1 / 15
1.暗殺者の少女
しおりを挟む
天職という言葉がある。
それは天から授かった才能であり、その才能に最も合った職業だ。
天職は誰にでも存在する。
もしもそれを見つけられたのなら、きっと効率よく毎日を生き抜くことが出来るだろう。
ただ、勘違いしないでほしい。
最も自分に適したものが天職なのであって、楽しいかどうかなんて、関係ないのだということを。
「ターゲットはこの男だ」
暗い部屋の中、蝋燭の明かりだけが頼り。
貴族の男は一枚の似顔絵をテーブルの上に乗せた。
「名はブラム・ストローク。君も聞いたことがあるだろう?」
「ストローク家の嫡男。次期皇帝候補の一人か」
「その通り。狙う理由など、今さら確認するまでもないな?」
私は小さく頷いた。
すると貴族の男はニヤっと笑い、続けて説明をする。
「これまでに数回、暗殺者を仕向けているが悉く失敗している。噂では、奴には凄い腕の護衛がいるという話だが、今のところ奴の屋敷にそれらしき人物はいない」
「こいつ自身の強さは?」
「五大貴族の嫡男だぞ? そこらの魔術師では相手にならんレベルだろう。だから君にお願いすることにしたのだ。我々もこれ以上、失敗は出来ないのでな」
そう言って、貴族の男は大量のお金を見せてくる。
大きな木箱に入った金塊は、一生遊んで暮らせるほどの額だった。
それとは別に、袋に入った金塊を手渡してくる。
「これは前金だ。成功すればさらに倍の報酬を支払おう」
「随分と気前がいいんだな」
「それだけ期待しているということだよ。頼むぞ、『赤猫』」
赤猫という名前は、私の容姿からつけられた通り名だ。
いわゆる先祖返りというやつで、生まれつき猫の耳と尻尾が身体についている。
赤毛の猫だから赤猫。
安直な名前だけど、わかりやすいからか、いつの間にか周囲がそう呼ぶようになっていた。
「行ってくる」
「ああ。良い報告を待っているよ」
私は前金を受け取り、部屋の窓から外に出る。
跳び去った私の後姿を眺めながら、貴族の男はぼそりと呟いた。
「……汚らわしい獣め。精々働いてくれよ」
「聞こえてるよ」
まぁ、別に今さら気にすることでもない。
私の容姿に対する感想なんて、これまで飽きる程聞いてきた。
生まれた日から今日まで……たぶん、この先もずっと変わらないのだろう。
私にはこの道しかない。
暗殺者ことが、私にとっての天職なのだから。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アイスルスター帝国。
大陸の約六割を領土として納め、世界人口の半数が所属する大国家である。
その首都帝都レアレスには、七千万人もの人々が暮らしている。
「ターゲットは五大貴族の一人……貴族街でも王城に近い場所だな」
中心に聳え立つ巨大な王城。
その周囲を囲むように城壁がある。
さらに外、もう一枚の分厚い壁がぐるりと囲っていた。
貴族街と呼ばれ、文字通り貴族たちが暮らしているエリアのこと。
平民たちが暮らしているエリアとは隔たりが存在し、許可がなければ立ち入ることすら出来ない。
「私には関係ないけど」
スキル【隠密】――
気配を消して移動することが出来る。
これ単体では凝視されたり、魔道具や魔術では感知されてしまう。
私はさらに【透明化】、【魔力遮断】を持っていて、これらを併用することで誰にも見つかることなく貴族街へ侵入できる。
今の私を見つけるには、私自身に触れなくてはならない。
この力のお陰で、私はこれまで任務を失敗したことはない。
依頼があれば必ず殺す。
どこの誰であろうと例外なく命を奪ってきた。
今日も変わらない。
相手が未来ある貴族の息子であっても、私には関係のないことだ。
「ここか」
貴族らしい大きな屋敷だが、予想したよりは小さく感じる。
五大貴族の一人と聞いているから、さぞ煌びやかで目立つ屋敷に住んでいると思っていたけど……
それに警備もロクにされていない。
窓の一か所だけ明かりがついている。
私は屋敷の中へ侵入し、窓の近くに生えている木の上に登る。
(いた。似顔絵の男……こいつがブラム・ストロークか)
窓から見えるのは横顔だ。
黒い髪に女性のよりも透き通った白い肌。
瞳の色は私に似て赤い。
年齢は確か、今年で十八になると聞いていた。
テーブルの上には書類が積まれていて、それを片付けているようだ。
(窓も空いているし、警備兵も見当たらない……不用心すぎるだろ)
トラップも仕掛けられている様子はない。
これだけわかりやすければ、遠くから狙撃だって出来そうだ。
依頼主の話では、これまで何人も暗殺に失敗しているらしいけど……
(本当だったのか?)
