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【秋山 冬也】編

2日目 妹を探して三千里

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……ものすごく心配だ。
『…先輩?貧乏ゆすり凄いっすよ?』
ああ……心配だ。
『大丈夫すか?先輩。話聞きますよ?』
……いまユキは無事だろうか。
『先輩っ!!』
「…うぉ!なんだ…石田か。なんだ?」
『秋山先輩、顔青いっすけどどうしたんすか?』
「あーその事か。…実は妹がな、行方不明なんだ。」
『え!?それって大丈夫なんすか!?』
「…だから困ってんだよ。」
『そうすか…。じゃあ先輩、俺が代わりに仕事やるっすから、先輩は妹さんを探しに行ってくださいっすよ。』

彼は後輩の石田一輝いしだ かずき。俺こと秋山冬也あきやま とうやの自慢の後輩だ!
彼はめちゃめちゃ頼れるし、俺が居なくても彼はものすごく戦力になるな。
(任せても大丈夫か。)
「……石田、頑張れよ。」
『先輩こそ、妹さんが見つかるといいですね。』
「ああ…頑張る。」

とりあえず俺は会社を飛び出した。

(ユキ……無事でいてくれよ!)

俺はユキの家の近くを探した。

家の中からガサゴソきこえる。

(もしや、ユキか?)

ピーンポーン。

チャイムがなった途端、慌てた様子で足音がバタバタ聞こえる。

もしやびっくりしてるのかな?

窓から除くと、知らない男がいた。

……もしや空き巣か?

とりあえず退治しよう!

「おい空き巣!お前俺の妹の家を漁るんじゃない!」

…嫌な予感がする。

『…ちっ。しね。』

(…え?)

バァーン!

「…ぐっ!」

『きゃぁぁぁああ!!』

俺は頭を打たれた。

あいつは、ピストルを持ってた。

俺は馬鹿だ。

死ぬかもしれないことを全然考えずに。

……ユキは………ぶじ……なの……か…。

『誰か!!誰か警察を!!!』

☆☆☆☆☆☆☆

……ここは?

いったい。

…………知らないところだ。


助かったのか?


……!?ユキは!??

ユキはどこだ!?

…………ああ、俺は死んだのか。


なんも感じない。

なんも見えない。

……え??

目の前に……天井が広がる。

動けない。

『ふふふ。初めまして。私の。』

目の前には女性が映る。

あれ、転生ってやつか?

……それよりユキが心配だが。

『名前は……そうだわ、。そうしましょう。』

……セレン?俺は冬也だぞ?

………この女の人も知らないし。

ちょっと否定してみるか。

「……う……あぅ……。」

声が……出ない?

もしや、これ赤ちゃんなのか?

でぃすいずべびー!?

え、どうすんのこれ。

ま、とりま頑張るか。


こうして普通の赤ちゃんとして過ごした。

3年後に妹が生まれた。

というか、今更だけど女として生まれたみたいだ。

めんどくせぇな。

ちなみに生まれた新しい妹の名前は

大人になったら、ユキに会えるといいな。
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