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第二章
あたし、こんなに太ってないもん
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「何かを思い出しかけたんだ。その途端に……」
「無理に思い出さなくていいよ」
「でも、大切な事だったような気がする」
そうだ。こういう時こそ。
あたしはノートパソコンの電源を入れた。
「リアル。首輪メモリーを見てみようよ。何かわかるかも」
「うん」
リアルの首輪からケーブルを引っ張りパソコンにつないだ。
程なくして、パソコンに画像が出る。
住宅街の道路をとぼとぼと歩く喪服姿の少女……
「これ誰?」
「何を言ってる。瑠璃華だよ」
「ええ!! あたし、こんなに太ってないもん」
「心配するなよ。テレビの映像って横に広がるから実際より太く見えるんだよ」
「そうなんだ」
よかった。
ええい!! 今はそれどころじゃない!!
「この辺は記憶にあるんだ」
「じゃあ早送りして」
画像は一気に進み、あたしが真君の家に入っていく。
「このあたりから記憶がない」
リアルもあたしの後を追って真君の家に入る。
もちろん、リアルが玄関の扉を開く事はできない。
リアルはしばらくそこに立ち止まっているようだ。玄関の扉が二分ほど続いた。
ん? 不意に画像にノイズが入る。
画像が再び動き出し、庭の方へいく。ただ、画像がひどく揺れていた。
これは……リアルがふらついているからなのかな?
「無理に思い出さなくていいよ」
「でも、大切な事だったような気がする」
そうだ。こういう時こそ。
あたしはノートパソコンの電源を入れた。
「リアル。首輪メモリーを見てみようよ。何かわかるかも」
「うん」
リアルの首輪からケーブルを引っ張りパソコンにつないだ。
程なくして、パソコンに画像が出る。
住宅街の道路をとぼとぼと歩く喪服姿の少女……
「これ誰?」
「何を言ってる。瑠璃華だよ」
「ええ!! あたし、こんなに太ってないもん」
「心配するなよ。テレビの映像って横に広がるから実際より太く見えるんだよ」
「そうなんだ」
よかった。
ええい!! 今はそれどころじゃない!!
「この辺は記憶にあるんだ」
「じゃあ早送りして」
画像は一気に進み、あたしが真君の家に入っていく。
「このあたりから記憶がない」
リアルもあたしの後を追って真君の家に入る。
もちろん、リアルが玄関の扉を開く事はできない。
リアルはしばらくそこに立ち止まっているようだ。玄関の扉が二分ほど続いた。
ん? 不意に画像にノイズが入る。
画像が再び動き出し、庭の方へいく。ただ、画像がひどく揺れていた。
これは……リアルがふらついているからなのかな?
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