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集落
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集落の近くでラルからおり、歩きで集落の門をくぐると、そこは人間が住み、生活をしています。
「すいませ~ん、砂漠の向こうから来たものですが、ちょっとお話を聞きたいんですが~!」
そう言って門の所から集落の中に向かい声をかけると、遊んでいた子供たちが一斉にこちらを向き、その後走って家の中に入っていきます。
暫くすると、集落の奥の方から数人の男を引き連れた老人がやってきます。
「これはこれは、砂漠の向こうからやってきたとおっしゃられたみたいですが、旅の方ですかな?」
「まあ旅人ではないんですが、自分はマサト=タケウチと言います。 つい先ごろ魔物の群れが砂漠を渡って来たので撃退をしたんですが、今後も砂漠を渡る魔物が現れるとも限らないので、この大地の状況を確認しようかと思って来たんです」
「そうですか、まあ数年ぶりの客人ですから無下に扱う訳にも参りますまい、泊まる場所を用意しますんで今日はゆっくりと旅の疲れを取られると言い」
「お気遣い、ありがとうございます。 まあ自分としてはこの大地に集落があるのが驚きなので、その辺のお話をお伺い出来ればと思うのですが」
「ははは、お若いマサト殿はせっかちのようじゃな、まあ隠すことは何もない集落だ、ワシの家で話をしてやろう」
そう言って老人の案内で家へと案内されますが、見る限り7~80軒ほどの家がある様に思えます。
大体1軒に4人として最低でも280人以上は済んでいる集落のようです。
案内された家も、木造住宅で造りもしっかりとしています。
なんか見る感じ日本の古民家みたいな造りだな…。
そんな事を思いながらも案内されるまま、家に入り案内された囲炉裏の前に座ります。
「私はこの集落の長をしていますムオイと申します。 それでマサト殿と申したか、聞きたい事とはどのような事ですかな?」
そう言ってムオイと名乗った老人はお茶を飲みながら話を促します。
「そうですね、聞いていた話と随分と違うので若干混乱しては居るのですが、まずこの大地にはこのような集落はいくつもあるのですか?」
「集落と言うのは人間が住む場所という事ですかな?」
「そうですね、ていうか人間が住む集落以外にも集落はあるんですか?」
「ありますぞ、ゴブリンの集落、オークの集落、オーガの集落、数えればきりがないでしょうな」
「そうですか、では人間の住む集落と言うのはあるのですか?」
「ありますな、一番近い集落ならここから3日程歩いたところにあります。 まあそれ以外にも集落はありますが、大体取引をしているのは一番近い集落とですかな」
「そうなんですね、でもこの大地は魔物が跋扈する大地と聞いていたのですが、えらく平和な感じに見えますけど、魔物に襲われることは無いんですか?」
「この辺に魔物は出ませんよ、この辺りは大昔に誰かが魔道具を使って魔除けをしたらしく、全く魔物が寄り付かんのです。 他の集落も同様に魔物が寄り付かなかったりするので、他の集落と取引をする際にだけ魔物に気を付ければ良いのです」
「そうですか。 大昔に魔道具を使って…。 それはこの大地にある遺跡と何か関係しているのですか?」
「ほう、遺跡の事も御存じとは、まあ恐らくその遺跡を作った先人達が作った物でしょうが、遺跡は数多くありますが、一番大きいと言われる遺跡はこの大地の中央の方、まあここからだと歩いて何日かかるやら…。 そんな所にあると聞いたことはありますが」
「恐らくって事は行かれたことは無いのですか?」
「昔から言い伝えられているのですよ。 まあ近くの集落と取引に行くのも命がけなのに、遺跡を見に行くなど、そんな酔狂な者はいませんよ。 とは言え、数年前に来た冒険者はその遺跡を探しに行くと言って出て行き帰って来ませんでしたが」
「帰って来なかったですか…。 それではこの集落に異世界人とかは来なかったですか?」
「異世界人ですか? ネレース様が神託を下された?」
「はい、その異世界人です」
「確かに居たには居たのですが、旅だってしまわれて帰って来ておりません」
「旅だった? 遺跡にですか?」
「いえ、それが砂漠を越えてその先に行くと言って旅だってしまわれたのです。 お止めは致したのですが、冒険が!未知の世界が俺を待っている!! と言われて…」
