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4.何してるんだろう……
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窓から差し込む日差し。
ちょうど顔に当たって、眩しさで目覚める。
「ぅ……もう朝か」
メイドの朝は早い。
目覚めた私は徐に時計を確認すると、午前六時前を指していた。
ふかふかのベッドから起きて、メイド服に着替える。
着替えたらキッチンへ行って朝食の準備だ。
「材料まだ残ってたっけ」
この屋敷にはロクな食べ物がない。
食材も少なくて、作るメニューには難儀する。
幸いにも料理は得意な方で、残っている食材でもそれなりの物は作れるから何とかなっている。
それに……
「あいつ何でも美味いって言うし」
味がわかっているのかどうかも微妙で、作り甲斐がない相手だ。
不味いと言われないだけマシか。
トントントンと、包丁で食材を斬る音。
ぐつぐつと湯を沸かしている音。
料理の音がキッチンを少しだけ賑やかにする。
「私……」
何やってるんだ?
ここでようやく素に戻った。
「おかしいだろ……私は暗殺者だぞ? 何で暗殺者の私が、ターゲットのために朝食なんて作ってるんだ? いや、メイドなんだから当たり前……って違う!」
初めての暗殺失敗と、その後の異常なやり取りを経て、どうやら私も混乱しているようだ。
まさか命を狙った相手に見逃され、あまつさえメイドとして雇われるなんて……普通思わないだろ?
私だって最初は疑った。
言葉ではメイドとして雇うと言っているけど、実際は別の意図があると考えていた。
この首輪だって、私が逃げないようにするための魔道具だし、これの所為であいつの命令には逆らえない。
きっと色々、それこそ言葉に出来ないようなことをされると覚悟していた。
それなのに……
「なんにもしてこないし!」
本当にただメイドとして雇っただけ。
与えられる仕事も家事全般で汚れ仕事なんて一切ない。
命令で何をさせるのかと思えば、肩を叩いてほしいとか、書類が終わるまで見ていてほしいとか、一緒に夕食を食べてほしいとか。
そんなどうでも良いような命令ばかりだ。
絶対的有利に立っているのに、強い命令は一切してこない。
何を考えているのか、未だに掴めない。
今まで何人も人間を観察してきたけど、あんな奴は初めてだ。
「よし、出来た」
……出来たじゃないだろ!
なんで私も朝食づくりを続けてるんだ!
自分がやっていることがおかしいと気づきながら、私の手は止まらず勝手に朝食づくりを継続していた。
気付けば二人分の朝食が、テーブルの上で綺麗に並んでいる。
あいつの屋敷で雇われるようになって、今日でちょうど一週間。
日常だけど私にとっては非日常な毎日は、確実に私の心に影響していた。
今までの私が薄れて、世間一般で言う普通の女の子に近づいてきてしまっている感じがする。
今日も美味しそうに出来たな、とか。
そんなことをふと思ってしまうことが何よりの証拠だ。
「こ、この首輪じゃないよな」
自分でも信じられない。
この私が、誰かのために朝食を作ったり、日常に溶け込んでいるなんて。
知らぬ間に洗脳でも受けているのかと心配になる。
「っといか遅いな。あいつ今日も寝坊かよ……」
この屋敷の主人は朝が弱いらしい。
朝七時には起きたいと自分で言っているが、今のところ一度も達成されていない。
ちなみに現在は七時ニ十分だ。
「はぁ……仕方ない。起こしに行くか」
ため息をついて私はキッチンを出る。
これも日課になりつつあるが、歩きながら色々と考える。
本当に何やってるんだろ……私。
このままメイドとして生涯を終えるつもりか?
あんな訳の分からない男に仕えて……
私はそれでいいのか?
考えていると、ブラムの寝室にたどり着いた。
ノックもせずに扉を開け、デカデカとしたベッドに近づくと、ブラムが気持ちよさそうに寝息を立てている。
「スゥー、スゥー……」
「……」
こいつは私のターゲットだ。
私は暗殺者で、こいつを殺すことが雇い主からの命令。
無防備に眠っているし、今なら簡単に殺せるような気がする。
どうする?
ゆっくりと、ブラムの首元に手を伸ばす。
切断は通じなかった。
だけど他の殺害方法なら通じるかもしれない。
例えば首を絞めて窒息させたりは、まだ試していない。
「幸せそうに寝やがって……」
まるで子供みたいに安心しきった寝顔だ。
今まで依頼を受けて、眠っているところを襲ったことも何度かある。
そいつらは全員、眠っているのにどこか苦しそうで、嫌な夢でも見ているみたいだった。
こいつの寝顔からはそれが感じられない。
安らかに、落ち着いた寝顔を見ていると、なぜだか手が首ではなく頬に触れていて――
「ぅ、う~ん」
「なっ、おいちょっ!」
ブラムが私の手を握った。
そのまま引っ張られて、ベッドに倒れ込む。
寝ぼけているのだろう。
彼は手をさらに引き込み、私に抱き着いてしまう。
「ちょっ、離せよ!」
「……ああ、君か。おはよう」
「おはようじゃない! いいから離せって!」
「ん~?」
まだ寝ぼけているのか、一向に離す気配がない。
それどころかもっと抱き着いてきて、徐に手が私の胸と下のほうへ触れて……
「んっ、や、止めろよ」
「嫌だな~ 柔らかくて気持ちいい」
「ふ、ふざけんな変態!」
バチンッ!
朝一番の平手打ちは、部屋に響き渡る音をたてた。
ちょうど顔に当たって、眩しさで目覚める。
「ぅ……もう朝か」
メイドの朝は早い。
目覚めた私は徐に時計を確認すると、午前六時前を指していた。
ふかふかのベッドから起きて、メイド服に着替える。
着替えたらキッチンへ行って朝食の準備だ。
「材料まだ残ってたっけ」
この屋敷にはロクな食べ物がない。
食材も少なくて、作るメニューには難儀する。
幸いにも料理は得意な方で、残っている食材でもそれなりの物は作れるから何とかなっている。
それに……
「あいつ何でも美味いって言うし」
味がわかっているのかどうかも微妙で、作り甲斐がない相手だ。
不味いと言われないだけマシか。
トントントンと、包丁で食材を斬る音。
ぐつぐつと湯を沸かしている音。
料理の音がキッチンを少しだけ賑やかにする。
「私……」
何やってるんだ?
ここでようやく素に戻った。
「おかしいだろ……私は暗殺者だぞ? 何で暗殺者の私が、ターゲットのために朝食なんて作ってるんだ? いや、メイドなんだから当たり前……って違う!」
初めての暗殺失敗と、その後の異常なやり取りを経て、どうやら私も混乱しているようだ。
まさか命を狙った相手に見逃され、あまつさえメイドとして雇われるなんて……普通思わないだろ?
私だって最初は疑った。
言葉ではメイドとして雇うと言っているけど、実際は別の意図があると考えていた。
この首輪だって、私が逃げないようにするための魔道具だし、これの所為であいつの命令には逆らえない。
きっと色々、それこそ言葉に出来ないようなことをされると覚悟していた。
それなのに……
「なんにもしてこないし!」
本当にただメイドとして雇っただけ。
与えられる仕事も家事全般で汚れ仕事なんて一切ない。
命令で何をさせるのかと思えば、肩を叩いてほしいとか、書類が終わるまで見ていてほしいとか、一緒に夕食を食べてほしいとか。
そんなどうでも良いような命令ばかりだ。
絶対的有利に立っているのに、強い命令は一切してこない。
何を考えているのか、未だに掴めない。
今まで何人も人間を観察してきたけど、あんな奴は初めてだ。
「よし、出来た」
……出来たじゃないだろ!
なんで私も朝食づくりを続けてるんだ!
自分がやっていることがおかしいと気づきながら、私の手は止まらず勝手に朝食づくりを継続していた。
気付けば二人分の朝食が、テーブルの上で綺麗に並んでいる。
あいつの屋敷で雇われるようになって、今日でちょうど一週間。
日常だけど私にとっては非日常な毎日は、確実に私の心に影響していた。
今までの私が薄れて、世間一般で言う普通の女の子に近づいてきてしまっている感じがする。
今日も美味しそうに出来たな、とか。
そんなことをふと思ってしまうことが何よりの証拠だ。
「こ、この首輪じゃないよな」
自分でも信じられない。
この私が、誰かのために朝食を作ったり、日常に溶け込んでいるなんて。
知らぬ間に洗脳でも受けているのかと心配になる。
「っといか遅いな。あいつ今日も寝坊かよ……」
この屋敷の主人は朝が弱いらしい。
朝七時には起きたいと自分で言っているが、今のところ一度も達成されていない。
ちなみに現在は七時ニ十分だ。
「はぁ……仕方ない。起こしに行くか」
ため息をついて私はキッチンを出る。
これも日課になりつつあるが、歩きながら色々と考える。
本当に何やってるんだろ……私。
このままメイドとして生涯を終えるつもりか?
あんな訳の分からない男に仕えて……
私はそれでいいのか?
考えていると、ブラムの寝室にたどり着いた。
ノックもせずに扉を開け、デカデカとしたベッドに近づくと、ブラムが気持ちよさそうに寝息を立てている。
「スゥー、スゥー……」
「……」
こいつは私のターゲットだ。
私は暗殺者で、こいつを殺すことが雇い主からの命令。
無防備に眠っているし、今なら簡単に殺せるような気がする。
どうする?
ゆっくりと、ブラムの首元に手を伸ばす。
切断は通じなかった。
だけど他の殺害方法なら通じるかもしれない。
例えば首を絞めて窒息させたりは、まだ試していない。
「幸せそうに寝やがって……」
まるで子供みたいに安心しきった寝顔だ。
今まで依頼を受けて、眠っているところを襲ったことも何度かある。
そいつらは全員、眠っているのにどこか苦しそうで、嫌な夢でも見ているみたいだった。
こいつの寝顔からはそれが感じられない。
安らかに、落ち着いた寝顔を見ていると、なぜだか手が首ではなく頬に触れていて――
「ぅ、う~ん」
「なっ、おいちょっ!」
ブラムが私の手を握った。
そのまま引っ張られて、ベッドに倒れ込む。
寝ぼけているのだろう。
彼は手をさらに引き込み、私に抱き着いてしまう。
「ちょっ、離せよ!」
「……ああ、君か。おはよう」
「おはようじゃない! いいから離せって!」
「ん~?」
まだ寝ぼけているのか、一向に離す気配がない。
それどころかもっと抱き着いてきて、徐に手が私の胸と下のほうへ触れて……
「んっ、や、止めろよ」
「嫌だな~ 柔らかくて気持ちいい」
「ふ、ふざけんな変態!」
バチンッ!
朝一番の平手打ちは、部屋に響き渡る音をたてた。
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