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第三話『 成 』 - 08 /08
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それからたっぷり十分ほど経過したところで、のんびりとした足音が階段を下りてきた。
「お待たせしました」
「いやこちらこそ、気を回してもらってすまない」
「いえ。あまり時間をとってあげられなくて、申し訳ないですが」
「そんな! こんな風に素敵な思いをさせて頂き、本当にありがとうございました!」
そうして二人から礼を受けた禰琥壱は微笑んだ。
そして、ではと言って雪平の前に立った。
「目を閉じて、そう、リラックスして下さいね」
そう言って禰琥壱は雪平の目元を片手で覆うようにして、もう片方の手を首の付け根から背骨に沿うようにやんわりと押し当てる。
次いで、彼の体をゆっくりと前後に揺らし、そっと両手を離す。
すると彼は閉じていた目をそっと開き、言った。
「あれ、結構早かったな」
「ふふ、お疲れ様」
そんな彼の目は綺刀のものに戻っている。
その様子から、夜桜は雪平が問題なく彼の体から離れる事ができたらしいと悟る。
そして夜桜は、改めて綺刀にも礼を言った。
「綺刀君、本当にありがとう。体は大丈夫か」
「え、はい、なんとも――ってもしかして、この短時間でそんな激しい事したんですか?」
「ん、んん!?」
「あっはは、なんつって。冗談ですよ。体は全然大丈夫です。それより、言いたい事は全部言えたみたいっすね。お役に立てて良かったっす」
綺刀のからかいに動揺し、言葉を失っていた夜桜だったが、綺刀のそんな言葉を受け、また改めて礼を言った。
夜桜からの礼を受け取り、綺刀は次いで元の状態に戻った雪平を見て言った。
「誰かのそばに居るからには、笑ってられる方がいいっすからね」
夜桜は、その言葉を受け取ったであろう雪平が、どんな言葉を返しているのだろうかと想像した。すると、その直後に肩に温かなものを感じたような気がした。
夜桜はまたそれにより、雪平の存在を確かに感じたのであった。
夜も更けた頃、禰琥壱と綺刀は、夜桜と雪平を見送る為に玄関口に出ていた。
「では、雪平さんの憑代はまた後日お渡ししますね。すいません、すぐにお渡しできればよかったんですが、その場で作ったようなものでは雑な物になってしまうので……」
「あぁいいんだ。いくらでも待つよ。こちらこそ、手間をかけてさせてしまってすまない」
「いえ、お役に立てるならそれだけで」
禰琥壱は首を傾げるようにして微笑む。
それに対し夜桜も笑顔で礼を言う。
「今日は本当にありがとう。また改めて礼をさせてくれ。それじゃあまた」
「はい、お気をつけて」
「どうぞお幸せにっす」
「ははは。あぁ、ありがとう」
照れくさそうにそう言った夜桜は、二人に背を向けて歩き出す。
そして、この家に来た時とは真逆の明るい表情を灯した雪平も、軽やかな足取りでその夜桜の後についてゆく。
そんな彼はその間も、何度かこちらを振り向いては綺麗なお辞儀をし、想い人と共にその帰路を辿って行った。
それが、2018年7月15日の事であった。
「なぁなぁ! 綺刀綺刀!」
「あぁ~? んだぁ~?」
すっかり熱帯地域のような気候になった、2018年7月20日。
空調が効いている筈ながら酷く蒸し暑い大学のエントランスのソファで、綺刀はすっかり伸びていた。
するとそこへ、件のアパートの怪音被害に遭っていた友人がやってきた。
そんな彼は青ざめながら綺刀を揺する。
「んだよ、あちぃんだから俺を動かすんじゃねぇ……」
「だ、だってこれ! これ見ろよ!」
彼はそう言いながらスマートフォンのディスプレイを綺刀に見せる。そのディスプレイに表示されていたのは、綺刀もよく知る有名な事故物件サイトだった。
それを更によく見てみれば、どうやら今はとある事故物件の事故情報を表示しているようだった。その事故情報爛には――自殺――という文字が掲載されている。
綺刀はその文字を見て顔を顰める。
そしてそのままその物件の住所を見てみると、そこには予想通りの住所が記されていた。その住所は紛れもない、雪平眞世が住んでいた203号室の住所だ。
そこまでを確認し、改めて"自殺"という文字を見た綺刀は先日の事を思い出した。
そして、少しだけ物悲しいような気持ちになった。
「な、マジやばくね」
少しの間、先日の事を思い出しながら感傷に浸っていた綺刀だったが、友人のその言葉でにより現実に引き戻された。
「なんだよ、何がやべぇのよ」
「だって、また!」
「あ?」
そう言って今一度示されたディスプレイを見てみると、事故情報の爛の――自殺――の文字の下に何やら――行方不明――という文字が追加されていた。
おかしい。確か、203号室は先日新しい住人が入ったばかりだったはずだ。
これは禰琥壱から聞いた話だ。よってこの情報に間違いはないだろう。
つまり、再びここに"行方不明"の文字が追加されているという事は、その新しい住人が行方不明になったという事だ。
「やっぱあそこに入ったの、やべぇ奴だったんだろうなぁ……引っ越して良かった~」
「は? なんだよその"やべぇ奴"って」
実のところ、この友人はあの髪騒動の後、大家に頼み込んでアパートから退去させて貰ったのだった。本来ならば契約更新前の退去は金がかかるものだ。だが大家も、今回は事が事だからと違約金なしで退去を快諾してくれたのだそうだ。
その為、荷物も少なかった彼はすぐに引っ越しをする事ができたのだった。
そんな友人は今、綺刀に妙な事を言いながら胸を撫でおろしている。
「いやさ、あそこから引っ越した後、やっぱなんか気になっちゃってさぁ……ちょっと前にあのアパート見に行ってみたんだ。で、アパートの裏手から203号室の窓の方見てみたんだよ。そしたらなんかテカテカしてる真っ黒いカーテンかかっててさぁ……しかもなんか窓にベタァって張り付いてるみたいな感じなんだよ! なんか黒魔術とか好きそうな奴が買いそうなカーテンみたいな? だから俺それ見て、やべぇ奴引っ越してきたんだなぁって思って。――そしたら早速行方不明だろ!? ちょ~こえぇ~……」
「は? なんだそれ。いつの話だよ」
「え? いつって、先週の13日――あ! そうそう! 確かちょうど13日の金曜日で、超こえぇ! ってなってた日!」
「はぁ、じゃあそれ、なんかの見間違いだろ」
「え? なんでだよぉ」
「いや俺もその日あのアパート見に行ってたんだよ。でも、あの部屋にかかってたの、普通にブルーのカーテンだったぜ」
「えぇ~!? でも俺の時は真っ黒カーテンだった~っ!」
友人は、子供のように綺刀に抗議した。
だが、綺刀は嘘など吐いていない。
ただ、友人も嘘を吐いているようには見えなかった。
だが一日でカーテンをあれこれ付け替えたりするものだろうか。いや、もしかするとその日が丁度カーテンの替え時だったのかもしれない。
または、時間帯によって外側に黒い遮光カーテンをかける習慣があったのかもしれない。
綺刀は、そんな考えを巡らせている中で、ふと、禰琥壱が夜桜に言っていた言葉を思い出した。
――彼女は、あの部屋そのものになったといっても過言ではありません。
また、その後日にはこうも言っていた。
――この間、改めて彼女の様子を見に行ってみたんだけど、やっぱりもう会話なんてできる状態じゃない。だから綺刀君も、あのアパートには無闇に近付かない方が良い。
自らの髪に思念を込め、長期間に渡り床下にそれを溜めこんだ女。
そして、その溜め込んだ髪を憑代に、死してもなおこの世に残り続け、愛する人を求め続ける思念となった女。
人間は、そうして誰かを愛しすぎるとそんな事までしでかすようになるのか。
綺刀は、しばしうんざりした気分になる。
そして、そんな事を考えている中で再び思い至った事があり、綺刀は友人の名を呼んだ。
「おい、慎」
「ん?」
「そういえばあの部屋さ、なんかよくないもんが集まりやすいらしいから、もう近付かない方が良いぜ」
「えっまじかよ! わ、わかった……流石にあんなのはもうイヤだしな」
そう言いつつ、綺刀に慎と呼ばれた友人、小虎慎は、身震いしながら小声でそう言った。
「あぁこわ! ちょっと動画見て忘れよ……」
そして彼はそう言いながらスマートフォンで動画サイトにアクセスした。
「まさかな……」
綺刀は、そんな友人を横目に見ながら、小さくそう呟いた。
そんな友人は、お気に入りの爆笑動画とやらを再生し始めたらしく、早速綺刀の隣で笑い転げている。
――部屋そのものっていうのがどういう意味かって?
