上 下
200 / 256

第200話 カルロ団長とイーヴォ団長の策略

しおりを挟む
 カリオンのカルロ団長とハウンドのイーヴォ団長は連絡を取り合う。性格は全く異なる両者だが一緒に戦ったことがあり、互いに信頼していた。
 2人の団長は傭兵団を北米に進めれば、北米の軍は1か所に集まると予想する。それも最大の拠点ロサンゼルスにである。
 2人はこれをどう攻めるか話し合う。2人は他の傭兵団とは連携が取れないと予想している点は一致している。そこで彼らは合計20の傭兵団をまず軍に突撃させることを考える。
 傭兵団には4機のクリスがあるはずなので80機のクリスが戦うことになる。これなら連携が取れていなくても軍の戦力を大きくそぐことが出来るはずだ。
 あとはカリオンとハウンドで後始末をすればよい。あとは傭兵団にやる気を起こさせて煽るだけだ。
 カルロ団長は集まった傭兵団に演説する。
 「我々のは44機のクリスがある。十分に北米の軍をつぶすことが出来る。問題は誰がつぶすかだ。ハウンドの率いる傭兵団か?」
 「いや、栄光は勇敢な我々のものである。我々には力がある。ただ正面から軍に突撃して蹂躙するだけだ。」
 「オーっ、敵をつぶせー」「叩き潰せー」
傭兵団は興奮に包まれる。
 イーヴォ団長も演説をする。
 「我々は軍の全てを相手にします。我々の面前は敵だらけです。狙う必要はない、ただ前へ進めばいいだけだ。我々が競う相手は誰だ!」
聴衆がざわつく、問いかけの答えが答えが判らないばかりか、イーヴォの言うことが判らない。
 「我々が競うのはカリオンたちの傭兵団だ。すでに戦う前から傭兵団の勝利は約束されている。あとはカリオンたちに競って勝つだけだ。」
 「この戦いに勝つのは誰だ!聞こえないぞ!誰だ!」
 「俺たちだー」
 「そうだ我々だ。勝つぞ!」
 「おーぅ」「やるぞー」
傭兵団たちはイーヴォ団長に乗せられて活気づいていく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

9ライブズナイフ

犬宰要
ファンタジー
~フレンドリーファイア~  僕たち七人は気がついたら見知らぬ場所に「異世界転移」させられていた。共通するのは見たこともないアーミーナイフを持っている事だった。互いに自己紹介をし、もとの世界に帰るために、とりあえずは遠くの方で光りが見えるのでそこを目指す事にした。  見渡すかぎり砂利で出来た砂漠に僕たちはもとの世界に帰るために、帰る手がかりの無いままだった。水と食料がない中で、ふと水が欲しいと思ったら何も無いところから水のペットボトルが召喚された。    ここはどこなの? はたしてもとの世界に帰れるのか? そして、このアーミーナイフは何なのか? 

敗北ルートが悲惨すぎる悪役令嬢の飼い猫に転生しました~ご主人様は天使なので絶対破滅させません~

砂礫レキ
ファンタジー
彼氏いない歴イコール年齢のアラサー。趣味は乙女ゲーとネットの完全インドア女。それが生前の私だった。 ある日、飛び降りた人間の下敷きになって死んだ私は何故かニッチな乙女ゲー世界に子猫として転生した。 困っていたところを心優しい美少女に拾われて飼われることになる。 この天使な女の子の正体は悪役令嬢のベアトリス。 数年後にヒロインである義妹に婚約者を奪われて自殺をする運命にあるキャラクターだ。 そう、この乙女ゲーはヒロインが他の女性キャラクターからパートナーのイケメンを略奪する極悪仕様だったのだ。 ご主人様の悲惨な運命を回避するべく元人間な猫の奮戦が今始まる。モフリもあるよ!

小型オンリーテイマーの辺境開拓スローライフ~小さいからって何もできないわけじゃない!~

渡琉兎
ファンタジー
◆『第4回次世代ファンタジーカップ』にて優秀賞受賞! ◆05/22 18:00 ~ 05/28 09:00 HOTランキングで1位になりました!5日間と15時間の維持、皆様の応援のおかげです!ありがとうございます!! 誰もが神から授かったスキルを活かして生活する世界。 スキルを尊重する、という教えなのだが、年々その教えは損なわれていき、いつしかスキルの強弱でその人を判断する者が多くなってきた。 テイマー一家のリドル・ブリードに転生した元日本人の六井吾郎(むついごろう)は、領主として名を馳せているブリード家の嫡男だった。 リドルもブリード家の例に漏れることなくテイマーのスキルを授かったのだが、その特性に問題があった。 小型オンリーテイム。 大型の魔獣が強い、役に立つと言われる時代となり、小型魔獣しかテイムできないリドルは、家族からも、領民からも、侮られる存在になってしまう。 嫡男でありながら次期当主にはなれないと宣言されたリドルは、それだけではなくブリード家の領地の中でも開拓が進んでいない辺境の地を開拓するよう言い渡されてしまう。 しかしリドルに不安はなかった。 「いこうか。レオ、ルナ」 「ガウ!」 「ミー!」 アイスフェンリルの赤ちゃん、レオ。 フレイムパンサーの赤ちゃん、ルナ。 実は伝説級の存在である二匹の赤ちゃん魔獣と共に、リドルは様々な小型魔獣と、前世で得た知識を駆使して、辺境の地を開拓していく!

処理中です...