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第五章 長寿薬ノア
赤と青の海
しおりを挟む男は血塗れの姿でこちらに歩いてくる。
しかし、歩いている途中で服が身体が
血を吸うかのように無くなり消えた。
俺達の前にに来る頃には真っ白な
シャツとズボン体格まで変わり高身長の
細マッチョになっている。先程とはまるで
違う。
「や~君達元気かい!」
爽やかな雰囲気で挨拶をしてくるが、
うしろの光景が目に入ると異様性が
際立つ。
「ま~ま~元気ではありますけど、
あんた何者だ!」※八雲
「僕かい僕は闇ギルド ヘルヘイムの
シュルグこの里を食いに来たよ!宜しく」
舌を出しぺろりと口をなめる。
「なるほどスリーズと同じ嫌な気配を
感じるわけだ!悪いがお前達は俺が潰さ
せてもらう覚悟しろ!」
「そう良いよ!いっただきま~す」
一瞬かき消えたように居なくなり
凄まじい速度で接近、八雲の顔面を
鷲掴みにして、そのままの勢いで
100メートル程離れた位置の大木に
叩きつけられる。あまりにも
高い身体能力に誰もがほとんど反応
することが出来なかった。
「さ~頭をブチッと千切って、
首からチュウチュウ吸おうかな~
アハ、アハ、アハハハハ~」※シュルグ
「ざけんなよ!弾き飛べ
『精霊の嵐……乱』」※八雲
八雲の身体から突風が吹き荒れる。
他の人には見えないが、風の精霊が八雲を
守り、そして今度は反撃に移る。
シュルグは吹き飛びながら斬撃と衝撃の
攻撃により身体中にダメージを受ける。
吹き飛ぶシュルグに対して八雲の
攻撃は終わらない。
『エアインパクト』シュルグを地面に
叩きつける。
『ウィンドブレード』シュルグを
斬りつける。
『エアボム』そして離れ際に空気を
爆発させシュルグは吹っ飛んでいった!
血が飛び散り、空気に舞う、
「!?」八雲の腕と足に鋭い痛みを感じる。
鋭い刃物のような形状に変化した血液に
攻撃された。
こいつ……と思った時、すでに周りは
血液の池と地面がなっていた。ヤバいと
思い即座に離脱しかし血液の槍が八雲を
逃がしはしない。
『焔式 浄化の炎 鳳凰烈火』
高速で火球が槍を撃ち落とし
浄化していく。
「凛!助かった。悪いそのまま
援護してくれ」※八雲
「うん、ドンドン行くよ~」※りん
『焔式浄化の炎 火の鳥』
数百の炎の鳥が八雲を援護するため、
槍を落とす中八雲はシュルグに接近する。
シュルグはよく見るとさっきより
大きくなっている。
あれだけの血液を出して縮むなら
わかるが膨らむとはどう言うことか?
そもそもあれだけ出血したら死ぬか
何にしても普通ではない。
今回『水』でいく。
八雲の目の色が青に゙変わり、
水色のオーラを纏って接近戦に挑む。
本来は精霊闘気は『風』の方が攻撃
性能が高い、それに対して『水』は
守り、特にあの血液の攻撃には呪詛が
かかっている為受ければ呪いがかかる。
それに対して『水』は浄化の力が
備わっているから接近戦を挑むことが
出来る。
『水壁』
いくつもの水の壁を空中に浮かせ
直列に並べ八雲はその後に並ぶ。
水の壁は四方に散ると八雲の姿はなかった。
シュルグは周りを見渡すが
どの壁の後にいるかわからない。
ならばどうする。すべて壊せば良いだけだ!
シュルグは血の槍を全方位に向け
『デスブラッド』
血の色が赤く輝き、回転しながら
水の壁を貫き破壊した。
……………が八雲の姿はなかった。
……………………『水の昇龍破』
シュルグの真下から水で出来た龍が現れ
シュルグを飲み込んだ!
「そのまま、どこまでも登っていけよ!」
※八雲
八雲は地面から這い出てくる。
「八雲、終ったのかな!」※凛
「いや、残念ながら終わってないみたいだ!
そのまま居なくなってくれれば
良かったんだがな!」
上空には直径数十メートルもの血の塊が
浮いていた。その形は球体から
グネグネと動き徐々に形をなしていく。
「チェッ、強そうじゃないか!」
現れたのは真っ赤な姿をしたドラゴン
「ブラッドドラゴンってところかな!
全員攻撃が来るぞかわせー」
『ブラッドブレス』
血が霧のように広がっていく。
『聖なる水よ!我が身を守る盾となりて、
顕現せよ!』
………………………………『ウンディーネの泉』
空に赤と青の海が!!
お互いの攻撃は相手を飲み込もうと
うねり広がる。
くっそ~このままじゃ押し負ける。
やっぱり『ライフ』がないとキツイ………
やっぱ使うしかないのか!
「コラ~『ライフ』を使うんじゃ
ないのじゃ」
リームが現れ、風の精霊の力を
使い血を押し返す。
「これだけ目立てば嫌でも
気がつくな!」※赤城
八雲、苦戦しているようだから
手を貸してやる!」
炎で血を焼き押し退ける。
「助かります!もうちょい力を
貸して下さい」※八雲
八雲はオーラを高め精霊に力を借りる
『ウンディーネ………浄化しろ!
ホーリーウォーター』
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