22 / 30
18 何かおかしな事を言いましたかね?
しおりを挟む
「これは、不敬じゃないかな?」
「ケイン様、ミリー様」
ランドン辺境伯の言葉を聞いてから、私が小さく息を吐いて名を呼ぶと、二人がしまったという顔をして手を下ろします。
「まあ、女性の方は許しても良いとしても、男の方は許せないかな。君、ラルフのお気に入りじゃないか」
「お待ち下さい。指示を出したのは私です。彼はその指示に従ったまでです」
「リノア様! そんな訳ありません! 俺が!」
「少し黙りなさい」
ケイン様を軽く睨みつけると、困ったような顔をして口を閉ざされました。
「ランドン辺境伯様。髪の事を言われ、カッとなって命令してしまいました。無礼をお許し下さいませ」
頭を下げながら、考える。
ケイン様の称号は騎士だから、伯爵令嬢の私が前に出た方が罰が軽くなるはず。
けれど、この方、何を言ってくるかわからないのです。
それよりも、何か思い出す事があるはず。
なんでしたっけ?
この方に関しての噂が何かあったはずなのです。
「許してもいいけど、お願いを聞いてくれないかな」
「…お願い、ですか?」
顔を上げると、ランドン辺境伯は私の顎をつかんで言いました。
「ラルフと婚約を解消して、僕と結婚するんだ。僕はラルフの悔しがる顔が見れるし、彼女と手が切れて万々歳だ」
「何を!!」
声を上げるケイン様とミリー様を手で制してから、大きく息を吸う。
思い出しました。
今の発言のおかげで。
この方。
「あなたは、もしかしてミラルル様の婚約者ではないのですか…?」
この状態での婚約破棄、手が切れる、で思い出しました。
噂で聞いた事があります。
どこかの辺境伯の長女と、ランドン辺境伯に縁談が出ていると。
けれど、お互いの気が乗らないため、結婚には至らず、婚約者状態が続いていると…。
「どうして、わかったんだ」
ランドン辺境伯の瞳は怒りに染まり、私の顎をつかむ手が強くなりました。
「社交界で流れている噂ですわ」
「はは。この可愛い顔に傷をつけたくなってきた」
よっぽど触れられたくなかったようです。
ランドン辺境伯の表情が恐ろしいものに変わりました。
「ごめんなさい、リノア様!」
「すみません、リノア様!」
「黙って見ていられません!!」
私の苦痛の表情を見たからか、ミリー様とケイン様が声をそろえ、止めに入ろうとした時でした。
私の手をつかんでいるランドン辺境伯の手首をつかむ方がいました。
「…ラルフ様」
お顔を見た途端、なぜかホッとしてしまって、足に力が入らなくなってしまいましたが、片腕でラルフ様が私の身体を支えて下さいました。
「大丈夫か?」
ラルフ様は片手でランドン辺境伯の腕をひねりあげながら、もう片方の腕で私を支えたまま、優しい表情で尋ねてくださいます。
「だ、大丈夫です。ありがとうございます」
「なら良い。…ケイン」
「…はい」
「こいつがリノアに話しかけたら殺せと伝えたはずだが?」
ラルフ様が現れて安心したはずでしたのに、ケイン様に凄むラルフ様を見ると、ちょっと怖くなってしまいました。
「申し訳ございません」
ケイン様が頭を下げられるので、ラルフ様に慌てて言う。
「違うのです。ケイン様は何も悪くありません。私が出しゃばってしまったのです」
「ちょ、ラルフ! 話をするのはいいんだが、この手をはなしてくれないか!」
相変わらず、ランドン辺境伯の手首をひねりあげたままだったので、彼が言うと、手首をはなされた瞬間、ラルフ様はランドン辺境伯の顔を殴られたのです!
ランドン辺境伯は、近くにあったテーブルと椅子に倒れ込んだため、先程のミリー様の一件もあり、店の中はめちゃくちゃです。
「店主、すまないな。今日は仕事にならんだろう。備品代や迷惑料も込めて、後日、ミリーに請求額を伝えてくれ」
「かしこまりました」
店のカウンターの向こうで、やれやれといった感じで成り行きを見守っていた年配の方がラルフ様の言葉に頷きました。
「ケイン、ミリー、行くぞ」
「はい!」
ラルフ様に促され、二人が声を揃えて返事をした時、起き上がったランドン辺境伯が言います。
「僕を置いていくつもりかい? せっかく遊びに来てあげたのに。それにそこの騎士は不敬罪だぞ!」
「心配しなくていい。俺がお前を殺しても良いと許可しているし、他の者がお前を別邸まで連れて行ってやる。姉上に会いに行け。お前が放置しているせいで、色々と迷惑している。それが無理なら婚約を破棄しろ。姉上の嫁ぎ先は今度は俺が決める」
「お前は知らないだろうが、お前の家族はクズだよ。あんな家族がいるとわかれば、クラーク家の評判は地に落ちるだろう。そうなれば誰もお前の嫁になんて来てくれやしない。跡継ぎも残せず」
「いますよ?」
くるりと身体をランドン辺境伯に向けて、言葉を続ける。
「クラーク家の評判が地に落ちても、私は嫁に行きますよ? ある意味、ミラルル様達が別邸からいなくなって下さった方が私には楽ですが。ですので、ランドン辺境伯様はミラルル様と早くご結婚なされては?」
笑顔で言うと、ランドン辺境伯はぽかんとした表情で私を見つめます。
何かおかしな事を言いましたかね?
