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金曜日、おしりでないの?レイヤーを(下)

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「んちゅ、くぷっ……ふふ、はーわひぃかーわいいわらひもわたしもはんひへるほ感じてるよ?」

「はぁ……っ!芽留さん、気持ち、いい……」

 こちらが優位と思っていたのに、束の間、彼女の口淫を堪能する頃にはいつもの調子。
 責めるのも楽しいが……この方が、俺好みかも。

「芽留さん、そろそろ」

 強請る俺の声を聞き入れ、芽留さんは口を離し、頷く。
 彼女はそのまま後ろのソファに腰掛けると、脚を大きく開いた。
 翻った袴が、開花した花弁の如く美しく、彼女の晒された下半身を魅せる。

「来て……?伊津夢さん」

「ああ……!」

 俺は強く猛ったモノに薄いゴムを被せ、彼女の中に押し入ってゆく。

「ふぁ、あ、あぁ……」

 芽留さんの、か細く美しい声が耳をくすぐる。
 彼女の声の広がりと、俺のモノを包み込んでいく生々しい温かみの広がりがリンクして、心も身体も満たされる。

「芽留、さん……!」

 俺は彼女の巫女服を掴み、ゆっくり腰を動かし始める。
 身体に擦れる巫女服の布地と、擦れあう内腿の肌と肌の滑らかな感触。

 全てが、俺たち二人の性の昂りを、じわじわと押し上げていく。

「ふあぁ……いい……ね、伊津夢さん」

「……?芽留さん?」

 急に問いかけられて思わず動きを止める。
 彼女は嬉しそうに微笑むと、徐に手を胸元に持ってきた。

「えへへ……3、2、1……ぼんっ!」

 言葉に合わせ、彼女は巫女服の胸元をガバッと開いた。
 開かれた白装束から、視界をいっぱいに埋め尽くす彼女の自慢の巨乳が飛び出す。

「おおぉ……」

 心臓が痛いほど跳ね、興奮がとめどなく溢れ出す。

「芽留さんっ!」

 反射的に、晒された乳房を掴み取り、先端の敏感なところを、舐めまわす。
 同時に、腰の動きを先ほどより粘っこく、激しくしていった。

「はぁっ!ほぉ……んおぉ」

 芽留さんは断続的な刺激に、我を忘れたような声を上げる。
 快楽を得ることしか頭にない、生物としての欲だけに生きる、今の彼女。

 その淫乱な声がまた、俺の欲をぐんぐん加速させる。

「芽留さん、芽留さん、芽留さんんっ……!」

 俺は彼女の膣内ナカをかき乱すことに全身全霊を注いだ。

「ああぁぁぁぁ……!伊津夢ぅ……さあん……!」

 すっかり蕩け切った彼女の笑顔が、俺のすぐ目と鼻の先にある。

「はぁ、む」

 俺は須臾の間に、その唇を奪いにかかる。

「んっ、んっ、んん~♪」

 嬉しそうに声を上げる芽留さん。
 彼女のナカは途端にものすごい勢いで締まる。
 そしてその脚は俺の腰も、まるで獲物を喰らう蟷螂カマキリの如く、がっしりホールドして離そうとしない。

(あーやばい、これもうだめだ……)

 彼女にキスをすることに夢中だった俺は、彼女の下半身に囚われて初めて、自分に限界が来ていることを悟る。

 そのまま、振り切るかの如く、腰の動きを早める。
 ソフトに、優しく、しかし強く。
 相手の快楽のコア突く意識で。

「ん、んっんっんっんっんっ………んー!んん~~~っ……!」

 ものの数秒ともたず。
 芽留さんは快楽と愛情が溶け合った嬌声を放ち、身体中を痙攣させて絶頂を迎えた。

 そんな彼女に羽交い締めにされ、最高潮の膣圧を与えられている俺が、それを耐え抜く道理など、どこにもなかった。

 軽く腰を震わせ、股に溜まった熱い情欲を、ゴムの中に送り込む。
 まだ繋がったままゆえに、その温かな感触だけは、彼女のナカにしっかりと、届いていた。


 1分ほどそのまま。
 部屋に響き渡る二人の荒い呼吸が混じり合うのに、耳を傾けていた。

 ややあって、俺は彼女からゆっくり離れる。
 綺麗に皮のむけたエビの如く。
 ちゅるんと滑らかに、俺の息子は彼女の門から身を引いた。

 先端には、白濁とした愛の残滓が詰まり、ずっしりと頭を垂れている。

 芽留さんは、淫らなつゆと汗のパルファムを撒き散らしながら、ベッドの上から動かない。
 というより、動けない。

 巫女だけに。
 全身全霊を使って、怪奇の如く溢れ出す、俺の情欲と対峙したからだ。

「はぁ、はぁ」

 大股と胸元を広げ、あられもない姿を晒し、力無く横たわる芽留さん。
 先ほどの盛り上がりが、嘘のように静かになってしまった。

「芽留……さん」

 いやらしく、ドスケベで可愛い彼女。
 そんな彼女の尻にそっと触れてみる。

「はっ♪」

 気持ちよさそうな声をあげて、少し身体を縮こませる。巫女装束を着てもらいながらの、愛100%の性行為。

(俺、最高に幸せだなぁ)

 幸福感に浸りながら、ゆっくりと目を閉じた。



「ほおら、起きて?伊津夢さん」

 どのくらい経っただろう?
 声をかけられ目覚めた俺は、目の前にある最愛の妻の顔に目を見開く。

「ああ、メルさん……おはよう」

「ふふ、まだ夜だけど」

 見ると芽留さんは、下着だけ身につけてエプロン姿。台所で何やら料理をしてくれていた。

 少ししてから、半裸のまま二人で食卓に着き、芽留さんの手料理を堪能する。

 彼女が作ってくれた手料理は、いつも以上に美味しく感じられた。
 何だろう、この幸せな気持ちは。

 そして食後、俺たちは二人で、リビングのソファに腰掛けた。
 部屋は暖かい灯りで満たされ、まるでここだけが二人の温かい小宇宙のよう。

「今日は、本当にありがとう」

 芽留さんが静かに言う。
 彼女の顔は、ソファの背もたれに半分埋もれ、柔らかい光の中で優しく輝いている。

「いや、俺こそありがとう。君があんなにも俺のことを考えてくれているなんて、思ってなくて。ほんとにさ、ありがとう」

 心から、そう言った。
 何かが心の中でほどけるような、そんな感覚。
 するりと彼女はしなやかに手を伸ばし、俺の腕に絡めて抱き寄せる。 

「これからも、一緒に共有していきたいね」

 微笑みと共に、彼女に言葉を返す。

「もちろん。芽留さんとなら、一緒に楽しいこと、大変なこと、全部共に歩んでいける気がするよ」

 その言葉に、あからさまに頬を紅潮させて、少し目を逸らす芽留さん。
 俺はそのまま、彼女の手を握る。

 部屋に流れる静かな時が、お互いの存在を強く感じさせてくれる。

「ねえ」

 不意に、芽留さんが口を開いた。

「次は一緒にライブ配信、やってみない?」

 急な提案。

「え、俺が?でも、面白いかな…」

「大丈夫!伊津夢さんがいれば、きっともっと楽しくなるよ。……

 濡れた瞳で、僕を見上げながらけしかけてくる芽留さん。
 そんな彼女の提案に、少しドキッとしながらも、心の中は期待でいっぱいになった。
 二人で新しいことに挑戦するのも悪くない。俺たちの物語は、まだまだこれから……てとこかな。

 夜が更けていく中で、俺たちの部屋は暖かい灯りと心で満たされていく。

「あ、そうだ。ケーキ。買ってきてるんだけど、食べる?」

 今度は俺が提案する番。
 彼女はもちろん、目を輝かせてこう答える。

「うんうん!食べる!」

 二人で準備しながら、ぼんやり考える。

 ライブ配信かぁ。
 会社の資料以上に、気合い入れてスクリプト考えなくちゃ……
 なんて。

 気持ちはもう、ライバーに傾きかけている俺だった。
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