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ギルド
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「コンコン!」「コンコン!」
「マサトさん朝食の時間です、起きてますか?」
「ねてま~~~~す」
そう返事をして重い瞼を再度閉じます。
「コンコン!」「コンコン!」
「起きてください、朝食の時間は決まっていて時間を過ぎると食べれなくなりますよ」
「う~ん、わかった起きる・・・」
そう言って目をこすりながら起きだして用意されていた服を着ます。
スーツで町を歩くのは目立つということで服は昨晩アモンさんが指示をして用意してくれていたんだそうです。
部屋を出ると兵士君改めロレンスが居ます。
この人いつ寝ていつ起きてるんだろう・・・
特に眠そうな感じも見せないロレンスに案内され兵舎の食堂に案内されます。
「兵士の人たちと同じ食事になりますがここで朝、昼、晩食べられます」
そういってロレンスは食事のもらい方とかをレクチャーしてくれます。
うん、食事をしてた兵士の人たちが様々な感情の籠った目でこっちを見てます。
うん、まあ信用できないよね・・・・
そう思いながらロレンスに促され食事を受け取り席に着きます。
異世界に来て初めてまともな食事です。
「いただきます」
そう言ってスープに口を付けます、
なんということでしょう~、口に広がる野菜の甘みと程よい塩分、身体に染み込んでいくかのようです、
そんなナレーションが流れそうな感じです。
恐らく日本に居たらマズって言っていたと思いますが、ここ数日まともな食事をしていなかったので塩だけで味付けした素朴な感じのスープでもおいしく感じます。
パンは・・・・アイテムBOXに入っていたパンと同様にモシャモシャした感じでした。
朝食ってこれだけ?
そう思って周りの人たちを見てもみんなおんなじです。
ロレンスいわく朝食は基本的にパンとスープだそうです。
期待して損した・・・・。
食事を済ませ、部屋に戻りくつろいでいると再度ロレンスが来てアモンさんの所に案内されます。
「コンコン」
「ロレンスです!マサトさんをお連れしました」
「おう!入ってくれ」
そういうとロレンスに続き部屋に入ります。
「おうマサト、昨日はよく眠れたか?」
「はい、おかげさまで」
「それは良かった。一応いい部屋を選んで宛がったんだがあそこ以上にいい部屋は無いからな」
一応気を使って部屋を選んでくれたようです。
「それはそうと、グランバル様よりこれを預かっている。これでギルドの登録と米や小麦の販売がスムーズにできるだろう」
そういうと2通の手紙を渡されました。
「あ~昨日言っていたやつですね。ありがとうございます」
「それとしばらくはロレンスが町の案内としてつくからよろしくな。あとくれぐれもトラブルは起こしてくれるなよ。あとわかっているかと思うが、ゴブリンを町中で影から出すなよ!」
そう言って釘をさすと用は済んだとばかりにロレンスに促され部屋を出ます。
うん、ロレンスは監視か、もうちょっと優秀そうなの監視につけた方がいいだろうに。
まあ影に潜ったら監視がどんなに優秀だろうと意味ないか・・・・
そういえばロレンスが今日は鎧ではなく私服を着ていた理由が今更ながらわかった感じです。
そう思いながらとりあえずはギルドに向かいます。
兵舎は門のすぐ近くにあります。
門の周りには多くの人が集まり昨日オーガロードに突破されかけた門の修理にあたっています。
「ロレンス、門の修理って何日くらいかかりそうなの?」
「私は専門ではないのでわかりませんが損傷が激しいので数日、または10日くらいかかるかと・・」
「そんなに?また襲撃があったら次は門突破されるじゃん」
「それはそうですがあの大きさの門となるとすぐには・・・」
うん確かに、高さは5メートルくらいで横幅も10メートルくらいあります。
「よし、ロレンス、俺がサービスで修理してあげるよ」
「いやそれは・・・アモン隊長の許可・・・いや領主様の許可を取らないと・・」
ロレンスは突然の申し出に慌てています。うん、考えてみたら職人とかはこれで金をもらってるから直しちゃうと仕事がなくなり困るよね・・・失言だった。
