33 / 50
33.もう一人の死神
しおりを挟む
精霊と契約を結んだ者には、その力の全てを委ねられる。
私はその力で、これまで多くの人を癒してきた。
だけど、フィーの力はそれだけじゃない。
光はあらゆる闇を消し去り、魔を祓う力を持つ。
例えばこんな風に――
「フィー! 太陽!」
フィーの鳴き声が墓地に響く。
私たちの頭上には、白く光る玉が浮かんでいる。
白い球は徐々に大きくなり、より上へと上っていく。
まるで太陽のように、辺り一面を照らしている。
「光の雨よ――降り注げ!」
が、照らすだけでは終わらない。
光の玉は輝きを増し、白い刃を降らせる。
精霊の力がこもった刃は、アンデッドに突き刺さり、朽ちた肉体を浄化していく。
「ぐお、おぅおおおぉぉお」
浄化によって消える肉体。
全身に走る痛みに耐えながらも、彼らは前進してくる。
望んで戦っているわけでもない。
焼けるような痛みと負の感情が、朽ちた身体を突き動かしている。
「ごめん。どうか安らかに眠って」
私に出来ることは、彼らの肉体を浄化して、戦いを終わらせることだけ。
例え痛み苦しみ、恨まれることになっても。
「君が心を痛める必要はないさ。彼らの魂はでっち上げられた偽物だ」
「そうだとしても、身体は生きていた人のものだよね? だったら、やっぱり悲しいよ」
「そうか。ノアは本当に優しいな」
ユーレアスはニコリと微笑み、大鎌を振り一瞬でアンデッドを刈り取っていく。
「残念ながら、僕はそこまで優しくなれないよ」
そんなことない。
ユーレアスはちゃんと優しい。
だって、彼は怒っていたから。
墓地の話を聞いた時、わかり辛かったけど、彼は怒っていたんだ。
そうだとわかったのは、道中の話を聞いた時だけど。
「ユーレアス。やっぱりネクロマンサーの仕業で間違いないの?」
「うん、間違いないね。僕の眼に狂いはないよ」
彼の眼は、人の魂を見ることが出来る。
その彼が言うのだから、本当に間違いないのだろう。
だとすれば、新たに生まれる疑問がある。
私はぼそりと口にする。
「じゃあ……ネクロマンサーはどこにいるのかな?」
その直後――
「ここにいるぞ? おじょーさん」
全身が震えあがるほどの寒気が私を襲う。
声がじゃない。
肩にトンと乗せられた手を、こんなにも気持ち悪いと思ったのは、生まれて初めてだった。
「へぇ~ 面白い魂してるじゃねーかよ」
「貴方は……」
「ちょっと触ら――っと!」
私の目の前に、大鎌が振り下ろされた。
男は後ろに避けて、華麗に空中で一回転して着地する。
「ユーレアス!」
彼は大鎌を持ち上げ、私の前に立つ。
一瞬だけ見えた彼の表情は、今までに見たことのないほど怖かった。
「おいおい、いきなり物騒なもん振り回すなよ。最近の奴は礼儀がなってねぇーな~」
「生憎だけど、僕は最近の人間じゃないからね」
「はっ! ちげーねぇな~ お前が当代の【死神】か?」
「おやおや、確認しないとわからないのとは。 君ってもしかして、聞いていたより馬鹿だったりするのかな?」
「言ってくれるな~ 冥王の犬風情がよぉ」
二人の会話が淡々と進む。
この場で私だけが、状況についていけていない。
ユーレアスの反応を見る限り、彼はあの男を知っている。
それも良い関係ではなく、冥王様とも関係があるみたいだ。
「ねぇ、ユーレアス」
「ごめんね。今はゆっくり説明している余裕がないんだよ」
私が尋ねる前に、彼はそう答えた。
さらに続けて言う。
「出来るなら、君だけでも先に逃げてほしいな」
「なっ、ちょっと待って!」
「そうだぜ~ 仲間外れは良くないと思うぞ? 俺はそっちのおじょーさんにも興味があるからなぁ」
男はニヤリと笑う。
その笑顔は恐ろしくて、怖くて身が竦む。
ユーレアスはそんな私を庇うように話題を逸らす。
「君の相手は僕だよ?」
「なぁおじょーさん、名前はなんて言うんだ? オレはシリスっつーんだよ」
「聞いてないよ。僕の許可なく彼女に話し掛けないでもらえるかな?」
「あぁん? んなけちくせーこと言うなよ。お前だった同じ眼があんだし見てるんだろ? そんな綺麗に澄んだ魂なんて見たことねーよ。なぁ、そんなもん見せられたらよぉ……汚したくならねーか?」
シリスは今までで一番ぞっとする笑顔を見せた。
恐怖のあまり私は動けない。
でも、ユーレアスは動く。
地面を力強く蹴り飛ばし、シリスに向けて大鎌を振り下ろした。
