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漆章 創ラヌ“カミ”大湖
さん 思い出。
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おかあさん、おかあさん
わたし、いいこ?
おかあさん、おかあさん
わたし、いっぱいがんばったよ
おかあさん、おかあさん
ごほうび、ちょうだい
わたしね、わたしね
こんなこと、したくないよ
おかあさん、わたし
どうして、くるしいの?
………嫌な夢を見た。
頭が痛い。
いつの間にか眠っていたみたいだ。
お日様と血の匂いがする毛皮に包まれて、わたしは夢を見ていたようだ。
なんだか懐かしい、昔の記憶。
今更思い出したって、意味は無い。
よし、続けよう。
始めたからにはね。
☆☆☆☆☆☆☆
アタシはソラネさんと色々お話した。
記憶はあやふやで、ハッキリとはしていないけれど
大事なことをしなきゃ行けない気がするの。
そのせいかな。
気づいたら聞いてた。
「ソラネさん、拳銃って作れる?」
聞いてしまった。
なんのために?
アタシは、どうしてそんなものを欲しがったのだろうか?
口に出してからそう思った。
『作れるけど……もう、いいの?』
ソラネさんは、思い詰めたような顔をしてから、答えた。
「……なんだか、必要な気がするんです。記憶は未だに…全部は思い出してないけど、拳銃が必要な気がするんです。何に使うかは考えただけで恐ろしいですけどね……あはは…。」
きっと護身用かなにかだろう。
そう、思い込むことにした。
『…とりあえず作ったけど……無闇に使っちゃダメだよ。』
頭の中には、まだ謎の人物の名前が浮かぶ。
“秋山雪美”。
彼女?は一体、アタシの何だったんだろうか?
きっと、大切な人な気がする。
でも同時に、恐怖も沸きあがる。
なぜ?
………もしかして
その為の、拳銃………?
点と点が、繋がっていく気がした。
秋山雪美という、多分アタシの大切な人。
それと同時に、恐怖も感じる。
もしかしたら、彼女…は、過ちを犯したのかもしれない。
その過ちとは……?
あぅ…頭が、痛い……。
思い出してはいけないのだろうか……?
思い出さなくちゃ…思い出せ
思い出せ、思い出せ…!!!
…うっ……あぁ………あっ……あああ…!!!
思い…………出した……!!!
秋山雪美は……………ユキは……!!!!!
みんなを……殺したんだ!
………アタシが止めなくちゃ
ユキには、アタシしか居ないんだ。
今止められるのはきっと、アタシだけ。
だから、だからソラネさんは銃を作ってくれた。
…………止めよう。
何がなんでも、あの子をとめなくちゃ。
そして
アタシが全部背負うんだ。
わたし、いいこ?
おかあさん、おかあさん
わたし、いっぱいがんばったよ
おかあさん、おかあさん
ごほうび、ちょうだい
わたしね、わたしね
こんなこと、したくないよ
おかあさん、わたし
どうして、くるしいの?
………嫌な夢を見た。
頭が痛い。
いつの間にか眠っていたみたいだ。
お日様と血の匂いがする毛皮に包まれて、わたしは夢を見ていたようだ。
なんだか懐かしい、昔の記憶。
今更思い出したって、意味は無い。
よし、続けよう。
始めたからにはね。
☆☆☆☆☆☆☆
アタシはソラネさんと色々お話した。
記憶はあやふやで、ハッキリとはしていないけれど
大事なことをしなきゃ行けない気がするの。
そのせいかな。
気づいたら聞いてた。
「ソラネさん、拳銃って作れる?」
聞いてしまった。
なんのために?
アタシは、どうしてそんなものを欲しがったのだろうか?
口に出してからそう思った。
『作れるけど……もう、いいの?』
ソラネさんは、思い詰めたような顔をしてから、答えた。
「……なんだか、必要な気がするんです。記憶は未だに…全部は思い出してないけど、拳銃が必要な気がするんです。何に使うかは考えただけで恐ろしいですけどね……あはは…。」
きっと護身用かなにかだろう。
そう、思い込むことにした。
『…とりあえず作ったけど……無闇に使っちゃダメだよ。』
頭の中には、まだ謎の人物の名前が浮かぶ。
“秋山雪美”。
彼女?は一体、アタシの何だったんだろうか?
きっと、大切な人な気がする。
でも同時に、恐怖も沸きあがる。
なぜ?
………もしかして
その為の、拳銃………?
点と点が、繋がっていく気がした。
秋山雪美という、多分アタシの大切な人。
それと同時に、恐怖も感じる。
もしかしたら、彼女…は、過ちを犯したのかもしれない。
その過ちとは……?
あぅ…頭が、痛い……。
思い出してはいけないのだろうか……?
思い出さなくちゃ…思い出せ
思い出せ、思い出せ…!!!
…うっ……あぁ………あっ……あああ…!!!
思い…………出した……!!!
秋山雪美は……………ユキは……!!!!!
みんなを……殺したんだ!
………アタシが止めなくちゃ
ユキには、アタシしか居ないんだ。
今止められるのはきっと、アタシだけ。
だから、だからソラネさんは銃を作ってくれた。
…………止めよう。
何がなんでも、あの子をとめなくちゃ。
そして
アタシが全部背負うんだ。
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