私はしばらく、じーっと彼を観察していた。
一応周囲も警戒しながら、変わった動きがないか確かめていく。
彼はいたって普通に書類仕事をしていた。
こちらに気付く気配もない。
呆れた私は、心の中で小さくため息を漏らす。
(はぁ……もういい)
早く仕事を終わらせよう。
私は懐から小さな黒い球を取り出し、プチンと割る。
これは割ることで発動する魔道具で、周囲の魔道具を一時的に使えなくする。
部屋の照明も魔道具だ。
発動したことで、部屋は真っ暗になる。
「ん? 明かりが消えた?」
彼は呆けて証明を見つめていた。
最後まで不用心すぎる。
私はその隙を突いて室内へ侵入し、手に持ったナイフで彼の首を切り落とした。
ゴトン……
悲鳴もなく、彼の首が床に転がる。
思った以上に呆気なく終わってしまった。
でもこれで大金が手に入る。
「……あれだけあれば私も――」
「やれやれ、またか」
「えっ?」
不意に聞こえた声に、私は背筋をぞっとさせる。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
なろう版リンクがページ下部にあります。
よければどうぞ。
それは天から授かった才能であり、その才能に最も合った職業だ。
天職は誰にでも存在する。
もしもそれを見つけられたのなら、きっと効率よく毎日を生き抜くことが出来るだろう。
ただ、勘違いしないでほしい。
最も自分に適したものが天職なのであって、楽しいかどうかなんて、関係ないのだということを。
「ターゲットはこの男だ」
暗い部屋の中、蝋燭の明かりだけが頼り。
貴族の男は一枚の似顔絵をテーブルの上に乗せた。
「名はブラム・ストローク。君も聞いたことがあるだろう?」
「ストローク家の嫡男。次期皇帝候補の一人か」
「その通り。狙う理由など、今さら確認するまでもないな?」
私は小さく頷いた。
すると貴族の男はニヤっと笑い、続けて説明をする。
「これまでに数回、暗殺者を仕向けているが悉く失敗している。噂では、奴には凄い腕の護衛がいるという話だが、今のところ奴の屋敷にそれらしき人物はいない」
「こいつ自身の強さは?」
「五大貴族の嫡男だぞ? そこらの魔術師では相手にならんレベルだろう。だから君にお願いすることにしたのだ。我々もこれ以上、失敗は出来ないのでな」
そう言って、貴族の男は大量のお金を見せてくる。
大きな木箱に入った金塊は、一生遊んで暮らせるほどの額だった。
それとは別に、袋に入った金塊を手渡してくる。
「これは前金だ。成功すればさらに倍の報酬を支払おう」
「随分と気前がいいんだな」
「それだけ期待しているということだよ。頼むぞ、『赤猫』」
赤猫という名前は、私の容姿からつけられた通り名だ。
いわゆる先祖返りというやつで、生まれつき猫の耳と尻尾が身体についている。
赤毛の猫だから赤猫。
安直な名前だけど、わかりやすいからか、いつの間にか周囲がそう呼ぶようになっていた。
「行ってくる」
「ああ。良い報告を待っているよ」
私は前金を受け取り、部屋の窓から外に出る。
跳び去った私の後姿を眺めながら、貴族の男はぼそりと呟いた。
「……汚らわしい獣め。精々働いてくれよ」
「聞こえてるよ」
まぁ、別に今さら気にすることでもない。
私の容姿に対する感想なんて、これまで飽きる程聞いてきた。
生まれた日から今日まで……たぶん、この先もずっと変わらないのだろう。
私にはこの道しかない。
暗殺者ことが、私にとっての天職なのだから。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アイスルスター帝国。
大陸の約六割を領土として納め、世界人口の半数が所属する大国家である。
その首都帝都レアレスには、七千万人もの人々が暮らしている。
「ターゲットは五大貴族の一人……貴族街でも王城に近い場所だな」
中心に聳え立つ巨大な王城。
その周囲を囲むように城壁がある。
さらに外、もう一枚の分厚い壁がぐるりと囲っていた。
貴族街と呼ばれ、文字通り貴族たちが暮らしているエリアのこと。
平民たちが暮らしているエリアとは隔たりが存在し、許可がなければ立ち入ることすら出来ない。
「私には関係ないけど」
スキル【隠密】――
気配を消して移動することが出来る。
これ単体では凝視されたり、魔道具や魔術では感知されてしまう。