「はっ! 早漏野郎がぁ!」
シリスはどこからか大剣を取り出し、ユーレアスの大鎌を受け止める。
続けて連撃をユーレアス。
シリスはその全てを受け止め、反撃すらしている。
「はっは! 久しぶりの戦闘たぜぇ!」
「随分と楽しそうだね」
「そりゃそーだろぉ? なんたって死ぬかもしれねー殺し合いだぁ~ こんなスリリングなもん楽しまねーわきゃーないぜ!」
「そうかい。あいにく僕は、楽しむ気なんてサラサラないけどね」
ユーレアスは青い炎を生み出し、シリスに向けて放つ。
「チッ、冥界の炎か」
「その通りさ。この炎なら、君の肉体にも効果はあるんだろう?」
「めんどくせーなぁ~ しゃーねぇ」
炎を大剣で弾き、シリスは切っ先を地面に突き刺す。
直後、巨大な地響きが私たちを襲う。
「とっておきだぜ」
墓地がひび割れ、裂けた大地に呑み込まれていく。
「う、うわっ」
「ノア!」
ユーレアスは私を抱きかかえ、裂けた地面から離れる。
次に振り返った時、私たちの視界には……
巨大なドラゴンがいた。
私はその力で、これまで多くの人を癒してきた。
だけど、フィーの力はそれだけじゃない。
光はあらゆる闇を消し去り、魔を祓う力を持つ。
例えばこんな風に――
「フィー! 太陽!」
フィーの鳴き声が墓地に響く。
私たちの頭上には、白く光る玉が浮かんでいる。
白い球は徐々に大きくなり、より上へと上っていく。
まるで太陽のように、辺り一面を照らしている。
「光の雨よ――降り注げ!」
が、照らすだけでは終わらない。
光の玉は輝きを増し、白い刃を降らせる。
精霊の力がこもった刃は、アンデッドに突き刺さり、朽ちた肉体を浄化していく。
「ぐお、おぅおおおぉぉお」
浄化によって消える肉体。
全身に走る痛みに耐えながらも、彼らは前進してくる。
望んで戦っているわけでもない。
焼けるような痛みと負の感情が、朽ちた身体を突き動かしている。
「ごめん。どうか安らかに眠って」
私に出来ることは、彼らの肉体を浄化して、戦いを終わらせることだけ。
例え痛み苦しみ、恨まれることになっても。
「君が心を痛める必要はないさ。彼らの魂はでっち上げられた偽物だ」
「そうだとしても、身体は生きていた人のものだよね? だったら、やっぱり悲しいよ」
「そうか。ノアは本当に優しいな」
ユーレアスはニコリと微笑み、大鎌を振り一瞬でアンデッドを刈り取っていく。
「残念ながら、僕はそこまで優しくなれないよ」
そんなことない。
ユーレアスはちゃんと優しい。
だって、彼は怒っていたから。
墓地の話を聞いた時、わかり辛かったけど、彼は怒っていたんだ。
そうだとわかったのは、道中の話を聞いた時だけど。
「ユーレアス。やっぱりネクロマンサーの仕業で間違いないの?」
「うん、間違いないね。僕の眼に狂いはないよ」
彼の眼は、人の魂を見ることが出来る。
その彼が言うのだから、本当に間違いないのだろう。
だとすれば、新たに生まれる疑問がある。
私はぼそりと口にする。
「じゃあ……ネクロマンサーはどこにいるのかな?」
その直後――
「ここにいるぞ? おじょーさん」
全身が震えあがるほどの寒気が私を襲う。
声がじゃない。
肩にトンと乗せられた手を、こんなにも気持ち悪いと思ったのは、生まれて初めてだった。
「へぇ~ 面白い魂してるじゃねーかよ」
「貴方は……」
「ちょっと触ら――っと!」
私の目の前に、大鎌が振り下ろされた。
男は後ろに避けて、華麗に空中で一回転して着地する。
「ユーレアス!」
彼は大鎌を持ち上げ、私の前に立つ。
一瞬だけ見えた彼の表情は、今までに見たことのないほど怖かった。
「おいおい、いきなり物騒なもん振り回すなよ。最近の奴は礼儀がなってねぇーな~」
「生憎だけど、僕は最近の人間じゃないからね」
「はっ! ちげーねぇな~ お前が当代の【死神】か?」
「おやおや、確認しないとわからないのとは。 君ってもしかして、聞いていたより馬鹿だったりするのかな?」
「言ってくれるな~ 冥王の犬風情がよぉ」
二人の会話が淡々と進む。
この場で私だけが、状況についていけていない。
ユーレアスの反応を見る限り、彼はあの男を知っている。
それも良い関係ではなく、冥王様とも関係があるみたいだ。
「ねぇ、ユーレアス」
「ごめんね。今はゆっくり説明している余裕がないんだよ」
私が尋ねる前に、彼はそう答えた。
さらに続けて言う。