「あ~、そう言う感じの人だったんですね…。 まあ遺跡に向かわなかっただけましですね」
「そうなのですか? ただネレース様が言われたような知識や技術は何も得られませんでしたな…。 とは言えこのように平和な辺境の集落ですから大それた知識や技術などは不要なのでしょうが」
そう言ってお茶を飲むムオイさんですが、確かにこの集落の周辺はこの世界に来て初めてと言っていいほど穏やかで魔物の影に怯えている多くの村々のような緊張感もありません。
「確かに、見る限り、田畑もあって、肉などは野生動物が豊富な草原があるおかげで不足はしないでしょうし、平穏と言えば平穏ですね」
「ええ、衣食住には事欠きませんし、この一帯、大体歩いて1日ぐらいの距離には魔物も現れませんから魔物に怯える必要もありません。 とは言え鉄などはほとんど採れないので困ると言えば困りますが…」
「鉄ですか、まあ鉄は沢山あるんですけど…。 そうだ、取引とかしませんか?」
「取引ですか? この集落には農作物や干し肉の類しかありませんが?」
「ものでは無くて拠点とさせて貰いたいんですよ、それに。他の集落にもお世話になるかもしれないんで、その辺の口利きもして貰いたいですし」
「ふむ~、まあそれは容易い事ですが、そのような事でよろしいので?」
「ええ、自分はチョット特殊で魔物を使役してるんですよ、主にゴブリンなんですけど、それを率いてこの大地を調査するにあたって拠点となる安全地帯はかなり助かるんで」
「そうですか、ただ魔物が寄り付かないこの一帯に使役しているとは言え魔物が足を踏み入れるか、その辺は保証出来ませんぞ?」
「まあその時はその時で、最悪自分が拠点と出来る安全地帯があればいいんで」
そう言って、1つ10キロのインゴットにした鉄を10個程アイテムBOXから出すと、ムオイさんは目を見開きます。
「これは…。 このような量を頂いてもよろしいので?」
「ええ、何ならこの倍でもいいですよ。 結構過剰在庫なので」
そう言って更にアイテムBOXから鉄を出し並べていくとムオイさんは、この集落を拠点とする事を快く了承してくれます。
うん、何事も買収が一番だね。
不足してる物をそれなりの量出せば大体がすぐ飛びついて来る。
後は近隣の集落に紹介状でも書いて貰って、他の集落も見て周ろうかな。
「すいませ~ん、砂漠の向こうから来たものですが、ちょっとお話を聞きたいんですが~!」
そう言って門の所から集落の中に向かい声をかけると、遊んでいた子供たちが一斉にこちらを向き、その後走って家の中に入っていきます。
暫くすると、集落の奥の方から数人の男を引き連れた老人がやってきます。
「これはこれは、砂漠の向こうからやってきたとおっしゃられたみたいですが、旅の方ですかな?」
「まあ旅人ではないんですが、自分はマサト=タケウチと言います。 つい先ごろ魔物の群れが砂漠を渡って来たので撃退をしたんですが、今後も砂漠を渡る魔物が現れるとも限らないので、この大地の状況を確認しようかと思って来たんです」
「そうですか、まあ数年ぶりの客人ですから無下に扱う訳にも参りますまい、泊まる場所を用意しますんで今日はゆっくりと旅の疲れを取られると言い」
「お気遣い、ありがとうございます。 まあ自分としてはこの大地に集落があるのが驚きなので、その辺のお話をお伺い出来ればと思うのですが」
「ははは、お若いマサト殿はせっかちのようじゃな、まあ隠すことは何もない集落だ、ワシの家で話をしてやろう」
そう言って老人の案内で家へと案内されますが、見る限り7~80軒ほどの家がある様に思えます。
大体1軒に4人として最低でも280人以上は済んでいる集落のようです。
案内された家も、木造住宅で造りもしっかりとしています。
なんか見る感じ日本の古民家みたいな造りだな…。
そんな事を思いながらも案内されるまま、家に入り案内された囲炉裏の前に座ります。
「私はこの集落の長をしていますムオイと申します。 それでマサト殿と申したか、聞きたい事とはどのような事ですかな?」
そう言ってムオイと名乗った老人はお茶を飲みながら話を促します。
「そうですね、聞いていた話と随分と違うので若干混乱しては居るのですが、まずこの大地にはこのような集落はいくつもあるのですか?」
「集落と言うのは人間が住む場所という事ですかな?」
「そうですね、ていうか人間が住む集落以外にも集落はあるんですか?」
「ありますぞ、ゴブリンの集落、オークの集落、オーガの集落、数えればきりがないでしょうな」
「そうですか、では人間の住む集落と言うのはあるのですか?」
「ありますな、一番近い集落ならここから3日程歩いたところにあります。 まあそれ以外にも集落はありますが、大体取引をしているのは一番近い集落とですかな」
「そうなんですね、でもこの大地は魔物が跋扈する大地と聞いていたのですが、えらく平和な感じに見えますけど、魔物に襲われることは無いんですか?」
「この辺に魔物は出ませんよ、この辺りは大昔に誰かが魔道具を使って魔除けをしたらしく、全く魔物が寄り付かんのです。 他の集落も同様に魔物が寄り付かなかったりするので、他の集落と取引をする際にだけ魔物に気を付ければ良いのです」
「そうですか。 大昔に魔道具を使って…。 それはこの大地にある遺跡と何か関係しているのですか?」
「ほう、遺跡の事も御存じとは、まあ恐らくその遺跡を作った先人達が作った物でしょうが、遺跡は数多くありますが、一番大きいと言われる遺跡はこの大地の中央の方、まあここからだと歩いて何日かかるやら…。 そんな所にあると聞いたことはありますが」
「恐らくって事は行かれたことは無いのですか?」
「昔から言い伝えられているのですよ。 まあ近くの集落と取引に行くのも命がけなのに、遺跡を見に行くなど、そんな酔狂な者はいませんよ。 とは言え、数年前に来た冒険者はその遺跡を探しに行くと言って出て行き帰って来ませんでしたが」
「帰って来なかったですか…。 それではこの集落に異世界人とかは来なかったですか?」
「異世界人ですか? ネレース様が神託を下された?」
「はい、その異世界人です」
「確かに居たには居たのですが、旅だってしまわれて帰って来ておりません」
「旅だった? 遺跡にですか?」
「いえ、それが砂漠を越えてその先に行くと言って旅だってしまわれたのです。 お止めは致したのですが、冒険が!未知の世界が俺を待っている!! と言われて…」
「あ~、そう言う感じの人だったんですね…。 まあ遺跡に向かわなかっただけましですね」
「そうなのですか? ただネレース様が言われたような知識や技術は何も得られませんでしたな…。 とは言えこのように平和な辺境の集落ですから大それた知識や技術などは不要なのでしょうが」
そう言ってお茶を飲むムオイさんですが、確かにこの集落の周辺はこの世界に来て初めてと言っていいほど穏やかで魔物の影に怯えている多くの村々のような緊張感もありません。
「確かに、見る限り、田畑もあって、肉などは野生動物が豊富な草原があるおかげで不足はしないでしょうし、平穏と言えば平穏ですね」
「ええ、衣食住には事欠きませんし、この一帯、大体歩いて1日ぐらいの距離には魔物も現れませんから魔物に怯える必要もありません。 とは言え鉄などはほとんど採れないので困ると言えば困りますが…」
「鉄ですか、まあ鉄は沢山あるんですけど…。 そうだ、取引とかしませんか?」
「取引ですか? この集落には農作物や干し肉の類しかありませんが?」
「ものでは無くて拠点とさせて貰いたいんですよ、それに。他の集落にもお世話になるかもしれないんで、その辺の口利きもして貰いたいですし」
「ふむ~、まあそれは容易い事ですが、そのような事でよろしいので?」
「ええ、自分はチョット特殊で魔物を使役してるんですよ、主にゴブリンなんですけど、それを率いてこの大地を調査するにあたって拠点となる安全地帯はかなり助かるんで」
「そうですか、ただ魔物が寄り付かないこの一帯に使役しているとは言え魔物が足を踏み入れるか、その辺は保証出来ませんぞ?」
「まあその時はその時で、最悪自分が拠点と出来る安全地帯があればいいんで」
そう言って、1つ10キロのインゴットにした鉄を10個程アイテムBOXから出すと、ムオイさんは目を見開きます。
「これは…。 このような量を頂いてもよろしいので?」
「ええ、何ならこの倍でもいいですよ。 結構過剰在庫なので」
そう言って更にアイテムBOXから鉄を出し並べていくとムオイさんは、この集落を拠点とする事を快く了承してくれます。
うん、何事も買収が一番だね。
不足してる物をそれなりの量出せば大体がすぐ飛びついて来る。
後は近隣の集落に紹介状でも書いて貰って、他の集落も見て周ろうかな。
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