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最終章 あなたには彼女がお似合いです
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「な、なんてことをするんですか!」
ロビースト様は殴られた頬を押さえて叫んだ。
「暴力で何でも解決しようとすんなよ」
「あなたに言われたくありませんよ!」
「それはそうだな。じゃあ、話し合いでいくとしよう」
ランシード様は笑顔を作ると、ロビースト様に尋ねる。
「自分のやったことはわかっているんだよな?」
「わかっています! わたくしは王妃陛下に付いてやってきただけですよ!」
「付いてきたって、こんな無茶苦茶なことをしてるのに何で止めないんだよ」
「セフィリアに会わせてくれないからですよ!」
ロビースト様はわたしを指差して言葉を続ける。
「世間はランシード殿下に選ばれたセフィリアを褒めていて、わたくしが婚約破棄をしてあげたのに褒めもしないんですよ! そして、婚約者にしてやっても良いと言っているのに、令嬢の親たちは断ってくるんです!」
「婚約破棄したのは、ロビースト様ではないでしょう? そんな嘘をつくから断られるんじゃないですか?」
黙っていられなくて会話に割って入ると、ロビースト様は眉根を寄せる。
「わたくしは公爵なんですよ! 公爵令嬢に婚約を破棄された上に誰も妻になってくれないなんて、わたくしのプライドが許しません!」
この人は何を言ってるのかしら。
あまりにも言っていることが理解できなくて、わたしの常識がおかしいのかと思ってしまう。
「セフィリア、真面目に相手をしていたら疲れるだけだ。相手にしなくていい」
ランシード様はわたしに苦笑してから、お父様の命令で騎士に取り押さえられていた、ファーラ様に目を向ける。
「どうしても娘を助けたいのか?」
「ええ! 処刑するなら、国の代表である国王を処刑すべきよ!」
「明日になればテイルス王国は、ロロゾフ王国に正式に宣戦布告する。そうなったら、どうなるかわかるよな?」
「そんな……!」
ファーラ様が驚愕の表情を浮かべた。
ランシード様は笑顔で話を続ける。
「テイルス王国が勝てば、普通ならば王族は全て殺される」
「嫌よ! そんな! 私はまだ死にたくない!」
「あれだけ娘を心配してたのに、今度は自分の心配ですか?」
尋ねたのはランシード様ではなく、お父様だった。
お父様はファーラ様の答えを待たずに話を続ける。
「あなたは王妃陛下です。普通ならば許されないことが許されるということがあってもおかしくはないと思います。ですが、人を死に追い詰め、そしてそれを笑い、馬鹿にすることは、王妃陛下であっても許されるものではありません」
お父様の唇が震えていることに気がついた。
悲しみからなのか、怒りからなのかはわからない。
お父様が口を閉ざしたので、今度はわたしが口を開く。
「王妃陛下、あなたはわたしの母のことを散々馬鹿にしていたようですが、娘であるわたしは、母と父の子供として生まれてきて良かったと思っています」
お父様に対して、色々と思うことはある。
だけどそれだけ、お父様がお母様を愛していたのだと思えば許せる気がした。
そして、これだけは言っておかなければならない、大事なことを伝える。
「あなたのような、人として最低な人から生まれてこなくて本当に良かった!」
「な、な、なんですって!」
ファーラ様がわたしに向かってこようとしたけれど、すぐに騎士によって床に押さえつけられた。
「セフィリア」
ランシード様のほうに振り返ると、いつの間にかロビースト様はディエル様に取り押さえられていた。
ファーラ様に話をしている間に何があったのかはわからない。
ロビースト様は、床にうつ伏せにさせられた状態で意識がないのかぐったりしていた。
ファーラ様のことに気を取られていて、まったく気がついていなかったわ。
「聞いてほしいことがあるんだけど」
そう言って、ランシード様はわたしに耳打ちをする。
話の内容を聞いた時は驚いたけれど、精神的な苦痛を与えられるような気がしたので、わたしは頷く。
「テイルスの両陛下や政治に関わる方たちが許してくださるなら、それで良いと思います」
「そうだね。確認を取ろう。じゃあ、今日のところはこの無法者たちを牢屋にでもご案内しようか」
ランシード様がお父様のほうを見た。
お父様は頷いてから応える。
「我が家には地下牢がございます。正式にテイルス王国から連絡が来ない限りは、二人共、地下牢に閉じ込めておきます」
「嫌よ! 私は王妃なのよ! 地下牢だなんて! それに、そうだわ! 私は今すぐに陛下と離婚するわ! そうすればもう、王族じゃないもの! 無関係だわ!」
ファーラ様はうつ伏せにされた状態で顔だけ上げて叫んだ。
そんなファーラ様に尋ねる。
「往生際が悪い人ですね。そんなに生きたいのですか?」
「そうよ!」
「それなら、どうして死を選んだ母の気持ちがわからないのです? 死ぬことは恐怖なのでしょう?」
「それはそれよ!」
ファーラ様の態度からは反省しているような素振りは見えない。
わたしだって、時には非情になっても良いわよね?
相手はお母様を殺したようなものなんだから。
「できるならば、離婚されたら良いかと思います」
「そうでしょう!?」
「はい」
離婚した場合は、あなたは王妃ではなく、ただの平民になります。
たとえ、処刑を免れたとしても、あなたは市井でどうやって生きていくんですか?
そんな質問は口には出さずに微笑んで頷いた。
*****
ファーラ様とロビースト様をお父様に預けて、わたしとランシード様は予定よりも早くに出発することにした。
夜が明けてすぐに出発しため、ほとんど眠ることができず、わたしは馬車の中で眠ってしまった。
馬車が激しく揺れるので、何度も目を覚ましはした。
でも、隣に座ってくれているランシード様の腕の温もりが心地良かったのだ。
そして、気がついた時には、わたしはテイルス王国内に入っていたのだった。
すでにランシード様のお父様であるライディス様は、国境付近まで来てくれており、兵も集まっていた。
わたしたちの無事を確認したあとは、正式に宣戦布告し、戦う前から降伏する猶予を一日だけ与えた。
そして、ロロゾフ王国からは半日も経たない内に降伏するという連絡がきたのだった。
※ロビーストたちへのざまぁは次の最終話にて。
いつもよりも早い時間に投稿します。
ロビースト様は殴られた頬を押さえて叫んだ。
「暴力で何でも解決しようとすんなよ」
「あなたに言われたくありませんよ!」
「それはそうだな。じゃあ、話し合いでいくとしよう」
ランシード様は笑顔を作ると、ロビースト様に尋ねる。
「自分のやったことはわかっているんだよな?」
「わかっています! わたくしは王妃陛下に付いてやってきただけですよ!」
「付いてきたって、こんな無茶苦茶なことをしてるのに何で止めないんだよ」
「セフィリアに会わせてくれないからですよ!」
ロビースト様はわたしを指差して言葉を続ける。
「世間はランシード殿下に選ばれたセフィリアを褒めていて、わたくしが婚約破棄をしてあげたのに褒めもしないんですよ! そして、婚約者にしてやっても良いと言っているのに、令嬢の親たちは断ってくるんです!」
「婚約破棄したのは、ロビースト様ではないでしょう? そんな嘘をつくから断られるんじゃないですか?」
黙っていられなくて会話に割って入ると、ロビースト様は眉根を寄せる。
「わたくしは公爵なんですよ! 公爵令嬢に婚約を破棄された上に誰も妻になってくれないなんて、わたくしのプライドが許しません!」
この人は何を言ってるのかしら。
あまりにも言っていることが理解できなくて、わたしの常識がおかしいのかと思ってしまう。
「セフィリア、真面目に相手をしていたら疲れるだけだ。相手にしなくていい」
ランシード様はわたしに苦笑してから、お父様の命令で騎士に取り押さえられていた、ファーラ様に目を向ける。
「どうしても娘を助けたいのか?」
「ええ! 処刑するなら、国の代表である国王を処刑すべきよ!」
「明日になればテイルス王国は、ロロゾフ王国に正式に宣戦布告する。そうなったら、どうなるかわかるよな?」
「そんな……!」
ファーラ様が驚愕の表情を浮かべた。
ランシード様は笑顔で話を続ける。
「テイルス王国が勝てば、普通ならば王族は全て殺される」
「嫌よ! そんな! 私はまだ死にたくない!」
「あれだけ娘を心配してたのに、今度は自分の心配ですか?」
尋ねたのはランシード様ではなく、お父様だった。
お父様はファーラ様の答えを待たずに話を続ける。
「あなたは王妃陛下です。普通ならば許されないことが許されるということがあってもおかしくはないと思います。ですが、人を死に追い詰め、そしてそれを笑い、馬鹿にすることは、王妃陛下であっても許されるものではありません」
お父様の唇が震えていることに気がついた。
