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1890/07/07/22:00 潮實*
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吐息まで飲み込まれてしまう程の口付けはただ甘く、脳の奥から蕩けてしまいそうだった。唾液を混ぜ合わせるように、僕の舌と絡まるように動く先生の薄い舌に、知らない感覚が口内に感覚が広がっていく。接吻に夢中になっていると、先生は徐に僕の下半身に触れた。緩やかな刺激に、腰がびくりと痙攣する。
「脱いで」
「…はい、先生」
夢でも、妄想でもない。先生の細い指がそっと肉棒に触れる。薬のせいだろうか。痙攣するように細かく震える手が齎す僅かな刺激ですら快楽を誘引する。じわじわと溢れ出る粘液を塗り込み、丁寧に扱く。波のように押し寄せる快楽に、体を震わせていると、突如、指とは違う、不思議な感覚が伝った。
「え、」
先生は小さな舌を僕の赤黒く屹立したそれをちろりと舐めた。手とは全く別物の、その感覚にびくりと体が跳ねる。
想像したことがない訳ではない。ただ、先生にこんなことをさせるのは、申し訳なかった。止めようと先生の肩を揺するも、先生は男が弱い部分を的確に舌で愛撫し、僕を快楽の海へ誘い込む。皇に教え込まれたのだろうか。そう思うも先生は腹を立てる余裕すら与えてはくれなかった。裏側を舐め上げられ、快楽が背中を駆け上がる。視界がバチバチと点滅する。達する_そう思った瞬間、先生は口を離した。
「なんで…っ」
射精直前で止められた切なさに思わず声を上げる。先生は鈴口に軽く口づけをすると妖艶に笑った。
「私に頂戴」
先生の吐息が肥大した肉棒に触れる。その僅かな刺激でさえ、腰の奥に溜め込んでいた快感を放出させるのには、十分すぎた。
「す、すみませ!」
勢いよく放出された精は先生の淡麗な顔を汚す。快楽の余韻に浸るわけなどできず、僕は反射的に謝罪を述べた。
「いや、私こそすまない。意地悪してしまったね」
先生は怒る訳でもなく、肩をすくめて笑うと、口元の静液をちろりと舌で舐った。その瞬間、硬度を失ったはずの僕の物は硬さを取り戻し、脳はただ先生の温度を感じたい、先生と繋がりたい。そんな欲望に支配される。思わず、先生の肩を掴み、後ろに体重をかけた。
簡単に押し倒せてしまう先生は、驚くくらい細く、軽くて、すぐに失いかけていた自分の理性が戻ってくる。僕を見上げる先生は力加減を間違えれば折れてしまいそうな程に儚かった。少しでも乱暴にしてしまったら、消えてしまうんじゃないだろうか。
「…好きにしていい。君に壊されるのなら、本望だよ」
僕の不安を感じ取ったのか先生は、僕の頬を優しく撫でた。小さく頷き、僕は先生の腿に手を触れる。先ほど吐精した粘液を潤滑剤の代わりに指に塗り込むと、その窄まりに慎重に指を挿入した。びくりと先生の体がはね、触れていた腿の強張りを感じる。
「…大丈夫ですか」
「う、ん…大丈夫」
あまり、大丈夫そうには聞こえなかった。やはり、長年先生を縛り続けた恐怖はそう簡単に拭えるものではない。少しでも気休めになればと、もう片方の手を、強く握られた拳に重ねた。
「ん、ッ、」
緊張を宥めるようにゆっくりと指を動かす。時折聞こえる吐息混じりの先生の声は痛がっている、という訳ではなさそうで胸を撫で下ろした。指を徐々に増やし、ゆっくりと中を押し広げていく。
「ッ、そこ、やめ」