私はさらに【透明化】、【魔力遮断】を持っていて、これらを併用することで誰にも見つかることなく貴族街へ侵入できる。
今の私を見つけるには、私自身に触れなくてはならない。
この力のお陰で、私はこれまで任務を失敗したことはない。
依頼があれば必ず殺す。
どこの誰であろうと例外なく命を奪ってきた。
今日も変わらない。
相手が未来ある貴族の息子であっても、私には関係のないことだ。
「ここか」
貴族らしい大きな屋敷だが、予想したよりは小さく感じる。
五大貴族の一人と聞いているから、さぞ煌びやかで目立つ屋敷に住んでいると思っていたけど……
それに警備もロクにされていない。
窓の一か所だけ明かりがついている。
私は屋敷の中へ侵入し、窓の近くに生えている木の上に登る。
(いた。似顔絵の男……こいつがブラム・ストロークか)
窓から見えるのは横顔だ。
黒い髪に女性のよりも透き通った白い肌。
瞳の色は私に似て赤い。
年齢は確か、今年で十八になると聞いていた。
テーブルの上には書類が積まれていて、それを片付けているようだ。
(窓も空いているし、警備兵も見当たらない……不用心すぎるだろ)
トラップも仕掛けられている様子はない。
これだけわかりやすければ、遠くから狙撃だって出来そうだ。
依頼主の話では、これまで何人も暗殺に失敗しているらしいけど……
(本当だったのか?)
私はしばらく、じーっと彼を観察していた。
一応周囲も警戒しながら、変わった動きがないか確かめていく。
彼はいたって普通に書類仕事をしていた。
こちらに気付く気配もない。
呆れた私は、心の中で小さくため息を漏らす。
(はぁ……もういい)
早く仕事を終わらせよう。
私は懐から小さな黒い球を取り出し、プチンと割る。
これは割ることで発動する魔道具で、周囲の魔道具を一時的に使えなくする。
部屋の照明も魔道具だ。
発動したことで、部屋は真っ暗になる。
「ん? 明かりが消えた?」
彼は呆けて証明を見つめていた。
最後まで不用心すぎる。
私はその隙を突いて室内へ侵入し、手に持ったナイフで彼の首を切り落とした。
ゴトン……
悲鳴もなく、彼の首が床に転がる。
思った以上に呆気なく終わってしまった。
でもこれで大金が手に入る。
「……あれだけあれば私も――」
「やれやれ、またか」
「えっ?」
不意に聞こえた声に、私は背筋をぞっとさせる。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
なろう版リンクがページ下部にあります。
よければどうぞ。
0
お気に入りに追加
327
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
サロン勤めで拘束時間は長く、休みもなかなか取れずに働きに働いた結果。
貯金残高はビックリするほど貯まってたけど、使う時間もないまま転生してた。
そして通勤の電車の中で暇つぶしに、ちょろーっとだけ遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したっぽい?
あんまり内容覚えてないけど…
悪役令嬢がムチムチしてたのだけは許せなかった!
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドを堪能してくださいませ?
********************
初投稿です。
転生侍女シリーズ第一弾。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………
naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話………
でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ?
まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら?
少女はパタンッと本を閉じる。
そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて──
アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな!
くははははっ!!!
静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる