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日曜日、けついしようか、将来を! (下)

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 ーー「よし、これでいい、かな?」

 俺は一仕事終えて、芽留さんに同意を求める。

「うん……ありがとう♪ 伊津夢さん!」

 俺が拘束具として探してきたのは、手頃な長さのマジックテープ。
 それを芽留さんのご要望に沿って、彼女の前腕と下腿を束ねるように巻いて、拘束した。

 右手と右足、左手と左足がくっつく。
 彼女が腕を持ち上げると、同時に足も上がる。
 卑猥な開脚の中心に、彼女の欲壺が見え隠れ。

「んしょ!」

 そんな彼女はそれを活かして、大股を開いた。

「め、芽留さんっ……恥ずかしすぎる」

 興奮が止まらないまでも、なんとか自制心を保ちたい俺。
 そんな俺を嘲笑うように、芽留さんはニヤリと笑って告げた。

「ふふふ、かーわいい♪ どお、欲情しちゃうでしょ?……今晩は伊津夢さんに、たくさん精液出してもらうんだから。そしてそれを、何も考えずただひたすら膣内ナカで受け止め続ける。今晩だけは、そういう、なんて言ったっけ……肉、便器?に、なりたいなと思って」

 もう、止まれない。

 俺のムスコは限界の硬さまで達した。
 あられもない彼女の尻を掴むと、グッと手前に引き寄せる。

 頬を赤く染め、息を荒げる彼女に構わず、俺はその沸る欲を、一思いに突っ込んだ。

「おっ!んっあぁ、おぉぉぉぉ~」

 芽留さんは顔を真っ赤にして、欲望を曝け出すいやらしい喘ぎ声を放つ。

 俺は一拍、深呼吸をする。
 落ち着いてから、彼女の乳をキュッと掴み、その周りを優しく、摩るように揉む。
 そんなソフトタッチと連動して、優しい口付けもする。

「んっ……ん~~♪」

 喜びを声で表す彼女。
 優しく性感帯を刺激され、ぷるるっと身体を震わせるのは、喜んでいる何よりの証拠。

 しかし。

 パンッ パンッ パンッ パンッ

 愛撫やキスがジェントルなのに反して、俺の腰は餌にがっつく獣の如く、彼女を力一杯突き崩しにかかる。

 まるで、上半身と下半身が別々の生物として存在しているかのよう。

「んふぅ、んん~ゔ~……ん~~~!!」

 芽留さんが目を見開き、手足をピクピク動かす。
 本能的に縮こまろうとする四肢だが、拘束されていて思いように動かない。

 俺にとってもこれは負荷のかかる動き。
 彼女の好きなソフトタッチで気持ちを昂らせてあげたいが、同時に一秒でも早く彼女の中に牡の欲情をぶちまけたくて仕方がない。

 その折衷案が、これだ。

「ちゅ~……はっ……ふっ、ふっ、はっはっ……芽留さん、どう?イイでしょ?」

「んっ、んはっ、はぁ……!イイよぉ、伊津夢さん、最高ぉ……!すきぃ」

「もっとだよ。もっと……芽留さん、いやらしくなってよ……!」

 俺は芽留さんの耳元でそっと囁く。
 これに反応したらしく、芽留さんの膣内は急速に締まる。
 言葉で聞かなくてもわかる。
 芽留さんは喜んでいるんだ。

 だがそれも、今にして思えば不思議なことではない。

 いくら性欲旺盛な旦那がいるとしても、日々その身体で夜の奉仕をしてくれたり、後輩を呼んでアナル3Pしたり、休日は往々にして交わりを愉しんだり……

 そんな嫁だからこそ、こうして今まで、を楽しんできた。

 そして今日は、その集大成。
 彼女との未来を決意して、新たな繋がり方を、心ゆくまで堪能するんだ。

 俺は止めていた手を再び動かす。今度は、片手を彼女の乳房に、もう片方を彼女の小豆に滑らせる。
 もちろん下は繋がりながら。優しく柔らかく、キスもする。

「伊津夢さっ……はむ、んむっ……んん~♪」

 蕩けて濡れた目で俺を呼び、躊躇いもなくキスを受け入れる芽留さん。
 その口をキスで塞ぐや否や。
 再び、くくっと俺の欲棒が、肉壁に温かく強く、思い切り締め付けられて包まれる。

「んむぅ……んん!」

 俺は押し付けるように彼女に熱く強くキスをする。
 そしてその勢いで、また下半身を激しく動かし始めた。
 腰を振るというより、より奥に、より彼女のコアに、俺の先端を届ける。そんな感覚だ。

「ふぅ~ん!んっ、んっ、んっ、ちゅっ、くちゅう!」

 芽留さんは身体中から喜びの熱で汗を噴き、広げた手足を縮こめて俺の身体をぎゅっと抱き、キスする口元は蕩ける唾液を湛え、舌を絡ませてくる。

 俺の身体は完全に彼女と一つになり、溶け合うように熱くなる。

(あ、あ、あ、これ来る)

 段々と、俺の股にムラムラとした情欲がチャージされていくのを感じた。
 一旦落ち着くことなど、もうできない。
 感情が彼女から離れることを拒んでいるし、何より俺の身体をホールドする、肉欲に満ちた彼女の肢体がそれを許さない。

 そして。

「くちゅ、芽留さん、もう、無理っ……!」

 次の瞬間。

 どっ!

 芽留さんの返事を待つこともなく。
 俺の先端から、熱々の牡欲が迸る。

「あー、あー、あー……!」

 いつもと、違う。
 肉棒から放たれた熱が、どんどん奥に吸い込まれていく。
 一人で寂しくティッシュに性愛を吐いた、いつかの夜より。
 はるかに、はるかに、大きな快楽が、精神を包み込み、思考と感情を支配する。

「おお、おお、おぉ~~!!」

 芽留さんも、まるで壊れたおもちゃのように。
 でろんと伸ばした舌先から、いやらしく唾液を垂らし、全身をうち震わせて声を上げる。


 しばらくの間。
 俺はその場から動けなかった。

 ムスコに充満した血流が、引潮のごとく揺り戻される。
 その感覚を受けて初めて、俺は彼女から抜け出た。

 ぬぽっと萎みかけの風船のようなモノを抜き取る。
 相変わらず芽留さんは、先ほどの体勢から動こうとしない。
 いや、与えられた快楽がキャパオーバーし、動けない。

 そんな彼女の、蓋を失った女陰からは、愛と肉欲の混じった瀞みがじわりと溢れ落ちた。
 開かれた股の、美しいピンクの門。
 未来を開くその門の先で、今まさに「俺たちの未来」が溶け合っているんだ。

 まだまだ荒い息を整えながら、俺は芽留さんに問いかける。

「芽留さん、大丈夫?」

 彼女は出していた舌を口の中に入れ、目を閉じて深く、呼吸をした。
 それから、目を開けると……その潤った淫らな瞳と、艶やかに紅潮した笑顔で、俺に心からの感謝を伝えてきた。

「はぁ~……!伊津夢さん、ありがとう……!お腹の中、あったかい。今ここで、私たちの子供ができようとしてるのね。嬉しい、嬉しい……!こんなにも心が満たされるんだ」

 その顔を見た途端、俺の心に、肉欲とは違った、何か別な感情が巻き起こった。確かに、エロさを感じてはいる。
 だが、それ以上に……愛おしい。

 ただ、ただ。
 彼女と共にいられることが、愛おしかった。

「……芽留さん!」

 ガバッと彼女を抱き寄せる。

「きゃっ!……伊津夢さん?」

 驚きと不思議そうな思いを抱く彼女。
 その体を、優しく、しかし強く。
 俺はもっと抱きしめた。

「愛してるよ。ただ、ただ、愛してるよ」

 これから先も、ずっと彼女といたい。
 愛欲だけじゃない、純粋な、人としてリスペクトし、受け入れたい心が、そこにはあった。

「ふふ……ありがとう、伊津夢さん」

 彼女は静かに微笑んで、俺の耳元で囁くように応える。
 この時間は、俺たちの心も身体も真に繋いだ。
 幸せが重なり合う。特別な時間だ。


「……ふふっ、さーてと!」

 ややあって。
 芽留さんは元気よくそう言うと、するりと俺の抱擁から放たれた。

「?」

 不思議に思う俺に構わず、次の瞬間。
 彼女は俺の胸の性感帯に、しゃぶりついて舌を這わせる。

「んくちゅ、れらぁ……ちゅろろろろ」

 突然のことに対処もできず、また断続的に来る快楽が、俺を動揺させる。

「ああ、め、芽留……さん……?」

 拍子抜けしたような気弱な響きの声を出してしまう俺。
 そんな俺を楽しそうに見上げながら、芽留さんは告げた。

「ほぉら!まさか……一発出しただけで終わんないでしょう?今日だけ、私は伊津夢さんの肉便器になるのよ?……確実にぃ、妊娠させに来なかったら、嫌いになっちゃうんだから」

 不快そうな言葉尻になりつつも、その表情には笑みが浮かぶ。

 さすが、芽留さん。
 彼女には俺は勝てないな。

「ごめんよ、嫌いにならないで。ほら、もう復活したからさ」

 苦笑いしながら、元気を取り戻したモノを見せつける。
 芽留さんの表情に、明るい笑顔と、艶かしい熱が表れた。

「やったあ!じゃあ……早く、もおっと、中にちょうだい?」

 妖艶に誘う彼女の声に、何も躊躇をする余裕などない。
 俺は彼女をまたベッドに押し付けるように倒すと、再び肉壺に分身を埋め、奥へと進ませた。

 そのあとは、またさっきと同じ動きを繰り返す。
 何度も、何度も、何度も、何度もーー



 ーーその日の真夜中十二時を過ぎた頃。

 目の前で寝息を立てる芽留さんを、俺はじっと見ていた。
 自慢の胸を腕で抱えるようにして眠りについている彼女。その下口からは、白い愛液がとめどなく流れ、水脈のごとく股や大腿を伝って、シーツにシミを作っている。

 そして俺たちの手は……恋人繋ぎで固く結ばれていた。

 今晩は、激しく愛し合った。
 本気で、愛し合った。
 この未来の行く末は、未だわからない。

 ただ一つ言えるのは。
 このが、明日からもまた変わらず、二人の人生を彩るだろう、ということ。

「愛してるよ、芽留さん」

 そっと寝息を立てる彼女に、静かな微笑みを贈った。

 ところで……明日はまた月曜日。
 早起きできるだろうか?
 今度も疲れで集中が切れて、書類の出し忘れなどないようにしなくては。

 まあ、その時は……
 きっと、芽留さんがまた。でかすぎるお尻ふところで、包んで解決してくれるはずだ。
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