書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

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第一章 異世界暮らし

幕間 二人の勇者とお母さん

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「お母さん待って!」

「う~ん、今日もいい天気よ!さくら~」

「お母さん……もういつも元気すぎなんだから」

「さくら何言ってるのよ!わたし幽霊よ!
生きてないんだから元気なわけ無いでしょ~」

 空中で踊りながら飛び跳ねる元気一杯の幽霊
しかしこれは仕方がないことなのかもしれない。
なにせ会えるはずのない娘に会えたのだから!

……………………▽

 時は少し遡る

「う~眩しい………ここどこ?」
 さっきまで学校に居たはずなのに……たしか
蒼字(そうじ)くんが窓から見えて
追いかけようかと………

 思い出そうと考えていると再び眩しい光が

「あれれ?おかしいな~ここを曲がったら
衣装が置いてある倉庫のはずなんだけど………
あれ⁉さくらじゃんヤッホー」

「陽菜乃(ひなの)!ここどこか分かる!」
 陽菜乃(ひなの)がいる場所に走っていくと
難しそうな顔で地面を見ていた。
その地面には魔法陣のようなものが……

「どうしたの?そんな難しそうな顔して?」

「さくら私達は呼ばれたのかも!」

「呼ばれた?」


「お待ちしておりました!勇者様」
 突然ドアが開き現れたのは二人の従者を連れた
綺麗な女性、私達より少し上くらいかな。

「もしかしてあなたが私達を呼んだんですか?」
 陽菜乃(ひなの)の質問に頷く女性
 呼んだってどういう事?

「勇者様、この世界を救って頂きたいのです!」
 救うって何?私は良くわからなかったけど、
陽菜乃(ひなの)は分かっているみたい。
いつも以上に興味がある事を見つけて
嬉しくて仕方ない時の顔をしている。

「陽菜乃(ひなの)これって」

「さくら、どうやら私達、異世界に来たみたい」

「えーー」私はびっくりして声を上げてしまった。

 それからその女性アルヴィア姫から事情を
聞いた。私達は魔王を倒し世界を救うために
召喚された事を、そしてこれから一緒に戦って
欲しいと頼まれた。
 突然の事で動揺したけど、アルヴィア姫の
配慮があったからか非常に丁重に扱われ冷静
になる時間が取れた。

 今は客間に通され陽菜乃(ひなの)と落ち
着いて話をしている。
 
「それにしても興味深いわね!ワクワクする」
 
「陽菜乃(ひなの)らしくって逆に落ち着く、
 私一人だったらきっとどうしようかって挫けて
押しつぶされていただろうな~」

「なに言ってるのよ!さくらがいるから
私も安心できるの。私一人じゃ暴走して
簡単に死んじゃうかもしれないしブレーキ役
よろしくね~」

「もう~陽菜乃(ひなの)ったら困ったものね!
ふふっ、仕方ない任されました」

 二人が異世界と言う未知の世界を生き抜く
覚悟をしようと頑張っている姿を見て一人
嬉し泣きをしている女性が一人

「うんうん、ひなちゃんええ子や、さくら頑張る
んだよ!私が見守ってるからね!ファイト」

「…………どうしたのさくら?」
 さくらが突然話を聞かず周りを気にし始めた。

「う~ん?なんか周りから泣き声が聞こえて、
それになんか懐かしい」

 さくらはそのまま窓の方を見る。
 実際には窓の前にはお母さんが居た。

「もしかしてさくら私の声……聞こえるの?」
 ジーッと見ているさくら

「……………気のせいだったみたい!」

「なんでやねーん!」………「どこん」
つい突っ込みのノリで机に激突しひっくり返る。

「あたたた~って幽靈だから痛くないか!」

「お、お母さん‼」

「…………さ…く…ら……私が見えてるの?」

「お母さんーー会いたかったよ!」
 
「えーー」さくらは母親に抱き着き涙を流した。
嬉しさのあまり10分以上続け、落ち着くと、
 
「お母さんやっと会えた。近くにいるのは
蒼字(そうじ)くんから聞いてたから知って
たけど、ずっと話をしたかったよ!」

「もちろん私もよ!さくら…えーーん」
 一度落ち着いたかと思ったけど再び感情が爆発
今度は母親(一花)が止まらなくなった。

 再び10分後、陽菜乃(ひなの)がそろそろ
いいかなと言われ冷静になれた。

「お母さんが見えるようになってる。なんで?」

「さ~わからないわね。確かにこの世界に来て
から妙に力が湧いてる気はしてたんだけど」

「異世界に来たことで私達に何らかの力が
備わってるかもしれないわね。なんか楽しみ~ 
 アルヴィア姫が言ってたけど明日私達の
ステータスを確認するからそこでなにか分かる
かもよ!」

「うん、でも今はそんなの良いかな!お母さんに
会えたんだもん」

「さ、さくら~え~ん」
「も~うお母さん泣きすぎだよ~」


…………………▽

 二人は後日ステータスを確認した。


……………………………………………………………

『サクラ シノノメ』 Lv:1

種族:ヒト族
年齢:17
職業:なし
称号:勇者
  ∶霊能力者見習い
  ∶女神に選ばれし者
加護∶女神の加護
魔法:精霊魔法

HP:2000/2000(+0)
MP∶10000/10000(+0)
気力∶2500/2500(+0)
魔力(霊力):5000(+0)
筋力:1200(+0)
耐久:1200(+2)
敏捷:2500(+2)
運 ∶500(+0)
スタミナ∶1500(+0)


技能:固有スキル『召喚術』Lv1
                  『契約術』Lv1
        『精霊との対話』Lv1
        『霊との対話』Lv.1
                  『動植物との対話』Lv1
        
   ∶コモンスキル『料理』Lv.5
                  『高速走法』Lv3
        『槍術』Lv1
                  『言語理解』Lv.3

……………………………………………………………


……………………………………………………………

『ヒナノ ヒナギク』 Lv:1

種族:ヒト族
年齢:17
職業:なし
称号:勇者
  ∶女神に選ばれし者
加護∶女神の加護
魔法:付与魔法

HP:1200/1200(+0)
MP∶2500/2500(+0)
気力∶2500/2500(+0)
魔力:1200(+0)
筋力:1200(+0)
耐久:1200(+2)
敏捷:1200(+2)
運 ∶200(+0)
スタミナ∶1200(+0)


技能:固有スキル『追求する者』Lv1
                  『錬金術』Lv1
        『鑑定術』Lv1
        
   ∶コモンスキル『速読』Lv.5
                  『高速演算』Lv3
        『銃技』Lv1
                  『言語理解』Lv.4

……………………………………………………………

……………………………………………………………

『イチカ シノノメ 』 Lv:1

種族:ヒト族(幽霊)
年齢:享年25
職業:なし
称号:守護霊
加護∶特になし
魔法:特になし

HP:4000/4000(+0)
MP∶10000/10000(+0)
気力∶3500/3500(+0)
魔力(霊力):5000(+0)
筋力:1000(+0)
耐久:1200(+0)
敏捷:3500(+0)
運 ∶0(+0)
スタミナ∶1500(+0)


技能:固有スキル『念動力』Lv4
                  『未来予知』Lv1
        『精神感応』Lv2
        
   ∶コモンスキル∶『オーラ感知』
          『浮遊』

※一花さんは他の人には見えていませんので
 ステータス確認は実際にできていませんが
 一応入れときました。その為、さくらも
 陽菜乃(ひなの)も認識はありません。

……………………………………………………………




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