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13.捕食者
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霊装で斬り裂かれた魂は肉体を離れる。
青い魂は冥界へ、赤い魂は地獄へ落ちる。
どちらも地の底へ沈んでいくのだが、地獄は冥界よりさらに下にあるそうだ。
当然ながら光は届かず、声も、思いも届かない。
一人ぼっちのまま、完全に消滅する。
「がっ……は……」
ドサッと音をたて、殺人鬼は倒れ込んだ。
イルは大鎌をクルリと回し、霊態に戻してしまう。
「ふぅ」
「お見事でした。よく大きな鎌を自在に振り回せるよね。それもこんなに狭い場所で」
「たくさん練習したからね。霊炎が使えない分、こっちで補わなきゃって! だから霊装の扱いはちょっと自信あるんだ」
イルはニコッと笑う。
実際、見ていてかなりの腕前だと思った。
動きに無駄がないというか、とにかく綺麗だ。
言葉通り、相当な修練を積んだのは間違いないだろう。
彼女は努力家だった。
「でも捕食者じゃなかったね」
「うん」
ただの罪人という表現が正しいのかわからないけど、刈り取った魂は赤く濁っていた。
捕食者の魂は真っ黒だと聞く。
もしかしてと予想したが、どうやら外れだったようだ。
「なーんだ、違ったのね」
そこへ別の声が聞こえる。
振り返ると、ライネルが腕を組んで立っていた。
「ライネルさん」
「はぁ、騒ぎを聞きつけて来てみれば……ちゃんと地獄へは送ったわね?」
「は、はい!」
「そう。なら良いわ」
それだけか、と心の中で思う。
表情にも出ていたようだ。
「何かしら? まさか先を越された程度で私が悔しがるとでも思った? 死神が罪人の魂を刈り取るのは当然のことよ。当たり前のことをして得意げでいる内は、一生落ちこぼれのままね」
「僕はまだ何も言っていませんよ」
「顔にそう書いてあるわ。くだらないことを考える暇があったら、捕食者の居場所でも見つけなさい。もし見つけられたら、私から報酬を出しても良いわよ」
偉そうにライネルは語る。
その時だった。
「へぇ~ どんな報酬をくれるんだ?」
「それは」
ライネルが気付く。
僕とイルの声ではなく、第三者の声であると。
そしてそれが、自分の背後から聞こえてきたということに。
気付いた時には、手遅れだった。
「まぁ、オレがほしいのは美味い魂だけだがな」
「……へ?」
背後から、男の腕がライネルの胸を貫いていた。
いつの間にか、気づく間もなく。
彼女の胸を……いいや、彼が掴んでいるのは、ライネルの魂だった。
「貰うぜ」
掴んだ魂を抜き取る。
「い、イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
彼女の悲鳴が路地を抜けて響き渡る。
「いただきまーす」
パクリと、男は魂を呑み込んだ。
血しぶきと共に、ライネルの身体が赤い炎で包まれる。
魂を捕食された死神の肉体は炎に包まれ灰となる。
そう、イルから聞いたばかりのことだった。
こいつが――捕食者?
