転生するなら人間がいいな〜 〈零〉

肆章 冷エタ“ネザー”山脈

に 冷静に冷静に。

あぁ……だめだ……。

冷静にならなくちゃ…！

焦ってはダメよ、ソラ…！

最後の希望は、私なんだから……！

落ち着くの……深呼吸して……

吸って……吐いて……

吸って…

吐いて……

よし……大丈夫。
きっとうまく行く。
私なら…大丈夫。
お姉ちゃんもいる…まだ手札はある。
………まだ…大丈夫…。
大丈夫…。

きっと………終わる…。

信じてる……信じてるから……。

お願い……お願い神様……。

全てが元に戻りますように……。

☆☆☆☆☆☆☆

もう、この島には用がない。

服も洗浄し終え、最後の食事を終えた。

冷静になった今、殺しの精度は上がった。

私の恨みは、終わらない。

殺して殺して、そして

このループを終わらそう。

せめて、この最後のループが終わる頃に

私の自我を保てるように。

憎悪に自我を奪われないように。

私は冷静でなくては行けない。

情を抱いては行けない。

……サクラ…。

私は……間違っているのかな？

………サクラは自分の思う道を進んでって言ったけど、

私は……私の道はこれであっているのかな……。


私は………人間になれるのかな。




ユキなら大丈夫。




そう、聞こえた気がした。

私は……私は大丈夫。


きっとうまくいく。

終わらせよう。


とりあえず、目指す場所は貧困の村…いや、

魔法の村。

そして、私の標的



ミチェル・ルナールをぶっ殺す………！！！