――うぅんそうだなぁ、いわば彼女があの部屋全体に満ちているというか、彼女があの部屋を"覆い尽くしている"と言った方がイメージに合うかもね。
ある日、禰琥壱はそんな風にあの部屋の事を説明してくれた。
そして、その流れからこんな事も言っていた。
――"髪は女の命"なんて言うけれど、昔から、特に女性は愛情をもって髪の手入れをしている人が多いから、より思念が染み込みやすいんだよね。
――だから、よくホラー作品にも使われるんだろうね。
まるで垂れ幕みたいな
真っ黒で長い
女の髪が……
「お待たせしました」
「いやこちらこそ、気を回してもらってすまない」
「いえ。あまり時間をとってあげられなくて、申し訳ないですが」
「そんな! こんな風に素敵な思いをさせて頂き、本当にありがとうございました!」
そうして二人から礼を受けた禰琥壱は微笑んだ。
そして、ではと言って雪平の前に立った。
「目を閉じて、そう、リラックスして下さいね」
そう言って禰琥壱は雪平の目元を片手で覆うようにして、もう片方の手を首の付け根から背骨に沿うようにやんわりと押し当てる。
次いで、彼の体をゆっくりと前後に揺らし、そっと両手を離す。
すると彼は閉じていた目をそっと開き、言った。
「あれ、結構早かったな」
「ふふ、お疲れ様」
そんな彼の目は綺刀のものに戻っている。
その様子から、夜桜は雪平が問題なく彼の体から離れる事ができたらしいと悟る。
そして夜桜は、改めて綺刀にも礼を言った。
「綺刀君、本当にありがとう。体は大丈夫か」
「え、はい、なんとも――ってもしかして、この短時間でそんな激しい事したんですか?」
「ん、んん!?」
「あっはは、なんつって。冗談ですよ。体は全然大丈夫です。それより、言いたい事は全部言えたみたいっすね。お役に立てて良かったっす」
綺刀のからかいに動揺し、言葉を失っていた夜桜だったが、綺刀のそんな言葉を受け、また改めて礼を言った。
夜桜からの礼を受け取り、綺刀は次いで元の状態に戻った雪平を見て言った。
「誰かのそばに居るからには、笑ってられる方がいいっすからね」
夜桜は、その言葉を受け取ったであろう雪平が、どんな言葉を返しているのだろうかと想像した。すると、その直後に肩に温かなものを感じたような気がした。
夜桜はまたそれにより、雪平の存在を確かに感じたのであった。
夜も更けた頃、禰琥壱と綺刀は、夜桜と雪平を見送る為に玄関口に出ていた。
「では、雪平さんの憑代はまた後日お渡ししますね。すいません、すぐにお渡しできればよかったんですが、その場で作ったようなものでは雑な物になってしまうので……」
「あぁいいんだ。いくらでも待つよ。こちらこそ、手間をかけてさせてしまってすまない」
「いえ、お役に立てるならそれだけで」
禰琥壱は首を傾げるようにして微笑む。
それに対し夜桜も笑顔で礼を言う。
「今日は本当にありがとう。また改めて礼をさせてくれ。それじゃあまた」
「はい、お気をつけて」
「どうぞお幸せにっす」
「ははは。あぁ、ありがとう」
照れくさそうにそう言った夜桜は、二人に背を向けて歩き出す。
そして、この家に来た時とは真逆の明るい表情を灯した雪平も、軽やかな足取りでその夜桜の後についてゆく。
そんな彼はその間も、何度かこちらを振り向いては綺麗なお辞儀をし、想い人と共にその帰路を辿って行った。
それが、2018年7月15日の事であった。
「なぁなぁ! 綺刀綺刀!」
「あぁ~? んだぁ~?」
すっかり熱帯地域のような気候になった、2018年7月20日。
空調が効いている筈ながら酷く蒸し暑い大学のエントランスのソファで、綺刀はすっかり伸びていた。
するとそこへ、件のアパートの怪音被害に遭っていた友人がやってきた。
そんな彼は青ざめながら綺刀を揺する。
「んだよ、あちぃんだから俺を動かすんじゃねぇ……」
「だ、だってこれ! これ見ろよ!」
彼はそう言いながらスマートフォンのディスプレイを綺刀に見せる。そのディスプレイに表示されていたのは、綺刀もよく知る有名な事故物件サイトだった。
それを更によく見てみれば、どうやら今はとある事故物件の事故情報を表示しているようだった。その事故情報爛には――自殺――という文字が掲載されている。
綺刀はその文字を見て顔を顰める。
そしてそのままその物件の住所を見てみると、そこには予想通りの住所が記されていた。その住所は紛れもない、雪平眞世が住んでいた203号室の住所だ。
そこまでを確認し、改めて"自殺"という文字を見た綺刀は先日の事を思い出した。
そして、少しだけ物悲しいような気持ちになった。
「な、マジやばくね」
少しの間、先日の事を思い出しながら感傷に浸っていた綺刀だったが、友人のその言葉でにより現実に引き戻された。
「なんだよ、何がやべぇのよ」
「だって、また!」
「あ?」
そう言って今一度示されたディスプレイを見てみると、事故情報の爛の――自殺――の文字の下に何やら――行方不明――という文字が追加されていた。
おかしい。確か、203号室は先日新しい住人が入ったばかりだったはずだ。
これは禰琥壱から聞いた話だ。よってこの情報に間違いはないだろう。
つまり、再びここに"行方不明"の文字が追加されているという事は、その新しい住人が行方不明になったという事だ。
「やっぱあそこに入ったの、やべぇ奴だったんだろうなぁ……引っ越して良かった~」
「は? なんだよその"やべぇ奴"って」
実のところ、この友人はあの髪騒動の後、大家に頼み込んでアパートから退去させて貰ったのだった。本来ならば契約更新前の退去は金がかかるものだ。だが大家も、今回は事が事だからと違約金なしで退去を快諾してくれたのだそうだ。
その為、荷物も少なかった彼はすぐに引っ越しをする事ができたのだった。
そんな友人は今、綺刀に妙な事を言いながら胸を撫でおろしている。
「いやさ、あそこから引っ越した後、やっぱなんか気になっちゃってさぁ……ちょっと前にあのアパート見に行ってみたんだ。で、アパートの裏手から203号室の窓の方見てみたんだよ。そしたらなんかテカテカしてる真っ黒いカーテンかかっててさぁ……しかもなんか窓にベタァって張り付いてるみたいな感じなんだよ! なんか黒魔術とか好きそうな奴が買いそうなカーテンみたいな? だから俺それ見て、やべぇ奴引っ越してきたんだなぁって思って。――そしたら早速行方不明だろ!? ちょ~こえぇ~……」
「は? なんだそれ。いつの話だよ」
「え? いつって、先週の13日――あ! そうそう! 確かちょうど13日の金曜日で、超こえぇ! ってなってた日!」
「はぁ、じゃあそれ、なんかの見間違いだろ」
「え? なんでだよぉ」
「いや俺もその日あのアパート見に行ってたんだよ。でも、あの部屋にかかってたの、普通にブルーのカーテンだったぜ」
「えぇ~!? でも俺の時は真っ黒カーテンだった~っ!」
友人は、子供のように綺刀に抗議した。
だが、綺刀は嘘など吐いていない。
ただ、友人も嘘を吐いているようには見えなかった。
だが一日でカーテンをあれこれ付け替えたりするものだろうか。いや、もしかするとその日が丁度カーテンの替え時だったのかもしれない。
または、時間帯によって外側に黒い遮光カーテンをかける習慣があったのかもしれない。
綺刀は、そんな考えを巡らせている中で、ふと、禰琥壱が夜桜に言っていた言葉を思い出した。
――彼女は、あの部屋そのものになったといっても過言ではありません。
また、その後日にはこうも言っていた。
――この間、改めて彼女の様子を見に行ってみたんだけど、やっぱりもう会話なんてできる状態じゃない。だから綺刀君も、あのアパートには無闇に近付かない方が良い。
自らの髪に思念を込め、長期間に渡り床下にそれを溜めこんだ女。
そして、その溜め込んだ髪を憑代に、死してもなおこの世に残り続け、愛する人を求め続ける思念となった女。
人間は、そうして誰かを愛しすぎるとそんな事までしでかすようになるのか。
綺刀は、しばしうんざりした気分になる。
そして、そんな事を考えている中で再び思い至った事があり、綺刀は友人の名を呼んだ。
「おい、慎」
「ん?」
「そういえばあの部屋さ、なんかよくないもんが集まりやすいらしいから、もう近付かない方が良いぜ」
「えっまじかよ! わ、わかった……流石にあんなのはもうイヤだしな」
そう言いつつ、綺刀に慎と呼ばれた友人、小虎慎は、身震いしながら小声でそう言った。
「あぁこわ! ちょっと動画見て忘れよ……」
そして彼はそう言いながらスマートフォンで動画サイトにアクセスした。
「まさかな……」
綺刀は、そんな友人を横目に見ながら、小さくそう呟いた。
そんな友人は、お気に入りの爆笑動画とやらを再生し始めたらしく、早速綺刀の隣で笑い転げている。
――部屋そのものっていうのがどういう意味かって?
――うぅんそうだなぁ、いわば彼女があの部屋全体に満ちているというか、彼女があの部屋を"覆い尽くしている"と言った方がイメージに合うかもね。
ある日、禰琥壱はそんな風にあの部屋の事を説明してくれた。
そして、その流れからこんな事も言っていた。
――"髪は女の命"なんて言うけれど、昔から、特に女性は愛情をもって髪の手入れをしている人が多いから、より思念が染み込みやすいんだよね。
――だから、よくホラー作品にも使われるんだろうね。
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真っ黒で長い
女の髪が……
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