元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第二章 二度目の異世界

元英雄 精霊魔法『水』………『氷解』

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「あああ~腕が」
 腕を切られた。手下が騒いでいる。

「ちゃんと止血してるでしょ!
 あんまり騒がないで!」

ユリメリアは冷たくあしらう

手下の腕先から血が出ていない。
良く見ると凍っている。
あまり知らなかったがユリメリアは
氷魔法を使うようだ!

「貴様ら~只では済まさん!( ;゜皿゜)
 バルタスこいつらを殺せ~」

ヤーガイは顔を真っ赤にし激昂、
バルタスと言う男を呼ぶ。

「ふん~やっと出番か!」※バルタス
筋骨隆々の大男が前に出てきた。

「ヤーガイお前を捕縛する」
 バッカスが出てきた。まだ怒り心頭と
言った感じか前見たときの穏やかな
感じが一切ない。
「う~ん」あんまり良くないかな!

八雲は片腕を上げバッカスを制止
「バッカスさん、俺がやります」

バッカスは顔を歪め
「八雲、悪いが俺がやる。
ヤーガイの野郎を
ぶん殴らないと気が済まん」

バッカスは八雲を睨み付ける。

「バッカスさんあんたが今やらないと
 いけないのは奥さんの側にいることだ!
 ヤーガイは俺が捕まえるから
 後で好きなだけ殴りなρ(・ω・、)」

八雲は殴るポーズをする。

バッカスは八雲を見てから妻を見た
妻が不安な眼差しをしていた。
「今俺がやらないと行けないこと」
バッカスは再び八雲を見て
「それじゃ頼むわ」と言って
奥さんの方に歩いて行った。


「大男さん、お待たせ」
 八雲はバルタスの前に立ち男を
見上げた。

「良い度胸だ!グチャグチャにしてやるよ」
 ※バルタス

バルタスのオーラが高まる。
「土魔法 『アースボディ』」
地面から土が昇りバルタスを包み込む。
何かを圧縮するような音が暫くし
音が止まる。
「サー」とした音と共に砂が
落ち現れたのは、
鎧を着たバルタスだった!

「さて準備ができた。捻り潰すとしよう」

バルタスは大きく振りかぶって八雲を殴る。
八雲はバックステップで躱すが、
バルタスは構わず連続で殴る。
八雲はこれ以上下がるとコロンさん達に
当たるので止まり、上下左右と巧みに躱す。

「ちょこまかしやがって!」
「土魔法 『アースロック』」
八雲の左右から岩の壁が迫る。

「おっと」
 八雲はオーラを高め岩の壁を受け止める。

「アッハハ~良く受け止めたな~
 だ・が・動けまい。」

 バルタスは八雲を殴ろうと大きく
振りかぶる。

「精霊闘気『水』………『氷解』」
 八雲の目の色が青色に変化し
キラキラと輝く。

「な、なに」
バルタスの腕の鎧が爆ぜた。

何が起こったか分からず
バルタスは後退した。

 八雲は岩壁の間に氷の棒を生成し
つっかえ棒にして、アースロックから
脱出した。

「お前何をしやがった!!」

「あ~それ教えないといけないのか?」
 八雲はクソバカやろうを見る目を
バルタスに向けた。

「コロン様今のは………」

「同じ氷魔法を扱うものとしては
 気になるわよね!」

「私も詳しい原理は不明なんだけど
 かなり危険な魔法よ!」

「……………」
 ジィーと目を見開いて

「そんな真剣な目で見ないでよ。
 本当ユリメリアは仕事熱心ね~
 あの魔法は遠隔から魔法の発現が可能なの
 まずは視認によって精霊を誘導、
 今回はバルタスの腕を見ていたのね!
 オーラが使えても精霊を見ることは
 出来ないからバルタスはまったく気づかず
 鎧の中に精霊を侵入させてしまった。
 その後は鎧の隙間から魔法を発動
 無防備に攻撃を食らうわ!」

「すごい!気づくことが出来ないから
 警戒のしようがない!」

「そうね。でももっと怖いのは 人を対象に
した場合、今回は鎧だったけど………
 人の場合は内部から破裂させることも
 出来るらしいわ」

「え!!」
ユリメリアはその状況を想像して
驚きと恐怖を感じた。

「やりたいとは思いませんが、
 私にはできません」
 ユリメリアは同じ氷魔法の使いだが
内部から攻撃なんてとても出来る気が
しなかった。

「良いのよ!ユリメリアはちゃ~んと
 私を守ってくれているんだから
 真似する必要なんてないわ」

ユリメリアはキョトンとした顔になり
「………そうですね。私の仕事はコロン様を
 御守りすることです。私なりの強さを
 極めてコロン様を守り抜いてみせます」

ユリメリアは強い眼差しで答えた。

「そう言うこと。☆⌒(*^∇゜)v
 さてあっちも動き出したわよ」

「ア~」
再び拳の連打が八雲を襲うが、
手に水のオーラを集めミット打ちのように
受け止め「パシャパシャ」音がする。

「くそ~なんで受け止められるんだ!!」
バルタスは怒りと焦りが顔に出ていた。

「水よ廻れ」
 八雲の手のひらで水のオーラが
 水球となり渦を巻いている。

バルタスは戸惑いながら
八雲を殴るが水球に拳が当たると、
バルタスは身体ごと反転、背中から落ちる。
バルタスは何が起きたかわからなかったが、
構わす八雲を再度殴るがまた背から落ちる。
繰り返すこと5分、ボロボロに
バルタスはなった。


「は~は~は~何をしやがった?」

「もっと早くやめろよ」
八雲は呆れる。

「そろそろ終わりにしよう
 降参するなら今だぞ」

「ふざけるな~」
バルタスは立ち上がり八雲を襲おうとする。

水球を砕いて周辺に水滴が飛び散る。
八雲は手を閉じ合掌

『ウォーターダスト』

周辺に飛び散った水滴が
マシンガンの如くバルタスを襲う

「ウオ~オオオオオ」
バルタスの鎧をガンガン剥ぎ
バルタスは吹っ飛んだ。

「な、なにが起こった?」
目の前に血だらけのバルタスが
倒れている。

「今度はあんたの番だヤーガイ司祭」

「うぬぬぬ」
ヤーガイは悔しそうに唇を噛み

「ボン」ヤーガイの周りに音と
共に煙が発生、煙が消えると
ヤーガイがいない

「逃げられた!!( ´゜д゜`)エー」※全員

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