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会談
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242日目
商人さんが用意してくれた部屋で一泊し、朝一緒に食事を摂った後にお礼として日本酒などの品をサービスで渡し、自分はパルン王国の首都ブテナにある王城を目指します。
港湾都市のブテナは潮の香漂う活気のある街で、大勢の人が行き来し、大通りは荷を運ぶ人達を沢山見かけます。
うん、活気あるな。
とは言え肉体労働従事者が多い感じだからこの人たちが一斉にストライキや暴動を起こしたら厄介そうだな。
そんな事を思いながらも城門の前に到着すると、門を守る兵士さんに声をかけ、バイルエ王国の国王とドグレニム領の領主よりの紹介状を持っている旨を伝え、要職に就く人に取り次いで貰いたい旨を伝えます。
門を守る兵さんの上司らしき人が来て添え状を確認した後、城内の応接室に案内されしばらく待つようにいわれましたので、しばらく応接室で寛いでいると外務卿のワンダムと名乗る人がやってきます。
なんだろう、外務卿って言うより船乗り、それも荒くれ者を纏める厳つい船長って感じの人だな…。
「君がバイルエ王国の国王とドグレニム領の領主よりの紹介状を持ってきたと言う青年か?」
「そうですね、まあ35歳なんで青年と言えるかは分かりませんが、紹介状を持ってきたのは自分です」
そう言って2通の紹介状をワンダムさんに渡すと、ワンダムさんは2通の紹介状に目を通した後、自分に疑問をぶつけてきます。
「君はマサト殿と言うのだな、それでマサト、この紹介状にある反乱の火を下火にする策を持った者という事だが君は何者だ?」
「自分は異世界から来た日本人です。 ちょっと特殊な能力を持っているのでその能力でこの国にはびこる社会主義の芽を摘み取る手伝いをしに来ただけです」
「異世界人か…。 それでその社会主義というのは反乱を起こしている者が主張している主義の事か?」
「そうです。 自分達が居た世界で昔あった主義の一つです。 とは言えあんな主義主張がうまく行くはずも無くロクな結果にしかはなりませんでしたけど」
「そうか、ロクな結果にしかならんか。 なら何故反乱を起こしている者はそんな主義を指示するんだ?」
「それは聞くだけなら魅力的に聞こえるからでしょうね」
そんな自分の言葉にワンダムさんは腕を組んで考え込みます、
「それで今回来た要件ですけど、この本をこの国にばら撒きたいんですよ、その為の手伝いをして欲しくてわざわざ王城へ要職に就く人と話にきたんですよ。」
そう言って本をアイテムBOXから出してワンダムさんに渡すと、ワンダムさんは本の作りなどをまじまじと眺めた後、中身に目を通します。
「ふむ、この本は素晴らしい造りをしているな、そして内容も分かりやすい、だが絵が多いのはなぜだ?」
「絵が多いのは老若男女問わず見れるようにする為、文字を読むのが苦手な人でも内容が分かりやすくする為です」
「そうか、では聞くが、マサトはなぜ反乱者に手を貸さんのだ? 聞く処によると反乱の首謀者は日本人という話だぞ?」
「そんなのは簡単な事ですよ、社会主義なんて広めようとする人間なんてロクな人間が居ません、さしずめ自分は楽して金と権力を得たいだけの人でしょう、そんな人間のせいで異世界を滅茶苦茶にされたくないんですよ」
「ふむ、まあ言っていることに偽りはなさそうだな、それにこの本の内容は反乱を企てている者達の主張を受け入れるとロクな結末にしかならんというのが良くわかる内容だ」
「でしょうね、そういう本にしましたから、因みにこの国には日本人は居ないのですか? 今の話だと日本人は反乱者みたいに聞こえたんですけど」
「いや、このブテナには日本人が約600人程は居る、とは言え自ら働いている者は半数程で後は王国が養っているだけだな」
「そうですか、半数の人間は働いているんですね、結構働き者が多く転移して来たんですね」
「そうなのか? 異世界人は働く者が少ないと思っていたのだが」
そう言う自分の言葉にワンダムさんは驚いたような顔をします。
「ええ、自分が拠点にしているドグレニム領には200人以上日本人が居ますが、働き口を自分が用意してやっと9割の人間が仕事を始めた感じで最初はなれない異世界に無理やり転移させられた影響で、ほとんど働く事をしませんでしたから」
「そうか、まあ現在日本人が酒の醸造や漁具の開発、あとは効率の良い漁法などをもたらしてくれてはいるがな」
「そうですか、日本人が反乱の首謀者って噂ですから全員牢屋にでも入れられているかと思いました」
「ははは、そんな事はせんよ、なんせ異世界の技術は貴重だからな」
