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第一部
37.時間魔術の使い手
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「赤い雷……それがお前の術式か?」
「そうですよ! 撃ち合いでも負けません」
「ほう、ならば試してみよう」
兄さんは背後の術式を再展開させる。
しかもさっきより多い。
言葉通りの撃ち合いをするつもりみたいだ。
「望むところだ」
俺は腰をおとし、両手を地面につける。
魔力エネルギー弾の雨に対抗するなら、これが一番だ。
色源雷術藍雷――砲術!
藍色の雷が地面に走り、横一列に大砲を生成する。
生成された大砲は全部で十二。
撃ち出されるのは、同じく藍雷で生成した雷の砲弾。
いくぞ。
一斉発射だ!
「雷雨!」
砲弾が一斉に発射される。
対する兄さんも、術式から紫のエネルギー弾を発射。
互いの弾がぶつかり合い爆発し、中央でせめぎ合う。
「本当に止めるか」
「だから言ったでしょう?」
「ふっ、ではこれはどうかな?」
一瞬で俺の頭上で何かが生まれる。
見上げた空は青くとも、日の光は遮られ、空中には炎の球体が浮かぶ。
炎魔術のメテオ!?
いつの間に術を発動したんだ?
「落ちろ」
「チッ、赤雷!」
俺は右手を上にかざし、赤雷で炎の球体を迎撃する。
雷が走り破壊された球体は、バラバラになって地面に降り注ぐ。
「よく破壊した。だがいいのか? こちらに気を向けなくても」
「しまっ――」
一瞬。
ほんの僅かな隙をついて、兄さんは背後の術式を増やしていた。
予想より多く放たれた分のエネルギー弾が、俺の砲弾をすり抜けて降り注ぐ。
「くっ……」
エネルギー弾は弾けて地面を抉る。
直撃こそしなかったが、一発頬を掠めていった。
ダラーっと流れる血が口に入って、嫌な風味が広がる。
「運が良かったな」
兄さんの言葉に、返す言葉もない。
本当に運が良かった。
あと少しずれていれば、顔面にエネルギー弾が直撃していただろう。
やられはしないにしろ、相当なダメージは負っていたに違いない。
「今度は気を抜くな」
「言われなくても」
そのつもりだ。
今度はこっちから攻める。
「蒼雷!」
蒼い稲妻を纏い、砲撃の雨の中を駆け抜ける。
蒼雷で強化した肉体の速度は、光の速さにも匹敵する。
速さ自慢の暗殺者ですら反応できなかった速度だ。
いくら兄さんでも、完全に虚を突いただろう。
俺はエネルギー弾を躱しつつ、兄さんの懐へもぐりこむ。
捉えた!
「甘いな」
「っ――」
消えた!?
直後、視界の右端に兄さんの姿をとらえる。
すでに蹴りを繰り出す体勢だ。
回避を試みる俺よりも一瞬早く、兄さんの蹴りが届く。
俺は両腕をクロスしてガードしたが、強化された蹴りに吹き飛ばされてしまう。
「これも防御したか」
「……」
見えなかった。
俺のほうが速度は上だったはず。
いや、今のが兄さんの――
「時間魔術」
「その通りだ。十年も会っていなかったのによく覚えているな」
「忘れるわけありませんよ」
兄さんは俺より前に神童と呼ばれていた。
その最大の理由が時間魔術に適性を持っていたこと。
文字通り時間を操る魔術で、極めれば世界の時間を停止させられる。
適応者はほとんとおらず、適応があっても扱えない者のほうが多いと言われる高等魔術。
エメロード家でも数百年生まれてこなかった逸材。
「今のは、自分の時間を加速させたのか」
「正解だ」
確か、時点術式という。
自分自身の時間を加速させることで、高速での行動を可能にする。
感覚的には自分だけが正常で、見ているもの全てがスローに見えるとか。
あるのは知っていたが、まさか蒼雷を上回ってくるとはな。
「藍雷――弓!」
藍色の弓矢を生成。
四連射で兄さんを攻撃する。
藍雷でも速度は十分光の速さに達するのだが、これも兄さんの術式が躱す。
「その程度の攻撃が当たると思っているのか?」
「思ってませんよ」
と言いつつ攻撃を続ける。
変わらず当たらないが、時間魔術を行使している間は、さっきみたいに複数の術式を展開できない。
攻撃し続けていれば、エネルギー弾の雨は止む。
とは言え、このまま撃ち続けても当たらない。
どうにか兄さんの虚をつくしかなさそう。
「なら――」
色源雷術――緑雷!
