書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第八章 リルとの別れ……魔王ガルドとの戦い

第203話 さくら、一花 VS セイカ、シュカ

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◆蒼字(そうじ)の視点

「リルが…敵になる?どう言うことだ!」

「さ~な、俺はそろそろ行く、本隊が来る
前までにはこの街を離れたいのでな」

「待て!まだ話が終わってない!
それに今竜人族が攻めてきてるんだろ。
俺はまだ離れられない!」

「そんな事知ったことではない!
俺はこの街になんの未練も
ないからな、リルさえ救えれば良い」

「そんな~」

「お前もリルを救いたいなら二週間後だ!
俺は戦力を集めて二週間後にリルを
救うために魔王ガルドの城に
攻め込む。それまでに来い!」

「お前には戦力のあてがあるみたいだな!」

「ま~な、一つだけ教えてやる。
気配からすでに四醒獣がこの国の城に
攻め込んでいる。四醒獣は俺の国では
最高戦力の一角を担う実力者集団、
その強さは武器の扱い、獣のような
強靭な身体能力から繰り出す武術は
侮れない!この国を救いたいなら
まずはそいつ等をなんとかしろ」

「チッ、サンキューすでに攻め込んで
いたのか、まずはそこに行くか」
 俺は城に向かい走り出そうとすると、
「あ~あともう一つ、居ないと思うが
コウリョウ師父と名乗る者が居たら逃げろ。
もうどうにもならん」

「そいつ……強いのか?」

「そうだ!何人居ようと関係ない、
一切の隙もない最高の武術家、俺やリルの
師にでもある。間違っても闘おうとは
するなよ!国を仲間を捨てろ」
 アストロンはそう言うと跳躍して
飛んでいった。

「コウリョウ師父か……どんなやつか
知らないが俺は国も仲間も見捨てない!」

 俺は四醒獣が居る城へと向かう。

◆さくらの視点

『流星槍』
『青龍の天撃』

 槍と槍…激しくぶつかり響き合う。

「ふぅ~やる~君の技……イカすぜ~
俺のハートにズキューンと刺さっち
まうぜ」
 ビシッと親指を立ててぐっとを
突き出すセイカと言う男、私と同じく
槍使いでかなりの腕前だけど、
さっきからナンパしてきて煩い。

「セイカ、美人でタイプなのは
分かるけど、これは任務よ真面目に
しなさい!」
 シュカ呼ばれていた赤髪の女性が
怒っている。
「シュカ良いじゃないか、別に手は
抜いていないぞ。彼女は本当に
強いんだ!」
「それは分かってる。それでもそんな話を
しているとムカムカするのよ!」
「シュカ!?……君は妬いているのかい?」
「馬鹿言ってるんじゃないわよ」
 セイカはシュカにぶん殴られていた。
 この人達と闘うと調子が狂う。なんて
言ったら良いのか?
普通、そう日常でありそうな緩い会話を
しながら闘っている。悪意をあまり
感じないから本気で倒しに行きにくい。

「もう良いわ!私がやる!」
 今度はシュカと呼ばれた女性が
私に向かって走ってくる。

 武器は二本の短剣、槍に比べて
遥かに短いその武器は攻撃の間合いに
入れなければ、こちらから一方的に攻撃が
出来る。

 私は槍を突き出すと、それに合わせ
短剣を振るシュカ。同時に屈み槍の柄に
短剣を滑らす様に潜り込む。
武器を封じつつ、もう片方の短剣で
攻撃する。双剣を上手く使いこなしている。
だだし、そのくらいは予想の範囲だよ。

『星屑の煌めき、星連槍』

 私の身体が光、一瞬でシャカに
数十発の槍による打撃を与える。

「カハッ……」シャカは地面に倒れ
動かなくなった。

「はぁーー」私は大きく息を吐く。
この技は先日出来るようになった新技、
難点は身体の負担、身体は
軋み、一気に体力を持っていかれる。

「おい!テメェーシャカに何しやがった!」
 
 身体が一瞬ビクついた。さっきまで
ヘラヘラとしていたセイカの目から
強い殺気が放たれ表情も
怒りの形相に変わっている。

飲まれるな!一瞬の隙も見せない!

「お母さんお願い」
「分かった」
 私の言葉は喋らなくてもお母さんに
伝わる。お母さんは念動力でセイカと
周辺の地面を浮かす。

「しまった!くそ~」
 セイカは闘気で念動力を外せるが
地面はそうはいかない。踏ん張りが
効かないだけで相手の動きに制限を
かける。そうすれば自ずと動きが読める。

「なぁ!?」
 お母さんはワザと岩や砂を周辺に
浮かせてくれたからより分かりやす
かった。

 私はセイカの側面から『流星槍』を
打ち込む。当たる直前に槍を使って
いなされたが、それも想定済。

私は脚に魔力を集中し風魔法を発動、

『衝波脚』

風を圧縮した塊を脚を振り抜き飛ばす。

「ガハッ」
 モロに腹部に攻撃が入り悶絶するセイカ、
さらにそこに一花(いちか)の
念動力が炸裂。セイカは地面に落ち
動かなくなった。

◆陽菜乃(ひなの)の視点

「くっおのれチョコマカと動くな~」
「オッサン当たらないからって
騒がないでよ!うっさいな~」

 坊主の男、名はゲンカと言っていた。
最初は冷静に攻撃を仕掛けてきたが、
私に当たらずイライラしたようで
今ではブンブンと鎚を振るばかり、
『オートドッジ』で余裕で躱せるね!
そろそろこっちの番!

『炸裂魔連弾 ボンバーショット』

「ウウォーー」
 バンバンと炸裂音が響く。
ほぼゼロ距離による攻撃、我ながら
やり過ぎた気はするけど油断は出来ない。
もうこの間のような不甲斐ない自分に
なりたくない。

「いつつ、結構痛かったわ」
「え!?」目の前にブンっと鎚が通る。
『オートドッジ』が作動して自動回避
してなければ頭が吹っ飛んでいた。

「お!おかしいな今のを躱すか、
ねぇちゃんやるじゃないか」

 この坊主、今の攻撃を受けても
平然と立てるの!?私が驚いていると
再び『オートドッジ』が作動、突然
大きく左に身体が傾く、倒れながら
攻撃された方向を見ると鈎爪を
持った男が追撃しようとさらに
手を伸ばす。

『ショックショット』
 迎え撃つ為に撃った弾丸を
鈎爪で切り裂く。

「ウグッ」
 良しかかった!ハッカと言われて
いた長髪の男は痺れて動きが止まった。
今度こそ魔力の弾丸を連射する。

「おっと、そうはさせんのう~」
 私とハッカの間に巨体の男ゲンカが入る。

 チッ……また防がれた。
このハゲ邪魔ばっかりしやがって腹立つ~
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