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国内騒動編
第180話 なんちゃって領内貨幣
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レザイ領のことは王家に押し付けた後、俺達はフォルン領へと戻った。
そして対イレイザーへの対策の一環として、以前から冗談半分で話していたことを実行することにした。
「これよりフォルン領内でなんちゃって紙幣を作る!」
セサルとセバスチャンを執務室に呼び出して、俺はそう宣言した。
なんちゃって紙幣……それは子供がお遊びで使うお金のようなもの。
一億万円とかのバカみたいな額の紙幣。
そんな俺の言葉にセサルはキメ顔で笑みを浮かべた後。
「アトラス君。子供のお遊びに付き合うのはやぶさかではないが……歳は考えたほうがいいサッ!」
「お前には言われたくねぇ!」
万年ふざけた野郎に言われる筋合いはない! それにこれはいたって真面目な話だ。
「俺の異世界ショップの能力を、制限なしに使うために必要なんだよ。短期間だけなら、フォルン領専用の金銭で物の購入を許してくれるらしくてな」
ただしそこらの紙に金額書いて金銭! とかはダメらしい。
ちゃんとフォルン領内では物を買える金銭であるのは必須とのこと。
つまり一応は法律を作って、雑に規格も考えて貨幣もしくは紙幣を作る必要がある。
ちなみに王家には、流通しないことを前提に既に許可を得ている。流石に無断で私幣造るのは許されないだろうし。
金の発行権とは本来、たやすく得られるものではない。
でも王家は俺に物凄い借りがあるので無理やり押し通した。
「つまり基本的に銀や金……黄金の貨幣は作らない。銅や鉄などで、貨幣を作りたいというわけサッ?」
「お前、そういうところは妙に頭働くよな……」
セサルの言う通りである。
フォルン領の貨幣に黄金とか銀を使う必要はない。貨幣を黄金や銀で作るのは、その貨幣そのものに価値を持たせるためだからな。
例えばレスタンブルク国の金貨は、隣国のラスペラス国でも一定の価値がある。
それは金貨自体が黄金で作られているので、鋳つぶせば再利用できるからだ。
だが異世界ショップの購入費用に使うだけならそんなこと考える必要はない。
領外どころか領内ですら、流通とか一切考えていないのだから。
もう貨幣というよりも、返す必要のない小切手みたいなものだと思う。
……ん? いや待て。異世界ショップとのやり取りだけだし、小切手を作ればいいのでは……?
てきとうに一兆円とか書いても、返す必要がないわけだし……そちらのほうがいくらでも融通きくし。
『それはダメ! せめてちゃんと通貨にして!?』
脳内にミーレの声が鳴り響く。流石にダメらしい、残念。
「まあそんなわけでだ。フォルン領貨幣も名目上はしっかりした物を作る必要がある。一応はフォルン領内の法にも、その貨幣の存在も記載するし」
幻の二千円札みたいなものである。
ちなみになのだが、日本でも五千円玉とか存在していたりする。
五万円金貨みたいな額の高い物もあるくらいだからな。オリンピック開催などの時に記念硬貨として売られていたものだ。
しかも一応は現行通貨として普通に支払いに使えるのだ。実際に使おうとしたら店が受け取ってくれない可能性あるけど。
金券屋か銀行辺りで両替してもらうのが無難だろう。
「何とも面白い話サッ。つまり自由に好きなデザインで貨幣を作ってよいということだね?」
セサルが俺に向けてウインクしてくる。
こいつの言ってることは間違っていない。別に外に見せるわけではないので、それなりに本格的な造りなら自由でよい。
金額なんぞは後で考えればよい。一枚一兆円なり、てきとうにバカみたいな額にすればよいのだから。
ただし……自由には責任が伴うものである。
「お前の自由とはどんなデザインだ?」
「ミーの生まれたままの姿を」
「わいせつ物陳列罪って知ってるか?」
自由とは他人の権利を迫害しないのが大前提である!
フォルン領の一応は公的な貨幣を、そんな恐ろしい陳列させてたまるものかよ!
