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2章

(時間軸がぶっ壊れている内容です。少しだけエログロなので、パスしても大丈夫です。)

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1.「もう願い事は決まってるんだ」
 裕次郎は、ヤコの肩に優しく手を置いた。気のせいか、肩が震えているようにも見える。
6.「・・・わかったニャ。なにすればいいかニャ?」
 ヤコは何かを考えているのか、裕次郎とは視線を合わせようとせず、肩に置かれた手をじっと見つめている。
「・・・・・・」
 裕次郎は何も答えず、両手でヤコの肩を掴み、そのまま勢い良くベッドに押し倒した。
「・・・これが裕次郎のお願いかニャ・・・わかったニャ・・・」
 ヤコは震えながらも、両手で胸を隠すように握りしめていた毛布を、諦めたように離した。
 裕次郎は乱暴に毛布を剥がす。甘い香りと共に、寝巻きを着ているヤコの体が現れた。多少貧相ではあるもの、服一枚上では乳房の膨らみは隠せていない。
 裕次郎を興奮させるには、十分すぎる体だった。
 細いヤコの両手手首を左手で掴み、無理矢理押さえつけながら、乱暴に寝巻きを引きちぎる。
 ボタンが跳び、裂け目から、白い肌が晒された。
「裕次郎・・・怖いニャ・・・やめてニャ・・・」
 ヤコが懇願するように、見つめてくる。その大きな目の縁には、涙が溜まっていた。支えきれなくなった涙が、一筋、流れ落ちる。
「・・・ハア・・・もし逃げようとしたら、ただじゃおかないからな・・・」
 裕次郎は、左手でヤコの体を押さえつけ、右手で、破れた服の隙間から手を入れようとした瞬間、極度に興奮したせいなのか、思考が頭の中で反響する。
『ヤコには悪いけど、何でも聞くとか言うから・・・』
『でも、綺麗な肌だなあ。すべすべしてそうだ・・・』
『早く触りたい。全身全て俺の物だ・・・』
『体も、心も、肉も、骨も、全て俺の物だ・・・壊しても大丈夫だ・・・』
『体の中も見てみたいなあ・・・』
『そうだ。体も切り裂いてみよう。内蔵も綺麗だろうな・・・』
『そうだ。殺そう。どうやって殺そうかなあ。絞殺かな? 刺殺かな? 楽しみだな・・・』
 裕次郎は、ヤコの乳房に触れる寸前、いつの間にか殺そうとしていたことに気がつくと、自分の異常さに我に返る。だが、悪くない気分だ。いや、最高の気分だ。俺はこの女に五千回殺されたんだ。一回殺すくらい誤差の範囲内だ。
「アハハハァ・・・」
 笑いながらヤコを見と、怯えたように耳を折り、声を出さずに震えながら泣いていた。
『バキィ!』
 突然ドアが開き、ロケットのようにベルが飛び込んできた。そのまま床に着地する。
「ウジ! ウジウジ!」
 何かを伝えようとしているのか、必死に突起を振り回す。すると突然、裕次郎に向かって飛びかかって来た。
 ヤコに馬乗りになっていた裕次郎は、飛んできたベルを間一髪で避けた。ベルはそのまま壁に激突し、床に転がった
 気分が良いせいだろうか、運動神経も良くなっている気がする。裕次郎はゆっくりと、震えているヤコに向き直り、破れた服の隙間に手を伸ばした。




続けたいけど。続きません。


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