「ケイン様、ミリー様」
ランドン辺境伯の言葉を聞いてから、私が小さく息を吐いて名を呼ぶと、二人がしまったという顔をして手を下ろします。
「まあ、女性の方は許しても良いとしても、男の方は許せないかな。君、ラルフのお気に入りじゃないか」
「お待ち下さい。指示を出したのは私です。彼はその指示に従ったまでです」
「リノア様! そんな訳ありません! 俺が!」
「少し黙りなさい」
ケイン様を軽く睨みつけると、困ったような顔をして口を閉ざされました。
「ランドン辺境伯様。髪の事を言われ、カッとなって命令してしまいました。無礼をお許し下さいませ」
頭を下げながら、考える。
ケイン様の称号は騎士だから、伯爵令嬢の私が前に出た方が罰が軽くなるはず。
けれど、この方、何を言ってくるかわからないのです。
それよりも、何か思い出す事があるはず。
なんでしたっけ?
この方に関しての噂が何かあったはずなのです。
「許してもいいけど、お願いを聞いてくれないかな」
「…お願い、ですか?」
顔を上げると、ランドン辺境伯は私の顎をつかんで言いました。
「ラルフと婚約を解消して、僕と結婚するんだ。僕はラルフの悔しがる顔が見れるし、彼女と手が切れて万々歳だ」
「何を!!」
声を上げるケイン様とミリー様を手で制してから、大きく息を吸う。
思い出しました。
今の発言のおかげで。
この方。
「あなたは、もしかしてミラルル様の婚約者ではないのですか…?」
この状態での婚約破棄、手が切れる、で思い出しました。
噂で聞いた事があります。
どこかの辺境伯の長女と、ランドン辺境伯に縁談が出ていると。
けれど、お互いの気が乗らないため、結婚には至らず、婚約者状態が続いていると…。
「どうして、わかったんだ」
ランドン辺境伯の瞳は怒りに染まり、私の顎をつかむ手が強くなりました。
「社交界で流れている噂ですわ」
「はは。この可愛い顔に傷をつけたくなってきた」
よっぽど触れられたくなかったようです。
ランドン辺境伯の表情が恐ろしいものに変わりました。
「ごめんなさい、リノア様!」
「すみません、リノア様!」
「黙って見ていられません!!」
私の苦痛の表情を見たからか、ミリー様とケイン様が声をそろえ、止めに入ろうとした時でした。
私の手をつかんでいるランドン辺境伯の手首をつかむ方がいました。
「…ラルフ様」
お顔を見た途端、なぜかホッとしてしまって、足に力が入らなくなってしまいましたが、片腕でラルフ様が私の身体を支えて下さいました。
「大丈夫か?」
ラルフ様は片手でランドン辺境伯の腕をひねりあげながら、もう片方の腕で私を支えたまま、優しい表情で尋ねてくださいます。
「だ、大丈夫です。ありがとうございます」
「なら良い。…ケイン」
「…はい」
「こいつがリノアに話しかけたら殺せと伝えたはずだが?」
ラルフ様が現れて安心したはずでしたのに、ケイン様に凄むラルフ様を見ると、ちょっと怖くなってしまいました。
「申し訳ございません」
ケイン様が頭を下げられるので、ラルフ様に慌てて言う。
「違うのです。ケイン様は何も悪くありません。私が出しゃばってしまったのです」
「ちょ、ラルフ! 話をするのはいいんだが、この手をはなしてくれないか!」
相変わらず、ランドン辺境伯の手首をひねりあげたままだったので、彼が言うと、手首をはなされた瞬間、ラルフ様はランドン辺境伯の顔を殴られたのです!
ランドン辺境伯は、近くにあったテーブルと椅子に倒れ込んだため、先程のミリー様の一件もあり、店の中はめちゃくちゃです。
「店主、すまないな。今日は仕事にならんだろう。備品代や迷惑料も込めて、後日、ミリーに請求額を伝えてくれ」
「かしこまりました」
店のカウンターの向こうで、やれやれといった感じで成り行きを見守っていた年配の方がラルフ様の言葉に頷きました。
「ケイン、ミリー、行くぞ」
「はい!」
ラルフ様に促され、二人が声を揃えて返事をした時、起き上がったランドン辺境伯が言います。
「僕を置いていくつもりかい? せっかく遊びに来てあげたのに。それにそこの騎士は不敬罪だぞ!」
「心配しなくていい。俺がお前を殺しても良いと許可しているし、他の者がお前を別邸まで連れて行ってやる。姉上に会いに行け。お前が放置しているせいで、色々と迷惑している。それが無理なら婚約を破棄しろ。姉上の嫁ぎ先は今度は俺が決める」
「お前は知らないだろうが、お前の家族はクズだよ。あんな家族がいるとわかれば、クラーク家の評判は地に落ちるだろう。そうなれば誰もお前の嫁になんて来てくれやしない。跡継ぎも残せず」
「いますよ?」
くるりと身体をランドン辺境伯に向けて、言葉を続ける。
「クラーク家の評判が地に落ちても、私は嫁に行きますよ? ある意味、ミラルル様達が別邸からいなくなって下さった方が私には楽ですが。ですので、ランドン辺境伯様はミラルル様と早くご結婚なされては?」
笑顔で言うと、ランドン辺境伯はぽかんとした表情で私を見つめます。
何かおかしな事を言いましたかね?
56
お気に入りに追加
2,288
あなたにおすすめの小説
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
夫が正室の子である妹と浮気していただけで、なんで私が悪者みたいに言われないといけないんですか?
ヘロディア
恋愛
側室の子である主人公は、正室の子である妹に比べ、あまり愛情を受けられなかったまま、高い身分の貴族の男性に嫁がされた。
妹はプライドが高く、自分を見下してばかりだった。
そこで夫を愛することに決めた矢先、夫の浮気現場に立ち会ってしまう。そしてその相手は他ならぬ妹であった…
【完結】「幼馴染を敬愛する婚約者様、そんなに幼馴染を優先したいならお好きにどうぞ。ただし私との婚約を解消してからにして下さいね」
まほりろ
恋愛
婚約者のベン様は幼馴染で公爵令嬢のアリッサ様に呼び出されるとアリッサ様の元に行ってしまう。
お茶会や誕生日パーティや婚約記念日や学園のパーティや王家主催のパーティでも、それは変わらない。
いくらアリッサ様がもうすぐ隣国の公爵家に嫁ぐ身で、心身が不安定な状態だといってもやりすぎだわ。
そんなある日ベン様から、
「俺はアリッサについて隣国に行く!
お前は親が決めた婚約者だから仕方ないから結婚してやる!
結婚後は侯爵家のことはお前が一人で切り盛りしろ!
年に一回帰国して子作りはしてやるからありがたく思え!」
と言われました。
今まで色々と我慢してきましたがこの言葉が決定打となり、この瞬間私はベン様との婚約解消を決意したのです。
ベン様は好きなだけ幼馴染のアリッサ様の側にいてください、ただし私の婚約を解消したあとでですが。
ベン様も地味な私の顔を見なくてスッキリするでしょう。
なのに婚約解消した翌日ベン様が迫ってきて……。
私に婚約解消されたから、侯爵家の後継ぎから外された?
卒業後に実家から勘当される?
アリッサ様に「平民になった幼馴染がいるなんて他人に知られたくないの。二度と会いに来ないで!」と言われた?
私と再度婚約して侯爵家の後継者の座に戻りたい?
そんなこと今さら言われても知りません!
※他サイトにも投稿しています。
※百合っぽく見えますが百合要素はありません。
※加筆修正しました。2024年7月11日
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
2022年5月4日、小説家になろうで日間総合6位まで上がった作品です。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
人の顔色ばかり気にしていた私はもういません
風見ゆうみ
恋愛
伯爵家の次女であるリネ・ティファスには眉目秀麗な婚約者がいる。
私の婚約者である侯爵令息のデイリ・シンス様は、未亡人になって実家に帰ってきた私の姉をいつだって優先する。
彼の姉でなく、私の姉なのにだ。
両親も姉を溺愛して、姉を優先させる。
そんなある日、デイリ様は彼の友人が主催する個人的なパーティーで私に婚約破棄を申し出てきた。
寄り添うデイリ様とお姉様。
幸せそうな二人を見た私は、涙をこらえて笑顔で婚約破棄を受け入れた。
その日から、学園では馬鹿にされ悪口を言われるようになる。
そんな私を助けてくれたのは、ティファス家やシンス家の商売上の得意先でもあるニーソン公爵家の嫡男、エディ様だった。
※マイナス思考のヒロインが周りの優しさに触れて少しずつ強くなっていくお話です。
※相変わらず設定ゆるゆるのご都合主義です。
※誤字脱字、気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません!
男前辺境令嬢が侯爵家子息に素で接したら何故か好かれました
紫楼
恋愛
王都の学園に通うため、辺境から出て来たレイチェル。
家族や仲間たちの口調や価値観に馴染んじゃってるのでお貴族さまな大人しい同級生にはあまり馴染めず。
本物の貴人である公爵令嬢オルガさまはそんなレイチェルに何故か懐いて。
可愛い友人を守るため情報を集めていたら・・・。
私は強い人が好きなので王都の貴族令息ではなく地元の騎士と結婚したいの。
お付き合いが大変そうな王都の暮らしは合わないと思うの。
そう断ったのに・・・?
主人公以外で性描写あります。
好きなものをてんこ盛り、ゆるふっといい加減設定です。何となくそうなのかと思ってください。
侯爵様と婚約したと自慢する幼馴染にうんざりしていたら、幸せが舞い込んできた。
和泉鷹央
恋愛
「私、ロアン侯爵様と婚約したのよ。貴方のような無能で下賤な女にはこんな良縁来ないわよね、残念ー!」
同じ十七歳。もう、結婚をしていい年齢だった。
幼馴染のユーリアはそう言ってアグネスのことを蔑み、憐れみを込めた目で見下して自分の婚約を報告してきた。
外見の良さにプロポーションの対比も、それぞれの実家の爵位も天と地ほどの差があってユーリアには、いくつもの高得点が挙げられる。
しかし、中身の汚さ、性格の悪さときたらそれは正反対になるかもしれない。
人間、似た物同士が夫婦になるという。
その通り、ユーリアとオランは似た物同士だった。その家族や親せきも。
ただ一つ違うところといえば、彼の従兄弟になるレスターは外見よりも中身を愛する人だったということだ。
そして、外見にばかりこだわるユーリアたちは転落人生を迎えることになる。
一方、アグネスにはレスターとの婚約という幸せが舞い込んでくるのだった。
他の投稿サイトにも掲載しています。
犬猿の仲だと思っていたのに、なぜか幼なじみの公爵令息が世話を焼いてくる
風見ゆうみ
恋愛
元伯爵令嬢だった私、ビアラ・ミゼライトにはホーリル・フェルナンディという子爵令息の婚約者がいる。とある事情で両親を亡くした私は、フェルナンディ子爵家から支援を受けて、貴族が多く通う学園ではあるけれど、成績次第では平民でも通える学園に通っていた。
ある日、ホーリルから呼び出された私は、彼から婚約を破棄し学費や寮費援助を打ち切ると告げられてしまう。
しかも、彼の新しいお相手は私の腐れ縁の相手、ディラン・ミーグス公爵令息の婚約者だった。
その場に居たミーグスと私は婚約破棄を了承する。でも、馬鹿な元婚約者たちが相手では、それだけで終わるはずもなかった――
※完結保証です。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。魔法も存在します。
※誤字脱字など見直して気をつけているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです
2度もあなたには付き合えません
cyaru
恋愛
1度目の人生。
デヴュタントで「君を見初めた」と言った夫ヴァルスの言葉は嘘だった。
ヴァルスは思いを口にすることも出来ない恋をしていた。相手は王太子妃フロリア。
フロリアは隣国から嫁いで来たからか、自由気まま。当然その所業は貴族だけでなく民衆からも反感を買っていた。
ヴァルスがオデットに婚約、そして結婚を申し込んだのはフロリアの所業をオデットが惑わせたとして罪を着せるためだった。
ヴァルスの思惑通りに貴族や民衆の敵意はオデットに向けられ遂にオデットは処刑をされてしまう。
処刑場でオデットはヴァルスがこんな最期の時まで自分ではなくフロリアだけを愛し気に見つめている事に「もう一度生まれ変われたなら」と叶わぬ願いを胸に抱く。
そして、目が覚めると見慣れた光景がオデットの目に入ってきた。
ヴァルスが結婚を前提とした婚約を申し込んでくる切欠となるデヴュタントの日に時間が巻き戻っていたのだった。
「2度もあなたには付き合えない」
デヴュタントをドタキャンしようと目論むオデットだが衣装も用意していて参加は不可避。
あの手この手で前回とは違う行動をしているのに何故かヴァルスに目を付けられてしまった。
※章で分けていますが序章は1回目の人生です。
※タグの①は1回目の人生、②は2回目の人生です
※初日公開分の1回目の人生は苛つきます。
★↑例の如く恐ろしく、それはもう省略しまくってます。
★11月2日投稿開始、完結は11月4日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる