常夜の徒然なる日常 瑠璃色の夢路

瑠璃のたった一人の家族である父・黒曜が死んだ。
瑠璃に残されたのは黒曜が教えてくれた数珠造りとその道具だけだった。
一人になった瑠璃の元に、宙を泳ぐ鯉を連れた青年が現れる。
青年は魂の住む世界『常夜(とこよ)』にある『鯉屋』の若旦那で黒曜の知り合いだと言った。
黒曜の仕事は魂の理を守る道具を作ることで、教え込まれた数珠造りがその技術だった。
常夜には黒曜の力が必要だから黒曜の仕事を引き継いでほしいと頼まれる。
孤独になった瑠璃は未知の世界で新たな生活に踏み出すことになった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,265 位 / 192,265件 キャラ文芸 4,775 位 / 4,775件

あなたにおすすめの小説

バツ印令嬢の癒し婚

澤谷弥(さわたに わたる)
キャラ文芸
鬼と対抗する霊力を持つ術師華族。 彼らは、その力を用いてこの国を鬼の手から守っている。 春那公爵家の娘、乃彩は高校3年であるにもかかわらず、離婚歴がすでに3回もあった。 また、彼女の力は『家族』にしか使えない。 そのため学校でも能なし令嬢と呼ばれ、肩身の狭い思いをしていた。 それに引き換え年子の妹、莉乃は将来を有望視される術師の卵。 乃彩と莉乃。姉妹なのに術師としての能力差は歴然としていた。 ある日、乃彩は学校の帰り道にとてつもなく強い呪いを受けている男性と出会う。 彼は冬賀公爵家当主の遼真。このまま放っておけば、この男は一か月以内に死ぬ。 それに気づいた乃彩は「わたしと結婚してください」と遼真に迫っていた。 鬼から強い呪いをかけられ命を奪われつつある遼真(24歳)&『家族』にしか能力を使えない能なし令嬢と呼ばれる乃彩(高3、18歳) この結婚は遼真を助けるため、いや術師華族を守るための結婚だったはずなのに―― 「一生、側にいろ。俺にはお前が必要だ」離婚前提の結婚から始まる現代風和風ファンタジー

心に白い曼珠沙華

夜鳥すぱり
キャラ文芸
柔和な顔つきにひょろりとした体躯で、良くも悪くもあまり目立たない子供、藤原鷹雪(ふじわらのたかゆき)は十二になったばかり。 平安の都、長月半ばの早朝、都では大きな祭りが取り行われようとしていた。 鷹雪は遠くから聞こえる笛の音に誘われるように、六条の屋敷を抜けだし、お供も付けずに、徒歩で都の大通りへと向かった。あっちこっちと、もの珍しいものに足を止めては、キョロキョロ物色しながらゆっくりと大通りを歩いていると、路地裏でなにやら揉め事が。鷹雪と同い年くらいの、美しい可憐な少女が争いに巻き込まれている。助け逃げたは良いが、鷹雪は倒れてしまって……。 ◆完結しました、思いの外BL色が濃くなってしまって、あれれという感じでしたが、ジャンル弾かれてない?ので、見過ごしていただいてるかな。かなり昔に他で書いてた話で手直ししつつ5万文字でした。自分でも何を書いたかすっかり忘れていた話で、読み返すのが楽しかったです。

喫茶店オルゴールの不可思議レシピ

一花カナウ
キャラ文芸
喫茶店オルゴールを舞台にしたちょっぴり不思議なお話をお届けいたします。

霊聴探偵一ノ瀬さんの怪傑推理綺譚(かいけつすいりきたん)

小花衣いろは
キャラ文芸
「やぁやぁ、理くん。ご機嫌いかがかな?」 「ふむ、どうやら彼は殺されたらしいね」 「この世に未練を残したままあの世には逝けないだろう?」 「お嬢さん、そんなところで何をしているんだい?」 マイペースで面倒くさがり。人当たりがよく紳士的で無意識に人を誑かす天才。 警察関係者からは影で“変人”と噂されている美形の名探偵。一ノ瀬玲衣夜。 そんな探偵の周囲に集うは、個性的な面々ばかり。 「玲衣さん、たまにはちゃんとベッドで寝なよ。身体痛めちゃうよ」 「千晴は母親のようなことを言うねぇ」 「悠叶は案外寂しがり屋なんだねぇ。可愛いところもあるじゃないか」 「……何の話してんだ。頭湧いてんのか」 「ふふ、照れなくてもいいさ」 「……おい、いつまでもふざけたこと言ってると、その口塞ぐぞ」 「ふふん、できるものならやってごらんよ」 「えぇ、教えてくれたっていいじゃないか。私と君たちの仲だろう?」 「お前と名前を付けられるような関係になった覚えはない」 「あはは、理くんは今日もツンデレ絶好調だねぇ」 「っ、誰がツンデレだ!」 どんな難事件(?)だって個性派ぞろいの仲間と“○○”の助言でゆるっと解決しちゃいます。 「Shed light on the incident.――さぁ、楽しい謎解きの時間だよ」 (※別サイトにも掲載している作品になります)

孤独な少年の心を癒した神社のあやかし達

フェア
キャラ文芸
小学校でいじめに遭って不登校になったショウが、中学入学後に両親が交通事故に遭ったことをきっかけに山奥の神社に預けられる。心優しい神主のタカヒロと奇妙奇天烈な妖怪達との交流で少しずつ心の傷を癒やしていく、ハートフルな物語。

戸惑いの神嫁と花舞う約束 呪い子の幸せな嫁入り

響 蒼華
キャラ文芸
四方を海に囲まれた国・花綵。 長らく閉じられていた国は動乱を経て開かれ、新しき時代を迎えていた。 特権を持つ名家はそれぞれに異能を持ち、特に帝に仕える四つの家は『四家』と称され畏怖されていた。 名家の一つ・玖瑶家。 長女でありながら異能を持たない為に、不遇のうちに暮らしていた紗依。 異母妹やその母親に虐げられながらも、自分の為に全てを失った母を守り、必死に耐えていた。 かつて小さな不思議な友と交わした約束を密かな支えと思い暮らしていた紗依の日々を変えたのは、突然の縁談だった。 『神無し』と忌まれる名家・北家の当主から、ご長女を『神嫁』として貰い受けたい、という申し出。 父達の思惑により、表向き長女としていた異母妹の代わりに紗依が嫁ぐこととなる。 一人向かった北家にて、紗依は彼女の運命と『再会』することになる……。

死神に寵愛される余命90日の花嫁

響ぴあの
キャラ文芸
「俺は、歌恋のためにならどんな犠牲もいとわない。全力で君を守ってみせるから」  この世界には人間の世界にごくわずかに生存している死神族という種族がいる。  その見た目はとても美しく、巨額の富を持ち、花嫁となる女性には永遠なる命を授けることができる。  死神は残りわずかな寿命を持つ人々に未練をなるべく残さないよう手伝うための存在だ。  死神の愛は深く重く一途だ。  家族とうまくいっていなかった17歳の女子高校生の光野歌恋(ひかりのかれん)の前に死神が現れた。  余命九十日だという宣告だった。  同時に運命の赤い糸で結ばれた死神の花嫁だと言われる。  特例で死神である四神至(しがいいたる)の花嫁になるならば、永遠に近い命がもらえる。  歌恋は死神の花嫁になることを決意して同居することを承諾する。  死にゆく人と向き合う死神の仕事を手伝うことになり、歌恋の母が助けた少年に会いに行くことになる。  少年を助けたせいで歌恋の実の母が死に、父が再婚して連れ子である妹にいじめられるようになった。  再会した少年は高校生になっており、家出した母が残した手紙の謎を解いてほしいと言われる。 『名前を似せても好きな人を諦めることはできませんでした。ごめんなさい、幸せになってください』という内容の手紙だ。  少年の名前は金子漣(かねこれん)。彼の余命はあと90日で至が担当することとなる対象者だった。  歌恋の幼なじみである青龍葵は四神家の分家である青龍家の長男だ。  歌恋は葵が初恋の人だった。  その葵も余命が90日となり、至と歌恋が担当することとなるが。 「どんな過去も受け入れる。どんな傷もあざも気にしないから」  虐げられて死んでもいいと思っていた歌恋が一緒に生きていきたいと変わっていく。  美しい死神に溺愛される歌恋が死と向き合いながら、成長していくシンデレラストーリー。

紫銀国後宮伝 〜心理士翠花、桜の宮廷で輝く〜

成井露丸
キャラ文芸
大陸の中央を治める紫銀国。その都である洛央に住む酒場の娘である翠花(ツイファ)は人間観察が好きな少女。幼馴染の男子である飛龍(フェイロン)と共に年の離れた父親代わりのお爺と一緒に暮らしている。 ある春の昼下り、酒場に訪れていた偉そうな美男にちょっとしたお説教をしてしまう。 「天の理と同じく、人の心には理があるのだ」と。 後日、王宮から使いがやってきて、後宮に呼び出される。 後宮で待っていたのはあの日の偉そうな美男だった。 男は星澪(シンリン)と名乗る。後宮の運営を任されているのだと。 そこで言われる「心の理がわかるというのなら、後宮にある問題をその知識と知恵でなんとかしてみろ」と。 報奨に目がくらんだ翠花(ツイファ)はその依頼を引き受けることにする。 問題解決のために彼女が提案したのは思いがけない遊戯だった。 これは人の「心」の「理」で捉え、後宮の問題を解決していく少女の物語。 翠花は、美しい上級妃たちの心の奥深くに触れ、皇帝や皇子たちとの恋愛模様が展開される中で、自らの運命を切り開いていく