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第五章 長寿薬ノア 

楽しい楽しい 牢屋生活 Σ⊂(゜Д゜ )

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 現在僕達は牢屋の中にいる。
今度はガチの牢屋の中だ!
あれから僕達は正直に『シャウロンの
天輪』を取りに来たこと何故必要
なのかを説明した。
しかしギルさんの目は厳しいまま
予想通り今に至るわけだが、

「ルームで『シャウロンの天輪』は
 見つかったのか?」※リーム

 リーム達は妖精専用の牢屋型の箱に
3人で入っている。

「お姉ちゃんもちろんバッチリよ!
 タイミングもバッチリ~どうも
エンジェルドラゴンが誕生するみたい。
そこに合わせてかすめとれば
 良いのよ!」※ルーム

 なんか話を聞いてると警戒されるべき
対象のような気がする。

「うむ!それがどのタイミングか
分かるかルーム」※リーム

「先生ちょっと待ってくれ!」※八雲
 僕は横から口を出す。

「もう少し穏便な方法にしませんか?
 これじゃ~泥棒ですよ!」※八雲

「お前はまた悠長なことを言っておるの~
はっきり言うが交渉で手に入るものでは
ないのじゃ、今は特にエンジェルドラゴン
誕生で警戒感MAXじゃ、絶対に説得は
できんぞ!」※リーム

「でも先生……僕恨まれたくないですよ~
 なんか良い方法がありますよ!絶対!」
※八雲

「なら言ってみるのじゃ!思い付く
ならな!」※リーム

「うぐっ」正直全然思いつかん。
「ガクッ」肩を落とす僕

「ま~落ち着けよ!ほれお茶」※リョウガ
「あ! ありがとうございますリョウガさん」
 ※八雲

「で、なんで戻ってきたんですか?」
※八雲
 今、リョウガさんは牢屋の外側
ギルさんと一緒に出て行ったはずなん
だけど?

「あのな!やっぱ無理だったわ!
説得しては見たんだけどな!ダメの
一点張りで耳を貸してくれないんだわ!」
※リョウガ

「それはそうですよ!自分で言うのも
何ですけど僕達怪しいですから」※八雲
 
「とは言えこのまま手をこ招いている
わけにも行かないだろう。どうする
脱走するか?」※赤城

「ま~待て赤城、まだ話がある。
 説得は出来なかったんだか、ここからは
 出れることになった」※リョウガ

「それ本当ですか!凄いじゃないですか?」
 ※八雲

「まーな!俺に掛かれば楽勝よ~」※リョウガ

「実際には説得とはほど遠い脅しで
したがね!」
「!? ギルさん」※八雲
 リョウガさんの後ろから現れたギルさん
 気配絶ち過ぎぜんぜん分かんなかったよ。

「どうも、先程振りです」
 爽やかな雰囲気で声をかけてくれるのは
 良いけどこっちは牢屋の中だから
 苦笑いしかできないから

「どう言うことですか?私達出して貰える
 理由なんてなかったと思うんですけど?」
 ※凛

「お嬢さんの言う通り、出すつもりは
無かったんだけど!このバカが無理やり
説得したんだよ」※ギル
 不満げにリョウガを指を差す。

「リョウガさん何したんですか?」
※八雲
 いぶかしげな目で見る。
「大したことはしてないぞ!」※リョウガ

「何が大したことがないだ!
 こいつ村長達重鎮に八雲達を出さないと
 暴れるぞって脅しやがったんだよ!」
※ギル

「脅したとは人聞きが悪いぞギル君」
※リョウガ

「あれだけ威圧したら脅し以外のなんだって
 言うんだよ!」※ギル

「ちょっとやり過ぎたか?アハハ」
※リョウガ
 
「リョウガの強さはこの里のみんなが
知っている。過去には龍人武闘会を圧勝で
勝っているんだからリョウガの発言を
簡単には無視できない」※ギル

「でも、こいつだけの為に私達を出して
 くれるって可笑しくな~い」※ティナ

「正直こいつ一人を倒すのに里の全員で
やっても怪しいんだ!下手したら滅ぼ
される」※ギル

「ギル~いくらなんでもそんなこと
しないぞ!」※リョウガ

「分かってるよ!そのくらいお前の言葉が
 重いってことだ!発言に気を付けろ!」
※ギル

 二人とも仲良いな~と傍観していると、

「それで、出して貰える条件は何じゃ」
※リーム
 全員がギョっとリームを見る。

「当たり前じゃただで出してくれる
訳ないのじゃ、何で捕まっていると
思っておる」※リーム

「言われた通り危険因子は極力排除する
つもりなのであなた達には拘束具を
着けさせて頂きます」※ギル

 僕と凛、ティナの顔が引きつる。
 あとのメンバー当然だと動揺を
 ぜんぜんしていない。

「大丈夫ですよ!何もしなければただの
腕輪ですから皆さんにはこれを着けて
頂きます」

 ギルさんが出したのは飾りってのない
金色の腕輪

「これは『雷送(らいそう)の腕輪』と
言います。あなた達がこちらの意図
しない行動をした場合その腕輪から
強力な電撃が放たれます。人によっては
死ぬ程強力なのでお気をつけ下さい」
 ※ギル

 なるほどこれで敵対したり逃げたりすれば、
 ただじゃすまない特にククには気をつけて
 貰わないと最悪死んでしまうな!

「それでは皆さん順番に来て下さい。
 腕輪を着けますんで!」※ギル

 僕達は腕輪を着ける。

「おい、俺はどうするワン」※ポチ

「あ、あなたは………犬って喋るんで
したっけ?」 ※ギル

「ギル気にするな!こいつは特別だ!」
※リョウガ

「興味深いです。初めて見ました………おっと
 すいません。あなたは大きめの腕輪を首に
 着けさせて下さい」※ギル

「分かったワン」※ポチ

「それでは皆さん行きましょう。
里を案内します」※ギル

「おい!ちょっと待て我らは置いてけ
ぼりか?」※リーム

「いえいえそんなことありませんよ!」
※ギル
「よっと」箱の取ってを持ち片手で持ち上げ
 そのままスタスタと歩き。

「行きましょうか」※ギル

 何事もないように歩いていった。
 先生達は文句を言っていたが、
僕にはギルさんが可愛いお人形(リーム達)
さんと遊んでいるように見えて笑って
しまった。

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