26 / 51
26.ヘンタイだよヘンタイ
しおりを挟む
「おっ! あれは外の光じゃないか⁉ よしっ、さっさと体を洗いに行こう! もーベッタベタで嫌になるよ」
服を溶かされ、肌を粘液に覆われながらもどうにかスライムを倒した僕たちは、早くここを抜け出したい一心で探索を続けていた。
幸いなことに、あのスライムは本当にイレギュラーだったらしく、道のりの中で他のモンスターには出くわさず、緊張感に包まれつつも安全に歩みを進められた。
そして体感で数時間後、ここに入ってきた時と同じような、陽の光に照らされた階段を見つけた。光の色合いからして、今は夕方だ。
この時気づいたけど、光の球はいつの間にか消えていた。
(探索前につけておいた焚き火も、その残骸すらも見当たらない……ってことは、最初に見たのとは別の場所か)
一体どこに出るのか、モンスターの脅威は少ないにしても、警戒を怠るべきじゃない。――そんなことを考えながら階段を駆け上がる。
「アンタら、なんて格好してんだい⁉」
本来とても人前には出られないような装いの僕たちを迎えたのは、見覚えのある光景と、見覚えのある顔だった。
~~~~~
「いやー、まいったまいった! まさかおばあちゃんに見られてしまうとは!」
「しかしスライムとは、災難だったねぇ」
階段を登った先には、以前3人で薬草を集めに来た草原が広がっていて、加えてポーション作りを生業にしている、あの魔女のようなおばあさんもいた。おばあさんは珍しく体の調子が良く、今日は自分で素材を調達しに来ていたらしい。地面から声が聞こえるので様子を見に行ったところ、とんでもない格好をした僕たちが飛び出してきたというわけだ。
「ほんっと、してやられたって感じ。ほら、マルカを見てよ、ミニスカ剣士とかいうドスケベな姿になっちゃって。これじゃユウくんに悪影響だ」
「カオルさんよりはマシだと思いますけどぉー⁉ あなたなんてほぼ裸じゃないですか! ユウくんに悪影響なので早く服着てください」
「着たいのは山々だっつの! まずはこの粘液を落としきらないとさぁ~」
僕を出しにして言い合いが始まった。2人が自分の姿を意識しすぎないよう、敢えて口出ししなかったのに。僕の気遣いが台無しだよ。
「何やってんだい、子どもの前でみっともない。風呂くらい使わせてやるから、さっさとソレ落としな」
さすがにおばあさんも呆れ気味だ。
「「う……ごめんなさい」」
僕たちは彼女の言葉に甘えて、お風呂を借りることにした。
「ん? アレは……?」
草原からアグトスへ移動しようとした時、後ろからガタゴトと馬車の列が走ってきた。どうやら、この世界には普通の馬も生息しているようだ。馬車一つごとに御者は2人、どちらも鎧と剣を装備している。
「ああ、あれは町と学校を行き来する送迎の馬車ですよ、ユウくん。この国、というか大陸のほとんどでは、10歳まで学校に通うことになっているんです。」
「へえ、そんな決まりがあったんだ」
「ん? 坊やも学校は行ってたんじゃないのかい?」
「あ、えっと、ユウくんには色々ありまして……」
「……そうかい、苦労したんだね。」
「う、うん」
危うくおばあさんの前でボロを出すところだった。色々と勘違いさせてしまったようだけど、変に食いつかれるよりは良い。ここはマルカに感謝だ。
「じゃ、じゃあ馬車の中には子どもたちが乗ってるわけだ! 私好みの子もいるかな? まあユウくんが一番なのはとっくに知ってるけどね!」
カオルもわざとらしく話を逸らす。”僕が一番”という台詞になぜか体の芯が熱くなったけど、その理由は分からなかった。――それよりも
「そうです……こ、こ、子どもたちが……」
みるみる赤くなっていくマルカの方が気になった。
(あっ!)