燃え盛るライネルの身体。
男は満足げに笑い、続けてこちらに視線を向ける。
目が合ったとき、全身に寒気が走る。
刹那。
男は地面を蹴り、イルのほうへ駆けだした。
対するイルは動かない。
「ライネルさん……」
小さな声で彼女は呟いた。
ライネルの死を目の当たりにして、憔悴してしまっている。
目の前まで迫る脅威に、彼女は気づけない。
だから僕が、代わりに剣を振るう。
「うおっと!」
「イル!」
少し強めに、怒鳴るような声で彼女の名前を呼んだ。
ビクッと反応して彼女も我に返る。
大鎌を取り出し、接近していた男に振るう。
男はヒラリと身を躱し、距離をとって向かい合う。
「イル大丈夫?」
「うん、ありがとうウェズ。あれが……」
「そうだと思う」
魂の色が真っ黒だ。
暗い路地でも見えるくらい、濃くて嫌な黒色をしている。
光さえ飲み込まれてしまいそうな暗黒。
黒すら黒く染める漆黒。
「なんだぁ~ やっぱお前らも死神か?」
「だったらどうしたの?」
「ヒヒッ、今日は運が良いぜ~ 死神の魂は格別に美味いからな~ それを――あと二つも食えるんだからなぁ!」
男は右手を突き出し、赤い刃の剣を生み出す。
「あれは、まさか霊装?」
同じ雰囲気を感じる。
僕が持つ大剣や、イルがもつ大鎌と。
「そうだよ。でも……違う。霊装だけど、私たちの物とは作りが違う」
「作り?」
「あれは捕食者が食らった魂の一部を寄せ集めて作られた偽物の霊装。私たちの霊装みたいに、魂を送る力はない。ただ……あれに斬られると」
「食われるのか?」
イルはこくりと頷く。
「なら、斬られるわけにはいかないな」
「はっはー!」
「来るよウェズ!」
捕食者の男が壁を蹴り、斜め上から接近する。
身体能力は並みの人間ではない。
魂を食らい続け、その力を自分のものにすると言っていたが……
「ひゃっはー!」
一体、これまでに何人の魂を食らってきた?
僕とイルは二人がかりで攻撃する。
狭い路地の中では、大剣も大鎌も扱いが難しい。
対する男は恐るべき速度で迫り、攻撃を繰り返す。
「イル!」
彼女が僕の後ろへ下がる。
「霊炎」
路地を包み込むほどの炎を放つ。
左右を壁に阻まれた路地で、これは避けられない。
が、彼は赤い炎を放ち、僕の霊炎を相殺してしまった。
「今の霊炎?」
「まさかライネルさんを食べて、死神の力も奪ったんじゃ……」
だとしたら無茶苦茶だな。
「こっちで爆発音がしたぞ!」
「っち、騒ぎがでかくなっちまったな~」
今の霊炎で、近くにいた人たちが集まってくる気配を感じる。
どうやら彼も気づいたらしい。
「しゃーねーここまでだ。一人分は食えたし良いか。次は落ち着いた場所で殺し合おうぜ」
「ま、待て!」
「オレはガーベルトだ! また会おうぜ死神ども!」
男は最後に名を言い残し、壁を蹴って屋根の上へ消えていった。
青い魂は冥界へ、赤い魂は地獄へ落ちる。
どちらも地の底へ沈んでいくのだが、地獄は冥界よりさらに下にあるそうだ。
当然ながら光は届かず、声も、思いも届かない。
一人ぼっちのまま、完全に消滅する。
「がっ……は……」
ドサッと音をたて、殺人鬼は倒れ込んだ。
イルは大鎌をクルリと回し、霊態に戻してしまう。
「ふぅ」
「お見事でした。よく大きな鎌を自在に振り回せるよね。それもこんなに狭い場所で」
「たくさん練習したからね。霊炎が使えない分、こっちで補わなきゃって! だから霊装の扱いはちょっと自信あるんだ」
イルはニコッと笑う。
実際、見ていてかなりの腕前だと思った。
動きに無駄がないというか、とにかく綺麗だ。
言葉通り、相当な修練を積んだのは間違いないだろう。
彼女は努力家だった。
「でも捕食者じゃなかったね」
「うん」
ただの罪人という表現が正しいのかわからないけど、刈り取った魂は赤く濁っていた。
捕食者の魂は真っ黒だと聞く。
もしかしてと予想したが、どうやら外れだったようだ。
「なーんだ、違ったのね」
そこへ別の声が聞こえる。
振り返ると、ライネルが腕を組んで立っていた。
「ライネルさん」
「はぁ、騒ぎを聞きつけて来てみれば……ちゃんと地獄へは送ったわね?」
「は、はい!」
「そう。なら良いわ」
それだけか、と心の中で思う。
表情にも出ていたようだ。
「何かしら? まさか先を越された程度で私が悔しがるとでも思った? 死神が罪人の魂を刈り取るのは当然のことよ。当たり前のことをして得意げでいる内は、一生落ちこぼれのままね」
「僕はまだ何も言っていませんよ」
「顔にそう書いてあるわ。くだらないことを考える暇があったら、捕食者の居場所でも見つけなさい。もし見つけられたら、私から報酬を出しても良いわよ」
偉そうにライネルは語る。
その時だった。
「へぇ~ どんな報酬をくれるんだ?」
「それは」
ライネルが気付く。
僕とイルの声ではなく、第三者の声であると。
そしてそれが、自分の背後から聞こえてきたということに。
気付いた時には、手遅れだった。
「まぁ、オレがほしいのは美味い魂だけだがな」
「……へ?」
背後から、男の腕がライネルの胸を貫いていた。
いつの間にか、気づく間もなく。
彼女の胸を……いいや、彼が掴んでいるのは、ライネルの魂だった。
「貰うぜ」
掴んだ魂を抜き取る。
「い、イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
彼女の悲鳴が路地を抜けて響き渡る。
「いただきまーす」
パクリと、男は魂を呑み込んだ。
血しぶきと共に、ライネルの身体が赤い炎で包まれる。
魂を捕食された死神の肉体は炎に包まれ灰となる。
そう、イルから聞いたばかりのことだった。
こいつが――捕食者?
燃え盛るライネルの身体。
男は満足げに笑い、続けてこちらに視線を向ける。
目が合ったとき、全身に寒気が走る。
刹那。
男は地面を蹴り、イルのほうへ駆けだした。
対するイルは動かない。
「ライネルさん……」
小さな声で彼女は呟いた。
ライネルの死を目の当たりにして、憔悴してしまっている。
目の前まで迫る脅威に、彼女は気づけない。
だから僕が、代わりに剣を振るう。
「うおっと!」
「イル!」
少し強めに、怒鳴るような声で彼女の名前を呼んだ。
ビクッと反応して彼女も我に返る。
大鎌を取り出し、接近していた男に振るう。
男はヒラリと身を躱し、距離をとって向かい合う。
「イル大丈夫?」
「うん、ありがとうウェズ。あれが……」
「そうだと思う」
魂の色が真っ黒だ。
暗い路地でも見えるくらい、濃くて嫌な黒色をしている。
光さえ飲み込まれてしまいそうな暗黒。
黒すら黒く染める漆黒。
「なんだぁ~ やっぱお前らも死神か?」
「だったらどうしたの?」
「ヒヒッ、今日は運が良いぜ~ 死神の魂は格別に美味いからな~ それを――あと二つも食えるんだからなぁ!」
男は右手を突き出し、赤い刃の剣を生み出す。
「あれは、まさか霊装?」
同じ雰囲気を感じる。
僕が持つ大剣や、イルがもつ大鎌と。
「そうだよ。でも……違う。霊装だけど、私たちの物とは作りが違う」
「作り?」
「あれは捕食者が食らった魂の一部を寄せ集めて作られた偽物の霊装。私たちの霊装みたいに、魂を送る力はない。ただ……あれに斬られると」
「食われるのか?」
イルはこくりと頷く。
「なら、斬られるわけにはいかないな」
「はっはー!」
「来るよウェズ!」
捕食者の男が壁を蹴り、斜め上から接近する。
身体能力は並みの人間ではない。
魂を食らい続け、その力を自分のものにすると言っていたが……
「ひゃっはー!」
一体、これまでに何人の魂を食らってきた?
僕とイルは二人がかりで攻撃する。
狭い路地の中では、大剣も大鎌も扱いが難しい。
対する男は恐るべき速度で迫り、攻撃を繰り返す。
「イル!」
彼女が僕の後ろへ下がる。
「霊炎」
路地を包み込むほどの炎を放つ。
左右を壁に阻まれた路地で、これは避けられない。
が、彼は赤い炎を放ち、僕の霊炎を相殺してしまった。
「今の霊炎?」
「まさかライネルさんを食べて、死神の力も奪ったんじゃ……」
だとしたら無茶苦茶だな。
「こっちで爆発音がしたぞ!」
「っち、騒ぎがでかくなっちまったな~」
今の霊炎で、近くにいた人たちが集まってくる気配を感じる。
どうやら彼も気づいたらしい。
「しゃーねーここまでだ。一人分は食えたし良いか。次は落ち着いた場所で殺し合おうぜ」
「ま、待て!」
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