象が起きているのは主に学校でだ。
だからこそ、二人はまずこの学校の中を調べておきたかったのだ。
また、今回においては烏丸が同校の教員である事から、宮下の情報を直接聞く事ができるというのも欠かせない点だった。
結果として、烏丸はその年齢もあってか、幾分か生徒たちとは距離の近い教師だったようで、宮下からもずいぶんと信頼を得ていたらしい。
その事が幸いし、二人は宮下における様々な情報もずいぶんと得る事が出来た。
「――今日は悪かったな。助かった」
「いや、俺も色々と文句は言ったけど、宮下の事はやっぱ心配だから。――もしまた俺に何かできる事があったら言ってくれ。お前らが言うように、本当にお前らの専門分野が原因で宮下が失踪したなら、もしかしたら警察の手にも負えない可能性がある。だから、もしそうだったとしたら、宮下の事、どうか頼む」
「おう。任せときな」
学校の正門を出てからそんなやりとりをしていたが、そこで烏丸は綺麗に頭を下げた。
恵夢はそんな烏丸の肩に手を置き、安心させるように笑みそう言った。
その後、烏丸の背を見送った二人は、今回の事について禰琥壱に意見を求める為、その足で彼の別宅へと向かう事にした。
元々訪問する時間を事前に連絡していた事もあってか、二人が禰琥壱の家に着くと、そこには既に三人分の夕食が用意されているようだった。
二人を出迎えた禰琥壱が玄関ドアを開ければ、食欲をそそる香りが禰琥壱と共に二人を出迎えた。
「先生、バリタチなのにこの嫁力ってほんとすげぇなって思いますわ。同族としても勝てる気がしねぇっす」
テーブルに着くなり、目の前に並べられた品々に感嘆した恵夢がそう言うと、禰琥壱は笑った。
「はは、気に入ってる子の胃袋は掴んでおくといいらしいからねぇ」
すると、綺刀が納得したように言った。
「あ~じゃあ俺めっちゃ掴まれてる。飯美味すぎて腹減るとセンセーの事思い出すもん」
「そう?それは食事で擦り込んだ甲斐があったねぇ」
「お前それ、調教済みじゃん」
「なんだと……」
そんなやりとりの後、手を合わせ一礼し、禰琥壱が用意してくれた食事を頂き始めた二人は、すっかり空になっていた腹を存分に満たした。
その後、ひと段落した頃に食後の酒をやりつつ、二人は本日の事について禰琥壱に報告することにした。
まずは一通り、梓颯からの報告内容と、梓颯、彰悟、宮下の通う虎城高校にも怪異の痕跡や呪術の発動に関わるようなものはなかったという報告した。
すると禰琥壱は少し考えるようにして言った。
「そう。――という事はそのエンマ様がきっかけになってかけられている呪いは、彼らの学校でも、あのサイトでもなく、宮下君が原因という可能性がより高まったわけだね」
「ですね。――それで、そこで教師やってる俺の同級生にも宮下の事を訊いてみたんですけど」
恵夢はそう言って、先ほど烏丸から聞いた宮下の情報を並べてゆく。
先ほどの烏丸の話によれば、最近あった出来事として最も印象に残っているのは、宮下が期末試験前まで両親にネットの利用を制限され、ずいぶんと腹を立てていた事だったという。
生徒と距離の近い烏丸は、宮下ともよく雑談を交わす機会があり、宮下からその件においての愚痴を零される事もあったそうだ。
ネット環境を制限された理由は、学生にはありがちな成績不良。中間試験の成績があまりにも下がってしまった為に、宮下は両親から"期末試験が終わるまではネットの利用に制限する"と告げられた。
そして、ほぼネット依存といって遜色ない状態であった宮下は、それによりずいぶんとストレスを感じているように見えたと烏丸は言っていた。
また、その依存度を表すかのような出来事として、放課後の立ち入りが禁止されているパソコンルームにも無断で立ち入り、宮下が何度か注意を受けていたという事実もあった。
「ネットの制限についても、夜遅くはスマホそのものを取り上げられてたみたいですね。――そんで、ネットの利用を許されてる時間帯でも、友達との連絡以外は出来ないって感じだったらしいです」
「なるほど。じゃあ宮下君は、ほぼ自由にネットを使えない環境にあった、といってもいいような状態だったわけだ」
「ですね。――それと、あれから調べてわかったんですが、あのサイトは多分、あの学校のパソコンで作られたものです。宮下が何度かパソコンルームに忍び込んで注意されていた事からもほぼ確定なんですが、画像の掲載方法として妙な転載方法をとった理由もその状況下での効率を考えてのことだったかと」
「効率?」
「はい。おそらくあの時期にネットを利用する為には学校のパソコン室に忍び込むのが一番手っ取り早かったんでしょうが、忍び込まなければ自由に使えない場所なだけあって、長居は出来ない。――だから宮下は、あのサイトをできるだけ短時間で作成する必要があった。そして更には、できるだけそれに関する痕跡を残さないようにする必要があった――」
「――だから、彼は他のサイトから画像をダウンロードする方法をとらなかったという事だね。そして、サイト上の文章もほとんどが他のサイトからのコピーであったという点も、時間に制限があったから、と」
「恐らく、そうだと思います」
そこまで話し、禰琥壱は再び小さく唸り一つの問いを提示した。
「じゃあ、もしここまでの考察が正しいものだったとして、――なぜ彼はそこまでしてそんなお粗末なサイトを作りたかったんだろうねぇ。スマホだって期末試験が終わればネット環境と共に帰ってくる予定だった。それに、彼という語り部の回りには、急がずともネット上、クラスメイトと多くの聞き手がいた筈だ。だから、そこまでしてエンマ様に執着する必要も、あんな詐欺じみたメッセージまで作る必要もなかったように思えるけれど……」
禰琥壱が言う“詐欺じみたメッセージ”というのは、梓颯やクラスメイトなどに回ってきていた、不幸の手紙と似た、あのメッセージの事だ。
――このアドレスをクリックしてサイトを見た後、5人以上にこのメッセージを回さないとエンマ様の罰が下り、不幸が訪れるだろう。
実のところ三人は、そんな文言が添えられたあのメッセージも、恐らく宮下が作成し発信したものだろうと踏んでいたのだった。
というのも、そのメッセージをよくよく見れば、文章の作りがやや甘いようにも見えたのだ。
三人としては、そのなんとも堅苦しい文章の中に、"回さないと"などという言い回しがある事に違和感があったのだ。
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