そうだ、今の僕たちの格好! こんなものは子どもに悪影響だ。けれど無念なことに、ここは草原。隠れられるような場所はない。
馬車の列が僕たちの横を過ぎる。御者はドン引きした顔で、中の子どもたちは各々が多様な表情でこちらを見ていた。
「うわっ、なにあのカッコ!」
「こ、こら! 見ちゃだめだよ!」
「すっげー! あの人おっぱいめっちゃデカい!」
「わたしああいうのなんて言うか知ってる! ヘンタイだよヘンタイ!」
みんな口々に、そして好き勝手に感想を述べて過ぎていく。だけどそのターゲットになったのは主にカオルだった。彼女の服装が一番マズいのも理由の一つだけど、きっとカオル自身に、人を惹き付ける力があるのだと思う。
僕はひとまず、見られることを特に恐れていたマルカをなだめることにした。
「良かったねマルカ。みんなマルカのことは気にしてなかったみたいだよ」
「…………それはそれでなんか嫌です!」
(えぇ……)
「幼女に変態って言われた……変態って……」
ぷんすこと機嫌を悪くするマルカの横では、カオルが言葉の矢を胸に受けて項垂れていた。僕としては今更なことだけど、彼女的にはとてもショックだったようだ。
「うぅ、子どもにこんな姿を見られた……これじゃもうお嫁に行けないっ。こうなったら……ユウくん、私を貰って!」
「なんでそうなるのさ」
ドサクサに紛れて何を言い出すんだこの人は。嬉しくないわけではないけど、さすがにこれは引く。
「アホなこと言ってないで、早く行くよ!」
馬鹿馬鹿しい流れをおばあさんが遮ってくれた。彼女の言う通り、今は早く戻らないと。
「そうだったそうだった。お風呂~」
「ああ、風呂といえば、アンタら『和みの宿』に行ったことはあるかい?」
「『和みの宿』、聞いたことはありますね。温泉宿でしたっけ」
「そう、それ。料金も安いし、疲れを癒やすのにあれ以上の場所はないよ。興味があれば行ってみるといい、休み方を心得ておくのも、冒険者としての課題さね」
「温泉⁉ 温泉があるの⁉ マジか、すぐにでも行きたいな!」
温泉の話題が出た途端、カオルが凄い勢いで食いついてきた。実は僕も、以前データで旅館を知ってから気になっていた。まさか異世界で体験できるなんて。
「せっかちな娘だね……まあそう遠くはないから、馬車で行けば日が沈む前には着くだろうが、その前に、スライムの粘液を落としてからだよ」
「分かってるよおばあちゃん。よっしゃ行くぞ~」
「で、でもいきなり行って大丈夫でしょうか? 部屋が埋まってたりとか……」
マルカが不安そうに口を挟む。確かに、旅館といえば大抵が予約制だ。この世界の基準は知らないけど、大きくは変わらないはず。
「あそこは部屋の多さと対応の速さで有名なのさ。心配するこた無いよ。」
~~~~~
アグトスへ戻った僕たちは、すぐにおばあさんの家で体を洗い、着替えを終えた。そして帰還報告をしにギルドへ寄った後、町の北側にあるという厩舎に向かった。
「こんなところに馬がいたとは……」
カオルも僕も、馬という存在に改めて驚いていた。今まではタイミングの問題で馬車とすれ違うようなことは無かったし、何よりアグトスに厩舎があったことも知らなかった。
「えへへ、3人でお泊りって初めてですね! すごく楽しみです!」
「ああ、私もだ」
「僕も」
ついさっきお風呂に入ったばかりにも関わらず、僕たちは温泉宿への期待を膨らませながら馬車に乗った。
~~~~~
「申し訳ございません、本日は貸し切りのご予約が入っておりまして……」
「「「えぇ~っ!」」」
胸を踊らせながら『和みの宿』に着いた僕たちを待っていたのは、おしとやかな女将さんと、予想だにしない答えだった。
「嘘だろ……そんな……」
カオルが悲しみに暮れて崩れ落ちる。僕もそうしたい気分だ。
――不意に、神経を逆撫でするようなヘラヘラとした声が聞こえた。
「あれ? そこにいるのってマルカちゃんじゃない? やっほー、また会ったね!」
「あっ——あなたは!」
後ろを振り向くと、そこにはついこの前戦ったばかりの男、六道満が立っていた。
服を溶かされ、肌を粘液に覆われながらもどうにかスライムを倒した僕たちは、早くここを抜け出したい一心で探索を続けていた。
幸いなことに、あのスライムは本当にイレギュラーだったらしく、道のりの中で他のモンスターには出くわさず、緊張感に包まれつつも安全に歩みを進められた。
そして体感で数時間後、ここに入ってきた時と同じような、陽の光に照らされた階段を見つけた。光の色合いからして、今は夕方だ。
この時気づいたけど、光の球はいつの間にか消えていた。
(探索前につけておいた焚き火も、その残骸すらも見当たらない……ってことは、最初に見たのとは別の場所か)
一体どこに出るのか、モンスターの脅威は少ないにしても、警戒を怠るべきじゃない。――そんなことを考えながら階段を駆け上がる。
「アンタら、なんて格好してんだい⁉」
本来とても人前には出られないような装いの僕たちを迎えたのは、見覚えのある光景と、見覚えのある顔だった。
~~~~~
「いやー、まいったまいった! まさかおばあちゃんに見られてしまうとは!」
「しかしスライムとは、災難だったねぇ」
階段を登った先には、以前3人で薬草を集めに来た草原が広がっていて、加えてポーション作りを生業にしている、あの魔女のようなおばあさんもいた。おばあさんは珍しく体の調子が良く、今日は自分で素材を調達しに来ていたらしい。地面から声が聞こえるので様子を見に行ったところ、とんでもない格好をした僕たちが飛び出してきたというわけだ。
「ほんっと、してやられたって感じ。ほら、マルカを見てよ、ミニスカ剣士とかいうドスケベな姿になっちゃって。これじゃユウくんに悪影響だ」
「カオルさんよりはマシだと思いますけどぉー⁉ あなたなんてほぼ裸じゃないですか! ユウくんに悪影響なので早く服着てください」
「着たいのは山々だっつの! まずはこの粘液を落としきらないとさぁ~」
僕を出しにして言い合いが始まった。2人が自分の姿を意識しすぎないよう、敢えて口出ししなかったのに。僕の気遣いが台無しだよ。
「何やってんだい、子どもの前でみっともない。風呂くらい使わせてやるから、さっさとソレ落としな」
さすがにおばあさんも呆れ気味だ。
「「う……ごめんなさい」」
僕たちは彼女の言葉に甘えて、お風呂を借りることにした。
「ん? アレは……?」
草原からアグトスへ移動しようとした時、後ろからガタゴトと馬車の列が走ってきた。どうやら、この世界には普通の馬も生息しているようだ。馬車一つごとに御者は2人、どちらも鎧と剣を装備している。
「ああ、あれは町と学校を行き来する送迎の馬車ですよ、ユウくん。この国、というか大陸のほとんどでは、10歳まで学校に通うことになっているんです。」
「へえ、そんな決まりがあったんだ」
「ん? 坊やも学校は行ってたんじゃないのかい?」
「あ、えっと、ユウくんには色々ありまして……」
「……そうかい、苦労したんだね。」
「う、うん」
危うくおばあさんの前でボロを出すところだった。色々と勘違いさせてしまったようだけど、変に食いつかれるよりは良い。ここはマルカに感謝だ。
「じゃ、じゃあ馬車の中には子どもたちが乗ってるわけだ! 私好みの子もいるかな? まあユウくんが一番なのはとっくに知ってるけどね!」
カオルもわざとらしく話を逸らす。”僕が一番”という台詞になぜか体の芯が熱くなったけど、その理由は分からなかった。――それよりも
「そうです……こ、こ、子どもたちが……」
みるみる赤くなっていくマルカの方が気になった。
(あっ!)
そうだ、今の僕たちの格好! こんなものは子どもに悪影響だ。けれど無念なことに、ここは草原。隠れられるような場所はない。
馬車の列が僕たちの横を過ぎる。御者はドン引きした顔で、中の子どもたちは各々が多様な表情でこちらを見ていた。
「うわっ、なにあのカッコ!」
「こ、こら! 見ちゃだめだよ!」
「すっげー! あの人おっぱいめっちゃデカい!」
「わたしああいうのなんて言うか知ってる! ヘンタイだよヘンタイ!」
みんな口々に、そして好き勝手に感想を述べて過ぎていく。だけどそのターゲットになったのは主にカオルだった。彼女の服装が一番マズいのも理由の一つだけど、きっとカオル自身に、人を惹き付ける力があるのだと思う。
僕はひとまず、見られることを特に恐れていたマルカをなだめることにした。
「良かったねマルカ。みんなマルカのことは気にしてなかったみたいだよ」
「…………それはそれでなんか嫌です!」
(えぇ……)
「幼女に変態って言われた……変態って……」
ぷんすこと機嫌を悪くするマルカの横では、カオルが言葉の矢を胸に受けて項垂れていた。僕としては今更なことだけど、彼女的にはとてもショックだったようだ。
「うぅ、子どもにこんな姿を見られた……これじゃもうお嫁に行けないっ。こうなったら……ユウくん、私を貰って!」
「なんでそうなるのさ」
ドサクサに紛れて何を言い出すんだこの人は。嬉しくないわけではないけど、さすがにこれは引く。
「アホなこと言ってないで、早く行くよ!」
馬鹿馬鹿しい流れをおばあさんが遮ってくれた。彼女の言う通り、今は早く戻らないと。
「そうだったそうだった。お風呂~」
「ああ、風呂といえば、アンタら『和みの宿』に行ったことはあるかい?」
「『和みの宿』、聞いたことはありますね。温泉宿でしたっけ」
「そう、それ。料金も安いし、疲れを癒やすのにあれ以上の場所はないよ。興味があれば行ってみるといい、休み方を心得ておくのも、冒険者としての課題さね」
「温泉⁉ 温泉があるの⁉ マジか、すぐにでも行きたいな!」
温泉の話題が出た途端、カオルが凄い勢いで食いついてきた。実は僕も、以前データで旅館を知ってから気になっていた。まさか異世界で体験できるなんて。
「せっかちな娘だね……まあそう遠くはないから、馬車で行けば日が沈む前には着くだろうが、その前に、スライムの粘液を落としてからだよ」
「分かってるよおばあちゃん。よっしゃ行くぞ~」
「で、でもいきなり行って大丈夫でしょうか? 部屋が埋まってたりとか……」
マルカが不安そうに口を挟む。確かに、旅館といえば大抵が予約制だ。この世界の基準は知らないけど、大きくは変わらないはず。
「あそこは部屋の多さと対応の速さで有名なのさ。心配するこた無いよ。」
~~~~~
アグトスへ戻った僕たちは、すぐにおばあさんの家で体を洗い、着替えを終えた。そして帰還報告をしにギルドへ寄った後、町の北側にあるという厩舎に向かった。
「こんなところに馬がいたとは……」
カオルも僕も、馬という存在に改めて驚いていた。今まではタイミングの問題で馬車とすれ違うようなことは無かったし、何よりアグトスに厩舎があったことも知らなかった。
「えへへ、3人でお泊りって初めてですね! すごく楽しみです!」
「ああ、私もだ」
「僕も」
ついさっきお風呂に入ったばかりにも関わらず、僕たちは温泉宿への期待を膨らませながら馬車に乗った。
~~~~~
「申し訳ございません、本日は貸し切りのご予約が入っておりまして……」
「「「えぇ~っ!」」」
胸を踊らせながら『和みの宿』に着いた僕たちを待っていたのは、おしとやかな女将さんと、予想だにしない答えだった。
「嘘だろ……そんな……」
カオルが悲しみに暮れて崩れ落ちる。僕もそうしたい気分だ。
――不意に、神経を逆撫でするようなヘラヘラとした声が聞こえた。
「あれ? そこにいるのってマルカちゃんじゃない? やっほー、また会ったね!」
「あっ——あなたは!」
後ろを振り向くと、そこにはついこの前戦ったばかりの男、六道満が立っていた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件
藤岡 フジオ
ファンタジー
四十一世紀の地球。殆どの地球人が遺伝子操作で超人的な能力を有する。
日本地区で科学者として生きるヒジリ(19)は転送装置の事故でアンドロイドのウメボシと共にとある未開惑星に飛ばされてしまった。
そこはファンタジー世界そのままの星で、魔法が存在していた。
魔法の存在を感知できず見ることも出来ないヒジリではあったが、パワードスーツやアンドロイドの力のお陰で圧倒的な力を惑星の住人に見せつける!
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
前世持ち公爵令嬢のワクワク領地改革! 私、イイ事思いついちゃったぁ~!
Akila
ファンタジー
旧題:前世持ち貧乏公爵令嬢のワクワク領地改革!私、イイ事思いついちゃったぁ〜!
【第2章スタート】【第1章完結約30万字】
王都から馬車で約10日かかる、東北の超田舎街「ロンテーヌ公爵領」。
主人公の公爵令嬢ジェシカ(14歳)は両親の死をきっかけに『異なる世界の記憶』が頭に流れ込む。
それは、54歳主婦の記憶だった。
その前世?の記憶を頼りに、自分の生活をより便利にするため、みんなを巻き込んであーでもないこーでもないと思いつきを次々と形にしていく。はずが。。。
異なる世界の記憶=前世の知識はどこまで通じるのか?知識チート?なのか、はたまたただの雑学なのか。
領地改革とちょっとラブと、友情と、涙と。。。『脱☆貧乏』をスローガンに奮闘する貧乏公爵令嬢のお話です。
1章「ロンテーヌ兄妹」 妹のジェシカが前世あるある知識チートをして領地経営に奮闘します!
2章「魔法使いとストッカー」 ジェシカは貴族学校へ。癖のある?仲間と学校生活を満喫します。乞うご期待。←イマココ
恐らく長編作になるかと思いますが、最後までよろしくお願いします。
<<おいおい、何番煎じだよ!ってごもっとも。しかし、暖かく見守って下さると嬉しいです。>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる