再生の星のアウレール

第220話 朝のコーヒー

　アウレールは、ベットで目を覚ます。横にはクリスタが寝ている。彼は彼女の寝顔を見ながら幸せを感じる。しばらくするとクリスタが目を覚ます。
　「おはよう、クリスタ。」
クリスタは驚いたように布団で顔を隠し、赤くなった顔を出して挨拶する。
　「おはよう。」「朝食は部屋で食べようか。」「うん。」
アウレールは朝食を注文する。２人は朝食が届く前に服を着る。しばらくすると朝食が届く。アウレールはコーヒーにフレンチトースト、クリスタはアップルジュースに野菜サンドである。
　コーヒーを飲みながらアウレールは、朝のコーヒーもクリアしたからデートは成功だと考える。
　２人はホテルを出るとハーレム王の像の前で別れて別々に帰って行く。アウレールは帰ると近衛騎士たちに肩を叩かれて言われる。
　「男になったな。おめでとう。」
彼は昨晩のことがすでに広まっていることを知る。クリスタも帰ると女騎士たちに囲まれる。
　「クリスタ、これからが大事よ。男は女が自分のものになったと勘違いするけど、コントロールするのは女の方なんだからね。」「はあ、今は胸がいっぱいです。」
　「かわいい、でもアウレールを甘やかしてはダメよ。」
女騎士たちのレクチャーが続く。
　翌日、２人は午前中のドニィーシャの訓練で医療ポッドの中に入る。午後になるとアピルの講義が始まるが、講義を始める前にアピルが言う。
　「おぬしら、デートしてまぐわったそうじゃな。」「えっ。」「・・・・・」
２人は赤くなり顔をそむける。
　「わしは攻めているわけではないぞ。」「はい、一緒に寝ました。」
　「毎晩やりたい放題か、うらやましいのう。」「そんな。毎晩しません。そうよね、アウレール」「俺は毎晩でもいいかな。」
アピルは悪い顔をして言う。
　「おぬしらは３人で帰るつもりか。」「えーと、どういうことですか。」
　「毎晩すれば、いずれ子供ができるじゃろ。」「子供、俺たちの・・・クラウスに殺される。」
アウレールは青くなり、クリスタは赤くなる。
　「どうやら避妊をしてなかったようじゃな。デートのは、医療ポッドの検査で妊娠していないのは分かっておる。」「・・・・・」
　「今日はおぬしらに性教育をしてやろう。」「・・・・・」
２人は恥ずかしさで赤くなりながら、アピルの教育を受ける。アピルは２人を冷やかしながら楽しそうに授業を進めていく。