63 / 70
第二章
39.彼らのその後
しおりを挟む
残されたラルフは小さくなっていく背中を呆然と眺めていた。頬に手を伸ばして抓ってみたが、普通に痛い。これはまごう事なき現実だと、ヒリヒリと熱を持った頬が教えてくれる。
不仲で寂しい思いをしているであろうチェルシーに、救いの手を差し伸べたはずだったのに。その誘いに即答するでもなく戸惑った挙句に断られたのが、まず一つ目の驚きであった。
それからフレッドだ。年齢も近く同じ伯爵家の嫡男として、父の手伝いをしている程度のラルフに比べ、フレッドは若くして騎士団幹部になり、今は立派に伯爵様だ。そして妻はチェルシーで……。
ほんの少しの尊敬と、大きな羨望や嫉妬心を抱きながらも、悔しいことにフレッドという男は完璧な人間だという認識であった。だというのに目の前で妻がダンスに誘われただけで、この世の終わりのように血の気の失せた顔をするなんて、ラルフでなくとも彼を知る誰もが驚きを隠せなかっただろう。
ランサム伯爵夫妻が仲睦まじいとは噂ですら聞いたことがなかったし、初恋のチェルシーに再会して、彼女を不幸から救う英雄を気取っていたのだ。多分、いや、かなりラルフは浮かれていた。
しかし二人が一緒にいる場に直面して痛感してしまった。彼らは普通に仲の良い夫婦にしか見えないばかりか、あまつさえ纏う空気がやたらと甘すぎる。一緒に暮らすうちに愛情が芽生えるなんて、充分にありえる話だ。あの他人に興味のなさそうなフレッドとはいえ、彼らだって例外ではないだろう。
けれどもそれを覆す二つ目の驚きは……。
「え?え?泣い……?え?」
対峙していたラルフしか気付かなかったのかもしれないが、あれは間違いない。
フレッドの今までのイメージが、ガラガラと音を立てて崩れていく。しかし元々が良い感情ではなかったために、逆に好感度が上がってしまう結果となったのが、人の心の複雑なところ。ラルフ自身も信じられないがフレッドも人間だったのだな、と思えて、そして少し嬉しかった。不本意ではあるが。
ダンスの輪に到着した二人は抱き合うようにして、それでも優雅にステップを踏んでいる。背の高いフレッドは身をかがめて、小柄なチェルシーに愛を囁いているようでラルフは鼻白んだ。しかし時折フレッドが頭をよしよしと撫でられているのを目撃し、以降は懐く大型犬と可愛がる飼い主の女性にしか見えなかった。
そんなチェルシーの表情は、ラルフに見せる笑顔とは比にならないくらいに愛おしさに満ちていた。
リベンジを決めた初恋。その相手であるチェルシーの幸せそうな表情は、彼を諦めさせるには充分だった。
二人の世界に入っているが、フレッドは先ほどの悲壮感なんてなかったかのように、時折ラルフのほうを見ては冷ややかな視線で牽制しつつ、チェルシーを見つめるときはその瞳を和らげる。お前今まで泣いていただろうと、叫んでやりたかったが人の目を気にするラルフは飲み込んだ。いつか絶対に揶揄ってやると心に決めて……。
ただただ信じられないけれど、同時に合点もいった。
あの日、チェルシーと別れた帰り際に、フレッドに会ったのは偶然なんかではなかったのだ。それ以前に婚約すら取りつけられなかった理由にも、なんとなく気付いてしまった。ダンスのように腕で彼女を優しく抱き寄せながら、しかし強い執着でもって囲い込んでいたのだ。ラルフがチェルシーを知るよりも前から、ずっと。
フレッドより早く出会えていたら……。それでも未来は変わらないような気がするのが悔しいところ。
――結局初恋は実らなかったラルフであったが、やはり日を置いて冷静になると、パーティーで起こったことが現実ではなく、夢に思えてならなかった。
以降それなりに社交の場に出席するようになったランサム伯爵夫妻を追っかけては確認のために、話かけては絡むようになるのだが。
その度に牽制されて、見せつけられて。次第にフレッドの不器用さがクセになり、やたら彼を構い出すことになるのはそれほど遠いことではない。
* * *
馬車で帰路につきながら、チェルシーは緊張から解き放たれた開放感に溜息を一つ落とした。フレッドの肩に凭れてどこを見るでもなく、車輪がガタゴトと鳴るのを心地よく聞いていた。
「疲れただろう。屋敷に帰ったらゆっくり休むといい」
