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第一章
これでクラスは平和になったって事かな。
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「それとな、さっきお前らの話聞いてて思ったんだが……」
「なに?」
「この前、俺達あいつに助けられただろう。あの時、妙な違和感を覚えたんだが、ようやくそれが何かわかった」
「どういう事?」
「俺を襲った奴ら、パトカーのサイレンを聞いて逃げたろう」
「それが何か?」
「内調なら、逃げ出す必要はないんだ」
「ええ!?」
「内調なら、警察の上の方から圧力をかけられるからな」
「ええ!? 内調ってそんな力があるの? じゃあ、逃げたって事は内調じゃないの?」
「内調から依頼された外部組織という可能性もあるが、別組織と考えるのが自然だ」
「でも、内調以外にリアルを狙う組織なんてあるの?」
「わからん。まったく心当たりがない」
なんかややっこしくなってきたわね。
図書室に戻ると、糸魚川君は、窓から外の様子を見ていた。
あたしが戻ってきたことに気が付いて振り返る。
「美樹本さん。教室へ戻ろう」
「え?」
「もう、逃げる必要はないよ」
「どうして?」
「あれ、石動だろ」
糸魚川君は窓の外を指さす。
見るとそこには警察に連行されていく石動の姿があった。
「なんで?」
教室に戻ってわかったのだけど、どうやらカツアゲされた一年生の親が恐喝罪で石動を告訴していたらしい。
よくわからないけど、これでクラスは平和になったって事かな。
ただ、一つ妙なことが。
あの後、黒沢先生が遅れて学校にきた。なんでも、バイクがパンクして修理して遅れたそうだけど、じゃあリアルが見た先生は?
「なに?」
「この前、俺達あいつに助けられただろう。あの時、妙な違和感を覚えたんだが、ようやくそれが何かわかった」
「どういう事?」
「俺を襲った奴ら、パトカーのサイレンを聞いて逃げたろう」
「それが何か?」
「内調なら、逃げ出す必要はないんだ」
「ええ!?」
「内調なら、警察の上の方から圧力をかけられるからな」
「ええ!? 内調ってそんな力があるの? じゃあ、逃げたって事は内調じゃないの?」
「内調から依頼された外部組織という可能性もあるが、別組織と考えるのが自然だ」
「でも、内調以外にリアルを狙う組織なんてあるの?」
「わからん。まったく心当たりがない」
なんかややっこしくなってきたわね。
図書室に戻ると、糸魚川君は、窓から外の様子を見ていた。
あたしが戻ってきたことに気が付いて振り返る。
「美樹本さん。教室へ戻ろう」
「え?」
「もう、逃げる必要はないよ」
「どうして?」
「あれ、石動だろ」
糸魚川君は窓の外を指さす。
見るとそこには警察に連行されていく石動の姿があった。
「なんで?」
教室に戻ってわかったのだけど、どうやらカツアゲされた一年生の親が恐喝罪で石動を告訴していたらしい。
よくわからないけど、これでクラスは平和になったって事かな。
ただ、一つ妙なことが。
あの後、黒沢先生が遅れて学校にきた。なんでも、バイクがパンクして修理して遅れたそうだけど、じゃあリアルが見た先生は?
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