「そうですか、それでこの本をばら撒く為の手伝いをお願い出来るんですかね?」
「ああ、この本をばら撒くのは構わないし、出来る限り協力もするが一つ気になる事がある、この本を一冊いくらで売るつもりだ?」
「売るつもりはありません、タダでばら撒くんです」
「タダだと? それではマサトの利がないだろう?」
「まあ利益は無いですね、今回タダでばら撒くのは同じ日本人が迷惑をかけてるので迷惑料と思ってください。 まあ社会主義なんてものがパルン王国で浸透すると隣国まで巻き込んで混乱の坩堝になりますんで」
「そうか、まあ無償で用意してもらえるなら断る理由も無いな、それでこの本はどのぐらい用意出来るんだ?」
「今日持ってきたのは約1万冊、現在さらに増刷中なので明日の午後には恐らく1万冊は用意出来るかと思いますね)
「1万冊か、かなりの数だな、その上明日の午後にも1万冊か、だが、そんなに必要か?」
「予定では10万冊はばら撒きたいですね、そのぐらいあればパルン王国全土に行き渡るでしょ?」
「ああ、確かに行き渡るな、あとはどうやって本をばら撒くかだが…」
「そうですね、商家の人は村々へ行商に行ったりするんですよね? それに混ぜ込んで行き渡らせるのがいいかとは思いますが…。 とは言え私見ですけど既にパルン王国の中枢にも反乱者に同調する人間が浸透してると思いますので計画を実行するなら信頼できる人間を使わないと情報が洩れる恐れがありますね」
「そうか、そこまで調べてるとはな。 まあこちらでも内通者は調べている所で大体の目星もついている」
「じゃあその人間を拘束すると同時に本をばら撒くのが良いでしょうね。 まとまった数の内通者を一網打尽で拘束されれば残った内通者の動きは暫く大人しくなるでしょうし」
ワンダムさんとその後も雑談をしながら打ち合わせをし、流石にタダでとはと言うワンダムさんにだったらパルン王国に居る日本人のリストを貰うという事で合意に至りました。
うん、とりあえず明日、鈴木さんに1日で何冊出来るか確認をした後で追加の1万冊を城に搬入しておこう。
ワンダムさんはこれから大きな商家を回って本をばら撒く手配をしてくれるって事だからある程度まとまった数があれば一気にパルン王国内に本が行き渡るだろうな。
それにしても早くパルン王国の件を片付けて死の砂漠を越えて来た魔物討伐に行きたいな。
むしろ死の砂漠の先にある大地は未知の領域みたいだし、観光がてら見物に行ってみたいし。
商人さんが用意してくれた部屋で一泊し、朝一緒に食事を摂った後にお礼として日本酒などの品をサービスで渡し、自分はパルン王国の首都ブテナにある王城を目指します。
港湾都市のブテナは潮の香漂う活気のある街で、大勢の人が行き来し、大通りは荷を運ぶ人達を沢山見かけます。
うん、活気あるな。
とは言え肉体労働従事者が多い感じだからこの人たちが一斉にストライキや暴動を起こしたら厄介そうだな。
そんな事を思いながらも城門の前に到着すると、門を守る兵士さんに声をかけ、バイルエ王国の国王とドグレニム領の領主よりの紹介状を持っている旨を伝え、要職に就く人に取り次いで貰いたい旨を伝えます。
門を守る兵さんの上司らしき人が来て添え状を確認した後、城内の応接室に案内されしばらく待つようにいわれましたので、しばらく応接室で寛いでいると外務卿のワンダムと名乗る人がやってきます。
なんだろう、外務卿って言うより船乗り、それも荒くれ者を纏める厳つい船長って感じの人だな…。
「君がバイルエ王国の国王とドグレニム領の領主よりの紹介状を持ってきたと言う青年か?」
「そうですね、まあ35歳なんで青年と言えるかは分かりませんが、紹介状を持ってきたのは自分です」
そう言って2通の紹介状をワンダムさんに渡すと、ワンダムさんは2通の紹介状に目を通した後、自分に疑問をぶつけてきます。
「君はマサト殿と言うのだな、それでマサト、この紹介状にある反乱の火を下火にする策を持った者という事だが君は何者だ?」
「自分は異世界から来た日本人です。 ちょっと特殊な能力を持っているのでその能力でこの国にはびこる社会主義の芽を摘み取る手伝いをしに来ただけです」
「異世界人か…。 それでその社会主義というのは反乱を起こしている者が主張している主義の事か?」
「そうです。 自分達が居た世界で昔あった主義の一つです。 とは言えあんな主義主張がうまく行くはずも無くロクな結果にしかはなりませんでしたけど」
「そうか、ロクな結果にしかならんか。 なら何故反乱を起こしている者はそんな主義を指示するんだ?」
「それは聞くだけなら魅力的に聞こえるからでしょうね」
そんな自分の言葉にワンダムさんは腕を組んで考え込みます、
「それで今回来た要件ですけど、この本をこの国にばら撒きたいんですよ、その為の手伝いをして欲しくてわざわざ王城へ要職に就く人と話にきたんですよ。」
そう言って本をアイテムBOXから出してワンダムさんに渡すと、ワンダムさんは本の作りなどをまじまじと眺めた後、中身に目を通します。
「ふむ、この本は素晴らしい造りをしているな、そして内容も分かりやすい、だが絵が多いのはなぜだ?」
「絵が多いのは老若男女問わず見れるようにする為、文字を読むのが苦手な人でも内容が分かりやすくする為です」
「そうか、では聞くが、マサトはなぜ反乱者に手を貸さんのだ? 聞く処によると反乱の首謀者は日本人という話だぞ?」
「そんなのは簡単な事ですよ、社会主義なんて広めようとする人間なんてロクな人間が居ません、さしずめ自分は楽して金と権力を得たいだけの人でしょう、そんな人間のせいで異世界を滅茶苦茶にされたくないんですよ」
「ふむ、まあ言っていることに偽りはなさそうだな、それにこの本の内容は反乱を企てている者達の主張を受け入れるとロクな結末にしかならんというのが良くわかる内容だ」
「でしょうね、そういう本にしましたから、因みにこの国には日本人は居ないのですか? 今の話だと日本人は反乱者みたいに聞こえたんですけど」
「いや、このブテナには日本人が約600人程は居る、とは言え自ら働いている者は半数程で後は王国が養っているだけだな」
「そうですか、半数の人間は働いているんですね、結構働き者が多く転移して来たんですね」
「そうなのか? 異世界人は働く者が少ないと思っていたのだが」
そう言う自分の言葉にワンダムさんは驚いたような顔をします。
「ええ、自分が拠点にしているドグレニム領には200人以上日本人が居ますが、働き口を自分が用意してやっと9割の人間が仕事を始めた感じで最初はなれない異世界に無理やり転移させられた影響で、ほとんど働く事をしませんでしたから」
「そうか、まあ現在日本人が酒の醸造や漁具の開発、あとは効率の良い漁法などをもたらしてくれてはいるがな」
「そうですか、日本人が反乱の首謀者って噂ですから全員牢屋にでも入れられているかと思いました」
「ははは、そんな事はせんよ、なんせ異世界の技術は貴重だからな」
「そうですか、それでこの本をばら撒く為の手伝いをお願い出来るんですかね?」
「ああ、この本をばら撒くのは構わないし、出来る限り協力もするが一つ気になる事がある、この本を一冊いくらで売るつもりだ?」
「売るつもりはありません、タダでばら撒くんです」
「タダだと? それではマサトの利がないだろう?」
「まあ利益は無いですね、今回タダでばら撒くのは同じ日本人が迷惑をかけてるので迷惑料と思ってください。 まあ社会主義なんてものがパルン王国で浸透すると隣国まで巻き込んで混乱の坩堝になりますんで」
「そうか、まあ無償で用意してもらえるなら断る理由も無いな、それでこの本はどのぐらい用意出来るんだ?」
「今日持ってきたのは約1万冊、現在さらに増刷中なので明日の午後には恐らく1万冊は用意出来るかと思いますね)
「1万冊か、かなりの数だな、その上明日の午後にも1万冊か、だが、そんなに必要か?」
「予定では10万冊はばら撒きたいですね、そのぐらいあればパルン王国全土に行き渡るでしょ?」
「ああ、確かに行き渡るな、あとはどうやって本をばら撒くかだが…」
「そうですね、商家の人は村々へ行商に行ったりするんですよね? それに混ぜ込んで行き渡らせるのがいいかとは思いますが…。 とは言え私見ですけど既にパルン王国の中枢にも反乱者に同調する人間が浸透してると思いますので計画を実行するなら信頼できる人間を使わないと情報が洩れる恐れがありますね」
「そうか、そこまで調べてるとはな。 まあこちらでも内通者は調べている所で大体の目星もついている」
「じゃあその人間を拘束すると同時に本をばら撒くのが良いでしょうね。 まとまった数の内通者を一網打尽で拘束されれば残った内通者の動きは暫く大人しくなるでしょうし」
ワンダムさんとその後も雑談をしながら打ち合わせをし、流石にタダでとはと言うワンダムさんにだったらパルン王国に居る日本人のリストを貰うという事で合意に至りました。
うん、とりあえず明日、鈴木さんに1日で何冊出来るか確認をした後で追加の1万冊を城に搬入しておこう。
ワンダムさんはこれから大きな商家を回って本をばら撒く手配をしてくれるって事だからある程度まとまった数があれば一気にパルン王国内に本が行き渡るだろうな。
それにしても早くパルン王国の件を片付けて死の砂漠を越えて来た魔物討伐に行きたいな。
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