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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン
過去編 圧倒的『ライフ』の力
しおりを挟む『レッドボム』
「ボン」と爆発音なる。
マナイさんがドラゴンの側面を
走りながら魔法を放つ。
「ボンボンボン」と連発
顔に当たったせいか、ドラゴンは
マナイさんを睨み付け、僕達から
意識が外れた。
マナイさん………ありがとうございます。
僕は再び白根さんを見る。
今のままじゃ白根さんを救えない。
あの時の力が必要だ!
…………▽
ドラゴンはマナイに火球を連発で放つ
それを何とか躱すマナイ
「クッ、負けない絶対に諦めない」
必死にマナイは八雲から離れ逃げる。
しかし
「嘘………」
ドラゴンはとうとう動いた。
空に舞い上がったのだ。
梵字さんのおかげで動きを抑制していたが、
それでも動けないほどではなかった。
一気に空を飛びマナイに接近
ドラゴンの鋭い爪がマナイを襲う。
『フン! 一刀入魂(いっとうにゅうこん) 斬』
梵字がドラゴンの腕を切る!
「くっ……浅い」
梵字の一撃はドラゴンに致命的な
ダメージを与えることができなたかった。
「!?」梵字は気配を感じ後を見る。
ドラゴンの尻尾で梵字は叩かれ
吹き飛んでいった。
「梵字さんーー」
マナイは吹き飛んでいく梵字を見ること
しかできなかった。
あいつをまた殺せないの
わたしは父の仇を取りに来たのに
マナイは悔しさのあまり拳を握りしめ
そこから血がでていた。
「いやだ! わたしは諦めない! 死んでも
お前をコロス!!!」
『爆炎魔法 レッドボム クラッシュ』
マナイは自分の命を糧に最大級の攻撃を
仕掛ける。
全身に暴走したかと思うほどオーラが
巡り全身が赤くなる。これを使えば
まず命はない自爆魔法
「シネ~」
「ドコーーーーン!!!!!」
ドラゴンが信じられないほど
吹き飛んだ!!!
「え!?…………………」 マナイは驚いていた。
「マナイさん~だいじょうぶですか」
さっきドラゴンが居た場所に八雲が
立っていた。
「八雲なの?」
全身から凄いオーラの量を発している。
さっきとは別人みたい。
「マナイさん!?真っ赤じゃないですか、
怪我したんですか??
あー分かんないから取り敢えず」
『ライフキュア』
「え!?」
さっきまで全身が熱くてひどい
痛みだったのに、今はなんともない。
「何をしようとしたか分かりませんけど
無茶しないって言ったじゃないですか!」
マナイは今だ頭がついてきておらず、
ポケッと聞いている。
「お父さんに言われたでしょ!
マナイさんに生きてほしいって、
だから生きるのを諦めるな!………以上」
マナイさんの目から涙が溢れた。
「あれ!なんでだろうさっきまで」
死の恐怖と安堵が同時に来て訳が
分からないや
「八雲………白根さんは?」
八雲は遠くを見て………頬を押さえた。
「えーっと白根さんは」
…………▽
ほんの少し時を遡る。
「くそ~なんで使えないんだ
『ライフキュア』が」
白根さんが突然光に包まれた。
「あれ!?傷が治ってる。え!え!え~使えた!!
なんでだ!!」
「うっ………私どうしたんだっけ!」
頭を抱えて悩んでいると
白根さんが起きた。
「白根さん!大丈夫?」
白根さんは僕の顔を見たあと
自分を見る。熱の影響で服が
ボロボロだった。そしてもう一度
僕を見て
「この変態」※白根
「ブフッ」※八雲
僕は髪で頬を叩かれる。
「何するんですか?」※八雲
「何って………あれ私」
「取り敢えず元気そうで良かったです!」
八雲は上着を白根さんに渡す。
「白根さんは華凪ちゃんの所に
行ってください。
だいぶ無理したみたいなんで!」
白根さんは華凪ちゃんがいる場所を見て
「貴方はどうするの?」
「僕はもうひと踏ん張りしてきます」
「怖くないの?、私は死にかけたのよ!」
「………わかんないです。今、不思議な
感覚でなんとかなりそうな気が
してるんです」
「それじゃー行ってきます」
八雲は集中し『ライフパワー』
今まで感じたことのないオーラが吹き出し
驚きつつもどこか穏やかな気分
八雲はドラゴンのもとへ向かった。
…………▽
そして今に至る。
「白根さんは取り敢えず無事なんで
まずはあいつを何とかしましょう」
ドラゴンはゆっくりと立ち上がった。
「うん!流石はドラゴンだ!今の攻撃を
受けて立てるなんて!」
八雲はドラゴンに向かって走った。
そのスピードは今までの10倍以上
並外れた能力の上昇
ドラゴンは火球を連発する。
「ウォーリャー」
次々と飛んでくる火球を手で
弾き飛ばしながら接近する。
ドラゴンは鋭い爪を振り下ろす。
「フン」気合いを入れてドラゴンの
手の平をぶっ叩いてかち上げた。
「お腹がら空き~」
ドラゴンの腹に突撃しぶん殴る。
「ガアガア」
ドスンドスンと音をため腹を
押さえて後退する。
「まだまだ 『インパクトストレート』」
さらに追撃インパクトを纏った拳を
叩きまくる。
ドラゴンは身体の至る所にを殴られ
その衝撃は凄まじく、身体の燐が弾け飛び
殴られた場所から煙が立ち上る。
ドラゴンもあまりの痛みに白目になり、
「ドシン」と音をたてぶっ倒れた。
「ふ~すげ~な!『ライフパワー』
単純にパワー、スピード、防御力
基本的な能力が10倍以上になってる」
手を動かしたり跳ねたりして
身体の感覚を確かめていると、
マナイさんが来た。
「八雲……すごかったよ!でもなんでもっと
早く使わなかったの?」
「いや~今まで全然使えなかったんですよ
申し訳ないです」
「え!?謝んないでよ責めてる訳
じゃないんだから」
「カラガラガラ」と岩や砂を落としながら
ドラゴンは立ち上がる。
「まだ立ち上がれるのか!」
しかし、すぐに倒れ、それでも何とか
立ち上がろうと足をガクつかせ立とう
とする。
『レッドボム』
「ボンボンボン」連続で爆発する。
「死ねードラゴン父の仇!!」※マナイ
マナイはオーラがあるがぎり打ち続けた。
「は~は~は~」
オーラを使いきったマナイは膝をつき
何とか倒れるのを耐える。
「なんで!なんで倒れないのよーー」※マナイ
ドラゴンはふらふらになりながら
それでも僕らに向かって歩こうとする。
「ニンゲンオマエタチハゼッタイ二
ユルサナイワタシノムスコヲカエセ」
※ドラゴン
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