悲しみからなのか、怒りからなのかはわからない。
お父様が口を閉ざしたので、今度はわたしが口を開く。
「王妃陛下、あなたはわたしの母のことを散々馬鹿にしていたようですが、娘であるわたしは、母と父の子供として生まれてきて良かったと思っています」
お父様に対して、色々と思うことはある。
だけどそれだけ、お父様がお母様を愛していたのだと思えば許せる気がした。
そして、これだけは言っておかなければならない、大事なことを伝える。
「あなたのような、人として最低な人から生まれてこなくて本当に良かった!」
「な、な、なんですって!」
ファーラ様がわたしに向かってこようとしたけれど、すぐに騎士によって床に押さえつけられた。
「セフィリア」
ランシード様のほうに振り返ると、いつの間にかロビースト様はディエル様に取り押さえられていた。
ファーラ様に話をしている間に何があったのかはわからない。
ロビースト様は、床にうつ伏せにさせられた状態で意識がないのかぐったりしていた。
ファーラ様のことに気を取られていて、まったく気がついていなかったわ。
「聞いてほしいことがあるんだけど」
そう言って、ランシード様はわたしに耳打ちをする。
話の内容を聞いた時は驚いたけれど、精神的な苦痛を与えられるような気がしたので、わたしは頷く。
「テイルスの両陛下や政治に関わる方たちが許してくださるなら、それで良いと思います」
「そうだね。確認を取ろう。じゃあ、今日のところはこの無法者たちを牢屋にでもご案内しようか」
ランシード様がお父様のほうを見た。
お父様は頷いてから応える。
「我が家には地下牢がございます。正式にテイルス王国から連絡が来ない限りは、二人共、地下牢に閉じ込めておきます」
「嫌よ! 私は王妃なのよ! 地下牢だなんて! それに、そうだわ! 私は今すぐに陛下と離婚するわ! そうすればもう、王族じゃないもの! 無関係だわ!」
ファーラ様はうつ伏せにされた状態で顔だけ上げて叫んだ。
そんなファーラ様に尋ねる。
「往生際が悪い人ですね。そんなに生きたいのですか?」
「そうよ!」
「それなら、どうして死を選んだ母の気持ちがわからないのです? 死ぬことは恐怖なのでしょう?」
「それはそれよ!」
ファーラ様の態度からは反省しているような素振りは見えない。
わたしだって、時には非情になっても良いわよね?
相手はお母様を殺したようなものなんだから。
「できるならば、離婚されたら良いかと思います」
「そうでしょう!?」
「はい」
離婚した場合は、あなたは王妃ではなく、ただの平民になります。
たとえ、処刑を免れたとしても、あなたは市井でどうやって生きていくんですか?
そんな質問は口には出さずに微笑んで頷いた。
*****
ファーラ様とロビースト様をお父様に預けて、わたしとランシード様は予定よりも早くに出発することにした。
夜が明けてすぐに出発しため、ほとんど眠ることができず、わたしは馬車の中で眠ってしまった。
馬車が激しく揺れるので、何度も目を覚ましはした。
でも、隣に座ってくれているランシード様の腕の温もりが心地良かったのだ。
そして、気がついた時には、わたしはテイルス王国内に入っていたのだった。
すでにランシード様のお父様であるライディス様は、国境付近まで来てくれており、兵も集まっていた。
わたしたちの無事を確認したあとは、正式に宣戦布告し、戦う前から降伏する猶予を一日だけ与えた。
そして、ロロゾフ王国からは半日も経たない内に降伏するという連絡がきたのだった。
※ロビーストたちへのざまぁは次の最終話にて。
いつもよりも早い時間に投稿します。
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