フレッドの優しい声が身体を通して、耳へとダイレクトに聞こえてくる。それだけで胸がキュンと鳴ってしまい、もっととねだるように更に擦り寄った。気付いたフレッドは、腰を抱いていた手を上に移動させて頭を撫でてくれるものだから、さらに胸は甘く締め付けられた。
「確かに緊張しすぎて疲れてしまいましたが、でも、とても楽しかったです。フレッド様とダンスも踊れたのも嬉しかったですわ」
「……あー、情けないところを見せてしまった」
表情は見えないけれど、声でしょんぼりとしている様子が目に浮かぶ。確かに慌てたが、それはフレッドをあれ以上傷つけたくなかっただけで、情けないだなんて思いもしなかった。
「そんなことはありません。昔に少しだけ一緒に過ごした存在を、ちょっぴり思い出したりしましたけど」
「ああ、そのことだが……」
やはりチェルシーが思わず口にしてしまった『ペス』という言葉を疑問に思っていたのだろう。思わずリンクしてしまったとはいえ、さすがに子犬に似ているなんて失礼だったと反省した。
「フレッド様、あの、怒らないで聞いて下さいね?」
「私がチェルシーを怒るなどあり得ない」
キッパリと言い切るフレッドに小さく笑みが零れる。先ほど落ち込んでいた声色とは大違いだ。そういう所も含めて愛おしい。
「ふふ、ありがとうございます。それでですね、昔、小さな子犬が屋敷の前に捨てられていたんです――」
ペスとの日々をフレッドに説明しながら、フレッドからも小さい頃の思い出話を聞かせてもらいたいと思った。そうしてもっと彼のことを知っていきたい。幼い頃には同じ時間を共有したことがあるのだから、チェルシーが忘れてしまった思い出だってあるはずだ。
「――飼えなかったのは残念でしたけれど、貰われていったと聞いて安心したのを覚えています。生きているなら十歳くらいかしら?まだ元気に過ごしていてくれたら嬉しいけれど」
「ふむ。気にすることはないペスは幸せに過ごしている。しかし犬が相手とはいえ、雄犬のことをそれほどまでに気に掛けるなんて妬けるな」
「えっ!」
目の前にいないばかりか犬相手に嫉妬するフレッドが、ちっともブレないことに驚いたわけではない。見上げればフレッドは少し困った顔をしていた。
「仕方がないだろう。私にとっては雌ですら敵になり得る」
しかしフレッドは誤解をしたようで、これまたスパッと言い切る。
「そうじゃなくてですね。……フレッド様はペスをご存じなのですか?」
チェルシーの疑問を理解したらしいフレッドは、ひとつ大きく頷いた。
「ああ、その時のメイドはハリスの奥方だ。ペスは彼女にあまりにも懐いたから、今はハリスの自宅で飼われている」
「まぁ!あの時のメイドがですか?どうりで途中から見かけなくなったと思ってました。彼女にも会えるのですね!」
実際は元々ブラウン男爵家のメイドではなく、チェルシーの日常を報告させるためにフレッドが送り込んだランサム家のメイドだった。
ペスがチェルシーの祖母に見つかり、慌ててランサム家に連れてきたところ、諸々のやり取りの末にハリスと結婚することになったらしい、というところまではフレッドも知っていた。
チェルシーが見つけ、名付けたペスを飼いたかったフレッド少年であったが、メイドにあまりにも懐く姿に、ペスもチェルシーと引き離されて悲しいだろうと諦めたのだった。あとはチェルシーに可愛がられていたようで、少しだけ嫉妬したのもある。
「彼女は子供が生まれてからは、屋敷内で働いていないから気付かなかったのかもしれないな。チェルシーも知っているだろうが、ハリスの家は屋敷の敷地内にあるから、すぐにでも会わせてあげよう」
静かな、優しい声。
ああ、本当に好きだわ、とチェルシーは思った。そんな気持ちのままフレッドに抱き着く。グッ、とフレッドの喉が鳴ったあと、心を落ち着かせるかのように、そっとこめかみに口づけられた。
「やはりチェルシーのこんなにも可愛らしい姿は誰にも見せたくないな」
絞り出すような声に、チェルシーは慌てて言葉を返す。
「でも私はフレッド様とお揃いの衣装で、妻として皆様に挨拶をして、それから一緒にダンスをしたこと、本当に楽しくて……」
「うう……。ぜ、善処するが、あの男にだけは近付かないでほしい。貴女への好意があからさますぎる。いや、あの男だけではないのだが。特に、だ。それでもどうしても話したい、というなら……私も同伴しよう。くっ……、ああ、でも」
葛藤しているフレッドを宥めようと、チェルシーは少しだけ伏せていた顔を上げれば、思いのほか二人の顔は近くにあった。
高鳴る胸にも慌てることなく自然と唇が重なり合う。夜の馬車の中は静かな時間が流れていた。
不仲で寂しい思いをしているであろうチェルシーに、救いの手を差し伸べたはずだったのに。その誘いに即答するでもなく戸惑った挙句に断られたのが、まず一つ目の驚きであった。
それからフレッドだ。年齢も近く同じ伯爵家の嫡男として、父の手伝いをしている程度のラルフに比べ、フレッドは若くして騎士団幹部になり、今は立派に伯爵様だ。そして妻はチェルシーで……。
ほんの少しの尊敬と、大きな羨望や嫉妬心を抱きながらも、悔しいことにフレッドという男は完璧な人間だという認識であった。だというのに目の前で妻がダンスに誘われただけで、この世の終わりのように血の気の失せた顔をするなんて、ラルフでなくとも彼を知る誰もが驚きを隠せなかっただろう。
ランサム伯爵夫妻が仲睦まじいとは噂ですら聞いたことがなかったし、初恋のチェルシーに再会して、彼女を不幸から救う英雄を気取っていたのだ。多分、いや、かなりラルフは浮かれていた。
しかし二人が一緒にいる場に直面して痛感してしまった。彼らは普通に仲の良い夫婦にしか見えないばかりか、あまつさえ纏う空気がやたらと甘すぎる。一緒に暮らすうちに愛情が芽生えるなんて、充分にありえる話だ。あの他人に興味のなさそうなフレッドとはいえ、彼らだって例外ではないだろう。
けれどもそれを覆す二つ目の驚きは……。
「え?え?泣い……?え?」
対峙していたラルフしか気付かなかったのかもしれないが、あれは間違いない。
フレッドの今までのイメージが、ガラガラと音を立てて崩れていく。しかし元々が良い感情ではなかったために、逆に好感度が上がってしまう結果となったのが、人の心の複雑なところ。ラルフ自身も信じられないがフレッドも人間だったのだな、と思えて、そして少し嬉しかった。不本意ではあるが。
ダンスの輪に到着した二人は抱き合うようにして、それでも優雅にステップを踏んでいる。背の高いフレッドは身をかがめて、小柄なチェルシーに愛を囁いているようでラルフは鼻白んだ。しかし時折フレッドが頭をよしよしと撫でられているのを目撃し、以降は懐く大型犬と可愛がる飼い主の女性にしか見えなかった。
そんなチェルシーの表情は、ラルフに見せる笑顔とは比にならないくらいに愛おしさに満ちていた。
リベンジを決めた初恋。その相手であるチェルシーの幸せそうな表情は、彼を諦めさせるには充分だった。
二人の世界に入っているが、フレッドは先ほどの悲壮感なんてなかったかのように、時折ラルフのほうを見ては冷ややかな視線で牽制しつつ、チェルシーを見つめるときはその瞳を和らげる。お前今まで泣いていただろうと、叫んでやりたかったが人の目を気にするラルフは飲み込んだ。いつか絶対に揶揄ってやると心に決めて……。
ただただ信じられないけれど、同時に合点もいった。
あの日、チェルシーと別れた帰り際に、フレッドに会ったのは偶然なんかではなかったのだ。それ以前に婚約すら取りつけられなかった理由にも、なんとなく気付いてしまった。ダンスのように腕で彼女を優しく抱き寄せながら、しかし強い執着でもって囲い込んでいたのだ。ラルフがチェルシーを知るよりも前から、ずっと。
フレッドより早く出会えていたら……。それでも未来は変わらないような気がするのが悔しいところ。
――結局初恋は実らなかったラルフであったが、やはり日を置いて冷静になると、パーティーで起こったことが現実ではなく、夢に思えてならなかった。
以降それなりに社交の場に出席するようになったランサム伯爵夫妻を追っかけては確認のために、話かけては絡むようになるのだが。
その度に牽制されて、見せつけられて。次第にフレッドの不器用さがクセになり、やたら彼を構い出すことになるのはそれほど遠いことではない。
* * *
馬車で帰路につきながら、チェルシーは緊張から解き放たれた開放感に溜息を一つ落とした。フレッドの肩に凭れてどこを見るでもなく、車輪がガタゴトと鳴るのを心地よく聞いていた。
「疲れただろう。屋敷に帰ったらゆっくり休むといい」
フレッドの優しい声が身体を通して、耳へとダイレクトに聞こえてくる。それだけで胸がキュンと鳴ってしまい、もっととねだるように更に擦り寄った。気付いたフレッドは、腰を抱いていた手を上に移動させて頭を撫でてくれるものだから、さらに胸は甘く締め付けられた。