そういって門を後にしようとするとロレンスが今すぐアモン隊長に聞いてきますと言って兵舎の方に駆け出してしまいました。
うん、仕事が早いのか慌てん坊なのか・・・・
そう思いながら門の修理を眺めています。
改めて見ると結構ギリギリだったようで閂は折れかかり門自体も木が割れ今にも外れそうです。
「う~ん、錬成をすればすぐにでも直るんだけどな~」
そう独り言をつぶやきながら作業を見つめています。
しばらくするとロレンスがアモンさんを連れて走ってきました。
「マサト!門を修理出来るってホントか?」
そう言って息を切らしながらアモンさんが問いかけてきます。
「錬成術を使えば簡単に修理はできますよ、ただよくよく考えると職人さん達の仕事を奪っちゃうのでそれはそれで問題かと思いますが」
「それは問題ない、半分は兵士だし、職人たちも今やってる仕事を後回しにさせて優先して門の修理にあたらせてるんだ。2日分ぐらいの報酬を渡して帰らせれば礼は言われても文句は言われん」
「そうなんだ、じゃあ錬成術で修理する?」
「やってくれ」
そういうことなのでチャチャっと修理しちゃいましょう。
アモンさんが門のところに行き職人さん達に説明をはじめます、うん職人さん達が疑いのまなざしを向けてます。
そしてどうやら話が付いたようです。ていうかとりあえずやらせてみようって感じになったと言う方が正しいでしょうか。
「マサト、話はついた、やってくれ!」
そういう事なので門の前に行き門に手を触れ魔力を流し込みます。
うん、相当傷んでるな・・・
門に使われている木をもとの状態に、蝶番をもとの状態、イメージをして魔力を流し錬成していきます。
・・・
・・・・
なんという事でしょう~木が折れ歪んでささくれ立った門が作りたてのように生まれ変わります。
うん自分の頭の中でナレーション入れてみました。
あとは補強しとくか、そう思いアイテムBOXから鉄の塊を出し錬成を行い門の補強を行います。
「よし、完了!」
そういって振り返るとアモンさんをはじめ職人さんも兵士さんも唖然としてます。
「もしも~し、おわりましたよ~」
そう声をかけると我に返ったアモンさんが門に駆け寄りしげしげと門を観察しています。
「これを今やったんだよな・・・」
「そうですよ」
「俺は夢をみてるのか?」
「いやいや、現実ですよ」
うんしばらく現実に返ってこなさそうなのでロレンスに声をかけギルトに向かいます。
ロレンスはえっ?もう行くの?みないな感じですが修復された門を眺めていても意味無いですからね。
門からは真っすぐの道が続いていてしばらくすると城壁と門が見えてきます。
「二重防御ってこと?」
そうロレンスに聞くとこれは以前の城塞都市の門だそうです。
城塞都市プレモーネは現在も拡張工事を進めていて先ほどの門は20年ほど前に完成した門だそうです。
「だから外から見たら城壁がいびつな形で継ぎ足し継ぎ足しした感じだったのか」
「そうですね、魔物の脅威があるって言っても子供は生まれますし人口も増えますから」
確かにロゼフはこの辺りでは人間同士の争いはあまり聞かないっていってたから一度に大勢が死ぬことが少ないんだな。
そう思いながら道を進むとギルドが見えてきました結構大きな建物と敷地です。ちなみにロレンスいわくこの道の先を進むとひと際大きな建物がありそこが領主館だそうです。
今度観光がてらに言ってみよう。
そう思いながらギルドの中に入ります。
「??サビれてるのか?」
入った瞬間の感想をロレンスに聞いてしまいました。
異世界の定番ギルドは冒険者などがうじゃうじゃいて自慢話をしたりしているイメージですがギルドの中はガラ~ンとして静まり返っています。
「昨日のオーガの襲撃で倒した死体を処理するために冒険者も総出なんです」
「あ~確かに死体が転がってるって事は餌があるってことだから魔物が寄ってくるもんね」
「はい。そうですなので、総出で死体を運び、魔術師は穴を掘り火で燃やし埋める作業をしています」
「領主としては戦費がかかる上に処理費もかかる・・・頭の痛い問題だね」
そういいながら受付に向かい、うさ耳のお姉さんに領主からの手紙を見せます・・・・!?うさ耳?
「ロレンス君、ロレンス君」小声でロレンスを呼びます。
「どうしたんですか?」
「あのうさ耳のお姉さん、獣人?ってやつ?」
「???何言ってるんですか?この大陸の人はみんな獣人と人間の混血で皆平等に暮らしてますよ」
「へ~~~~~。ていうか俺の居た世界に獣人とか居なかったからね、驚いたんだ」
そういいほかの受付の人を見ると普通の人間と猫耳、犬耳など様々な耳が見えます。
「うん、異世界だ、ここ間違いなく異世界だ」
今更ながら異世界を実感してます。
「お待たせいたしました。ギルドカードの作成ですがステータスはご覧になりますか?」
「ステータス見れるの?」
「はい、こちらの紙のここに血を一滴垂らしていただいて、こちらの魔道具に入れると紙にステータスが記載されます、一回につき500レンになります」
「へ~便利だね、でも今回はいいや」
うん、ステータス自分で見れるし、何より現在無一文だし、てゆうか500レンって高いの安いの?
そう思いながら受付表に名前や年齢を記載していきます。
書類を書いてしばらく待つと、うさ耳さんがカードを持ってきてくれました。
「こちらがギルドカードになります。こちらはお金を預けることも出来ますのでなくさないようにして下さい。再発行ができない場合は預けてるお金はお返しできませんので」
「了解です」
「基本的にギルドカードは身分証にもなります。ランクは最下位のFからSまでの7段階になり依頼や仕事を多くされるか、ギルドへの貢献が認められればランクが上がります。ランクが高い方が信用が得られ、護衛などの依頼が受けやすくなったり報酬が上がったりします」
「ふむふむ、で仕事や依頼ってどうやって受けるのですか?」
「はい、それにつきましては、あちらの掲示板に朝依頼が張り出されますのでそれを持って受付に来ていただきます。依頼にはランクが書かれている物がありそちらはそのランク以上の人しか受けられません」
「てことは、Dって書かれていたらDランク以上の人しか受けられないってことだね」
「はいそうです」
うんまあ特に依頼を受けて何かすることも無いからランクはどうでもいいか。
そう思いながら続きを聞きます。
「またギルドでは冒険者向けに講習も行っております。魔法講習・戦闘講習・解体講習などがあります。冒険者を目指される場合は受けられることをお勧めしております」
講習か~、魔法講習と戦闘講習は受けておきたいな。オーガロード戦では実践経験が不足してるのが見事に露呈したし。
「ほかに何かございますか?」
「魔物の魔石とか素材や死骸とか買い取ってもらえるの?」
「魔石も素材も買取を致しております。また魔物にもよりますが死骸の買取はできます。ただそれは素材が得られる魔物に限られますが」
「じゃあ一角地竜の死骸を買い取ってって言ったら買い取ってもらえる?」
「はっ?」
「いや、一角地竜の死骸なんですけど・・」
うん、すごい怪訝な顔してますね。まあ紹介状があるとは言えいきなり来て登録したと思ったら一角地竜を買い取れる?って普通聞かないもんね。
「い、一角地竜ですか?買取はできますけど・・・失礼ですけどどちらにそれはございますか?」
うん凄いうさん臭く思われてる、ちょっと変な人扱いされてる感が半端ないな。
そう思いながらアイテムBOXから一角地竜をだします。
「アイテムBOXがあるんで、手ぶらで大量の荷物が運べてどこにでも出せるんですよ」
うさ耳さんが目を見開いてます。
「し、少々お待ちいただけますか!!!!」
そういうとまさに脱兎のように駆けて奥に行きました。うさ耳だけに・・・・・。
「マサトさん朝食の時間です、起きてますか?」
「ねてま~~~~す」
そう返事をして重い瞼を再度閉じます。
「コンコン!」「コンコン!」
「起きてください、朝食の時間は決まっていて時間を過ぎると食べれなくなりますよ」
「う~ん、わかった起きる・・・」
そう言って目をこすりながら起きだして用意されていた服を着ます。
スーツで町を歩くのは目立つということで服は昨晩アモンさんが指示をして用意してくれていたんだそうです。
部屋を出ると兵士君改めロレンスが居ます。
この人いつ寝ていつ起きてるんだろう・・・
特に眠そうな感じも見せないロレンスに案内され兵舎の食堂に案内されます。
「兵士の人たちと同じ食事になりますがここで朝、昼、晩食べられます」
そういってロレンスは食事のもらい方とかをレクチャーしてくれます。
うん、食事をしてた兵士の人たちが様々な感情の籠った目でこっちを見てます。
うん、まあ信用できないよね・・・・
そう思いながらロレンスに促され食事を受け取り席に着きます。
異世界に来て初めてまともな食事です。
「いただきます」
そう言ってスープに口を付けます、
なんということでしょう~、口に広がる野菜の甘みと程よい塩分、身体に染み込んでいくかのようです、
そんなナレーションが流れそうな感じです。
恐らく日本に居たらマズって言っていたと思いますが、ここ数日まともな食事をしていなかったので塩だけで味付けした素朴な感じのスープでもおいしく感じます。
パンは・・・・アイテムBOXに入っていたパンと同様にモシャモシャした感じでした。
朝食ってこれだけ?
そう思って周りの人たちを見てもみんなおんなじです。
ロレンスいわく朝食は基本的にパンとスープだそうです。
期待して損した・・・・。
食事を済ませ、部屋に戻りくつろいでいると再度ロレンスが来てアモンさんの所に案内されます。
「コンコン」
「ロレンスです!マサトさんをお連れしました」
「おう!入ってくれ」
そういうとロレンスに続き部屋に入ります。
「おうマサト、昨日はよく眠れたか?」
「はい、おかげさまで」
「それは良かった。一応いい部屋を選んで宛がったんだがあそこ以上にいい部屋は無いからな」
一応気を使って部屋を選んでくれたようです。
「それはそうと、グランバル様よりこれを預かっている。これでギルドの登録と米や小麦の販売がスムーズにできるだろう」
そういうと2通の手紙を渡されました。
「あ~昨日言っていたやつですね。ありがとうございます」
「それとしばらくはロレンスが町の案内としてつくからよろしくな。あとくれぐれもトラブルは起こしてくれるなよ。あとわかっているかと思うが、ゴブリンを町中で影から出すなよ!」
そう言って釘をさすと用は済んだとばかりにロレンスに促され部屋を出ます。
うん、ロレンスは監視か、もうちょっと優秀そうなの監視につけた方がいいだろうに。
まあ影に潜ったら監視がどんなに優秀だろうと意味ないか・・・・
そういえばロレンスが今日は鎧ではなく私服を着ていた理由が今更ながらわかった感じです。
そう思いながらとりあえずはギルドに向かいます。
兵舎は門のすぐ近くにあります。
門の周りには多くの人が集まり昨日オーガロードに突破されかけた門の修理にあたっています。
「ロレンス、門の修理って何日くらいかかりそうなの?」
「私は専門ではないのでわかりませんが損傷が激しいので数日、または10日くらいかかるかと・・」
「そんなに?また襲撃があったら次は門突破されるじゃん」
「それはそうですがあの大きさの門となるとすぐには・・・」
うん確かに、高さは5メートルくらいで横幅も10メートルくらいあります。
「よし、ロレンス、俺がサービスで修理してあげるよ」
「いやそれは・・・アモン隊長の許可・・・いや領主様の許可を取らないと・・」
ロレンスは突然の申し出に慌てています。うん、考えてみたら職人とかはこれで金をもらってるから直しちゃうと仕事がなくなり困るよね・・・失言だった。
そういって門を後にしようとするとロレンスが今すぐアモン隊長に聞いてきますと言って兵舎の方に駆け出してしまいました。
うん、仕事が早いのか慌てん坊なのか・・・・
そう思いながら門の修理を眺めています。