擽ったそうに、先生が身を捩る。そして、その摩擦で開けた着物は、隠していたその腰を顕にした。強く掴めば折れてしまいそうな腰。そしてその左側には、不自然に白く、ひきつった箇所がある。思わず、その傷跡に目が引かれ、手が止まる。
「…み、のるくん?」
先生の不安げな声が聞こえる。しかし僕は気にも止めず、吸い寄せられるように、その傷跡に唇を落とし__歯を突き立てた。
「い、っ」
ビクリ、と先生の身体が跳ね、口に鉄の味が広がる。口を離すと、その傷跡の上には歯形がつき、じわりと滲んだ血がその形を不鮮明にしていく。
「…上書きです」
顔を上げると、先生の両の瞳から涙が溢れていることに気がついた。しまった、と頭から血の気が引く。僕は何をやっているんだ。
「申し訳ありません!痛かった、ですよね」
思っていたよりも強く噛みすぎてしまったようだ。想像よりも出血をしているし、これはかなり痛かったのでは。ぼくは咄嗟に謝り、自分の着物袖で傷を抑える。先生は小さく首を振り、僕の頭を引き寄せ口を重ねた。
「ありがとう、實くん」
泣きながら笑う先生は、息を呑むほど美しかった。“
『この世のものではないほど美しいこの書生は、天人ではなかろうか。腕を離せばすぐに天に帰ってしまうのではないかそんな不安に駆られてしまう』
あの小説にある一節だが、本当に、その通りだなと思う。東雲先生の話を聞いた後に皇を尊敬するのは憚れるが、こればかりは皇の考えに、表現に感銘を受ける。見惚れてしまっていると、先生は、再び口づけをし、僕の耳元で囁いた。
「おいで、實くん」
ドクン、と腰の奥で欲望が渦巻く。
「はい、先生」
張り詰めた先端を押し当てる。突き上げたい気落ちを納めながら、ゆっくりと腰を進めると、湿った窄まりはぎゅうぎゅうと僕のものを締め付けて、快楽に支配されそうになる。
「實くん」
苦しいのだろうか、先生はぎゅと僕の手を握った。顔を上げると、先生は水分をたっぷりと含んだ瞳で僕を見つめていた。
「…名前を、呼んで」
その言葉に、僕は先生の手を握り返した。
先生は、気づいていたのだろうか。僕は敢えて、先生のことを名前で呼ばなかった。先生のことを、名前で呼ぶのが怖かった。僕と先生は、ただの書生と先生。僕が抱いている感情はただの羨望で、決して恋慕ではない。今まで、自分にそう言い聞かせて、秘めた恋心を、劣情を、隠してきた。名前で先生のことを呼んでしまえば、それが崩れて、いずれ、先生に知られてしまう。知られれば、先生は僕をそばには置いてくれなくなるのではないかと、不安だった。
「…黎明、さん」
恐る恐る口を開く。恐れていたことは何もなく、先生の名前を呼んだからといって、僕の中の先生への感情は何も変わることはなかった。ただただ先生が愛おしい。先生を愛している。先生は、自分の名前を表すような、その紫がかった淡い青色の瞳を、嬉しそうに細めると、僕の背中に手を回した。
「…動いて」
体重がかかっているというのに、重量感がまるでない。本当に天人なのではないかと不安にすら思う。汗で滑る脇腹を掴み、腰を揺さぶる。
「あっ、」
一箇所を擦った時、先生が甘い声をあげる。ここが善いのかと腰を突き上げると、今まで、どこか余裕を感じさせていた、先生が腰を浮かせ、声を上げた。
「っ、待っ、みの、る、くッ」
腰を揺するたびにひっきりなしに漏れるその嬌声に甘い愉悦が脳に広がっていく。
「っ、實く、ん」
「黎明さんッ、」
夢中になって求めている間、僕もジリジリと溜め込まれたその熱に、限界を迎えようとしていた。
「黎明さん、僕、もうっ」
「いい、よ、實くん」
