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家と防具
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43日目の朝
本日はうさ耳お姉さんに聞いた不動産屋さんに行ってプレモーネでの活動拠点となる家を探します。
町の大通りを兵舎から領主館の方に向かって歩くと一軒の不動産屋さんがあります。
「こんにちは~」
そう言って中に入ります。
あまり大きい建物でもありませんが店内はシンプルで綺麗なつくりになっています。
「いらっしゃいませ。」
そう言って初老の男性がやってきます。
「初めまして、家を探しているんですが」
そう言うと初老の男性は物件の希望を聞いてきます。
「取り合えず、そこそこ広くて下水道が完備してる家ありますか?」
「そうですね~プレモーネのどのあたりがご希望ですか?」
「う~ん、まあ正面の門とギルド、領主館共に近い方がいいんですが・・・」
「3箇所に近いとこですか?」
そう言うと初老の男性は困ったような顔をしています。
うん、さすがに無理があるか・・・・
「じゃあ正面の門の近くには物件ありますか?」
「正面門のあたりでしたらございますが、魔物が襲ってきて門が破られた場合とかがありますが大丈夫ですか?」
どうやら正面の門近辺から第2の門までの間の区間は危険度が高いという事らしいです。
「それは大丈夫ですが」
そういうと初老の男性は奥に行きいくつか間取り図のような物を持ってきます。
いくつかあるうちで兵舎に近く広めの物件が目に留まります。
「この物件って見ることできますか?」
「ええ可能です。因みにお値段なのですが・・・」
そう言って価格を出してきます。
「300万レンですか・・」
「そうですね、一応魔物対策として強固に作られた家ですし大きい屋敷ですのでお値段もそれなりになります。」
「値段は大丈夫です。」
そう言うと初老の男性は店番を若い店員に任せ家を案内してくれます。
ついた屋敷は兵舎や守備隊の訓練場からすぐ近くにある家と言うよりちょっとした屋敷のような感じです。
「こちらになります。中をご案内します。」
そう言って部屋を見せてもらうと、一階は広い食堂にリビング、そして厨房にトイレ、そして石造りで広めの貯蔵庫、2階は一際広い寝室が1部屋に普通の寝室が6部屋、そしてリビングもあり全室にバルコニーがついています。
そして地下室もあります。食料の貯蔵と有事の際の避難場所との事です。
「ここにします。」
「えっ?他にも物件はありますが・・・」
そういう不動産屋さんにここでいい旨を伝えます。
うん、他の物件見て周るの面倒だし・・・。
そう言う訳で家を買う事を伝え一度不動産屋さんに戻ります。
「マサト様、お買い上げいただきありがとうございます。恐れ入りますが保証人などはいらっしゃいますか?」
「保証人ですか?」
「はい、この土地に家をかうのですからこの土地に住む者から住んでも問題ないと保証をしてくれる人です。」
うん、居ないです。
「う~ん、この町に知り合いが少ないので・・・」
そういうと初老の男性は少し怪訝な表情をしています。
「一度保証人になってくれそうな人に聞いてきます。」
そう言って一度不動産屋さんをでて保証人候補の人のもとに行きます。
「っで?俺の所に来たのか?」
そう言って不機嫌そうな顔をしているのはグランバルさんです。
「いや~、保証人っていっても自分の事保証できる人ってグランバルさんぐらいしかいないんですよね~」
そう言って笑うとグランバルさんは苦虫を嚙み潰したような顔をしています。
不動産屋さんを出た後守備隊長のアモンさんとか少ない知り合いに頼もうかと思ったのですがいっその事領主に保証人になって貰ったら確実だな~って思いついて今に至っているわけです。
「で、なんで急に家を買うという事になったんだ?て言うよりもなぜ領主の所に保証人になれって堂々と来るんだ?」
「それはですね・・・」
そう言ってとりあえず保証人といっても思い浮かぶ人が居なかった事、遺跡で手に入れた古びた書物の解析、魔法陣の解析、自身のスキル解析、寝心地のいい日本の寝具など色々ある理由を説明します。
「書物や魔法陣はこちらに預けて貰えばこちらでも調べるが?」
そういうグランバルさんに書物は古びて少しでも雑に扱うと破れたり破損する恐れがある事、まずは自分で調べた後必要に応じてグランバルさんに渡すという旨を説明します。
「まあ話は分かった。あと日本の寝心地のいい寝具ってどのくらいいいんだ?」
納得したかと思ったらまさかの寝具に話が来ました。
「まあこの世界の寝具とは天と地、月とスッポン、象とアリ、ティラノサウルスとミジンコですね・・」
そう言うと例えが悪かったのか難しい顔をしています。
うん、これは一度使用してもらった方がいいな、そう思いどこかベッドを出してもいい部屋に案内してもらいベッドとマットレス、そして敷布団と低反発枕を出します。
「どうぞ、横になってみてください」
そう言うとグランバルさんは靴を脱ぎベッドに横になります。
「マサト、これのダブルサイズはないのか?」
急にそんな質問をしてきたグランバルさんにダブルベッドもある旨を伝えたらダブルベッド、マットレス、敷布団、もふもふシーツに毛布と掛布団、低反発枕2個をセットでくれれば保証人になるとの事です。
寝具一式で保証人になる領主ってどうなんだろう・・・
そう思いながらそれで手を打つことで話は付きました。
とりあえずグランバルさんの寝室に行き、現在の寝具を一旦アイテムBOXに収納しその後ダブルベッド、マットレス等の寝具一式を出します。
ふかふかシーツWベッド用は交換用を含めて3枚サービスしました。
「じゃあマサトこれが保証人になる旨の書類だ」
そう言って渡されたグランバルさんからの書類を受け取り不動産屋さんに向かいます。
「こ、これは・・・ご領主様が保証人でございますか?」
「うん、とりあえず思いついた人がグランバルさんだったんで・・・・。」
そう言って苦笑いをすると初老の男性はすぐさま契約の書類を出してきます。
そこからはとんとん拍子に話が進み300万レンを即金で払い、スムーズに契約が出来ました。
明日は室内を清掃してくれるそうなので明後日の朝に不動産屋さんに行って鍵を貰うことになります。
「スイマセン、よろしくお願いします。」
そう言って不動産屋さんを出ます。
時間は昼を過ぎ日が傾きだす時間になっています。
なんだかんだで時間かかったな、そう思いながら、うさ耳お姉さんに紹介された防具屋さんに向かいます。
「こんにちは~」
そう言って中に入るとそこは不動産屋さんとは違い室内には防具がごちゃごちゃに並べてありお世辞にも綺麗とは言えない感じです。
「誰だ!!何か用か!!」
そう言って中から出てきた人はザ・職人と言った感じのゴツイおじさんです。
「防具を作ってもらいたいんですが」
そう言うと職人さんは自分の頭の天辺から足の爪先まで見てきます。
なんかこんな事つい最近もあったような・・・
そう思っていると職人さんが口を開きます。
「その辺にある自分の体に合いそうなものを選べ!」
そう言って奥に行こうとしますので引き止めます。
「いや、自分の防具じゃなくて自分の眷属のゴブリン用です。」
そういうと職人さんの額に青筋が浮かびます。
「てめぇふざけてんのか?ゴブリン用の防具だとぉ?」
そういうと今にも殴りかかってきそうな勢いで詰め寄ってきます。
「そうです。自分の眷属のゴブリンキングとゴブリンロード。ゴブリンシャーマンとゴブリン4人分の防具ですまあ後は自分のも作ってもらいたいですが、素材はアトゥロォゥシャスタートルの素材を予定してます。」
「ゴブリンキングにロード、それにシャーマンだと?」
「はい、前回オーガが襲撃してきた際にオーガを2、300程倒した自分の眷属です。」
「お前がうわさになってるオーガキングを一騎打ちで倒したっていうマサトか?」
「そうですが・・そんなに悪名轟いてます?」
「悪名と言うよりウソかホントか町の人間はわからずにどんな奴かって話をしてるよ」
「そうですか・・・まあ変な噂が無いだけましですかね」
そう言って苦笑いをします。
「で素材は何処だ?」
「素材は明日の夕方ギルドに回収に行きます。今解体依頼しているんで」
「じゃあそのゴブリン達は今どこにいる?」
「あ~キングとロードとシャーマンは今森に居ますね、戻ってくるのは20日以上先ですね・・ゴブリンなら居ますが」
そう言ってハンゾウを影から呼び出します。
「ほう、影に隠れるゴブリンか、珍しいな」
そういう職人さんにスキルの説明とハンゾウの特徴を話します。
「だったら重装備より軽量重視で必要箇所だけ守る防具だろう」
そう言ってハンゾウの体を触り体格を確認します。
「こいつの防具だったら素材があればすぐ作れるな、ただアトゥロォゥシャスタートルの素材は重量があるからコイツやシャーマンには重くて反対に動きが制限される、他に何か素材は無いのか?」
そう言われてもと思いましたが一角地竜の素材があるのでアイテムBOXから通常の一角地竜、二本角の地竜の素材を出します。
「ほ~これは、」
そう言って手に取ったのは二本角の地竜の表皮です。
「どうですか?」
そういうとしばらく考え込んでだあと
「これならちょうどいいだろう、ただ防具を使う本人が居ないとどうにもならん。」
との事です。
うん、ごもっとも・・・。
とりあえずハンゾウと自分の防具をお願いすることにします。
ハンゾウは肩と胸部を守る簡単なつくりに草摺のような物が付いたような防具を、自分用は昔歌舞伎町のホストの間で昔流行ったロングコートと首筋まで守れるノースリーブのベスト型の防具をお願いします。
「自分のとハンゾウの防具の色は黒にしてもらえますか?」
「黒だと?」
「はい、なんか黒の方がしっくりくるんで」
そう言って依頼を完了します。
「明日アトゥロォゥシャスタートルの素材を取りにギルドに行くって言ってたよな」
「はい、言いましたけど」
「俺も行く、必要な部分は自分で見て確保させてもらうがいいな?」
そう言って有無も言わさぬ感じです。
「いいですよ。むしろ要らない素材はギルドにあげると言っているのでむしろ来てもらった方が助かります。」
「要らない素材はギルドにあげるだぁ?」
今度はあきれられたようです。
「まあいい、明日の夕方だな、とりあえずこのゴブリン用とお前用は明日までに大体の形を作っておく、ギルドに行ったあとうちに来て体に合うか確認するからな」
そういうとザ・職人さんは用は済んだとばかりに追い出します。
うん、ザ・職人さん名前聞いてないし費用の話してないんだけど・・・まあいいか・・。
そう思いながら兵舎に戻ります。
明日は夕方まで時間が余ったな、何しよう・・・・
本日はうさ耳お姉さんに聞いた不動産屋さんに行ってプレモーネでの活動拠点となる家を探します。
町の大通りを兵舎から領主館の方に向かって歩くと一軒の不動産屋さんがあります。
「こんにちは~」
そう言って中に入ります。
あまり大きい建物でもありませんが店内はシンプルで綺麗なつくりになっています。
「いらっしゃいませ。」
そう言って初老の男性がやってきます。
「初めまして、家を探しているんですが」
そう言うと初老の男性は物件の希望を聞いてきます。
「取り合えず、そこそこ広くて下水道が完備してる家ありますか?」
「そうですね~プレモーネのどのあたりがご希望ですか?」
「う~ん、まあ正面の門とギルド、領主館共に近い方がいいんですが・・・」
「3箇所に近いとこですか?」
そう言うと初老の男性は困ったような顔をしています。
うん、さすがに無理があるか・・・・
「じゃあ正面の門の近くには物件ありますか?」
「正面門のあたりでしたらございますが、魔物が襲ってきて門が破られた場合とかがありますが大丈夫ですか?」
どうやら正面の門近辺から第2の門までの間の区間は危険度が高いという事らしいです。
「それは大丈夫ですが」
そういうと初老の男性は奥に行きいくつか間取り図のような物を持ってきます。
いくつかあるうちで兵舎に近く広めの物件が目に留まります。
「この物件って見ることできますか?」
「ええ可能です。因みにお値段なのですが・・・」
そう言って価格を出してきます。
「300万レンですか・・」
「そうですね、一応魔物対策として強固に作られた家ですし大きい屋敷ですのでお値段もそれなりになります。」
「値段は大丈夫です。」
そう言うと初老の男性は店番を若い店員に任せ家を案内してくれます。
ついた屋敷は兵舎や守備隊の訓練場からすぐ近くにある家と言うよりちょっとした屋敷のような感じです。
「こちらになります。中をご案内します。」
そう言って部屋を見せてもらうと、一階は広い食堂にリビング、そして厨房にトイレ、そして石造りで広めの貯蔵庫、2階は一際広い寝室が1部屋に普通の寝室が6部屋、そしてリビングもあり全室にバルコニーがついています。
そして地下室もあります。食料の貯蔵と有事の際の避難場所との事です。
「ここにします。」
「えっ?他にも物件はありますが・・・」
そういう不動産屋さんにここでいい旨を伝えます。
うん、他の物件見て周るの面倒だし・・・。
そう言う訳で家を買う事を伝え一度不動産屋さんに戻ります。
「マサト様、お買い上げいただきありがとうございます。恐れ入りますが保証人などはいらっしゃいますか?」
「保証人ですか?」
「はい、この土地に家をかうのですからこの土地に住む者から住んでも問題ないと保証をしてくれる人です。」
うん、居ないです。
「う~ん、この町に知り合いが少ないので・・・」
そういうと初老の男性は少し怪訝な表情をしています。
「一度保証人になってくれそうな人に聞いてきます。」
そう言って一度不動産屋さんをでて保証人候補の人のもとに行きます。
「っで?俺の所に来たのか?」
そう言って不機嫌そうな顔をしているのはグランバルさんです。
「いや~、保証人っていっても自分の事保証できる人ってグランバルさんぐらいしかいないんですよね~」
そう言って笑うとグランバルさんは苦虫を嚙み潰したような顔をしています。
不動産屋さんを出た後守備隊長のアモンさんとか少ない知り合いに頼もうかと思ったのですがいっその事領主に保証人になって貰ったら確実だな~って思いついて今に至っているわけです。
「で、なんで急に家を買うという事になったんだ?て言うよりもなぜ領主の所に保証人になれって堂々と来るんだ?」
「それはですね・・・」
そう言ってとりあえず保証人といっても思い浮かぶ人が居なかった事、遺跡で手に入れた古びた書物の解析、魔法陣の解析、自身のスキル解析、寝心地のいい日本の寝具など色々ある理由を説明します。
「書物や魔法陣はこちらに預けて貰えばこちらでも調べるが?」
そういうグランバルさんに書物は古びて少しでも雑に扱うと破れたり破損する恐れがある事、まずは自分で調べた後必要に応じてグランバルさんに渡すという旨を説明します。
「まあ話は分かった。あと日本の寝心地のいい寝具ってどのくらいいいんだ?」
納得したかと思ったらまさかの寝具に話が来ました。
「まあこの世界の寝具とは天と地、月とスッポン、象とアリ、ティラノサウルスとミジンコですね・・」
そう言うと例えが悪かったのか難しい顔をしています。
うん、これは一度使用してもらった方がいいな、そう思いどこかベッドを出してもいい部屋に案内してもらいベッドとマットレス、そして敷布団と低反発枕を出します。
「どうぞ、横になってみてください」
そう言うとグランバルさんは靴を脱ぎベッドに横になります。
「マサト、これのダブルサイズはないのか?」
急にそんな質問をしてきたグランバルさんにダブルベッドもある旨を伝えたらダブルベッド、マットレス、敷布団、もふもふシーツに毛布と掛布団、低反発枕2個をセットでくれれば保証人になるとの事です。
寝具一式で保証人になる領主ってどうなんだろう・・・
そう思いながらそれで手を打つことで話は付きました。
とりあえずグランバルさんの寝室に行き、現在の寝具を一旦アイテムBOXに収納しその後ダブルベッド、マットレス等の寝具一式を出します。
ふかふかシーツWベッド用は交換用を含めて3枚サービスしました。
「じゃあマサトこれが保証人になる旨の書類だ」
そう言って渡されたグランバルさんからの書類を受け取り不動産屋さんに向かいます。
「こ、これは・・・ご領主様が保証人でございますか?」
「うん、とりあえず思いついた人がグランバルさんだったんで・・・・。」
そう言って苦笑いをすると初老の男性はすぐさま契約の書類を出してきます。
そこからはとんとん拍子に話が進み300万レンを即金で払い、スムーズに契約が出来ました。
明日は室内を清掃してくれるそうなので明後日の朝に不動産屋さんに行って鍵を貰うことになります。
「スイマセン、よろしくお願いします。」
そう言って不動産屋さんを出ます。
時間は昼を過ぎ日が傾きだす時間になっています。
なんだかんだで時間かかったな、そう思いながら、うさ耳お姉さんに紹介された防具屋さんに向かいます。
「こんにちは~」
そう言って中に入るとそこは不動産屋さんとは違い室内には防具がごちゃごちゃに並べてありお世辞にも綺麗とは言えない感じです。
「誰だ!!何か用か!!」
そう言って中から出てきた人はザ・職人と言った感じのゴツイおじさんです。
「防具を作ってもらいたいんですが」
そう言うと職人さんは自分の頭の天辺から足の爪先まで見てきます。
なんかこんな事つい最近もあったような・・・
そう思っていると職人さんが口を開きます。
「その辺にある自分の体に合いそうなものを選べ!」
そう言って奥に行こうとしますので引き止めます。
「いや、自分の防具じゃなくて自分の眷属のゴブリン用です。」
そういうと職人さんの額に青筋が浮かびます。
「てめぇふざけてんのか?ゴブリン用の防具だとぉ?」
そういうと今にも殴りかかってきそうな勢いで詰め寄ってきます。
「そうです。自分の眷属のゴブリンキングとゴブリンロード。ゴブリンシャーマンとゴブリン4人分の防具ですまあ後は自分のも作ってもらいたいですが、素材はアトゥロォゥシャスタートルの素材を予定してます。」
「ゴブリンキングにロード、それにシャーマンだと?」
「はい、前回オーガが襲撃してきた際にオーガを2、300程倒した自分の眷属です。」
「お前がうわさになってるオーガキングを一騎打ちで倒したっていうマサトか?」
「そうですが・・そんなに悪名轟いてます?」
「悪名と言うよりウソかホントか町の人間はわからずにどんな奴かって話をしてるよ」
「そうですか・・・まあ変な噂が無いだけましですかね」
そう言って苦笑いをします。
「で素材は何処だ?」
「素材は明日の夕方ギルドに回収に行きます。今解体依頼しているんで」
「じゃあそのゴブリン達は今どこにいる?」
「あ~キングとロードとシャーマンは今森に居ますね、戻ってくるのは20日以上先ですね・・ゴブリンなら居ますが」
そう言ってハンゾウを影から呼び出します。
「ほう、影に隠れるゴブリンか、珍しいな」
そういう職人さんにスキルの説明とハンゾウの特徴を話します。
「だったら重装備より軽量重視で必要箇所だけ守る防具だろう」
そう言ってハンゾウの体を触り体格を確認します。
「こいつの防具だったら素材があればすぐ作れるな、ただアトゥロォゥシャスタートルの素材は重量があるからコイツやシャーマンには重くて反対に動きが制限される、他に何か素材は無いのか?」
そう言われてもと思いましたが一角地竜の素材があるのでアイテムBOXから通常の一角地竜、二本角の地竜の素材を出します。
「ほ~これは、」
そう言って手に取ったのは二本角の地竜の表皮です。
「どうですか?」
そういうとしばらく考え込んでだあと
「これならちょうどいいだろう、ただ防具を使う本人が居ないとどうにもならん。」
との事です。
うん、ごもっとも・・・。
とりあえずハンゾウと自分の防具をお願いすることにします。
ハンゾウは肩と胸部を守る簡単なつくりに草摺のような物が付いたような防具を、自分用は昔歌舞伎町のホストの間で昔流行ったロングコートと首筋まで守れるノースリーブのベスト型の防具をお願いします。
「自分のとハンゾウの防具の色は黒にしてもらえますか?」
「黒だと?」
「はい、なんか黒の方がしっくりくるんで」
そう言って依頼を完了します。
「明日アトゥロォゥシャスタートルの素材を取りにギルドに行くって言ってたよな」
「はい、言いましたけど」
「俺も行く、必要な部分は自分で見て確保させてもらうがいいな?」
そう言って有無も言わさぬ感じです。
「いいですよ。むしろ要らない素材はギルドにあげると言っているのでむしろ来てもらった方が助かります。」
「要らない素材はギルドにあげるだぁ?」
今度はあきれられたようです。
「まあいい、明日の夕方だな、とりあえずこのゴブリン用とお前用は明日までに大体の形を作っておく、ギルドに行ったあとうちに来て体に合うか確認するからな」
そういうとザ・職人さんは用は済んだとばかりに追い出します。
うん、ザ・職人さん名前聞いてないし費用の話してないんだけど・・・まあいいか・・。
そう思いながら兵舎に戻ります。
明日は夕方まで時間が余ったな、何しよう・・・・
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注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
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