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ラスペラスとの決戦編
第153話 ドラゴン便正式運用
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ノートレス領に攻めてきたパピプペポ……違うラスペラス軍を迎撃した後。
超面倒な事後処理を王家に全て押し付けて、俺はフォルン領へと戻って来ていた。
急いで戻って来たのには理由があって、ドラゴン便を正式運用開始するための準備を行うためだ。
ドラゴン便は王家からもかなりせっつかれていて、かなりしつこいのだ。
ノートレス領での迎撃完了後、玉座の間でこんなやりとりがあったくらいだからな。
「あ、事後処理全て王家でよろしくお願いします」
「はにゅっ!?」
「ドラゴン便の準備が必要なんですよねー。この事後処理のせいで更に遅れちゃうなー」
「ぐぬぬ!」
なお王の言葉は誰得のため、多少の萌えフィルターをかけています。
そんなこんなで事後処理は全て王家に押し付けて、ドラゴン便の準備を行うフリを行うことにする。
実際のところ、準備なんてほとんど不要なのだ。
すでに駅とかドラゴンの宿舎は建築を終えていて、後はドラゴンに航路と時間を指定して頼むだけだし。
最初のうちは余裕を持ったタイムスケジュールでとか、そんなことは当然考慮済みなので特に懸念もない。
なので仕事している名目を出すため。俺はフォルン領のドラゴン小屋に来て、ドラゴニウムと話をすることにした。
ちなみに小屋と呼称しているが基本的には壁も檻もない。
広い場所でノビノビと勝手に寝てくれとの設計思想である。
……下手に何か器具とか用意したら、その器具に不備あったら金を要求されるし。
「ドラゴニウム。ドラゴン便を開始するのに関して、特に問題点はないな?」
「給料アップを要求する」
特に問題ないとのことだ。
金ドラたちの給料上げろ、金くれは挨拶だからガン無視で。
「懸念があるとすれば雨降っていたら嫌なくらいだな。身体が冷えて風邪ひくのはかなわん」
「ドラゴンのくせに貧弱過ぎる……」
俺はドラゴニウムの傷だらけの身体を見る。
何度でも言うがこの傷はだいたいが夫婦喧嘩でついたものである。
俺さ、こいつらを見てるとマジででかいトカゲにしか思えない……
嵐の中でも問題なく飛べるくらい豪語して欲しい……。
「分かっていると思うが、変に急がなくていいぞ。多少遅れても特に問題ないから事故だけ起こすな」
「安心しろ。絶対に急がずに安全運転だ。何かあったら我らの給料が差っ引かれるのだ。命に代えても安心安全だ」
ドラゴニウムは鼻息を荒く叫んだ。
金ドラにとって金は命より高いらしい。これほど説得力のある言葉もそうはない。
安全運転については大丈夫そうだな。
「後はそうだな……クズ客には気を付けてくれ」
「むう? 基本的に我らが運ぶのは金持ちだろう? ならば教育を受けていて礼儀正しい者が多いのでは?」
ドラゴニウムは首をかしげる。
確かにこいつの意見はもっともだろう。本来ならば料金が高級ならば、客層もそれに合わせた礼儀正しい者になる。
だがそれは普通の国の話である。
「ここはクズの名産地。例え金持ちだろうが何だろうが一定数ヤバイのがいる。たぶんお前らを直接雇おうとしたり、自分の家まで送れとか言ってくるだろう」
「雇用交渉は禁止。決められた駅に着陸する規約のはずだが」
「いいことを教えておいてやる。クズに人間の常識が通用すると思うな! 奴らは人語を話すゴブリンだと思え!」
「難儀な……お主ら同族だろう?」
「は? お前は喋るトカゲと同族にされて嬉しいか?」
俺の言葉にドラゴニウムは若干引いている。
だが仕方がない。これがレスタンブルク国の真実なのである。
心配事は多々あれどこれ以上はどうしようもない。そして三日後、ドラゴン便が正式に開始される日になった。
まずは王都からフォルン領への往復コースを一日一便。
それ以降は実際の評判などを聞きつつ、どこの領地にどれだけの頻度で便を出すか考える。
基本的にフォルン領と友好な領地は便を出す。敵対領地は上空素通りでドラゴンのフンでもお見舞いしてやる。
このドラゴン便が通っているかどうかは、今後のレスタンブルク内の権力ゲームに大きな影響を及ぼすだろう。
この便ならば馬車では腐ってしまう魚介類なども運べるだろう。それに情報のやり取りも馬車とは比べ物にならない。
もはや車と徒歩くらい違うからな。
そして今は王都の広場でドラゴン便のセレモニーが行われている。
「アトラス伯爵と王家のたゆまぬ努力によって、無事にドラゴン便を運用することに成功した!」
王が民衆の前で大きく宣言する。
……王家のたゆまぬ努力って、ノートレス領の事後処理やっただけでは?
まーた手柄の横取りとまでは言わないが、誇大報告をするのか……。
以前のジャイランド討伐の時も、防壁の魔法使いを派遣しただけで協力したって言ったし……。
そんなこんなで王のスピーチは終了して、ドラゴンたちが空中を華麗に飛行する。
民衆たちはその姿を見て感動のあまり震えている。
「す、すげぇ……ドラゴンを手なずけるなんて、アトラス伯爵はものすげぇなぁ」
「ドラゴンって言えば最強の魔物だぞ。いったいどうやって言うことを聞かせてるんだ……」
「俺ら凡人には想像するだけ無駄だ。きっと物凄い契約をしてるんだ、魔法で使役とかさ!」
死ぬほど大金払って使ってるだけです。
サーカスの劇団を呼ぶのとノリは変わらないなんて言えない……。
ドラゴンは上空で派手に炎を噴いて、更に民衆を盛り上げていた。
それを見て更にヒートアップしていく観客たち。
「すげぇ! ドラゴンが火を噴いた!」
「あれはアトラス伝記三巻百三十四ページに記載された、ドラゴンの業火の息吹! アトラス伯爵の呪文によって、許可を使用された時のみ使われる森林を燃やす業火!」
そんな呪文初耳である。アトラス伯爵すげぇなぁ……。
飛行デモンストレーションも終了し、ドラゴニウムによって初フライトが行われる。
ドラゴン便はドラゴンがソリを引いて、物や人を運ぶサンタ方式である。
しかもソリには十人以上乗れるのだ。
どう考えても空中でバランス保つの無理ではと思うが、そこはセサル先生謹製のソリらしい。
風魔法とかで空中でも地面と平行になるよう頑張ったらしい。
そのソリの最初の記念すべき被検体……じゃなくて初搭乗客はというと。
「余はもうすぐ空を飛ぶのじゃな。実に楽しみだ」
「ドラゴン便がうまく動けば、作物の運搬にも使用が……」
いつもの王様とワーカー農官侯である。
……カレーをこっそり食ってた時も思ったけど、わりと王家暇なのでは?
今回も事後処理押し付けたのに普通に客になってるし……。
「では行きます! お客様はソリから降りないようにだけお気をつけください!」
ドラゴニウムが空に向かって咆哮すると、翼を羽ばたかせて飛び立った。
すごいスピードでぐんぐん姿が見えなくなっていく。
後は無事に到着することを祈るばかりである。そんなことを考えていると。
「どうなっている! 何故我が領地にドラゴン便が来ない!」
「私はドラゴン便の券をもらっていないぞ!? 貴族に配ったというなら、この私にも配るのが筋!」
早速クズ貴族たちが騒ぎ出した。
ドラゴン便が無事に飛び立ったのを見て、焦ってイチャモンつけてきたのだろう。
ドラゴン便に関われてないということは、フォルン領に敵対している貴族だ。
俺はイチャモンつけてくる奴らの前まで歩くと。
「ドラゴン便はフォルン領のもの。当然ですが客や駅は選ぶ」
「何を言うか! ドラゴン便はレスタンブルク国のものであるべきだ! こんなものを一領地が独占するなどありえぬ! 即刻、王家に譲り渡せ!」
「そうだ! そして我らにもドラゴンを献上しろ! 田舎貴族が!」
クズ貴族たちはそんなことを言ってくる。
俺はにこやかに笑みを浮かべると、彼らに対してドラゴン便のチケットを手渡した。
「まあこれどうぞ」
「ふん。当たり前だ、我らを誰だと思っている」
「さっさとくたばれ。貴族の面汚しが」
……もちろんだが俺が無料でチケットを渡すわけがない。
こいつらを逃げ場のない空中地獄へと招待しただけだ。
後日、嬉々としてやってきたこいつらは空中で恐ろしい目に合ったらしい。
ドラゴニウムから聞いたところによると、まずは挨拶代わりの空中三回転捻り。
次に上空でソリから落として、地面五メートル前くらいで救出する。
更にまたソリから落として、今後は地面四メートル前で助ける。
大金を払わないと更に助けが遅くなるがどうか脅しと、もはや拷問の類だなおい……。
結局貴族たちは身ぐるみ全て剥がされたらしい。
俺は気が晴れた! 金ドラも懐がホクホク! みんなが得するハッピーな展開だったな!
超面倒な事後処理を王家に全て押し付けて、俺はフォルン領へと戻って来ていた。
急いで戻って来たのには理由があって、ドラゴン便を正式運用開始するための準備を行うためだ。
ドラゴン便は王家からもかなりせっつかれていて、かなりしつこいのだ。
ノートレス領での迎撃完了後、玉座の間でこんなやりとりがあったくらいだからな。
「あ、事後処理全て王家でよろしくお願いします」
「はにゅっ!?」
「ドラゴン便の準備が必要なんですよねー。この事後処理のせいで更に遅れちゃうなー」
「ぐぬぬ!」
なお王の言葉は誰得のため、多少の萌えフィルターをかけています。
そんなこんなで事後処理は全て王家に押し付けて、ドラゴン便の準備を行うフリを行うことにする。
実際のところ、準備なんてほとんど不要なのだ。
すでに駅とかドラゴンの宿舎は建築を終えていて、後はドラゴンに航路と時間を指定して頼むだけだし。
最初のうちは余裕を持ったタイムスケジュールでとか、そんなことは当然考慮済みなので特に懸念もない。
なので仕事している名目を出すため。俺はフォルン領のドラゴン小屋に来て、ドラゴニウムと話をすることにした。
ちなみに小屋と呼称しているが基本的には壁も檻もない。
広い場所でノビノビと勝手に寝てくれとの設計思想である。
……下手に何か器具とか用意したら、その器具に不備あったら金を要求されるし。
「ドラゴニウム。ドラゴン便を開始するのに関して、特に問題点はないな?」
「給料アップを要求する」
特に問題ないとのことだ。
金ドラたちの給料上げろ、金くれは挨拶だからガン無視で。
「懸念があるとすれば雨降っていたら嫌なくらいだな。身体が冷えて風邪ひくのはかなわん」
「ドラゴンのくせに貧弱過ぎる……」
俺はドラゴニウムの傷だらけの身体を見る。
何度でも言うがこの傷はだいたいが夫婦喧嘩でついたものである。
俺さ、こいつらを見てるとマジででかいトカゲにしか思えない……
嵐の中でも問題なく飛べるくらい豪語して欲しい……。
「分かっていると思うが、変に急がなくていいぞ。多少遅れても特に問題ないから事故だけ起こすな」
「安心しろ。絶対に急がずに安全運転だ。何かあったら我らの給料が差っ引かれるのだ。命に代えても安心安全だ」
ドラゴニウムは鼻息を荒く叫んだ。
金ドラにとって金は命より高いらしい。これほど説得力のある言葉もそうはない。
安全運転については大丈夫そうだな。
「後はそうだな……クズ客には気を付けてくれ」
「むう? 基本的に我らが運ぶのは金持ちだろう? ならば教育を受けていて礼儀正しい者が多いのでは?」
ドラゴニウムは首をかしげる。
確かにこいつの意見はもっともだろう。本来ならば料金が高級ならば、客層もそれに合わせた礼儀正しい者になる。
だがそれは普通の国の話である。
「ここはクズの名産地。例え金持ちだろうが何だろうが一定数ヤバイのがいる。たぶんお前らを直接雇おうとしたり、自分の家まで送れとか言ってくるだろう」
「雇用交渉は禁止。決められた駅に着陸する規約のはずだが」
「いいことを教えておいてやる。クズに人間の常識が通用すると思うな! 奴らは人語を話すゴブリンだと思え!」
「難儀な……お主ら同族だろう?」
「は? お前は喋るトカゲと同族にされて嬉しいか?」
俺の言葉にドラゴニウムは若干引いている。
だが仕方がない。これがレスタンブルク国の真実なのである。
心配事は多々あれどこれ以上はどうしようもない。そして三日後、ドラゴン便が正式に開始される日になった。
まずは王都からフォルン領への往復コースを一日一便。
それ以降は実際の評判などを聞きつつ、どこの領地にどれだけの頻度で便を出すか考える。
基本的にフォルン領と友好な領地は便を出す。敵対領地は上空素通りでドラゴンのフンでもお見舞いしてやる。
このドラゴン便が通っているかどうかは、今後のレスタンブルク内の権力ゲームに大きな影響を及ぼすだろう。
この便ならば馬車では腐ってしまう魚介類なども運べるだろう。それに情報のやり取りも馬車とは比べ物にならない。
もはや車と徒歩くらい違うからな。
そして今は王都の広場でドラゴン便のセレモニーが行われている。
「アトラス伯爵と王家のたゆまぬ努力によって、無事にドラゴン便を運用することに成功した!」
王が民衆の前で大きく宣言する。
……王家のたゆまぬ努力って、ノートレス領の事後処理やっただけでは?
まーた手柄の横取りとまでは言わないが、誇大報告をするのか……。
以前のジャイランド討伐の時も、防壁の魔法使いを派遣しただけで協力したって言ったし……。
そんなこんなで王のスピーチは終了して、ドラゴンたちが空中を華麗に飛行する。
民衆たちはその姿を見て感動のあまり震えている。
「す、すげぇ……ドラゴンを手なずけるなんて、アトラス伯爵はものすげぇなぁ」
「ドラゴンって言えば最強の魔物だぞ。いったいどうやって言うことを聞かせてるんだ……」
「俺ら凡人には想像するだけ無駄だ。きっと物凄い契約をしてるんだ、魔法で使役とかさ!」
死ぬほど大金払って使ってるだけです。
サーカスの劇団を呼ぶのとノリは変わらないなんて言えない……。
ドラゴンは上空で派手に炎を噴いて、更に民衆を盛り上げていた。
それを見て更にヒートアップしていく観客たち。
「すげぇ! ドラゴンが火を噴いた!」
「あれはアトラス伝記三巻百三十四ページに記載された、ドラゴンの業火の息吹! アトラス伯爵の呪文によって、許可を使用された時のみ使われる森林を燃やす業火!」
そんな呪文初耳である。アトラス伯爵すげぇなぁ……。
飛行デモンストレーションも終了し、ドラゴニウムによって初フライトが行われる。
ドラゴン便はドラゴンがソリを引いて、物や人を運ぶサンタ方式である。
しかもソリには十人以上乗れるのだ。
どう考えても空中でバランス保つの無理ではと思うが、そこはセサル先生謹製のソリらしい。
風魔法とかで空中でも地面と平行になるよう頑張ったらしい。
そのソリの最初の記念すべき被検体……じゃなくて初搭乗客はというと。
「余はもうすぐ空を飛ぶのじゃな。実に楽しみだ」
「ドラゴン便がうまく動けば、作物の運搬にも使用が……」
いつもの王様とワーカー農官侯である。
……カレーをこっそり食ってた時も思ったけど、わりと王家暇なのでは?
今回も事後処理押し付けたのに普通に客になってるし……。
「では行きます! お客様はソリから降りないようにだけお気をつけください!」
ドラゴニウムが空に向かって咆哮すると、翼を羽ばたかせて飛び立った。
すごいスピードでぐんぐん姿が見えなくなっていく。
後は無事に到着することを祈るばかりである。そんなことを考えていると。
「どうなっている! 何故我が領地にドラゴン便が来ない!」
「私はドラゴン便の券をもらっていないぞ!? 貴族に配ったというなら、この私にも配るのが筋!」
早速クズ貴族たちが騒ぎ出した。
ドラゴン便が無事に飛び立ったのを見て、焦ってイチャモンつけてきたのだろう。
ドラゴン便に関われてないということは、フォルン領に敵対している貴族だ。
俺はイチャモンつけてくる奴らの前まで歩くと。
「ドラゴン便はフォルン領のもの。当然ですが客や駅は選ぶ」
「何を言うか! ドラゴン便はレスタンブルク国のものであるべきだ! こんなものを一領地が独占するなどありえぬ! 即刻、王家に譲り渡せ!」
「そうだ! そして我らにもドラゴンを献上しろ! 田舎貴族が!」
クズ貴族たちはそんなことを言ってくる。
俺はにこやかに笑みを浮かべると、彼らに対してドラゴン便のチケットを手渡した。
「まあこれどうぞ」
「ふん。当たり前だ、我らを誰だと思っている」
「さっさとくたばれ。貴族の面汚しが」
……もちろんだが俺が無料でチケットを渡すわけがない。
こいつらを逃げ場のない空中地獄へと招待しただけだ。
後日、嬉々としてやってきたこいつらは空中で恐ろしい目に合ったらしい。
ドラゴニウムから聞いたところによると、まずは挨拶代わりの空中三回転捻り。
次に上空でソリから落として、地面五メートル前くらいで救出する。
更にまたソリから落として、今後は地面四メートル前で助ける。
大金を払わないと更に助けが遅くなるがどうか脅しと、もはや拷問の類だなおい……。
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