再生の星のアウレール

第140話 アレクシスとの会談

　ユニオンはハンティング・ウルブズのいるエリア２９に近づく。ハンティング・ウルブズは大型艦の接近に非常時戦闘態勢がとられる。
　オペレーターのヨハンが無線で呼びかける。
　「こちらハンティング・ウルブズ、貴艦の目的を教えていただきたい。」「こちらはフィクサーのユニオン、団長との面会を望む。」
　「了解、着陸を許可します。」「了解、受け入れを感謝します。」
ヨハンがブルーノに報告する。
　「ブルーノ、お客さんだ。事務所に来てくれ。」「分かった。今、行く。」
ブルーノとクルトはセレーネから事務所に移動する。アレクシスとケヴィンは装甲車に乗ってユニオンを出て事務所へ行く。
　アレクシスとケヴィンが来るとブルーノが挨拶する、
　「ハンティング・ウルブズ団長のブルーノ・ハルトマンです。お会いするのはタウンズビル軍基地以来ですね。」「アレクシス・ハイゼとケヴィン・クラッセンです。お久しぶりです。」
　「今回はどのような要件でしょうか。」「台北軍の殲滅の件で来ました。ハンティング・ウルブズは軍を一方的に攻撃しましたか。」
　「いいえ、司令官が要求に従ったので戦闘は起こらないはずでした。」「しかし、戦闘が起きていますね。」
　「はい、戦車がセレーネを砲撃しました。それを合図のように状況が変わったのです。」「先に仕掛けたのは台北軍ですか。」
　「そうです。この後、台北軍の兵たちは兵器に乗り込み始めたので戦ったのです。」「分かりました。私は、やり過ぎたと思います。」
　「始まれば戦うしかないでしょう。」「今回はどのような依頼でしたか。」
　「台北軍の殲滅です。」「なんですと・・・」
　「私たちは軍の無力化と考え、司令官を拘束したのです。」「そうでしたか。依頼人は教えていただきませんか。」
　「答えません。と言うより、分からないのです。」「そうですか。」
アレクシスはレーガの影を見る。アレクシスとケヴィンはユニオンに戻る。
　「ケヴィン、静かでしたね。」「俺の出る幕はなかったよ。」
　「これではハンティング・ウルブズの攻撃は無理ですね。」「どうかな。」
　「どういうことですか。」「上の判断次第だと思うよ。」
彼らはカルフォルニア基地へ帰って行く。ブルーノはクルトに言う。
　「これなら、フィクサーとの戦闘はないな。」「分かりません。一応、住民に避難の準備をしておいてもらいましょう。」
ブルーノはエリア長のユリウスに事情を説明して、住民に避難の準備をしてもらう。