地面を力強く踏みしめ、緑の稲妻がわずかに走る。
グレンとの戦いでは使えなかったが、この地形と兄さんが相手なら有効だ。
「貫け、砂刃!」
兄さんの足元から黒い刃が突き上げる。
咄嗟に避けた兄さんだったが、僅かに頬を掠めていた。
「くそっ、これも躱すのか」
「緑の雷は、砂鉄を操れるのか」
早々に能力もバレたか。
兄さんが口にした通り、緑雷の能力は砂鉄を操る強力な磁力だ。
これで隙を突けたが、もう通じないだろうな。
「今度はこちらの番だ」
パチンと指を鳴らす。
次の瞬間、方陣術式が俺の四方を取り囲む。
「何――」
「穿て」
四方から降り注ぐエネルギー弾。
そうか。
エネルギー弾の術式に時間魔術を組み合わせて、発動のタイミングをずらしたのか。
すでに攻撃は放たれており回避は困難。
最大出力――
「赤雷!」
赤い稲妻を四方へ放つ。
エネルギー弾を貫き、到達前に爆発させていく。
ギリギリではあったが、エネルギー弾の相殺には成功したようだ。
「よく耐えたな」
余裕の表情を見せる兄さん。
俺は思わず笑ってしまう。
強いな。
予想以上に?
違う、俺は知っていたはずだ。
兄さんが強いことを……十年以上前から――
「そうですよ! 撃ち合いでも負けません」
「ほう、ならば試してみよう」
兄さんは背後の術式を再展開させる。
しかもさっきより多い。
言葉通りの撃ち合いをするつもりみたいだ。
「望むところだ」
俺は腰をおとし、両手を地面につける。
魔力エネルギー弾の雨に対抗するなら、これが一番だ。
色源雷術藍雷――砲術!
藍色の雷が地面に走り、横一列に大砲を生成する。
生成された大砲は全部で十二。
撃ち出されるのは、同じく藍雷で生成した雷の砲弾。
いくぞ。
一斉発射だ!
「雷雨!」
砲弾が一斉に発射される。
対する兄さんも、術式から紫のエネルギー弾を発射。
互いの弾がぶつかり合い爆発し、中央でせめぎ合う。
「本当に止めるか」
「だから言ったでしょう?」
「ふっ、ではこれはどうかな?」
一瞬で俺の頭上で何かが生まれる。
見上げた空は青くとも、日の光は遮られ、空中には炎の球体が浮かぶ。
炎魔術のメテオ!?
いつの間に術を発動したんだ?
「落ちろ」
「チッ、赤雷!」
俺は右手を上にかざし、赤雷で炎の球体を迎撃する。
雷が走り破壊された球体は、バラバラになって地面に降り注ぐ。
「よく破壊した。だがいいのか? こちらに気を向けなくても」
「しまっ――」
一瞬。
ほんの僅かな隙をついて、兄さんは背後の術式を増やしていた。
予想より多く放たれた分のエネルギー弾が、俺の砲弾をすり抜けて降り注ぐ。
「くっ……」
エネルギー弾は弾けて地面を抉る。
直撃こそしなかったが、一発頬を掠めていった。
ダラーっと流れる血が口に入って、嫌な風味が広がる。
「運が良かったな」
兄さんの言葉に、返す言葉もない。
本当に運が良かった。
あと少しずれていれば、顔面にエネルギー弾が直撃していただろう。
やられはしないにしろ、相当なダメージは負っていたに違いない。
「今度は気を抜くな」
「言われなくても」
そのつもりだ。
今度はこっちから攻める。
「蒼雷!」
蒼い稲妻を纏い、砲撃の雨の中を駆け抜ける。
蒼雷で強化した肉体の速度は、光の速さにも匹敵する。
速さ自慢の暗殺者ですら反応できなかった速度だ。
いくら兄さんでも、完全に虚を突いただろう。
俺はエネルギー弾を躱しつつ、兄さんの懐へもぐりこむ。
捉えた!
「甘いな」
「っ――」
消えた!?
直後、視界の右端に兄さんの姿をとらえる。
すでに蹴りを繰り出す体勢だ。
回避を試みる俺よりも一瞬早く、兄さんの蹴りが届く。
俺は両腕をクロスしてガードしたが、強化された蹴りに吹き飛ばされてしまう。
「これも防御したか」
「……」
見えなかった。
俺のほうが速度は上だったはず。
いや、今のが兄さんの――
「時間魔術」
「その通りだ。十年も会っていなかったのによく覚えているな」
「忘れるわけありませんよ」
兄さんは俺より前に神童と呼ばれていた。
その最大の理由が時間魔術に適性を持っていたこと。
文字通り時間を操る魔術で、極めれば世界の時間を停止させられる。
適応者はほとんとおらず、適応があっても扱えない者のほうが多いと言われる高等魔術。
エメロード家でも数百年生まれてこなかった逸材。
「今のは、自分の時間を加速させたのか」
「正解だ」
確か、時点術式という。
自分自身の時間を加速させることで、高速での行動を可能にする。
感覚的には自分だけが正常で、見ているもの全てがスローに見えるとか。
あるのは知っていたが、まさか蒼雷を上回ってくるとはな。
「藍雷――弓!」
藍色の弓矢を生成。
四連射で兄さんを攻撃する。
藍雷でも速度は十分光の速さに達するのだが、これも兄さんの術式が躱す。
「その程度の攻撃が当たると思っているのか?」
「思ってませんよ」
と言いつつ攻撃を続ける。
変わらず当たらないが、時間魔術を行使している間は、さっきみたいに複数の術式を展開できない。
攻撃し続けていれば、エネルギー弾の雨は止む。
とは言え、このまま撃ち続けても当たらない。
どうにか兄さんの虚をつくしかなさそう。
「なら――」
色源雷術――緑雷!
地面を力強く踏みしめ、緑の稲妻がわずかに走る。
グレンとの戦いでは使えなかったが、この地形と兄さんが相手なら有効だ。
「貫け、砂刃!」
兄さんの足元から黒い刃が突き上げる。
咄嗟に避けた兄さんだったが、僅かに頬を掠めていた。
「くそっ、これも躱すのか」
「緑の雷は、砂鉄を操れるのか」
早々に能力もバレたか。
兄さんが口にした通り、緑雷の能力は砂鉄を操る強力な磁力だ。
これで隙を突けたが、もう通じないだろうな。
「今度はこちらの番だ」
パチンと指を鳴らす。
次の瞬間、方陣術式が俺の四方を取り囲む。
「何――」
「穿て」
四方から降り注ぐエネルギー弾。
そうか。
エネルギー弾の術式に時間魔術を組み合わせて、発動のタイミングをずらしたのか。
すでに攻撃は放たれており回避は困難。
最大出力――
「赤雷!」
赤い稲妻を四方へ放つ。
エネルギー弾を貫き、到達前に爆発させていく。
ギリギリではあったが、エネルギー弾の相殺には成功したようだ。
「よく耐えたな」
余裕の表情を見せる兄さん。
俺は思わず笑ってしまう。
強いな。
予想以上に?
違う、俺は知っていたはずだ。
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