書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

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第六章 ミネルヴァ姫の呪いと邪神召喚

第124話 Lv100到達

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 第一部隊が魔王軍に衝突するまで
一時間程と迫った頃、
蒼字(そうじ)は迷っていた。

「風太、今回は墨花火を使おうと
思うんだけどどう思う」

「良いんじゃないか、これだけ
広いんだ、こんな時に
使わないと意味ないだろ」

「そうだよな~あれ目立つから
あんまりやりたくないんだけど、
今回は役に立つよな」

「ご主人様、墨花火とは何でしょうか?」

「お!そうだなジャンヌには
見せた事なかったな墨花火っていうのは
………その前にジャンヌ、花火って
知ってる?」

「いえ……知りません」

「それじゃ~作戦会議のついでに
花火も説明するね」

 

 第一部隊が魔王軍と衝突する
まで残り十分、半分どうでもいい話を
しながら準備をする蒼字(そうじ)達

…………………▽

「来たか!これだけの数を相手に
……燃えるではないか!
パドマ、後のことは頼むぞ!」

「ボルボフ隊長、いきなり指揮権を
ぶん投げないで下さいよ。
責任逃亡ですよ~」
 
 副隊長のパドマは頭を抱える。
ボルボフはいつもこうだ目の前に
強そうな奴がいると飛び出して行く。
幼い時からの付き合いでいつも仕事を
ぶん投げる。これ程の大規模な戦場を
我慢できるはずがない。

 そんな事を考えている間に
ボルボフは魔物の大群の中で
走り回っていた。

「…………ガキかよ!ボルボフ
戻ってこ~い」

 
 第一部隊が魔王軍と衝突、
開戦してから一時間後、第二、
第三部隊が魔王軍と衝突

「魔物の数は大したものだがそれ程
強い魔物をいないようだ、
ロン、ラユン必ず先程言ったように
フォーマンセルでそれぞれがフォローを
出来る体勢を取らせろ!
生存率が上がる。ロン、右翼が
やや押され始めた。
四十パーティ連れて側面から貫け!」

 第一、第二、第三部隊が衝突から
約五時間後、まばらではあるが魔物が
第四、第五部隊に到達
冒険者達は苦も無く排除している。

「今のところは大した事ありませんね!
前線が頑張ってくれているみたいです」

「はい、今ここに流れてくる魔物も
恐らくわざと通しています。
見た限りではゴブリン、ワイルドボア
シルバーウルフ等すべて下位の魔物
ばかりですから前線の兵士の体力を
温存させつつ、我々でも確実に倒せる
魔物だけを送り全体の生存率を
上げています」

「キャンベルさん、それでこれって
楽勝と考えるのはダメですよね!」

「そうですね!もう少し様子を
見る必要はありますが、蒼字(そうじ)や
私が違和感を感じていると言う事は、
今頃アルバート団長は分かっているの
かもしれません」

…………▽
 
「アーー物足りない!
こんな雑魚ばっかり~」
 ゴブリンの首を軽々と切断し
次の獲物を探す王女リリカ、
武器は双剣を使い、右手の剣は火の属性を
持ち敵を焼き切り、左手の剣は氷の属性を
持ち相手の動きを封じる。リリカの高い
身体能力で敵には一切の反撃をさせない
超攻撃型スタイルで
魔物を次々と倒して行く。

「エム、あのじゃじゃ馬娘が油断しても
フォローを入れれるように見て
おいてくれ~」

「ボルボ、リリカ様は私の言う事を
聞いてくれないんだから
しっかり見ておいてよ」

 リリカに付き添いながらボルボと
エムも確実に魔物を倒して行く。


……………▽

 第二部隊アルバート
 
「やはりおかしいな」

「アルバート団長どうされました!
戦局はこちらに向いています。
特に問題はないかと?」

「ラユン、おかしいと思わないか、
バーバリ辺境伯が一夜にして魔王軍に
落とされた程の戦力があったはずだ
いくらなんでも弱すぎる」

「それは……そうだ!きっと先日の戦で
魔王軍の戦力が想定以上に削られて
いたのです」

「希望的観測だな!もしもそうなら
攻めては来ないはず、
これは何かまだあると考えるべきだ」

 その時、空に巨大な影が……

……………▽

 第五部隊リリカ、ボルボ、エム

「お!?来やがったか!」

「レッドドラゴン(赤竜)が5体、
これはなかなかキツイ」

 グルルっと唸りリリカは気合を入れ、
ボルボは眉間にシワを寄せ深刻な
状態に陥っていることを感じていた。

「ドラゴン!こいつは私の獲物だ~」
 
 リリカはドラゴンに真っ向から接近、
ドラゴンは火を吹くと素早くそれを躱し、
ドラゴンの身体を足を台に跳躍
右腕を火の魔剣で斬りつける。
 ドラゴンの腕からは血が流れ雄叫びを
あげる。リリカをただの虫けらではなく
敵と判断、空中に飛んでいるリリカに
向けて火球を放つ。リリカは左手の魔剣で
火球を消し飛ばす。リリカは地面に
着地すると闘気を高めさらにスピードを
加速、ドラゴンを次々と斬りつける。

「チッ、まだ倒れないの!」
 リリカは連続で動き続けた事で体力が
落ち始めてきた。ほんの僅かなミス、
リリカはドラゴンの爪を躱し着地
した時、石につまずき大勢が崩れる。
そこに巨大な尻尾がリリカ目がけて
振り下ろされた。

「ドーン」

「だから無茶するな!ドラゴン
相手に一人で向かうとか自殺行為だぞ」

 ボルボがドラゴンの尻尾を受け止め
リリカを助ける。

「ゲ!?」
 ボルボに向けてドラゴンが
火を吹こうとしている。

「させないわよ~」
 ドラゴンの口にムチが巻き付き
締め上げる。火の行き先を失い口で
暴発、ドラゴンは倒れた。


「良くやったエム!」
 
「どうも、それよりまだドラゴンが
いるんだから油断しないでよね」

 ボルボとエムが話をしていると間に
リリカが入る。

「二人共さっきはありがとう。
もう油断しない」
 リリカの言葉に二人は頷く。

「言うまでもないがドラゴンは
強い三人で連携をとって
動きを止める。次はあいつだ!」
 ボルボは近くにいるドラゴンに
指を差し、三人はそのドラゴンへ
向かって走り出した。

………………▽

 第五部隊蒼字(そうじ)、キャンベル、
ジャンヌ、風太

「ギャーー助けてくれ~」

 炎に追われ数人の冒険者が走ってくる。
そこに蒼字(そうじ)が入り、

『水流壁 氷華』
 地面から水が吹き上がり凍結、
冒険者を炎から守る。

『風刃』
 風太がドラゴンの足元を走り抜け
ざまに風の刃で斬りつけ、ドラゴンは
体勢を崩す。

『ライトセーバー』
 ジャンヌが一撃でドラゴンの
首を切断する。

「ドーン」首を失ったドラゴンは
力なく倒れた。


「流石はジャンヌ凄い威力だったな!
前より強くなったんじゃないか」
 蒼字(そうじ)は強靭な皮膚を持つ
ドラゴンの首を切断する威力に驚き、
やっぱりジャンヌは一流の剣士
なんだな~と思っていた。

「いえ、ご主人様のお陰です。
私はご主人様と共に強くなりますので」

「あ!?そう言えばそうか、
ジャンヌは俺の式だから俺の力に
比例して力を得るわけか
……しばらくステータスを
確認してなかった。

…………………………………………………………………

『ソウジ サナダ』 Lv:100

種族:ヒト族
年齢:17
職業:冒険者 ランクB
称号:女神のうっかりの産物
  ∶霊能力者
  ∶筆使い
  ∶天運
  ∶聖女のご主人様
加護∶女神のうっかりで祝福
魔法:なし

HP:153000(+0)
MP∶10125000(+0)
気力∶155500(+0)
魔力(霊力):448000(+0)
筋力:49800(+0)
耐久:36300(+2550)
敏捷:31100(+4220)
運 ∶3250(+0)
スタミナ∶19850(+0)

技能:固有スキル『書道神級』
        『霊との対話』Lv.8
        『除霊』Lv.8
   ∶コモンスキル『剣術、槍術、体術等……』
         Lv.4
         『言語理解』Lv.2

 ううぉーーい、Lv100到達、
しばらく見てなかったけど
俺ってメッチャ強くなってるじゃん!
これなら式のジャンヌや風太が
強くなる理由だ。

……………………………………………………………………

「フッフッフ~、ジャンヌ、
風太一気殲滅だ!」

「任せておけ」
「ご主人様お任せ下さい」

 その後、十分もせずドラゴンは
討伐された。


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