セサルは少し不満そうな顔をしつつため息をついた。
「やれやれ、アトラス君の望むデザインにしろということだね?」
「そうしろ。まじでそうしてくれ」
「やれやれ……無難なデザインの貨幣なんて面白くなさすぎるサッ! 遊び心でアトラス君の顔にヒゲつけたイラストでも」
「いや貨幣のデザインに面白みを求めるな!」
夏目漱石とかがヒゲつきインチキおじさんになってたらダメだろ。
貨幣の顔なんて基本的に偉人とかだから、面白くなくて当然なのだ。
逆に考えてほしい。ふざけたデザインにしたら、紙幣にヒゲを付け加えられる可能性まであるぞ。
「やはりここはアトラス様の顔を硬貨にすべきかと!」
「それはそれで自己承認欲求が高すぎないか……? 俺、自分の顔の金を使いたくないんだが」
「アトラス様のご尊顔を、後世に残すチャンスですぞ!」
「言うほど後世に残るか? 流通しない硬貨だぞ……? むしろ残るのは後悔だけな気がするが」
三十年後あたりに若気の至りで恥ずかしくなってそうだ。
「てか別にデザインを凝る必要はないんだぞ? のっぺらな硬貨に、フォルン領通貨とでも記載しておけば……」
「何を言うサッ! こんな面白いことをてきとうにやるなどダメサッ!」
「そうでございますぞ! せっかくフォルン領の通貨を作れるのですぞ!?」
「わかった! わかったから詰め寄って来るな!」
必死に食い下がって来るセサルとセバスチャン。
なんでこんなにガチなのこいつら…………。
「ここはせっかくなので、フォルン領のシンボルを考えるべきですぞ! それを通過に記載するのです!」
フォルン領のシンボルってなにがあるのだろうか。
うちの特産品と言えばカレーだが……インド人に怒られそうだ。
……もう面倒になってきたし、セバスチャンたちに任せてもいいだろうか。
「フォルン領の象徴……ドラゴンにアトラス君かな? パッと思いつくのは」
「ならその二つを混ぜ合わせるのですぞ!」
「異物混合させるな! それならドラゴンと俺でいいだろ!」
あ、あぶねぇ……放っておいたらアトラスドラゴンでも作られそうだ……。
そんな謎キメラ作られてたまるか! 後世で化け物にされかねん!
「フォルン領は俺が死んだあとも続くんだぞ! 俺関係じゃなくてフォルン領のシンボルにしろ!」
「なるほど……」
「確かにサッ」
俺の言葉に納得したのか考え込み始める二人。
……でもフォルン領のシンボルってマジで思いつかないんだよな。
ドラゴン便こそあるが、ドラゴンシンボルなんてどこでも使われる著作権フリー画像みたいなものだし。
「……アトラス様が死ななければ解決なのでは?」
「いや無茶言うな」
結局巨神ジャイランドを殺したので、それをシンボルにした。
まあこれならギリギリ……俺ではなくてフォルン領主が巨神を殺して、領地を救ったということでいけるか……たぶん。
そして対イレイザーへの対策の一環として、以前から冗談半分で話していたことを実行することにした。
「これよりフォルン領内でなんちゃって紙幣を作る!」
セサルとセバスチャンを執務室に呼び出して、俺はそう宣言した。
なんちゃって紙幣……それは子供がお遊びで使うお金のようなもの。
一億万円とかのバカみたいな額の紙幣。
そんな俺の言葉にセサルはキメ顔で笑みを浮かべた後。
「アトラス君。子供のお遊びに付き合うのはやぶさかではないが……歳は考えたほうがいいサッ!」
「お前には言われたくねぇ!」
万年ふざけた野郎に言われる筋合いはない! それにこれはいたって真面目な話だ。
「俺の異世界ショップの能力を、制限なしに使うために必要なんだよ。短期間だけなら、フォルン領専用の金銭で物の購入を許してくれるらしくてな」
ただしそこらの紙に金額書いて金銭! とかはダメらしい。
ちゃんとフォルン領内では物を買える金銭であるのは必須とのこと。
つまり一応は法律を作って、雑に規格も考えて貨幣もしくは紙幣を作る必要がある。
ちなみに王家には、流通しないことを前提に既に許可を得ている。流石に無断で私幣造るのは許されないだろうし。
金の発行権とは本来、たやすく得られるものではない。
でも王家は俺に物凄い借りがあるので無理やり押し通した。
「つまり基本的に銀や金……黄金の貨幣は作らない。銅や鉄などで、貨幣を作りたいというわけサッ?」
「お前、そういうところは妙に頭働くよな……」
セサルの言う通りである。
フォルン領の貨幣に黄金とか銀を使う必要はない。貨幣を黄金や銀で作るのは、その貨幣そのものに価値を持たせるためだからな。
例えばレスタンブルク国の金貨は、隣国のラスペラス国でも一定の価値がある。
それは金貨自体が黄金で作られているので、鋳つぶせば再利用できるからだ。
だが異世界ショップの購入費用に使うだけならそんなこと考える必要はない。
領外どころか領内ですら、流通とか一切考えていないのだから。
もう貨幣というよりも、返す必要のない小切手みたいなものだと思う。
……ん? いや待て。異世界ショップとのやり取りだけだし、小切手を作ればいいのでは……?
てきとうに一兆円とか書いても、返す必要がないわけだし……そちらのほうがいくらでも融通きくし。
『それはダメ! せめてちゃんと通貨にして!?』
脳内にミーレの声が鳴り響く。流石にダメらしい、残念。
「まあそんなわけでだ。フォルン領貨幣も名目上はしっかりした物を作る必要がある。一応はフォルン領内の法にも、その貨幣の存在も記載するし」
幻の二千円札みたいなものである。
ちなみになのだが、日本でも五千円玉とか存在していたりする。
五万円金貨みたいな額の高い物もあるくらいだからな。オリンピック開催などの時に記念硬貨として売られていたものだ。
しかも一応は現行通貨として普通に支払いに使えるのだ。実際に使おうとしたら店が受け取ってくれない可能性あるけど。
金券屋か銀行辺りで両替してもらうのが無難だろう。
「何とも面白い話サッ。つまり自由に好きなデザインで貨幣を作ってよいということだね?」
セサルが俺に向けてウインクしてくる。
こいつの言ってることは間違っていない。別に外に見せるわけではないので、それなりに本格的な造りなら自由でよい。
金額なんぞは後で考えればよい。一枚一兆円なり、てきとうにバカみたいな額にすればよいのだから。
ただし……自由には責任が伴うものである。
「お前の自由とはどんなデザインだ?」
「ミーの生まれたままの姿を」
「わいせつ物陳列罪って知ってるか?」
自由とは他人の権利を迫害しないのが大前提である!
フォルン領の一応は公的な貨幣を、そんな恐ろしい陳列させてたまるものかよ!
セサルは少し不満そうな顔をしつつため息をついた。
「やれやれ、アトラス君の望むデザインにしろということだね?」
「そうしろ。まじでそうしてくれ」
「やれやれ……無難なデザインの貨幣なんて面白くなさすぎるサッ! 遊び心でアトラス君の顔にヒゲつけたイラストでも」
「いや貨幣のデザインに面白みを求めるな!」
夏目漱石とかがヒゲつきインチキおじさんになってたらダメだろ。
貨幣の顔なんて基本的に偉人とかだから、面白くなくて当然なのだ。
逆に考えてほしい。ふざけたデザインにしたら、紙幣にヒゲを付け加えられる可能性まであるぞ。
「やはりここはアトラス様の顔を硬貨にすべきかと!」
「それはそれで自己承認欲求が高すぎないか……? 俺、自分の顔の金を使いたくないんだが」
「アトラス様のご尊顔を、後世に残すチャンスですぞ!」
「言うほど後世に残るか? 流通しない硬貨だぞ……? むしろ残るのは後悔だけな気がするが」
三十年後あたりに若気の至りで恥ずかしくなってそうだ。
「てか別にデザインを凝る必要はないんだぞ? のっぺらな硬貨に、フォルン領通貨とでも記載しておけば……」
「何を言うサッ! こんな面白いことをてきとうにやるなどダメサッ!」
「そうでございますぞ! せっかくフォルン領の通貨を作れるのですぞ!?」
「わかった! わかったから詰め寄って来るな!」
必死に食い下がって来るセサルとセバスチャン。
なんでこんなにガチなのこいつら…………。
「ここはせっかくなので、フォルン領のシンボルを考えるべきですぞ! それを通過に記載するのです!」
フォルン領のシンボルってなにがあるのだろうか。
うちの特産品と言えばカレーだが……インド人に怒られそうだ。
……もう面倒になってきたし、セバスチャンたちに任せてもいいだろうか。
「フォルン領の象徴……ドラゴンにアトラス君かな? パッと思いつくのは」
「ならその二つを混ぜ合わせるのですぞ!」
「異物混合させるな! それならドラゴンと俺でいいだろ!」
あ、あぶねぇ……放っておいたらアトラスドラゴンでも作られそうだ……。
そんな謎キメラ作られてたまるか! 後世で化け物にされかねん!
「フォルン領は俺が死んだあとも続くんだぞ! 俺関係じゃなくてフォルン領のシンボルにしろ!」
「なるほど……」
「確かにサッ」
俺の言葉に納得したのか考え込み始める二人。
……でもフォルン領のシンボルってマジで思いつかないんだよな。
ドラゴン便こそあるが、ドラゴンシンボルなんてどこでも使われる著作権フリー画像みたいなものだし。
「……アトラス様が死ななければ解決なのでは?」
「いや無茶言うな」
結局巨神ジャイランドを殺したので、それをシンボルにした。
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