転生するなら人間がいいな〜 〈零〉

弐章 狂ッタ“キノコ”森

ご 狂った赤飛沫。

どうすればいいんだ……。

終わった。

相手が悪すぎる……。

チキショウ。

『………くそが。』

＊＊＊＊＊＊＊

ここでやらなきゃ！！

ここで……殺さなければ！！！

壊れてしまう……！！

｢……弾かれたっ。｣

でも確かに斬った。

少しだけど、私が有利だ。

でも、やっぱりダメだ。

普通ならもう既に綺麗に真っ二つなのに。

腕だけ切れた……。

ふふふ、でもやっぱり。

相手もただの人間に過ぎない。

疲れてるんだ。

相手の動きが鈍くなってる。

自由落下しているさなか、疲弊しているならば。

『……くそがっ！！』

｢…よわっ。｣

脚が切れる。

ふふふ、やっと切れた。

広がってく血液。

このままだったら出血多量で死ぬ。

勝った。

『………負けねぇよ！！』

……あれ？

目の前から消えた。

私だけが空中にいる。

空を舞っている。

…………これが違和感の正体か。

これがスキル。

………面白くなってきた。

でも、脚を切ったから、結局動けないはず。

｢……ただいまっ♪｣

ドスンっ！！

と、衝撃音が響く。

足が少し痛い。

『あ………うそ……だ！？』

シンは脚に包帯を巻いてた。

無駄だよ。

私は、一瞬で頭をふたつに割いた。

バイバイ。

楽しかったよ。