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第二章
囚われの身
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「それはだね……」
なだめようとするハミルトンを村井は睨みつける。
「気に入らないならも契約解除してもらっても結構だぜ」
「それは困る」
「だったら俺のやり方にケチをつけるな」
村井はあたしに向き直る。
「さあ、嬢ちゃん。猫を出してもらおうか」
「ここにはいないわ」
「そうかい。それじゃあしょうがねえな。あんたには俺達と一緒に来てもらおう」
抵抗する間もなく、あたしは村井に抱え上げられた。
「やだ!! 放してよ!! エッチ!! 変態!!」
「心配するな。俺にロリコン趣味はない」
いや……そう言われるのもムカつくんですけど……
「ハミルトン。エアロスを呼んで、ロープを下ろしてもらえ」
エアロス? さっき、飛んでいた飛行船!! こいつらのだったの!!
「おい。この子を連れていくのか?」
「そうだ。こいつを人質に、猫をおびき出す」
ハミルトンはトランシーバーを出して何処かと連絡をとった。
「来たぞ」
窓から上を見上げていた緑埜が、手を伸ばしてハーネスのついたロープを部屋に引き入れる。三人かがりであたしはハーネスに固定され窓から放り投げられた。
ハーネスが身体に食い込む。ロープは、さっきのエアロスとかいう飛行船からぶら下がっていた。
ロープは一本だけでなく、他に三本垂れ下がっていた。
「さて、空中散歩と行こうか」
村井達がロープに掴まると、飛行船はあたし達を引き上げ始めた。
グングン地面が遠ざかっていく。
家の前に止まっている車の横で星野さんが家の方を見ていた。
あたしには気が付いてないみたい。
「嬢ちゃん。もし、でかい声を出したらハムスターをここから落とすぞ」
村井の声だった。
「卑怯者!! こんな事して、ただで済むと思ってるの? すぐに警察がくるわよ」
「目撃者がいればな」
「そうじゃなくて、飛行船をこんな低空飛行させたら、航空法違反だって事ぐらいあたしだって知ってるよ」
さっき糸魚川君に聞いたばかりだけどね。
「レーダーに映ればな。だが、この飛行船には電波を吸収する磁性塗料が使われている。普通のレーダーでは捉えられんよ」
なだめようとするハミルトンを村井は睨みつける。
「気に入らないならも契約解除してもらっても結構だぜ」
「それは困る」
「だったら俺のやり方にケチをつけるな」
村井はあたしに向き直る。
「さあ、嬢ちゃん。猫を出してもらおうか」
「ここにはいないわ」
「そうかい。それじゃあしょうがねえな。あんたには俺達と一緒に来てもらおう」
抵抗する間もなく、あたしは村井に抱え上げられた。
「やだ!! 放してよ!! エッチ!! 変態!!」
「心配するな。俺にロリコン趣味はない」
いや……そう言われるのもムカつくんですけど……
「ハミルトン。エアロスを呼んで、ロープを下ろしてもらえ」
エアロス? さっき、飛んでいた飛行船!! こいつらのだったの!!
「おい。この子を連れていくのか?」
「そうだ。こいつを人質に、猫をおびき出す」
ハミルトンはトランシーバーを出して何処かと連絡をとった。
「来たぞ」
窓から上を見上げていた緑埜が、手を伸ばしてハーネスのついたロープを部屋に引き入れる。三人かがりであたしはハーネスに固定され窓から放り投げられた。
ハーネスが身体に食い込む。ロープは、さっきのエアロスとかいう飛行船からぶら下がっていた。
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「さて、空中散歩と行こうか」
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