「確かに緊張しすぎて疲れてしまいましたが、でも、とても楽しかったです。フレッド様とダンスも踊れたのも嬉しかったですわ」
「……あー、情けないところを見せてしまった」
表情は見えないけれど、声でしょんぼりとしている様子が目に浮かぶ。確かに慌てたが、それはフレッドをあれ以上傷つけたくなかっただけで、情けないだなんて思いもしなかった。
「そんなことはありません。昔に少しだけ一緒に過ごした存在を、ちょっぴり思い出したりしましたけど」
「ああ、そのことだが……」
やはりチェルシーが思わず口にしてしまった『ペス』という言葉を疑問に思っていたのだろう。思わずリンクしてしまったとはいえ、さすがに子犬に似ているなんて失礼だったと反省した。
「フレッド様、あの、怒らないで聞いて下さいね?」
「私がチェルシーを怒るなどあり得ない」
キッパリと言い切るフレッドに小さく笑みが零れる。先ほど落ち込んでいた声色とは大違いだ。そういう所も含めて愛おしい。
「ふふ、ありがとうございます。それでですね、昔、小さな子犬が屋敷の前に捨てられていたんです――」
ペスとの日々をフレッドに説明しながら、フレッドからも小さい頃の思い出話を聞かせてもらいたいと思った。そうしてもっと彼のことを知っていきたい。幼い頃には同じ時間を共有したことがあるのだから、チェルシーが忘れてしまった思い出だってあるはずだ。
「――飼えなかったのは残念でしたけれど、貰われていったと聞いて安心したのを覚えています。生きているなら十歳くらいかしら?まだ元気に過ごしていてくれたら嬉しいけれど」
「ふむ。気にすることはないペスは幸せに過ごしている。しかし犬が相手とはいえ、雄犬のことをそれほどまでに気に掛けるなんて妬けるな」
「えっ!」
目の前にいないばかりか犬相手に嫉妬するフレッドが、ちっともブレないことに驚いたわけではない。見上げればフレッドは少し困った顔をしていた。
「仕方がないだろう。私にとっては雌ですら敵になり得る」
しかしフレッドは誤解をしたようで、これまたスパッと言い切る。
「そうじゃなくてですね。……フレッド様はペスをご存じなのですか?」
チェルシーの疑問を理解したらしいフレッドは、ひとつ大きく頷いた。
「ああ、その時のメイドはハリスの奥方だ。ペスは彼女にあまりにも懐いたから、今はハリスの自宅で飼われている」
「まぁ!あの時のメイドがですか?どうりで途中から見かけなくなったと思ってました。彼女にも会えるのですね!」
実際は元々ブラウン男爵家のメイドではなく、チェルシーの日常を報告させるためにフレッドが送り込んだランサム家のメイドだった。
ペスがチェルシーの祖母に見つかり、慌ててランサム家に連れてきたところ、諸々のやり取りの末にハリスと結婚することになったらしい、というところまではフレッドも知っていた。
チェルシーが見つけ、名付けたペスを飼いたかったフレッド少年であったが、メイドにあまりにも懐く姿に、ペスもチェルシーと引き離されて悲しいだろうと諦めたのだった。あとはチェルシーに可愛がられていたようで、少しだけ嫉妬したのもある。
「彼女は子供が生まれてからは、屋敷内で働いていないから気付かなかったのかもしれないな。チェルシーも知っているだろうが、ハリスの家は屋敷の敷地内にあるから、すぐにでも会わせてあげよう」
静かな、優しい声。
ああ、本当に好きだわ、とチェルシーは思った。そんな気持ちのままフレッドに抱き着く。グッ、とフレッドの喉が鳴ったあと、心を落ち着かせるかのように、そっとこめかみに口づけられた。
「やはりチェルシーのこんなにも可愛らしい姿は誰にも見せたくないな」
絞り出すような声に、チェルシーは慌てて言葉を返す。
「でも私はフレッド様とお揃いの衣装で、妻として皆様に挨拶をして、それから一緒にダンスをしたこと、本当に楽しくて……」
「うう……。ぜ、善処するが、あの男にだけは近付かないでほしい。貴女への好意があからさますぎる。いや、あの男だけではないのだが。特に、だ。それでもどうしても話したい、というなら……私も同伴しよう。くっ……、ああ、でも」
葛藤しているフレッドを宥めようと、チェルシーは少しだけ伏せていた顔を上げれば、思いのほか二人の顔は近くにあった。
高鳴る胸にも慌てることなく自然と唇が重なり合う。夜の馬車の中は静かな時間が流れていた。
20
お気に入りに追加
2,469
あなたにおすすめの小説
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
責任を取らなくていいので溺愛しないでください
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
漆黒騎士団の女騎士であるシャンテルは任務の途中で一人の男にまんまと美味しくいただかれてしまった。どうやらその男は以前から彼女を狙っていたらしい。
だが任務のため、そんなことにはお構いなしのシャンテル。むしろ邪魔。その男から逃げながら任務をこなす日々。だが、その男の正体に気づいたとき――。
※2023.6.14:アルファポリスノーチェブックスより書籍化されました。
※ノーチェ作品の何かをレンタルしますと特別番外編(鍵付き)がお読みいただけます。
【完結】婚約破棄を待つ頃
白雨 音
恋愛
深窓の令嬢の如く、大切に育てられたシュゼットも、十九歳。
婚約者であるデュトワ伯爵、ガエルに嫁ぐ日を心待ちにしていた。
だが、ある日、兄嫁の弟ラザールから、ガエルの恐ろしい計画を聞かされる。
彼には想い人がいて、シュゼットとの婚約を破棄しようと画策しているというのだ!
ラザールの手配で、全てが片付くまで、身を隠す事にしたのだが、
隠れ家でシュゼットを待っていたのは、ラザールではなく、ガエルだった___
異世界恋愛:短編(全6話) ※魔法要素ありません。 ※一部18禁(★印)《完結しました》
お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
憐れな妻は龍の夫から逃れられない
向水白音
恋愛
龍の夫ヤトと人間の妻アズサ。夫婦は新年の儀を行うべく、二人きりで山の中の館にいた。新婚夫婦が寝室で二人きり、何も起きないわけなく……。独占欲つよつよヤンデレ気味な夫が妻を愛でる作品です。そこに愛はあります。ムーンライトノベルズにも掲載しています。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
引きこもり令嬢が完全無欠の氷の王太子に愛されるただひとつの花となるまでの、その顛末
藤原ライラ
恋愛
夜会が苦手で家に引きこもっている侯爵令嬢 リリアーナは、王太子妃候補が駆け落ちしてしまったことで突如その席に収まってしまう。
氷の王太子の呼び名をほしいままにするシルヴィオ。
取り付く島もなく冷徹だと思っていた彼のやさしさに触れていくうちに、リリアーナは心惹かれていく。けれど、同時に自分なんかでは釣り合わないという気持ちに苛まれてしまい……。
堅物王太子×引きこもり令嬢
「君はまだ、君を知らないだけだ」
☆「素直になれない高飛車王女様は~」にも出てくるシルヴィオのお話です。そちらを未読でも問題なく読めます。時系列的にはこちらのお話が2年ほど前になります。
※こちら同じ内容で別タイトルのものをムーンライトノベルズにも掲載しています※
氷と花
泉野ジュール
恋愛
氷のように冷たい彼が、恋に破れたマージュの新しい婚約者となった。
冷徹なビジネスマン。幼い頃から知っているのに、ただの一度もマージュに興味を示したことのない疎遠なひと。これは愛のない結婚になるはずだった……。
しかし、春の雪どけのように、彼の氷の仮面がゆっくりととけていく時、マージュの愛も花ひらいていく。
産業革命時代をモデルにした、英国風ロマンス。
【☆に大人描写あり】
散りきらない愛に抱かれて
泉野ジュール
恋愛
傷心の放浪からひと月ぶりに屋敷へ帰ってきたウィンドハースト伯爵ゴードンは一通の手紙を受け取る。
「君は思う存分、奥方を傷つけただろう。これがわたしの叶わぬ愛への復讐だったとも知らずに──」
不貞の疑いをかけ残酷に傷つけ抱きつぶした妻・オフェーリアは無実だった。しかし、心身ともに深く傷を負ったオフェーリアはすでにゴードンの元を去り、行方をくらましていた。
ゴードンは再び彼女を見つけ、愛を取り戻すことができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる