上 下
82 / 220
ベフォメット争乱編

第78話 偽造

しおりを挟む

「超緊急会議を行う。議題は我が弟をどうやって滅するか、もしくは斬首するか処刑するかだ」
「全部同じじゃない……」

 フォルン領主要メンバーを執務室に全員緊急招集して、我が弟への対策会議を敢行することにした。

 セバスチャンは屋敷に来客が来たとのことで対応中でいない。

 あの不倶戴天の敵を放置するとフォルン領は滅ぶ。いざとなればベフォメットの使者とか関係なく滅ぼすつもりだ。

 そもそもレスタンブルクの人間が、ベフォメットの使者など本来あり得ない。

 間違いなくベフォメットのクソ王子の策略だ。俺のアキレス腱を的確に突いてきやがった。

「ふーむ……確かにあの御仁。何やら妙な気を感じるでござる。面倒ごとを起こすやもしれぬ」
「ミーもさっ。あれは普通の人間ではないさっ」

 センダイとセサルも俺の言葉にうなずいた。

 セサル変人にすら普通の人間でないと言われているので、奴はそうとうアレなんだなやはり。
 
「あの人、言葉に少しだけ魔力を感じたよ。普通の人よりも相手の心に影響を与えやすいと思うけど元々そうなの?」
「……知らん。昔のフォルン領にそれが分かる魔法の素養がある人間がいるわけないだろ! 仮に生まれたらすぐ逃げ出すに決まってる!」

 魔法が使える人間は貴重だ。昔のフォルン領なんて吹けば潰れる領地に残る意味がない。

 なんかセンダイが俺に少し不思議そうな視線を向けてきたが無視。オッサンに見つめられてもうれしくない。

「ふむ。つまり奴は常に魔法を使っているわけだな! 魔法を使った正当な罪で処罰だ!」
「横暴だと思う……それにあの人、意図的に魔法使ってないよ。たぶん生まれつき声に魔力が帯びてる体質何だと思う」
「拡大解釈すれば生まれつき原罪を背負ってるということだな。処罰だ」
「その理屈だと魔法使い全員が罪になるんだけど……」

 カーマのツッコミに対していい返答が思いつかない。

 おのれ我が弟め。いくら何でも簡単に人を騙せておかしいと思っていたが、ムダな特殊能力持っていやがったか。

「みんなに警告だ。あの野郎を追い出すまでしばらく不測の事態が多発するから悪いが穴埋めを頼む」
「大げさだと思うけど……」

 俺が皆に頭を下げたところ、カーマが困惑した表情を浮かべる。

 いや決して大げさではない。しばらくフォルン領は炎上だと言おうとした瞬間。

「アトラス様! 弟君がフォルン領名義で金貨五百枚使っておりますぞ! 商人が徴収に来ました!」

 セバスチャンが先ほどぶち破られた扉を、更に粉微塵にして執務室に駆け込んできた。

「ええい! 商人を追い返せ! そんな物は知らん!」
「無理でございます! ここで追い返せばフォルン領が借金を力づくでもみ消したとなります!」

 くっ! やはり仕掛けてきたか! これはあいつの十八番『他人名義で金を勝手に借りる』!

 これを昔から何度も行われてフォルン領の借金が増えた。その余波で俺の王都の小遣いがゼロにされたこともある。

「それに領内に怪しい黒づくめの集団が現れたと!」
「間違いなくあのクズの仲間だ! 即座に鎮圧……いや俺も行く! 下手に兵士を出すとミイラ取りがミイラにされかねん! 各自、また後で招集するからそれまで弟と会話するな!」

 俺はセバスチャンと共に執務室を出ていく。

 黒づくめの集団の近くにバズーカをぶっ放して散らせた後。

 領内で白い粉を売ろうとした商人を捕縛し、非合法の目が潰れかねない酒なども押収した。

 おのれ! 金貨五百枚を軍資金にしやがったな! いつもよりも動きが数倍早い!

 結局屋敷に戻ったのは日が暮れたころ。そこから再び主要メンバーを執務室に集めたのだが……。

「大変だよ! コショウ畑に行ったら誰も働いてなくて! あのセンダイさんが酒瓶片手に農作業を! 似合わなさすぎるよ! 無理があるよ!」
「テンサイ畑も」
「兵士たちがみんな訓練をサボっていたでござる」
「ミーのところに領民が来て、ヤクを作って欲しいと言ってきたサッ」

 全員から耳が痛い報告が飛んでくる。

 これは全て我が弟のせいである。これが俺の恐れていたこと。

 奴は口八丁だけで周囲の人間を腐らせて堕落させるのだ。
 
 ちなみにセバスチャンは執務室にいない。俺の依頼で極秘任務を行っている。

「……落ち着け。これは予測の範囲だ。かつて同じようなことが起きたこともある……ここまで酷くはなかったが」
「同じことが起きたんだ……どうやって止めたの?」

 カーマが呆れながら聞いてくる。

 懐かしい。俺も以前はカーマみたいに大焦りしたものだ。

「以前に弟が問題を起こした時。俺はそれを止めるために様々な策を練り、陰謀を考えに考えた結果」
「結果?」
「殴った」

 ペンは剣より強いが口は拳より弱い。

 ようは喋らせない。有無を言わさずにぶちのめす。

「やつと語り合うなら拳しかない。一方的に殴り続けるしかないんだ」
「語り合ってないよねそれ」

 詐欺師と同じ土俵に立ってはならない。奴の武器が口ならばこちらは手足だ。

 互いに自信のある身体の一部で戦うのだから平等である。

「それに奴は口は達者だがそれ以外は弱い。昔の俺でも殴って勝てたんだし」
「「確かにそれは弱い」」
「……少しくらい否定してくれてもいいんだぞ」

 カーマとラークの口を揃えた言葉に少しへこむ。

 いや確かに俺は喧嘩弱いけども! 

「でも今はベフォメットの保護を受けてるんだよね。殴れないよね?」
「大丈夫だ、すでに策は練った。明日には捕縛できるはずだ……ちなみにカーマとラークには先に謝っておく」
「「?」」

 俺は仲良くよくわかってない顔をしている二人に謝っておく。

 すでに奴を捕縛するためのブツは、【異世界ショップ】に来店してミーレに用意してもらった。

 作らせる時にミーレがさんざん文句を言っていたが、何とか完成したのでこれで安泰だ。

 現在の被害は金貨にして千五百枚くらいだが、ここで食い止められたのはでかい。

 そうして会議は解散し翌日。俺はカーマとラークとセンダイを引き連れて、不倶戴天の敵の元へと向かった。

 奴は領の街の広場でわが物顔で演説を行っていた。

「さあさあ! これは私からみんなへの贈り酒だ! 是非味わって欲しい! 私は兄と違ってケチではないんだ。皆にフォルン領の利益をもっと分配する」
「おお! こりゃいいや! アトラス様はフォルン領を建て直してくれたが、少しケチだからなー」
「これだけ儲けてるんだから、俺達ももっと恩恵受けたいもんな!」

 我が弟は大量の酒を自分の手柄のように、民衆に完全無料で配っていた。

 ふざけるな! そいつは自分の財布から何も出してないんだぞ!

 後先考えずに物を配るだけなら誰でも出来るだろうが! 

 これも弟の戦術だ。他人の金で人望を集めるという卑怯な……!

 俺は急いで拡声器を手元に出すと、周囲の民衆に聞こえるように。

「待て! その酒はその弟が盗んだもの! 勝手に飲むな! 口をつけるな! やめろ! 酒樽にそのまま口つけて飲むんじゃない! バカか!」

 俺は酒がダメにされる前に民衆を制止する。

 酒樽をそのまま口付けて飲もうとしたのは、センダイの部下たちで間違いない。

 弟は俺を見つけると不気味な笑みを浮かべる。

「兄者、盗んだとは人聞きの悪い。これは私が商人から買い付けた物だ」

 不倶戴天の敵はいけしゃあしゃあとほざいている。フォルン領のツケで買い付けたんだろうが!

 俺は視線で焼き殺すくらいの気持ちで睨む。それを弟は軽くあざ笑うと。

「証拠もなしにそんなことを言うのは、流石の兄者も許されない。僕はベフォメットの使者にしてフォルン領の領主を継ぐ権利を持っている」

 余裕しゃくしゃくと言った笑みを浮かべる弟。

 その笑みを今からゆがめられると思うと少しだけ気が晴れる。

「証拠ならある! この男は俺の妻たちを襲って姦淫しようとしたのだ!」
「「「えっ」」」

 我が弟とカーマとラークが同時に驚いた声をあげる。

 困惑する当人たちを放置し、懐から数枚の写真を取り出して周囲に見せびらかす。

 そこにはカーマの胸を揉もうとするクズな笑顔の弟や、ラークを抱きつこうとするゴミな笑顔の弟が写っていた。

「見ろ! これは皆も知っている通り、実際にあった光景を絵にする魔法だ!」

 フォルン領民は俺が過去のことを映像にできることを知っている。テンサイやコショウの記録用カメラを領地に大量配置した時にも説明した。

 その他にも領民への告知に写真を使う時もあったのだから。

「ひでぇ……領主の妻を手籠めにしようとするなんて」
「いくら気前がよくてもねぇ……」

 民衆たちの弟への評価がどんどん落ちていく。やはり百聞は一見に如かず。

「カーマたちは何とかその場から逃げ出した! この絵こそが動かぬ証拠!」

 なお実際は滅茶苦茶動く模様。この写真は合成写真である、ミーレ先生にお願いして作ってもらった。
 
 芋の栽培記録などで国に写真のことは教えた。だが合成写真のことは意図的に黙っている。

 彼らからすれば写真は真実を写し出す魔法なのだ。

 まあ民衆には信じてもらえなくてもいい。今回重要なのは国に対して、弟を処罰する正当な証拠が出せる一点だ。

 ……この写真をミーレに作らせるのには苦労した。本人が滅茶苦茶嫌がったからだ。

 俺だって嫌だよ。何ならこの写真すぐに破り捨てたいよ。

「そういうことでお前は処刑だ」
「ふざけ……ぐふっ」

 弟が口を開く前に改造エアガンで全身を撃つ。気絶したようなので追い撃ち。

 今日この瞬間だけはフォルン領は独裁政権領地である。

 ……禁断の策なので今後は絶対にしないが。

 冷静に考えて証拠を作り出せるってヤバイよな。無実の人間をいくらでも冤罪に追い込める。

 気絶した弟のそばに駆け寄って、猿轡をつけて口を封じて一息つく。

 ……本当に危なかった。今日止められなければ、被害が広がって手が付けられなくなるところだった。

 本当にこいつは女王シロアリだ。放置すれば一瞬で兵隊アリを増やしてどうしようもなくなる。
 
 これで脅威は去った。さて後は……。

「……ねえ。何でボクが胸を触られてかけてる絵があるの? しかも領民に見せるし」
「恥」
「やるならやれ! 俺に悔いはない!」

 今回ばかりは禁忌の策を打った自覚はあるので、諦めて二人から天罰を受けることにした。

 でもこれでも自重したんだ。元々は以前の露出高い奴隷服とかでコラ作る予定だったんだ。

 流石に犯罪臭がやば過ぎたのと、ミーレが発狂しかけたのでやめただけで。

 ちなみに実は酒を盗んだことに対する証拠は言ってないことは内緒だ。

 更に言うならカーマとラーク相手に、弟風情が何かできるわけもないのも内緒だ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!

こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。 ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。 最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。 だが、俺は知っていた。 魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。 外れスキル【超重量】の真の力を。 俺は思う。 【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか? 俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。

このステータスプレート壊れてないですか?~壊れ数値の万能スキルで自由気ままな異世界生活~

夢幻の翼
ファンタジー
 典型的な社畜・ブラックバイトに翻弄される人生を送っていたラノベ好きの男が銀行強盗から女性行員を庇って撃たれた。  男は夢にまで見た異世界転生を果たしたが、ラノベのテンプレである神様からのお告げも貰えない状態に戸惑う。  それでも気を取り直して強く生きようと決めた矢先の事、国の方針により『ステータスプレート』を作成した際に数値異常となり改ざん容疑で捕縛され奴隷へ落とされる事になる。運の悪い男だったがチート能力により移送中に脱走し隣国へと逃れた。  一時は途方にくれた少年だったが神父に言われた『冒険者はステータスに関係なく出来る唯一の職業である』を胸に冒険者を目指す事にした。  持ち前の運の悪さもチート能力で回避し、自分の思う生き方を実現させる社畜転生者と自らも助けられ、少年に思いを寄せる美少女との恋愛、襲い来る盗賊の殲滅、新たな商売の開拓と現実では出来なかった夢を異世界で実現させる自由気ままな異世界生活が始まります。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

魔境暮らしの転生予言者 ~開発に携わったゲーム世界に転生した俺、前世の知識で災いを先読みしていたら「奇跡の予言者」として英雄扱いをうける~

鈴木竜一
ファンタジー
「前世の知識で楽しく暮らそう! ……えっ? 俺が予言者? 千里眼?」  未来を見通す千里眼を持つエルカ・マクフェイルはその能力を生かして国の発展のため、長きにわたり尽力してきた。その成果は人々に認められ、エルカは「奇跡の予言者」として絶大な支持を得ることになる。だが、ある日突然、エルカは聖女カタリナから神託により追放すると告げられてしまう。それは王家をこえるほどの支持を得始めたエルカの存在を危険視する王国側の陰謀であった。  国から追いだされたエルカだったが、その心は浮かれていた。実は彼の持つ予言の力の正体は前世の記憶であった。この世界の元ネタになっているゲームの開発メンバーだった頃の記憶がよみがえったことで、これから起こる出来事=イベントが分かり、それによって生じる被害を最小限に抑える方法を伝えていたのである。  追放先である魔境には強大なモンスターも生息しているが、同時にとんでもないお宝アイテムが眠っている場所でもあった。それを知るエルカはアイテムを回収しつつ、知性のあるモンスターたちと友好関係を築いてのんびりとした生活を送ろうと思っていたのだが、なんと彼の追放を受け入れられない王国の有力者たちが続々と魔境へとやってきて――果たして、エルカは自身が望むようなのんびりスローライフを送れるのか!?

残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)

SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。 しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。 相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。 そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。 無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!

処理中です...