前立腺が収縮し、快感が駆け巡る。口付けを交わしながら、先生の中で、熱を吐き出した。溶けるようなその熱は、先生と融合してしまったかのように感じる。僕は幸福感に揺蕩いながら永遠にこの時間が続けばいいのに、とそんな叶うはずもないことを、心から願っていた。
「脱いで」
「…はい、先生」
夢でも、妄想でもない。先生の細い指がそっと肉棒に触れる。薬のせいだろうか。痙攣するように細かく震える手が齎す僅かな刺激ですら快楽を誘引する。じわじわと溢れ出る粘液を塗り込み、丁寧に扱く。波のように押し寄せる快楽に、体を震わせていると、突如、指とは違う、不思議な感覚が伝った。
「え、」
先生は小さな舌を僕の赤黒く屹立したそれをちろりと舐めた。手とは全く別物の、その感覚にびくりと体が跳ねる。
想像したことがない訳ではない。ただ、先生にこんなことをさせるのは、申し訳なかった。止めようと先生の肩を揺するも、先生は男が弱い部分を的確に舌で愛撫し、僕を快楽の海へ誘い込む。皇に教え込まれたのだろうか。そう思うも先生は腹を立てる余裕すら与えてはくれなかった。裏側を舐め上げられ、快楽が背中を駆け上がる。視界がバチバチと点滅する。達する_そう思った瞬間、先生は口を離した。
「なんで…っ」
射精直前で止められた切なさに思わず声を上げる。先生は鈴口に軽く口づけをすると妖艶に笑った。
「私に頂戴」
先生の吐息が肥大した肉棒に触れる。その僅かな刺激でさえ、腰の奥に溜め込んでいた快感を放出させるのには、十分すぎた。
「す、すみませ!」
勢いよく放出された精は先生の淡麗な顔を汚す。快楽の余韻に浸るわけなどできず、僕は反射的に謝罪を述べた。
「いや、私こそすまない。意地悪してしまったね」
先生は怒る訳でもなく、肩をすくめて笑うと、口元の静液をちろりと舌で舐った。その瞬間、硬度を失ったはずの僕の物は硬さを取り戻し、脳はただ先生の温度を感じたい、先生と繋がりたい。そんな欲望に支配される。思わず、先生の肩を掴み、後ろに体重をかけた。
簡単に押し倒せてしまう先生は、驚くくらい細く、軽くて、すぐに失いかけていた自分の理性が戻ってくる。僕を見上げる先生は力加減を間違えれば折れてしまいそうな程に儚かった。少しでも乱暴にしてしまったら、消えてしまうんじゃないだろうか。
「…好きにしていい。君に壊されるのなら、本望だよ」
僕の不安を感じ取ったのか先生は、僕の頬を優しく撫でた。小さく頷き、僕は先生の腿に手を触れる。先ほど吐精した粘液を潤滑剤の代わりに指に塗り込むと、その窄まりに慎重に指を挿入した。びくりと先生の体がはね、触れていた腿の強張りを感じる。
「…大丈夫ですか」
「う、ん…大丈夫」
あまり、大丈夫そうには聞こえなかった。やはり、長年先生を縛り続けた恐怖はそう簡単に拭えるものではない。少しでも気休めになればと、もう片方の手を、強く握られた拳に重ねた。
「ん、ッ、」
緊張を宥めるようにゆっくりと指を動かす。時折聞こえる吐息混じりの先生の声は痛がっている、という訳ではなさそうで胸を撫で下ろした。指を徐々に増やし、ゆっくりと中を押し広げていく。
「ッ、そこ、やめ」
擽ったそうに、先生が身を捩る。そして、その摩擦で開けた着物は、隠していたその腰を顕にした。強く掴めば折れてしまいそうな腰。そしてその左側には、不自然に白く、ひきつった箇所がある。思わず、その傷跡に目が引かれ、手が止まる。
「…み、のるくん?」
先生の不安げな声が聞こえる。しかし僕は気にも止めず、吸い寄せられるように、その傷跡に唇を落とし__歯を突き立てた。
「い、っ」
ビクリ、と先生の身体が跳ね、口に鉄の味が広がる。口を離すと、その傷跡の上には歯形がつき、じわりと滲んだ血がその形を不鮮明にしていく。
「…上書きです」
顔を上げると、先生の両の瞳から涙が溢れていることに気がついた。しまった、と頭から血の気が引く。僕は何をやっているんだ。
「申し訳ありません!痛かった、ですよね」
思っていたよりも強く噛みすぎてしまったようだ。想像よりも出血をしているし、これはかなり痛かったのでは。ぼくは咄嗟に謝り、自分の着物袖で傷を抑える。先生は小さく首を振り、僕の頭を引き寄せ口を重ねた。
「ありがとう、實くん」
泣きながら笑う先生は、息を呑むほど美しかった。“
『この世のものではないほど美しいこの書生は、天人ではなかろうか。腕を離せばすぐに天に帰ってしまうのではないかそんな不安に駆られてしまう』
あの小説にある一節だが、本当に、その通りだなと思う。東雲先生の話を聞いた後に皇を尊敬するのは憚れるが、こればかりは皇の考えに、表現に感銘を受ける。見惚れてしまっていると、先生は、再び口づけをし、僕の耳元で囁いた。
「おいで、實くん」
ドクン、と腰の奥で欲望が渦巻く。
「はい、先生」
張り詰めた先端を押し当てる。突き上げたい気落ちを納めながら、ゆっくりと腰を進めると、湿った窄まりはぎゅうぎゅうと僕のものを締め付けて、快楽に支配されそうになる。
「實くん」
苦しいのだろうか、先生はぎゅと僕の手を握った。顔を上げると、先生は水分をたっぷりと含んだ瞳で僕を見つめていた。
「…名前を、呼んで」
その言葉に、僕は先生の手を握り返した。
先生は、気づいていたのだろうか。僕は敢えて、先生のことを名前で呼ばなかった。先生のことを、名前で呼ぶのが怖かった。僕と先生は、ただの書生と先生。僕が抱いている感情はただの羨望で、決して恋慕ではない。今まで、自分にそう言い聞かせて、秘めた恋心を、劣情を、隠してきた。名前で先生のことを呼んでしまえば、それが崩れて、いずれ、先生に知られてしまう。知られれば、先生は僕をそばには置いてくれなくなるのではないかと、不安だった。
「…黎明、さん」
恐る恐る口を開く。恐れていたことは何もなく、先生の名前を呼んだからといって、僕の中の先生への感情は何も変わることはなかった。ただただ先生が愛おしい。先生を愛している。先生は、自分の名前を表すような、その紫がかった淡い青色の瞳を、嬉しそうに細めると、僕の背中に手を回した。
「…動いて」
体重がかかっているというのに、重量感がまるでない。本当に天人なのではないかと不安にすら思う。汗で滑る脇腹を掴み、腰を揺さぶる。
「あっ、」
一箇所を擦った時、先生が甘い声をあげる。ここが善いのかと腰を突き上げると、今まで、どこか余裕を感じさせていた、先生が腰を浮かせ、声を上げた。
「っ、待っ、みの、る、くッ」
腰を揺するたびにひっきりなしに漏れるその嬌声に甘い愉悦が脳に広がっていく。
「っ、實く、ん」
「黎明さんッ、」
夢中になって求めている間、僕もジリジリと溜め込まれたその熱に、限界を迎えようとしていた。
「黎明さん、僕、もうっ」
「いい、よ、實くん」
前立腺が収縮し、快感が駆け巡る。口付けを交わしながら、先生の中で、熱を吐き出した。溶けるようなその熱は、先生と融合してしまったかのように感じる。僕は幸福感に揺蕩いながら永遠にこの時間が続けばいいのに、とそんな叶うはずもないことを、心から願っていた。
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