「出来るなら、君だけでも先に逃げてほしいな」
「なっ、ちょっと待って!」
「そうだぜ~ 仲間外れは良くないと思うぞ? 俺はそっちのおじょーさんにも興味があるからなぁ」
男はニヤリと笑う。
その笑顔は恐ろしくて、怖くて身が竦む。
ユーレアスはそんな私を庇うように話題を逸らす。
「君の相手は僕だよ?」
「なぁおじょーさん、名前はなんて言うんだ? オレはシリスっつーんだよ」
「聞いてないよ。僕の許可なく彼女に話し掛けないでもらえるかな?」
「あぁん? んなけちくせーこと言うなよ。お前だった同じ眼があんだし見てるんだろ? そんな綺麗に澄んだ魂なんて見たことねーよ。なぁ、そんなもん見せられたらよぉ……汚したくならねーか?」
シリスは今までで一番ぞっとする笑顔を見せた。
恐怖のあまり私は動けない。
でも、ユーレアスは動く。
地面を力強く蹴り飛ばし、シリスに向けて大鎌を振り下ろした。
「はっ! 早漏野郎がぁ!」
シリスはどこからか大剣を取り出し、ユーレアスの大鎌を受け止める。
続けて連撃をユーレアス。
シリスはその全てを受け止め、反撃すらしている。
「はっは! 久しぶりの戦闘たぜぇ!」
「随分と楽しそうだね」
「そりゃそーだろぉ? なんたって死ぬかもしれねー殺し合いだぁ~ こんなスリリングなもん楽しまねーわきゃーないぜ!」
「そうかい。あいにく僕は、楽しむ気なんてサラサラないけどね」
ユーレアスは青い炎を生み出し、シリスに向けて放つ。
「チッ、冥界の炎か」
「その通りさ。この炎なら、君の肉体にも効果はあるんだろう?」
「めんどくせーなぁ~ しゃーねぇ」
炎を大剣で弾き、シリスは切っ先を地面に突き刺す。
直後、巨大な地響きが私たちを襲う。
「とっておきだぜ」
墓地がひび割れ、裂けた大地に呑み込まれていく。
「う、うわっ」
「ノア!」
ユーレアスは私を抱きかかえ、裂けた地面から離れる。
次に振り返った時、私たちの視界には……
巨大なドラゴンがいた。
0
お気に入りに追加
287
あなたにおすすめの小説
追放された公爵令嬢はモフモフ精霊と契約し、山でスローライフを満喫しようとするが、追放の真相を知り復讐を開始する
もぐすけ
恋愛
リッチモンド公爵家で発生した火災により、当主夫妻が焼死した。家督の第一継承者である長女のグレースは、失意のなか、リチャードという調査官にはめられ、火事の原因を作り出したことにされてしまった。その結果、家督を叔母に奪われ、王子との婚約も破棄され、山に追放になってしまう。
だが、山に行く前に教会で16歳の精霊儀式を行ったところ、最強の妖精がグレースに降下し、グレースの運命は上向いて行く
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
魔力なしと虐げられた令嬢は孤高の騎士団総長に甘やかされる
橋本彩里(Ayari)
恋愛
五歳で魔力なしと判定され魔力があって当たり前の貴族社会では恥ずかしいことだと蔑まれ、使用人のように扱われ物置部屋で生活をしていた伯爵家長女ミザリア。
十六歳になり、魔力なしの役立たずは出て行けと屋敷から追い出された。
途中騎士に助けられ、成り行きで王都騎士団寮、しかも総長のいる黒狼寮での家政婦として雇われることになった。
それぞれ訳ありの二人、総長とミザリアは周囲の助けもあってじわじわ距離が近づいていく。
命を狙われたり互いの事情やそれにまつわる事件が重なり、気づけば総長に過保護なほど甘やかされ溺愛され……。
孤高で寡黙な総長のまっすぐな甘やかしに溺れないようにとミザリアは今日も家政婦業に励みます!
※R15については暴力や血の出る表現が少々含まれますので保険としてつけています。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
【完結】捨てられた悪役令嬢を救います!
古い炭酸水
恋愛
王太子に浮気され、その浮気相手には虐められたと嘘をつかれ悪役にされたベルリーナ。
明日は卒業パーティー。
どうせありもしないことを言われて断罪されるんだろう。
だったら断罪されて辛い人生を送る前に死んでやる!
――――――――――――――――
そんなベルリーナを見守っていた女神が彼女になりきって断罪に立ち向かう話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる