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第十四章
清々しくない朝1
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「おっはようお! あれ? みんなどうしたの?」
ミクの声で目を覚ますと、周囲はほんのりと明るくなっていた。
どうやら、いつの間にか甲板上で眠ってしまったようだ。
寝そべった状態で声の方に視線を向けると、司令塔からミクが顔をのぞかせている。
元気になったようだな。よかった。
「ミク。どうかしたのか?」
ミクの後ろからキラが顔を出す。
「キラ。みんなが甲板で倒れているよ」
「なに? 敵襲か!?」
いや、違うって。みんな酔いつぶれて、雑魚寝しているだけだから……
大人のみっともない姿を、あまり子供に見せてはいけないな。
そんな僕も、みっともなく雑魚寝している中の一人だけど……
とにかく、早いところ起きなきゃ。
と、焦るのだけど身体が言うことをきかなかった。
意識はあるし、目も開いているのだが、なんか身体が重くて動けない。まるで何かが僕の上に乗っかっているみたいな感じだ。
そうか! これが金縛りという現象なのだな。
もちろん、金縛りは心霊現象なんかではない。意識は目覚めているのに、運動神経が覚醒していないためにおきる錯覚だ。
誰かが、僕の上に乗っかっているように感じるのも錯覚なのだろう。
上に乗っかっている誰かが、妙に暖かくて柔らかくて気持ちいいのだけど錯覚だろう。
しがみつかれているような感じがするが、これも錯覚だろう。
もぞもぞ動くような気がするけど、これも錯覚だな。
錯覚……じゃなかった。
ミールが僕の上にうつ伏せで乗っかり、しがみついていたのだ。金縛りにしては首だけ動くので変だと思ったが……
やばい! エロい気分になりそうだ。
いかんいかん! 子供の見ている前で教育上よろしくない事は……
「カイトさあん」
ミール? 目を覚ましたのか? いや、寝言のようだ。
う! くすぐったい!
僕の胸のあたりにあるミールの顔が、もぞもぞと動いて猫耳が僕の首筋に当たってくる。
「ああ! ダメです。そんなところ……そこは、ヨワいのです」
誤解を招くような寝言はやめれえ!
なんで、こんな状態になったんだっけ? てか、なんでPちゃんがこの状況を邪魔しにこないのだ?
確か昨夜は、エラの電撃を食らい、ミールに引っかかれながらも、Pちゃんが事情を説明してくれたおかげでその場は何とか治まったのだが……
そうだ! その後、Pちゃんが充電のために艦内に引っ込んでいったんだ。
その時にミールが『カイトさん! チャンスです! Pちゃんがいない今のうちに』と言って僕に抱きついてきたのはいいのだが、その状態で眠ってしまった。そのまま身動き取れなくなり、いつの間にか僕も眠ってしまっていたのだった。
ミクの声で目を覚ますと、周囲はほんのりと明るくなっていた。
どうやら、いつの間にか甲板上で眠ってしまったようだ。
寝そべった状態で声の方に視線を向けると、司令塔からミクが顔をのぞかせている。
元気になったようだな。よかった。
「ミク。どうかしたのか?」
ミクの後ろからキラが顔を出す。
「キラ。みんなが甲板で倒れているよ」
「なに? 敵襲か!?」
いや、違うって。みんな酔いつぶれて、雑魚寝しているだけだから……
大人のみっともない姿を、あまり子供に見せてはいけないな。
そんな僕も、みっともなく雑魚寝している中の一人だけど……
とにかく、早いところ起きなきゃ。
と、焦るのだけど身体が言うことをきかなかった。
意識はあるし、目も開いているのだが、なんか身体が重くて動けない。まるで何かが僕の上に乗っかっているみたいな感じだ。
そうか! これが金縛りという現象なのだな。
もちろん、金縛りは心霊現象なんかではない。意識は目覚めているのに、運動神経が覚醒していないためにおきる錯覚だ。
誰かが、僕の上に乗っかっているように感じるのも錯覚なのだろう。
上に乗っかっている誰かが、妙に暖かくて柔らかくて気持ちいいのだけど錯覚だろう。
しがみつかれているような感じがするが、これも錯覚だろう。
もぞもぞ動くような気がするけど、これも錯覚だな。
錯覚……じゃなかった。
ミールが僕の上にうつ伏せで乗っかり、しがみついていたのだ。金縛りにしては首だけ動くので変だと思ったが……
やばい! エロい気分になりそうだ。
いかんいかん! 子供の見ている前で教育上よろしくない事は……
「カイトさあん」
ミール? 目を覚ましたのか? いや、寝言のようだ。
う! くすぐったい!
僕の胸のあたりにあるミールの顔が、もぞもぞと動いて猫耳が僕の首筋に当たってくる。
「ああ! ダメです。そんなところ……そこは、ヨワいのです」
誤解を招くような寝言はやめれえ!
なんで、こんな状態になったんだっけ? てか、なんでPちゃんがこの状況を邪魔しにこないのだ?
確か昨夜は、エラの電撃を食らい、ミールに引っかかれながらも、Pちゃんが事情を説明してくれたおかげでその場は何とか治まったのだが……
そうだ! その後、Pちゃんが充電のために艦内に引っ込んでいったんだ。
その時にミールが『カイトさん! チャンスです! Pちゃんがいない今のうちに』と言って僕に抱きついてきたのはいいのだが、その状態で眠ってしまった。そのまま身動き取れなくなり、いつの間にか僕も眠ってしまっていたのだった。
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