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第五章 長寿薬ノア
悪夢の始まり
しおりを挟む「はい‼私がやーりーまーす‼」
ククが元気に手を上げていた。
いや~元気なことはいいことだね~
八雲はククがこんなに元気になって
嬉しく思う。
現状、俺達は術者を見つけるすべがなく
困っているとククが自分がやると言い
出した。どうなるか分からないがやる気が
あるのでやらせてみたい。
「良しわかった。クク頼んだぞ!」※八雲
ククは嬉しそうに返事をすると、
それを見上げそれと喋り出す。正直傍から
見てると何をやってるかわからないが、
ククは楽しげにしている。
「ありがとうお空さん!術者は
どこにいるの(╹▽╹)」※クク
ズズズーっと雲が動き矢印の形になる。
矢印の先には同じ形のものがいくつもあった。
きっとこれを追えば見つかるわけか!
「クク、良くやった。さっさとそいつを
掴めいてぶっ飛ばしてやる」※八雲
「うん!八雲お兄ちゃん
頑張って(≧▽≦)」※クク
しかしどうしようかな……凛に来て
ほしいけど、ここをこのままにして
いくのは………」
「お主等頼みがある」※里長
だいぶ回復したのかしっかりとした
足取りで歩いてくる。
「我らでは手に負えない、どうか力を
貸して欲しい」※里長
「分かってます!術者は必ず倒します」
※八雲
「すまんな、それと我らのことは
心配するな、我らはドラゴンの血を引く
ものそう簡単にはくたばりはせん!」
※里長
どうやらこちらの心配を察してくれた
ようだ。なら遠慮なく行かせてもらう。
「凛行こう」※八雲
ククの力で導かれみんなは走って行った。
………………▽
「ここが聖域………」※ギネア
今ギネア、リョウガ、ギルの三人は
聖域の前に立っていた。聖域と言われる
場所は白一色で様々な造形の石像が並び
中央には巨大な神殿
「どうやら私達はここまでしか入れない
ようです」
ギルが手を前に出すと電撃が走った
ように弾かれる。ここから先は選ばれし者、
儀式を受ける者しか入ることが出来ない」
「ギネアちゃん!頑張れ、絶対
上手く行くよ!」※リョウガ
リョウガはそう言って軽く挨拶して
ギルを見る。
ギルは目を少し長く瞑り、考えてから
「ギネア、最後まで堅物の兄貴で悪いな!
今まで面白くなかっただろ。本当は
ギネアみたいに要領良く出来れば良かったが
僕はそうじゃなかっただからまずはすまん、
そしてありがとう!お前のおかけで家族の
みんな、それに僕が明るく楽しく暮らせた
と思う。本当はもっと一緒にいたかった。
最後に変なこと言ってわるかったな!」
※ギル
ギネアの目からスーッと涙が流れ、
ギルはギネアを抱きしめしばらく
落ち着くまで待った。
「お兄ちゃんありがとう!私にも言わせて
お兄ちゃんは面白くなくなんてないよ。
いつも真面目でそれなのにどこか抜けてる。
てもいつも私のために無理して楽しませ
ようと考えてくれてるの私は知ってたよ!
私はそんなお兄ちゃんを見るといつも
嬉しく思って笑顔に慣れた。真面目で
不器用なお兄ちゃんだけど私にとっては
最高のお兄ちゃんでした」※ギネア
今度はギルから涙が出たがすぐに
腕で拭って誤魔化した。この辺が不器用な
ところなんだが、ギルはきっと変わら
ないだろう。
「お兄ちゃん、リョウガさん私
行ってきます」※ギネア
「あ~ギネア行ってらっしゃい」※ギル
ギネアは振り返らず走って行った。
リョウガはポンポンとギルの背中を
軽く叩いた。ギルはしばらく聖域を
見つめていた。
……………▽
「こんにちは」
子供……なんでここに!
すごい美少年がこちらに歩いてくる
すごく細い身体だ簡単に折れそうに
見えるのに
ただの人間じゃない。何だこの
禍々しいオーラは!
「君さ~これ以上は来ないでくれるかい」
※リョウガ
激しいオーラで威嚇する。
「ごめん!中に用があってさ!
通してもらいたいな~」
こちらからもオーラが禍々しく揺れる。
「お前からは危険しか感じない。
悪いが死んでくれ!」※リョウガ
『ドラゴバースト』※リョウガ
強力な光砲撃が森ごと吹き飛ばした。
……………▽
八雲達がククの指示通り進むと
その先には恐ろしい光景が広がっていた。
ここは地獄か?
人が物のように積み上げられた山が五つ
大量な出血による血の池で座っている
男が一人
男は座禅を組み瞑想している。
かなりの体躯の坊主頭、筋肉の鎧を
着ているような恐ろしいオーラを放って
いる。
「先手必勝かな」
『スポットエアショット』
八雲は片腕にオーラを集中し、
空気の弾丸を男の眉間目掛けて放つ。
「カッ」一瞬の出来事たった。
男は口を開け俺の攻撃を食べなかった⁉
そしてもう一つ気になることが、
こいつの口に大きな犬歯が見えた。
こいつ………『吸血鬼』
『お前達の血も頂こう』男は立ち上がり
赤い目で八雲達を睨んだ。
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