改めて見ると結構ギリギリだったようで閂は折れかかり門自体も木が割れ今にも外れそうです。
「う~ん、錬成をすればすぐにでも直るんだけどな~」
そう独り言をつぶやきながら作業を見つめています。
しばらくするとロレンスがアモンさんを連れて走ってきました。
「マサト!門を修理出来るってホントか?」
そう言って息を切らしながらアモンさんが問いかけてきます。
「錬成術を使えば簡単に修理はできますよ、ただよくよく考えると職人さん達の仕事を奪っちゃうのでそれはそれで問題かと思いますが」
「それは問題ない、半分は兵士だし、職人たちも今やってる仕事を後回しにさせて優先して門の修理にあたらせてるんだ。2日分ぐらいの報酬を渡して帰らせれば礼は言われても文句は言われん」
「そうなんだ、じゃあ錬成術で修理する?」
「やってくれ」
そういうことなのでチャチャっと修理しちゃいましょう。
アモンさんが門のところに行き職人さん達に説明をはじめます、うん職人さん達が疑いのまなざしを向けてます。
そしてどうやら話が付いたようです。ていうかとりあえずやらせてみようって感じになったと言う方が正しいでしょうか。
「マサト、話はついた、やってくれ!」
そういう事なので門の前に行き門に手を触れ魔力を流し込みます。
うん、相当傷んでるな・・・
門に使われている木をもとの状態に、蝶番をもとの状態、イメージをして魔力を流し錬成していきます。
・・・
・・・・
なんという事でしょう~木が折れ歪んでささくれ立った門が作りたてのように生まれ変わります。
うん自分の頭の中でナレーション入れてみました。
あとは補強しとくか、そう思いアイテムBOXから鉄の塊を出し錬成を行い門の補強を行います。
「よし、完了!」
そういって振り返るとアモンさんをはじめ職人さんも兵士さんも唖然としてます。
「もしも~し、おわりましたよ~」
そう声をかけると我に返ったアモンさんが門に駆け寄りしげしげと門を観察しています。
「これを今やったんだよな・・・」
「そうですよ」
「俺は夢をみてるのか?」
「いやいや、現実ですよ」
うんしばらく現実に返ってこなさそうなのでロレンスに声をかけギルトに向かいます。
ロレンスはえっ?もう行くの?みないな感じですが修復された門を眺めていても意味無いですからね。
門からは真っすぐの道が続いていてしばらくすると城壁と門が見えてきます。
「二重防御ってこと?」
そうロレンスに聞くとこれは以前の城塞都市の門だそうです。
城塞都市プレモーネは現在も拡張工事を進めていて先ほどの門は20年ほど前に完成した門だそうです。
「だから外から見たら城壁がいびつな形で継ぎ足し継ぎ足しした感じだったのか」
「そうですね、魔物の脅威があるって言っても子供は生まれますし人口も増えますから」
確かにロゼフはこの辺りでは人間同士の争いはあまり聞かないっていってたから一度に大勢が死ぬことが少ないんだな。
そう思いながら道を進むとギルドが見えてきました結構大きな建物と敷地です。ちなみにロレンスいわくこの道の先を進むとひと際大きな建物がありそこが領主館だそうです。
今度観光がてらに言ってみよう。
そう思いながらギルドの中に入ります。
「??サビれてるのか?」
入った瞬間の感想をロレンスに聞いてしまいました。
異世界の定番ギルドは冒険者などがうじゃうじゃいて自慢話をしたりしているイメージですがギルドの中はガラ~ンとして静まり返っています。
「昨日のオーガの襲撃で倒した死体を処理するために冒険者も総出なんです」
「あ~確かに死体が転がってるって事は餌があるってことだから魔物が寄ってくるもんね」
「はい。そうですなので、総出で死体を運び、魔術師は穴を掘り火で燃やし埋める作業をしています」
「領主としては戦費がかかる上に処理費もかかる・・・頭の痛い問題だね」
そういいながら受付に向かい、うさ耳のお姉さんに領主からの手紙を見せます・・・・!?うさ耳?
「ロレンス君、ロレンス君」小声でロレンスを呼びます。
「どうしたんですか?」
「あのうさ耳のお姉さん、獣人?ってやつ?」
「???何言ってるんですか?この大陸の人はみんな獣人と人間の混血で皆平等に暮らしてますよ」
「へ~~~~~。ていうか俺の居た世界に獣人とか居なかったからね、驚いたんだ」
そういいほかの受付の人を見ると普通の人間と猫耳、犬耳など様々な耳が見えます。
「うん、異世界だ、ここ間違いなく異世界だ」
今更ながら異世界を実感してます。
「お待たせいたしました。ギルドカードの作成ですがステータスはご覧になりますか?」
「ステータス見れるの?」
「はい、こちらの紙のここに血を一滴垂らしていただいて、こちらの魔道具に入れると紙にステータスが記載されます、一回につき500レンになります」
「へ~便利だね、でも今回はいいや」
うん、ステータス自分で見れるし、何より現在無一文だし、てゆうか500レンって高いの安いの?
そう思いながら受付表に名前や年齢を記載していきます。
書類を書いてしばらく待つと、うさ耳さんがカードを持ってきてくれました。
「こちらがギルドカードになります。こちらはお金を預けることも出来ますのでなくさないようにして下さい。再発行ができない場合は預けてるお金はお返しできませんので」
「了解です」
「基本的にギルドカードは身分証にもなります。ランクは最下位のFからSまでの7段階になり依頼や仕事を多くされるか、ギルドへの貢献が認められればランクが上がります。ランクが高い方が信用が得られ、護衛などの依頼が受けやすくなったり報酬が上がったりします」
「ふむふむ、で仕事や依頼ってどうやって受けるのですか?」
「はい、それにつきましては、あちらの掲示板に朝依頼が張り出されますのでそれを持って受付に来ていただきます。依頼にはランクが書かれている物がありそちらはそのランク以上の人しか受けられません」
「てことは、Dって書かれていたらDランク以上の人しか受けられないってことだね」
「はいそうです」
うんまあ特に依頼を受けて何かすることも無いからランクはどうでもいいか。
そう思いながら続きを聞きます。
「またギルドでは冒険者向けに講習も行っております。魔法講習・戦闘講習・解体講習などがあります。冒険者を目指される場合は受けられることをお勧めしております」
講習か~、魔法講習と戦闘講習は受けておきたいな。オーガロード戦では実践経験が不足してるのが見事に露呈したし。
「ほかに何かございますか?」
「魔物の魔石とか素材や死骸とか買い取ってもらえるの?」
「魔石も素材も買取を致しております。また魔物にもよりますが死骸の買取はできます。ただそれは素材が得られる魔物に限られますが」
「じゃあ一角地竜の死骸を買い取ってって言ったら買い取ってもらえる?」
「はっ?」
「いや、一角地竜の死骸なんですけど・・」
うん、すごい怪訝な顔してますね。まあ紹介状があるとは言えいきなり来て登録したと思ったら一角地竜を買い取れる?って普通聞かないもんね。
「い、一角地竜ですか?買取はできますけど・・・失礼ですけどどちらにそれはございますか?」
うん凄いうさん臭く思われてる、ちょっと変な人扱いされてる感が半端ないな。
そう思いながらアイテムBOXから一角地竜をだします。
「アイテムBOXがあるんで、手ぶらで大量の荷物が運べてどこにでも出せるんですよ」
うさ耳さんが目を見開いてます。
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